フットサルで目指す地域のコミュニティづくり〜有限会社ファイブフォーラック〜

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取材・記事 白井紀行   川越市中心街から少し南下した中台南にある「川越フットサルリゾート」   コートは36×18mと公式(40×20m)よりも一回り小さめのものが3面あります。   うち2面は、雨などの天候に左右されない屋根付きのコート。 埼玉県内にはフットサルコートが60施設ほどあるそうですが、屋根があるのは5施設くらい。 意外と珍しいのだそうです。   昨今は気温が40度近くになることもあり熱中症の心配もありますが、屋根付きなら安心。 実際に取材した日も猛暑でしたが、日差しが遮られているのでとても快適でした。   各コートの前にあるベンチも屋根付き。 隣はゴルフ練習場で、周りには高い建物が無いのでさっと風が通り抜ける構造。 体感的にも涼しく、まさにリゾート気分が味わえます。 広々としていて三密になりにくい環境ですが、コロナ対策もきちんと取られています。 コートが見渡せるクラブハウス。 こちらも、人数制限や椅子の数を減らして距離をあけるなどの対策が取られています。   代表の小野晋一郎さまへインタービュー 有限会社ファイブフォーラック代表…

「伝えたい」を頭の上に「吹き出し」で表示できるARアプリ「iCONTACT」開発中!

取材・記事 白井紀行   川越市中台にある「川越フットサルリゾート」。 こちらで、7月19日(日)に、ARアプリ「iCONTACT」のテストプレイが行われました。   AR(Augmented…

ひだまりのように人が集いつながる場所に〜泊まれるリラクゼーションサロン『ゆきき』

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取材・記事 白井紀行   令和2年6月20日(土)「泊まれるリラクゼーションサロン『ゆきき』」がオープンしました。 蔵造りの街並みがある一番街を抜け、札の辻を東に折れた市役所通りの並びです。   「ゆきき」の開店を心待ちにしてきた皆さんからのたくさんの祝い花が飾られていました。   カワゴエ・マス・メディアからも観葉植物(バキラ)を贈らさせていただきました。   2Fの店内を内覧しました オープニングセレモニーまで、少し時間があるので、先に2Fの店内を内覧します。 ちなみに1Fは別のテナントが入るのだそうです。   正面右手にある白い壁に挟まれた階段を登る。   踊り場で振り返って見ると、何やら謎の扉が!?   この扉は以前1Fがスナックだった頃に取り付けられていたもの。 ドーム型の屋根と長いカウンターが特徴でしたが、耐震補強工事で止む無く撤去することに。   そこで、アーティストの福島英人さん(右)が昨年12月30〜31日にライブペンティングを実施。 1Fの記憶をこの建物の象徴だったアール扉に残しました。 写真(左)は、代表の岸善昭(きしよしあき)さん   1Fのスナックの面影を残す「ラウンジ」 階段を上がったところはお客様を出迎えるラウンジ。 白を基調に壁に埋め込まれたダークブラウンの棚が落ち着いた印象を与えます。   そして、こちらのベンチ、見覚えありませんか? なんと、1Fにあった銅板のカウンターをカットして利用しているのだそうです。   タイル状の板を並べて作り上げた天板も、1Fの壁に貼られていたのを剥がして磨き上げたもの。   トイレの照明もスナックの名残。貝殻風のデザインが素敵ですね。   1日1組限定のプライベートルーム「宿」 ラウンジから奥へ向かった先にあるのが宿泊スペース。 途中にはキッチンカウンターが設置され宿泊者は自由に使うことができます。   棚にサービスとして置かれてドリップバックは近くにあるお店からの選りすぐり。 目覚めてすぐに川越の珈琲店巡りが楽しむことができます。   冷蔵庫や電子レンジも完備。気のおけない友達とのお喋りのお供作りに。   部屋はスクエアな畳敷き。い草の香りが鼻をくすぐります。 天井を剥がして出てきたドーム型の屋根と梁はそのまま見せて、天井をより高く感じる効果も。 白い壁や天井は全て自分たちで塗り上げたのだそうです。   部屋の片隅にちょこんと置かれた昭和レトロなちゃぶ台と収納棚がホッとした空間を演出。   振り返ってみたところ。左手の扉は押入れになっていて布団が収められています。。 中は贅沢な鳥取産の杉の内張で、ふとんの湿気を吸い取り、杉のいい香りを与えます。   さらにその奥は「パウダールーム」 その奥は白くて丸い洗面台があるパウダールーム。海外メーカのおしゃれな壁紙が目を引きます。   さらにその先はシャワールームとなっています。   アメニティグッズも取り揃えられていて快適に過ごせそうですね。   その人に寄り添って施術を提案する「リラクゼーションルーム」 道路側に面した部屋は、岸さんが施術するリラクゼーションルーム。   施術の前にカウンセリングを行い、その方の悩みに合わせてコースを決めていきます。 話しや体を触った情報だけでなく、立っている仕草やカバンの色なども観察。 岸さんが気づいたことも盛り込んだオーダーメードの施術が「ゆきき」の特徴です。 施術を受けた方からは楽になっただけでなく楽しかったという意見もいただいているそうです。   オープニングセレモニーが始まりました 開始時間になりセレモニーに招待された関係者が着席。 新型コロナ禍のため密にならないようにするなど配慮がされています。   代表の岸善昭(きしよしあき)さん。事業内容の説明に入る前に2人の方が紹介されました。   一人目は銀座よしえクリニック都立大院院長の青木晃先生。 岸さんとは15年来のお付き合いがあり、セラピストとして師匠と仰ぐ方 この方との出会いが「睡眠」という「ゆきき」のコンセプトに繋がったのだそうです。   岸さんのもう一人の師匠が市野さおり先生(写真左)。 足の甲や指先からストーリーを読み、その人の思いを引き出すトウリーディングを学びました。   ゆききのコンセプトは泊まれるサロン お二方の紹介が終わって、次は、本人の自己紹介。 臨床検査技師とは、医療機関でレントゲン以外の検査を行う仕事。 我々も病気や健康診断の時には尿や血液の検査でお世話になるし、昨今だとPCR検査もその一つ。 臨床検査技師では本人に直接情報を伝えられないので、セラピストを目指したのだそう。   「ゆきき」のコンセプトである「サロン」と「宿」との組み合わせ これは、施術中に寝てしまう人もいて、そのまま泊まってもらえればとの思いから生まれました。   一日のうち3〜4分の1を占める睡眠。その質は生活習慣が大きく関わってきます。 睡眠コンサルでは、宿に泊まってもらい、朝起きた時や寝ている状態の脳波などを計測。 深い眠りが分かるので、それを良い方向に持って行けるよう改善に繋げていきます。 その人に合わせて1週間に1回、あるいは、3日連続、1ヶ月の間で何回か来てもらう。 施術だけでなく、運動も兼ねて観光地である川越を散策してもらえればと提案しています。   事業の説明の途中で、開店を祝ってCOEDOビールで乾杯も行われました。 音頭を取るのは川越市三久保町にあるゲストハウス「ちゃぶだい」の田中明裕さん。 ゆききの宿の運営管理は「ちゃぶだい」に依頼しています。 「ゆきき」の物語は街の記録に 続いて、映画監督の一ノ瀬晃さんが制作した「ゆきき」のドキュメンタリー映像が流されました。 一ノ瀬監督はプロジェクトを始めた頃から岸さんを追いかけていて、今も継続中です。 また、その間に、元町一丁目を舞台にした短編映画「おわりはじまり」を制作。 これは、第3回キテミルかわごえショートフィルム大賞で大賞を受賞しました。 リノベーション前の建物の様子なども収められているので、ぜひご覧ください。→…

川越弁天横丁BooHooWooProject(ブーフーウープロジェクト)

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         取材・記事 みつきゆきこ 川越の観光エリアから北の路地裏に「弁天横丁(べんてんよこちょう)」と呼ばれる通りがあります。   この通りは、昔芸者の置屋があったといわれていて、その後スナックが並ぶ夜の繁華街でした。この看板をくぐっていくと、右手に崩れかけた建物があります。この三軒連なる家を改修しようというお話です。   現在は廃墟となった建物が並ぶ路地裏として、一部の愛好家か地元民が抜け道として利用する生活の道。この通りにある空き家をリノベーションして、アーティストの集まる場所に変えようと、プロジェクトがスタートしました。その名も・・・。   川越弁天横丁…

川越一番街商店街シリーズ~中田純平さん「陶舗やまわ」専務取締役~

  寒さも徐々にゆるみ始め、春はもうすぐ、と思っていた矢先に世の中は一変してしまいました。 新型コロナウィルスの世界的感染は、今までそこにあった「日常生活」がどこか遠くにいってしまった、そんな気持ちになった方が多いのではないでしょうか? それまで季節、曜日を問わず、あふれんばかりの観光客で埋め尽くされていた蔵の街一番街商店街も、人々の姿が消えてしまいました。 ニュース情報番組でも「閑散とした観光地」として蔵造りの町並みも何度か取り上げられており、その様子はご存知の方も多いと思います。   いつもは賑わっている蔵造りの通りの真ん中あたりに「陶舗やまわ」さんは位置しています。 NHK連続テレビ小説「つばさ」の『甘玉堂』ロケ地にもなったこともあり、蔵の街の象徴のひとつともいえる重厚な店構えが印象的です。 その「やまわ」の専務取締役である中田純平さんに、このコロナ禍の中で何を感じ、どうすごしてきたのか?を中心にインタビューしました。     中田さんは、青森生まれ。大学3年目から川越で約4年間をすごし、結婚を機に2012年から「陶舗やまわ」に勤め、4代目(現在は専務取締役)となりました。 現在は一番街商業協同組合副理事も務めています。大学生の頃は、すでに賑わいつつあった川越を、いち観光客として訪れたこともあったと言います   いつもと違う春の風景・・ 常に多くの観光客が行き交っている蔵の街。そんな姿しか知らない中田さんでしたが、お店に立っていて新型コロナの影響が出始めたと感じたのは3月末頃でした。しかし街は、若い層を中心に、まだ着物で街を歩く人が多い時期でした。   「もともと閑散期ではあったのですが、外国の方やツアーも減ったなと感じました。そのときは、うっすらとした不安はあったものの、それより、もうすぐ春、ゴールデンウィークや観光シーズンが控えている、とそちらに気持ちがいっていました。でもまさかここまでひどくなる(感染が広がる)とは思ってもみなかったです」   4月に入りまもなく政府から緊急事態宣言が発令、不要不急の外出自粛の要請がされ、一番街商店街からも人が消え、休業する店舗もでてきました。 やまわさんでは、陶芸教室と喫茶店の「話処…
最明寺LGBT婚

仏教寺院がLGBT結婚式をはじめるまで~最明寺副住職千田明寛さん~

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        取材・記事 みつきゆきこ   「お寺はお葬式というイメージで知られていませんが、ここで結婚式をあげるかたもいらっしゃるんですよ」 と語るのは、鎌倉時代の弘長2(1262)年に創建された川越市の天台宗寺院最明寺で副住職をつとめる千田明寛さん。 コロナ禍だけでなく普段からもフードパントリーやおてらおやつクラブといった支援活動をされたり、啓発期間中のライトアップや、アート展覧会開催などメディアでも注目されている方です。   多様性を認めるきっかけはインド留学   LGBTに興味を持ったのは、2015年から16年に、インドに留学していた経験が多様性を認める気持ちにつながったとのこと。日本に戻ってきて、少しずつLGBTという言葉が広まり始めている時期でした。 …

市民とお寺とのコラボレーションで子どもの貧困の支援を!第2回最明寺緊急パントリー

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取材・記事 白井紀行   注)この取材は3月28日(土)に行なったものです。 現在は、受付の遮蔽ビニール、ソーシャルディスタンスの確保、フェイスシールドなど さらに、コロナウィルス感染防止対策を徹底しています。   瑶光山(ようこうざん)…

“おかあさん”として、母親として~戎谷 美野里さん「ゲストハウスちゃぶだい」女将~

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  ※この取材は1月下旬および2月中旬に行われました※   築100年を超える古民家。この建物を多くのひとたちの手により改修してできた「ゲストハウスちゃぶだい」が誕生して約1年と4ヶ月がたちました。 ちょっとこだわりのある旅を楽しみたい人にも、まるで田舎にある実家に帰ってきたみたいでくつろげるととても好評です。また、地元の人にも使ってもらえるように、昼はカフェ、夜はバー営業も行っています。   「あっという間で、過去のことは何も覚えていないです(笑)」と語るのは、女将をつとめる戎谷…
武蔵野Distillerly

川越中福の里山から埼玉初「クラフトジン」が生まれた理由〜マツザキ 中福店〜

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取材・記事 みつきゆきこ   お酒好きの間では、ブームの兆しを見せている「クラフトジン」。川越中福で100年以上の歴史を持つ酒屋「マツザキ」から、埼玉初のジン蒸留所が誕生します。 創業1887年から代々中福の地で商売をしている老舗マツザキさんが、なぜ今、クラフトジン蒸留所を開かれたのか、気になることを取材してきました。   川越駅から車で10分ほどで、マツザキ中福店へ到着。昔の街道の名残で風情のある道しるべも。お店の暖簾をくぐってちょっと一杯と、行きたくなるような店構えです。   ご案内いただいたのは、コミュニケーションマネージャーの今野渉さん。店の入り口にも古い甕や瓶が並んでいます。瓶が登場する前には、原酒を大きな木樽で蔵元から牛や馬で運んで仕入れていたそうです。   昭和のたたずまいある住居を改装した店内には、有名銘柄のお酒がずらり。緑に囲まれた農村地帯ですが、お客様が次々に来店されています。   この辺りには「秩父古生層」の水脈に沿って井戸水も豊富な地域で川越には酒蔵も多くありました。その原酒を、井戸水で加水してアルコール度数を14度位に整えて小さな容器に移して販売していました。ワインも山梨から運ばれたものを量り売りしていた時代もあったんですね。 里山保全活動から「クラフトジン」が生まれるまで https://youtu.be/w7Pz7PGGN-U 里山「マツザキの森」を案内してくれたのは、マツザキの4代目社長、松崎敦雄さん。子供のころは裏の雑木林はうっそうとしていたそうです。ある想いから、10年前に「里山緑化プロジェクト」をスタートし、会社敷地内の木を伐り、ごみを掃除する整備活動を従業員で始めました。 以前から有名ブランドのお酒を取り揃えているサプライヤーとしての立ち位置に危機感を感じていた松崎社長。『有名銘柄のブランドにぶら下がるのではなく、お客様がマツザキが好きになってもらいたい。』10年後も、マツザキへお酒を買いに来たいと思っていただけるには、どうしたら良いかと考えていました。     そして、Matsuzaki…