泥の感触を楽しんでみんなで力を合わせて米作り〜かわごえ里山イニシアチブ(田植えイベント)〜

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取材・記事 白井紀行   電車の車窓からぐんぐん伸びる稲が見られる季節。 4月末に種まきを行なった苗も十分育ち、5月26日(土)に田植えが行われました。 ※この前に、苗箱から出た余分な根は根切りという作業を行っています。   こちらが種まきと苗床作りのときの記事 http://koedo.info/180508kawagoesatoyama/   ポット苗を田んぼに移動 青々とした苗を軽トラックに載せて、田んぼに運ぶ。   田んぼの畔にポット苗箱を2反で48枚。これを4枚1組で並べていきます。 こちらの田んぼは田植え機で苗を植えるので、これが効率が良いそうです。 田植え機に入れる前に、苗の穂先を刈りそろえています。   田植え機がスムーズに移動できるよう、4辺を柄振で均(なら)します   水が少なめだったので用水路を堰き止めて増やす。   本日の作業を伝えます かわごえ里山イニシアチブの代表、増田さんが挨拶。本日の作業工程を伝えます。   二反の田んぼの半分弱は、田植えのイベント用で手植え。   谷道さんが田植えの方法をレクチャー。   苗をつまむように持ち、指の第二関節付近の深さで植えていきます。   田植えイベントの始まり お母さんに手を引かれて、さあ、田んぼに入ろう!   足がずぶりとぬかるみに入る感覚に驚いて思わず逃げ出す(><)   お母さんに促されてしっかりと足を踏み入れました。   こちらは、ヌルヌルした泥の感触を楽しんでいます。今日が2回目の田植えとか。   畔の両端から声を掛け合ってロープを渡す。 ロープには30cm間隔に目印が付いていて、それを目安に苗を植えます。   一列が植え終わったらロープを引き上げて30cmずらし、再び、苗を植える。   畔にも30cm間隔で目印を付けたロープが貼られている。 これで、縦横30cmのマス目で苗を植えることができます。   あとは、これをひたすら繰り返す。 泥に足を取られながら、腰を折って植えるので結構、重労働。   お子さんのいたずら? 背中にぺったりときれいな手形(笑)   今日の天気は曇り。それほど暑くないので田植えも順調。   半分ほど終わったところで一息。熱中症予防に水を飲んだりします。   既に全身泥だらけなので、田んぼにダイブ。気持ちいいんです。   さて、作業を再開。もう一踏ん張り。   みんなで力を合わせてお昼前に、田植えが終わりました。   泥だらけになった足をビオトープでざっと洗い流す。   こちらは用水路で足を洗う。入間川から引いた水が冷たくて気持ち良い。 例年なら入間川は渇水気味ですが、今年はまだ水が潤沢にあります。   お昼を食べ終わった子どもたち。橋を渡ったり飛び跳ねたりして大はしゃぎ。   田植えが終わったばかりの田んぼ。アマガエルが顔を覗かせていました。   抑草ペレットを田んぼに撒く バケツにザーッと空けているのは米ぬかで作った抑草ペレット。 無農薬・無化学肥料での有機稲作のため、抑草も自然のものを使います。   ちょっと香ばしくて美味しそうな匂いに子供たちも興味津々。   エイ!と、畔から豆まきのように抑草ペレットを散布。   子どもたちも一生懸命投げますが力及ばず。 ほとんど、手前1メートル付近に落ちてしまいましたが(^^;)   田植え機での田植え 今年、新規投入した田植え機。ちょっと曲がってしまいました。 どれだけ綺麗に真っ直ぐ植えられるか?農家さんの腕の見せ所とか。   爪で苗を持って植えていく。ポット苗専用の田植え機の機構に感心します。   さて、この田植え機の進め方は実は失敗。 このまま進むと、その先は隣の田んぼ。右は用水路で出られない。 止む無くバックで戻りましたが、YouTubeでは幾つかやり方が紹介されてました。   農家さんでも課題らしく、手植えで対応しているところもあります。 自然を相手にし、短時間で効率よく作業を進めるために段取りや工程を考える。 記事で紹介しているのはほんの一部。準備や後片付けに多くの作業があります。 ご飯茶碗一杯のお米ができるまで、どれだけ大変かを実感します。   手植えの終端から畔までは東洋大学(総合情報学科)の実験田。 植える間隔などの条件を変えて収量調査を行います。   3年前から取り組んでいるマコモタケ。 今年も川越そば商組合青年会が5月30日に田植えを行いました。 川越まつりで街のムードが盛り上がる9月下旬から市場にも出回ります。 水管理、雑草との戦い、天候などなど。収穫までは稲作は気が抜けません。 日々の活動の様子は、かわごえ里山イニシアチブのFacebookでもご覧ください。 INOFORMATION 生きもの育む田んぼプロジェクト2018 【開催】平成30年5月26日(土)9:00-15:00 【場所】かわごえ里山イニシアチブ「プロジェクト田んぼ」(川越市福田) 【HP】http://kawagoesatoyama.ciao.jp/ 【FB】https://www.facebook.com/kawagoesatoyama/ 【TW】https://twitter.com/kawagoesatoyama   記念講演会のお知らせ 「いのちを語るなら土を語ろう」 ~農業が時代の扉を開き、地域が日本や世界を変えていく~ 【日時】平成30年6月30日13:30~16:00(13:00より受付) 【場所】川越市北部地域ふれあいセンター…

ミニ・インタビュー ~保育士 武井 香梨さん~

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  今年2月のサイトリニューアルにともない、「こども」のカテゴリが登場しているのをご存じでしょうか? ローカル・メディアというとグルメ記事やイベント、観光スポットなどの情報が主です。 そこに「子どもと一緒に楽しむ」という視点で街を見て発信しているのは、保育士でもあり我々カワゴエ・マス・メディアの一員でもある武井香梨さんです。 小さなお子さんを持つ若い世代に気軽に読んでもらえれば、という思いで始めたのがシリーズ「小江戸の公園であそぼう♪」です。 知っているようで意外と知らない保育士さんの仕事って?どうして公園シリーズを?これからどんな取材を?等、お話を伺ってみました。   ―保育士になったきっかけをおしえてください。 子どもの頃からなりたい職業でした。それは年月がたっても変わりませんでした。 短大で幼児教育を専攻、資格を取得し、卒業後はそのまま保育士として働いています。 保育士以外になりたかったものは・・・・雑貨屋さんです。好きなので!     ―保育士さんの一年を通じてのお仕事を教えてください。 私が勤めている職場は、0歳児から2歳児までの子ども達がいます。全部で19名です。 4月は結構忙しい時期です。新しい子どもたちが入園してくるので、その対応に追われます。親御さんと初めて長く離れて泣く子が多いです。中には一日中ずーっと泣いている子もいるんですよ。 最初はあまり泣かないなぁと思っていても、入園してしばらく日にちがたったころに泣き始める子もいて様々です。慣らし保育期間中のこの時期、新入園児はとにかくみんな泣くんです。(笑) 同じくこの時期に職場復帰したお母さんも生活のリズムをつかむまでは大変そうで、何かと気ぜわしい雰囲気です。 保育園になれたかなと思う頃、ゴールデンウィークがあるので、親御さんと楽しく過ごしたお休み明け後はまた号泣する子どもたちが増えます(笑) 気候がよい5月の中旬くらいに親子で少し遠出をするおでかけ会(遠足)があります。 夏を迎えると、園内に小さなビニールプールを出して水遊びをします。 親御さんに持ってきてもらった水着に子どもたちを着替えさせるのですが、この時期だけでなく常にお着替え等(タオル、エプロン等)は用意してもらっているんです。 汗をかいたり、外で遊んで泥だらけになったりするので、すぐに着替えが必要です。 秋から冬にかけては、ハロウィーンやクリスマスと大きな行事が続きます。室内の飾り付け、園内での催し物の企画、出し物の練習をしたり、制作物を作ったりします。園内での作業では追い付かず、家に持ち帰って作ることもあります。 年末年始は特に大きな行事はなく、2月に節分、3月にはお祝い式という卒園式があります。今の職場(保育園)では3歳になった年にみんな卒園していきます。   ―普段の一日はどのようなスケジュールですか? 一日のスケジュールは、朝登園してきた子ども達にそれまで遊んでいたおもちゃを片付けてもらい「おあつまり」といって9時頃に一度集まってもらいます。 それから朝のおやつの時間になります。その後おむつ替え等をしてから9時半くらいから11時半ごろまで2歳児は外にお散歩に行きます。0歳から1歳は11時くらいまで外に出ます。お散歩が嫌だという子どもがいたら一緒に園に残って遊びます。 夏は散歩から帰ってきた子ども達のシャワーがあります。雨が降ると、室内で体操やボールを使ってなるべく体を動かして遊ぶようにしています。 午前中の散歩やお遊びを終えたら昼食です。 子ども達の食事は専任の方が作っており0歳児はミルク、離乳食1歳児、2歳児は幼児食と分かれています。私たち保育士はお弁当を持ってきているんです。 お昼が終わったらお昼寝です。この時間を使って私たち保育士は掃除や事務処理をします。 15時になったら子ども達を起こして午後のおやつの時間です。ヨーグルトや手作りの軽い食事などを出します。そのあとは自由に遊びます。暑すぎたり寒すぎたりしなければ夕方もお迎えまでの時間散歩にでることもあります。     ―保育士として働いてみていかがですか? 保育士は子どもと遊ぶことがほとんどだと思っていらっしゃる方も多いと思います。でも事務仕事も意外と多いのです。子ども達ひとりひとりに書類を作っており、様々な事柄を記録しています。また、親御さんとは連絡帳を通じてお子さんのその日の様子や活動内容などを報告しています。 行事の準備・毎月の制作もあります。行事の準備は保育をしながら行うので、結構大変だなと感じることもあります。 行事ではお預かりしている子ども達のほか卒園児も参加できるものもあり、その時に「先生ー!!」と駆け寄ってきてくれると、ああ、覚えていてくれているんだ!ととても嬉しくなります。   ―親御さんとはどんなことをやり取りしているのですか? 先ほども言いましたが、連絡帳でその日あった様々なことを報告しています。そのやりとりの中で子育てについてちょっとしたことを尋ねられたり、相談されることがあります。わからないことは先輩の先生方にアドバイスをいただきながら返事を書いています。   参考になるかもしれないので、ここでいくつかご紹介しますね。 「トイレトレーニングについて」 まずはトイレで座ることに慣れる、を目指します。 慣れてきたら、少しずつ始めていくようにします。そのうちだんだんとトイレでの成功が増えてきますよ。寒いときより暖かくなってきたら始めやすいかもしれませんね。   「家ではごはんを食べないのですが・・・」 お家と保育園とではやはり雰囲気も変わります。お友達と一緒だと食べられることも多いですよ。と、園の様子などをお伝えしています。   「歯磨きはどうしたらよいでしょうか?」 お子さんの好きな歌を歌いながらだったり、人形(パペットなど)を使ってみるのもいいかもしれません。やらなければ、というより楽しみながら歯磨きを、ということを伝えています。   ―親御さんとやり取りしていて気づいたことはありますか? 「連絡帳」には、その日に行ったお散歩の場所なども書いています。 そこに「〇〇のそばで電車を見てきました」「今日は〇〇公園に行ってきました」と書くことがあるのですが、「そこはどこにあるのですか?」を聞かれることが多かったのです。 もしかしたら大きな公園は知っていても、小さな子どもたちを遊ばせられる近所の公園や、子ども達が喜ぶ場所などは意外と知られていないのかも?と感じました。 私が紹介するのは、今勤めている保育園のお散歩コースになっている公園がほとんどなんです。 どんな遊具があるのか?は、もちろん、実際どんなふうに子どもたちが遊んでいるのか?なども細かくご紹介しようと思って頑張ってます!   ―保育士さんとして、あるいは個人としてカワゴエ・マス・メディアでこれからどんなことを発信していきたいですか? 当法人のサイトではリニューアルにともない新しく「こども」というカテゴリーができました。せっかく保育士をしているので、この経験を活かした取材をしていきたいです。 今はまだ公園の紹介ですが、雨でも遊べるような施設や、お子さんも一緒でも気軽に入れるようなお店の紹介も紹介出来たらいいなと考えています。 観光客が多い川越ですが、トイレや授乳室の場所などわかりにくく少ないと思います。お店の紹介に合わせて、そういった場所の案内もしていけたらいいなと思っています。 若いお母さんも増えてきているので、そんな世代のお母さんが読みたくなる記事を書いていきたいです。   ―最後にひとことをどうぞ! 記事を読まれている皆さんの中で、子ども達を遊ばせるのにおすすめの公園がありましたら取材に行きますので、ぜひ教えてください。たくさんの情報をお待ちしています♪ ******* カワゴエ・マス・メディアのメンバーとしては一番若い武井香梨さん。 日々子ども達や親御さんと向き合い、課題を見つけ行動する姿はとてもたくましい!です。 一方、雑貨屋さんや大正浪漫夢通りで行われた花嫁道中の紹介記事も手がけており、若い女性ならではの感性ものぞかせています。 これからも、たくさんの記事をお願いしますね♪     取材・写真 本間 寿子 INFORMATION https://koedo.info/180115kitainpark/ http://koedo.info/180126torimachipark/ https://koedo.info/180501syusseinari/

社会と繋がるアートの輪を広げたい「誰もがみんなアーティスト展」〜スギヤマイクエさん〜

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取材・記事 白井紀行   菓子屋横丁を過ぎて赤間川にかかる高澤橋を渡ってすぐ。 古民家カフェ「もっこ館」2Fでは今、「誰もがみんなアーティスト展」が開催中※ 5月27日(日)に行われたオープニングパーティに伺ってきました。 ※会期は5月26日(土)〜6月5日(火)まで(5月30日、31日は休み)。   階段を上がれと120点を超えるたくさんの作品が目に飛び込んできます。   これらは、主催のスギヤマイクエさんと彼女の支援者、アート仲間の作品。 「臨床美術」と呼ばれる芸術療法の中で制作されたものです。   臨床美術について 臨床美術は1996年に埼玉の彫刻家が医者やカウンセラーと協力して「創作活動による認知症の改善」を目的に研究、開発を始めた芸術療法。 描いた作品から分析や診断をするものでなく、五感を使って創作活動をすることによって脳を活性化させたり、精神面に良い影響を与えるという考えが特徴です。 初めは認知症の改善が目的でしたが、実践を重ねるうちに子どもの感性教育や障がいを持つ方、精神疾患の方へなど多方面での実践研究が進むようになり、現在では高齢者や障がい児のデイケア、学童保育、社会人など、さまざまな現場で臨床美術を実施されています。 臨床美術・彩球ホームページより   今年の冬はたくさん雪が降りましたね 「木」というテーマを与えられ、五感を駆使して感じたままに描かれた絵。   長押の上には桜をモチーフとした絵。春のふんわりとした雰囲気まで感じられます。 リンゴならば、手に持ったり、匂いを嗅いだり、齧って歯ごたえや味を確かめる。 五感を駆使して脳を刺激。使う画材も自分で好きなものを選んで制作。 できた作品を通してのコミュニケーション。 大人も子供もウマイもヘタもなく、自己表現を楽しむ芸術(アート)です。   スギヤマイクエさん この作品展を主催するのは川越市在住の「スギヤマイクエ」さん。 女子美術短期大学で油画を専攻し、ボランティア365に参加。 作品展を共催する「臨床美術・彩球」の立ち上げメンバーの一人で臨床美術士。 2016年3月にALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断される。 2017年自宅に戻り、24時間介護。現在、仲間とアート活動を続けています。   ALS(筋萎縮性側索硬化症)とは? 脳から筋肉へ命令を伝える運動神経細胞(ニューロン)が侵される病気。 知覚神経や自律神経は侵されず、記憶や知性の障害は見られません。 例えば、腕を抓られると痛みはありますが、手を引っ込めることができません。 心臓や消化器には影響しませんが、肺は呼吸筋が侵され呼吸が困難になります。 現在、約1万人の患者がいるとされ国の難病に指定されています。 (参考)ALS疾患啓発委員会     ALS発病前の作品と活動 ALSを発病する前のスギヤマさんは、アトリエhonohonoを主宰。 アートワークショップを行いながら自身の作品も発表。 「臨床美術・彩球」では、子ども、障害を持った方や高齢者とアートセション。 たくさんの人たちと、五感を使って描くアート活動をしていたそうです。 左半分を占める作品の名は「アネモネの声」 何色もの色をどうやって塗り重ねたのだろう?と思わず見入ってしまう。     左上の緑の絵のタイトルは「ハラビロカマキリのゆううつ」 どこにカマキリがいるのかなと、ついつい探してしまいます。     躍動感が溢れる人物クロッキー3部作(写真に写っているのはうちの2作)   版画を始める 手が動かなくなってきた頃 絵を描くのがキライになっていた。 そんなとき ステレンボードと割り箸ペンを使って 遊びに来た友達がいた 私のチカラでも描けるのです 版をつくると 友だちと刷る この時から ひとりではないみんなとの制作が始まりました。   共同制作しませんか? 今の気持ちの色は何色?パレットに出しましょう 気持ちを線や点で現してみましょう ぽよ〜ん。とか、きゅ〜ん。、かっかっかっ。ふわっ。とか 声に出すのもいいかも   道具はスポンジ、スプーン、刷毛、筆、いろいろあります 描いた後はキャンパスの向きを変えてください 色彩が重なり響きあい変化しながら、どんな作品になるかワクワクします(*^.^*) お時間ありましたら是非! ------------------------------------ と、我が家にやってくる支援の皆さんに投げかけてみました これは、きっかけ はじめは、遠慮気味に、、、 いつしか、「みると描きたくなっちゃう」という声も そして、一枚のキャンバスを通してやりとりが広がっていくのでした   共同制作「はるのかぜ」 新郎新婦のプレゼントだったのです 毎日アートチームのサポートで 郁恵ちゃんのひとふでで 完成しました   今のわたし 手も動かないのにどうやって描いているのって思うでしょう 筆も持てないのに 絵を描く道具は筆だけではない 今のわたしは手足に絵の具をつけて 仲間たちに目で合図しながら手足を動かしてもらう ひとりでは描けないけど やっとたどりついた これが今のわたしです   手や口は動かせ無くても提案はできる。 作品の制作には支援者の力を借りますが、全て彼女の意思で描かれています。   レセプションが始まりました 10時半ごろスギヤマさんが「もっこ館」に到着。 車椅子に横たわる彼女を見て、2Fに上がるのは体に負担がかかりそう。 挨拶は広場でやるのかしら?そんなことを考えていました。   時間が近づくと、仲間たちは、頭、肩、背中、足などを支えて階段を上がる。   自分や支援者、アート仲間の作品に囲まれ、お客さんが見守る会場。 スギヤマさんの挨拶が始まりました。 今日は家を出るのが大変だった。 久しぶりの外出で 私は一人旅が好きでした (「えっ、長い話!?みんな待ってんだけど」と付き添い者がフォロー) 一人で寝袋持ってどこへ行くのも怖くなかった 今はベットから起きるのも大変 一人で何でもできたのに たくさんの人に助けられています 校長先生の話みたいに長くなるので、もう食べよう! (最後にもう一言言いたいという合図) ありがとう   声の代わりは、ひらがな50音などが書かれた「透明文字盤」を使う。 文字盤を上下左右に動かし、該当する文字が来たらまばたきで合図します。 文字盤を介した自然な会話に、2Fへ上がったのも彼女の意思なんだと実感。 病気だから負担では?大変では?無理させない方がと勝手に考えてはいけない。 求められた時に手を差し伸べれば良い。 スギヤマさんと周りの人たちはそんな風に病気と付き合っていると感じました。   イクエさんから、「挨拶は短くね」と念を押されて、お父さんの挨拶で乾杯! 仲間たちに、今日のメニューを教えてもらうと、たくさん食べてねと促します。 私たちがいると遠慮して取れないんじゃ無いかしら? スギヤマさんは、そんなことを言って会場のみんなを笑わせます。 この短い時間でも、仲間たちと和気藹々とアート制作を楽しむ雰囲気を醸し出す。 だから、こんなにも多くの人たちが支えてくれているのでしょうね。   埼玉新聞に掲載するということで鏡でチェック キラキラがいっぱいのフラメンコ 午後からは広場でフラメンコ。そして、スギヤマさんと同じ病気のゆかさんの踊り。 司会の方が「出会い」というタイトルで出演者を紹介します。 出会い 月に一度、アート活動をしに通っていた施設の リハビリの先生としていらしたのが、上野先生。 常に前向きで元気と勇気を分けてくれます。やさしさいっぱいの上野先生です。   病気になって、上野先生に誘われて観に行ったフラメンコ それは同じ病気のゆかさんが踊っていました。 ゆかさんに合うと、いつも素敵な笑顔で私も楽しくなります。 そして、その笑顔に励まされています。   ゆかさんの独身時代からのお友達、兼子さんが演奏します。 また、新しい出会いです。   上野先生のフラメンコ。 一緒に踊るゆかさんの娘さんが「オレ!」というたびに拍手が起こります。   TBSドラマ「コウノドリ」メインテーマ「Baby,…

日光東照宮の流れを汲む精緻な彫刻屋台とぶっつけパワーに酔いしれる〜鹿沼市彫刻祭り〜

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JR川越線的場駅を利用した時にふと手にしたこちらのチラシ。 豪華絢爛な屋台が目を引く、栃木県鹿沼今宮神社祭の屋台行事「鹿沼の秋祭り」。 川越まつりと同時期にユネスコの「山・鉾・屋台行事」の33件の1つに登録されました。 まつりは10月ですが、市政70周年記念で4月29日に特別公開されると知り出かけました。   川越から大宮→宇都宮と乗り継いで2時間半ほどでJR鹿沼駅に到着。 駅舎は鹿沼市の名産である木工と彫刻屋台の意匠を取り入れているそうです。   バスも出ていますが、会場の「まちの駅 …

大人も子供もみんなでワイワイ種まきと苗床作り〜かわごえ里山イニシアチブ〜

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取材・記事 白井紀行   4月28日(土)ゴールデンウィークの初日。 「かわごえ里山イニシアチブ」では、種まきと苗床づくりが行われました。   ポット育苗箱への種まき かわごえ里山が取り組む有機稲作農法では、苗をポット苗で育てます。 今年は8反(ポット育苗箱で192枚)分の種蒔きなので手動と全自動播種機を手配。 こちらは手動播種機。育苗箱の448個の穴に培土を摺り切りで入れます。   手動播種機に種もみを投入。   種もみは温湯消毒を行って発芽させたものです。 温湯消毒について…

サワディーカップ!国際豊かで盛り沢山な内容でタイを満喫〜ソンクラーン(水かけまつり)〜

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取材・記事 白井紀行 & kawa   タイの旧正月を祝う「ソンクラーン(水かけまつり」が4月22日に開催。 記者は音響のスタッフとして、もう一人のスタッフは踊り手で参加しました。 盛りだくさんあった1日のイベントの様子をギュッと凝縮してお届けします。   準備や練習に大わらわ まもなく受付が開始されお客さんが入場してくる時間。 バーンバムタイ舞踊団の皆さんは、ステージの広さや踊る位置を確かめています。   受付が始まりお客さんがどんどん来場してきます。   テラスでは、ソンクラーンの目玉のひとつであるタイ料理づくりに大わらわ。 ガパオライスに乗せる卵を次から次へと焼いています。   楽しそうに食事を作っている皆さん。   傍らには仏像が祀られた祭壇が設けられていました。 ジャスミンの花が浮かんだ器から、銀色のカップで水をすくい仏像にかけます。   また、一角にはタイの民族衣装を着るコーナーも用意されていました。   準備の合間に記念写真。タイの方はとても写真好きです。   開会式 名細市民センターの多目的室は満席となり盛況の中で開会式がスタート。 ソンクラーンのお祝いや日本とタイの交流がさらに深まることを願いました。   ①ナッティヤ・スチンダー公使(在京タイ王国大使館商務担当) ②川合善明…

町の人の思いが江戸時代からの伝統の舞を未来へと繋ぐ〜石原のささら獅子舞(2日目)〜

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取材・記事 白井紀行   石原ささら獅子舞2日目(4/15) 朝から雨がしとしと、雨天でも石原公民館内で演舞はすると聞いてました。 家を出るタイミングをしばし待っ…

生姜と抹茶と薬膳ごはん「食堂キッチナ」店主 青木愛さん

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4月1日に新富町にオープンした生姜と抹茶と薬膳ごはんのお店「食堂 キッチナ」さん。 昨年秋ごろからTwitterでよくお見かけするようになりました。 つぶやきとともに店内施工図や試作品の画像がアップされ、お店をつくり上げていく様子や、時には自身を鼓舞するようなツイート、あるときにはぼやきのようなツイートにとても親しみを感じ、お店がオープンしたらぜひお話を伺いたいとTwitter上で声をかけました。   店主は青木愛さん。川越生まれ、川越育ちで、20代の前半は普通の会社員として働いていました。 幼い時からみんなが集うお店を開きたいという夢があり、それをかなえる一歩として、気になっていたお店の中から、地元川越でも人気のカフェ「トライシクルカフェ」で働き始めます。 「お店で出されている料理も好きでしたし、スタッフさんの雰囲気も良かったんです。オーナーには聞いたらなんでもおしえてくれる、隠し事はしないといった、風通しのよさそうなところにもひかれてお世話になることにしました。」 トライシクルカフェでは、バイトさんでもアテンドから調理までできるようにオペレーションが確立されており、一分一秒がどれだけ価値があるかということを考えて動くことを学んだと言います。 当時今ほど流行していなかったSNSも担当し、スタッフ紹介や新作料理を写真とともに紹介したり、広告作成にも携わりました。誰に伝えたいのか?どういうふうに見せたいのか?どうしたら目にとめてくれるのか?ということを徹底的に考える日々でもありました。 「知識はなかったのですが、もともと興味があったので、試行錯誤しながら作り上げていった感じです。」 ちなみに、お店をオープンした今でも、トライシクルカフェのオーナーさんにはよく相談にのってもらっているとのこと。       カフェに勤めていた青木さんですが、このお店をカフェではなく食堂としたのには、わけがあります。 「私自身カフェって苦手なんです。来ている人がおしゃれで、どことなく落ち着かないんです。だからいろんな人がいられるスペースを作りたいと思いました。実は、オープンしてから豚汁を出す試みもしています。男性が求めるのは早くて、安くておいしいメニュー。女性はおしゃれで値段が高くても落ち着ける場所を求める。そんな混合したニーズにこたえてみようと思っています。」 そして、薬膳をコンセプトとしたお店にしたのは、まだ川越にはないかもしれないということからでした。 もちろん薬膳の資格は取得済ですが、さらにグレードが上の国際薬膳食育師にむけて勉強中とのこと。 薬膳といってもキッチナさんで出されるお料理は、生薬をつかったものや独特な香りがあるといったものではなく誰でも美味しく食べられるように薬膳の理念(季節の食材をつかい、素材本来のうまみを引き出した料理法)のもとに作られています。調味料などもすべてにおいて厳選して、というより、比較的普段手に入りやすいものを使用しています。 全部手作りなので、調味料も味付けも聞けば教えてくれます。 「飲食業界で言われる秘伝のレシピには興味があまりないんです。隠したところでお客さんがくるわけではないので、ならばオープンにしても問題ないと思っています。レシピの公開もそのうちにしていこうと思っています。」 (隠すことは何もないですと語る青木さん。余談ですが・・…

笛の音や太鼓とともに獅子が戯れ川越に春の到来を告げる舞〜石原のささら獅子舞(1日目)〜

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取材・記事 白井紀行 4月14日(土)7時30分、石原町公民館は朝から賑やかな声が聞こえます。 今日は埼玉県指定文化財ともなっている「石原のささら獅子舞」の演舞の日。 …