4年ぶりの・・・ただいま!~川越パンマルシェができるまで

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11/5(日)まるひろ川越店の屋上にて、9回目となる川越パンマルシェが開催されます。

ボランティアで組織された実行委員会が主催のイベント。コロナ禍を経て4年ぶりの再開です。
丸3年のブランクは、パン屋さんのみならず、実行委員会のメンバーにも様々な変化がありました。 
なにより「またやろう!」というモチベーションも少々薄れてしまうのも事実です。

それでも、開催をあきらめたくなかったのは、パン屋さんを知ってもらう、パンの販売と言う以外に「パンを通じて市民コミュニティを創出する」というもうひとつの顔があるから、でしょうか?

2018年の川越パンマルシェ開催準備の一幕。

開催決定の決断をしたものの、よし頑張ろう!という雰囲気ではなく「できるだろうか?」といった戸惑いがあった感も否めませんでした。

出店してくれるパン屋さんを探す、テントや備品の有無とサイズの確認、会場となる「まるひろ」様との打ち合わせ、特別企画の検討、どこにいくら予算が必要なのか、ボランティアの募集と説明会の開催・・・
数か月前、ぼんやりととらえていた開催イメージ。そこから細部までピントを合わせて行くような”詰め”の作業が続いています。

原稿を書いている今日もチャットグループでは、開催に向けてのやりとりが活発に行き交っています。

私がこのカワゴエ・マス・メディアのライターとなる前から、広報・SNS担当として、かかわってきたこのイベント。実行委員会のミーティングに参加しながらも、メンバーの様子を少し引いた位置で見続けています。

本来ならば、イベントが終わった後に振り返ってみるものですが、達成感と疲労感から、やってきたこと感じたことは意外と記憶に埋もれてしまうものです。
そこで、今までの活動を振り返ってというアンケートを取ってみました。

美味しそうなパンの画像もない、笑顔いっぱいの写真もない、ただひたすらに会議のシーンのみになってしまいましたが、実行委員会メンバーの開催直前までの、リアルな学びと気づきの記録です。

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日程決定、でも一体誰が仕切るの?

前回リーダーだった人は、健康上の理由で以前のように動くことはできない。その右腕となって現場で活躍してくれた方も、諸事情で残念ながら委員会からは抜けることになりました。つまり、パンマルシェ全体を仕切る人が不在となりました。

そこで、方向性や予算に伴う決定事項は、前リーダーが行うことに、実務は実行委員会メンバーにゆだねられる事になりました。

真剣打ち合わせ中。マンションの中の貸会議室にて。

「みなさん何でもしますと、言ってくれるけどこまかく指示を出すのは難しい。みなさん一人一人が主体的に動かないと、指示待ちでは何もすすまないんです」の言葉にドキリ。

力になりたいし、役に立ちたい、そんな気持ちからついつい言ってしまう「何でもします!」これって、力強い言葉ではあるけれど、結局は相手からの指示がないと動かないし、動けない。
気持ちは誰にでも示せますが、実際動けるかどうかは別なのです。

【何でもしますは、つまり、主体的には何もできない】
気づき度:★★★

第一回の初心者向けボランティア説明会の様子。ちょっと寂しかった。

再スタート、ですが・・

とはいえ、いきなり主体的にと言われて、さっと動ける人はそんなにいません。
まずは担当分担の原案を、メンバーの中で作成。その後zoom会議で内容の精査。
担当分担表ができたら、それを元にチームごとに相談、自主的に活動。実行委員会全体の会議も定期的に開催ということになりました。

再スタートをしてみると、前回リーダーの右腕として活躍した方の存在は大きいものだったのだ、と改めて思うこととなりました。
様々なノウハウをもっている上、きっちりとした仕事ぶりに、メンバー皆頼りにしていました。
会場側との会議にしても、あの人がいてくれたらなぁ、と私自身何度も考えてしまいました。。
ほとんどのメンバーも「もしかしたら戻ってきてくれるかもしれない」という、うっすらとした希望と依存心のようなものを持っていたのかもしれません。

あるとき、彼の仕事の大部分を引き継ぐことになったメンバーが、がらりと変身。
会場側との会議でリーダーシップを発揮、積極的に取りまとめに参加していました。
何かあったのか理由を聞きてみると

「最初はなんとか助けてもらおうと思っていたけど、もうあの人は(実行委員会に)いないんだな、今いるメンバーでやらなきゃって思ったからね」

【頼りにしていた人がいなくなったとき、人は成長する・・・かもしれない】
学び度:★★★★★

今回の会場はこちら!広々とした空がすぐそばに見えます♪晴れるといいな~。

ボランティアさんが集まらない問題

コロナ禍明けで、飲食店を中心に人手不足に、そしてストップしていたイベントがあちこち再開。
そんなことも影響しているのでしょうか?3年間のブランクも響いていたのでしょうか?
SNSでボランティア募集の告知をしても、以前ほどの集まりには程遠い様子でした。

過去参加してくれたボランティアグループに投稿したり、募集サイトに登録してみたり、知り合いに声をかけてみたりと様々な策を講じてきました。

ボランティアの仕事の中でも、体力がいるテントの組み立て、運搬の仕事は多くの人手が必要になります。
ある実行委員メンバーが、大学のサークルSNSの5つにコンタクト。返事が返ってきたのが3件、うち2件は、興味はあるけど、文化祭と重なってしまい残念ながら参加できないとの返事。
しかし、ある大学のサークルのみなさんが参加してくれることになりました。総勢8人!

しかも当日会場にて子供向けにパネルシアター開催してくれることになりました。

これにはびっくり! 

【少しの度胸と行動があれば、すごい結果になる】
気づき度:★★★★

多くのボランティアさんが集まってのミーティング。

今年もやります?!川越パンマルシェ特別企画

川越パンマルシェの特徴として、ボランティアが考案した独自企画があります。
食パンを食べ比べして食パン大賞を決める企画。様々な具材をコッペパンに入れて自分だけのオリジナルコッペをつくる企画。冷凍生地を暖めて発酵させ炭火で焼いて食べる、棒パンバーベキューです。

食パン食べ比べ、はまず参加してくれるお店があるかどうか?を確認しなければなりません。
オリジナルコッペは中の具材を考え提供してくれるお店を探します。
そして、今回屋上での開催となり、大きな変更を迫られたのは炭火を使う棒パンバーベキュー。炭火を使わずにフライパンを使うことになりました。

作業をこなすのとは違い、企画を考えるというのはまた違った大変さがあります。

また、制作物の作業もかなりあるのが、この特別企画なのです。

「ワークショップを一から準備するのは、初めてで、何を準備したらいいか?予算はどれくらい等、考えるのに苦労しました。やはりひとりで抱え込まずに、人に頼ることも必要だと思いました。その方がメンバーも参加している!という感じもして、よりパンマルシェが楽しめるんじゃないかなって思います。人に頼ることで他のメンバーが得意としていることがわかりました」

その他には、
「抱えていた仕事をみんなに割り振った結果、個人の力が集約され、各企画ブースが充実し、イベントとしても成長してこれたと思う」
「人って頼られると、どんどん力を発揮していくんだなぁ」という声もありました。

いつも顔を合わせているメンバーではないので、他の担当のメンバーの様子がわからないことがほとんどです。
仕事の手放し方が分からず、孤独感を募らせてしまう、みんなも頑張っているから、とつい頑張ってしまうと言うことが起きがちです。これは、結果的に自分を苦しめてしまうばかりか、他のメンバーの活躍の機会も奪ってしまうことになるんですね。

【ひとりで抱え込まず、人に頼ろう】
学び度:★★★★★

ウエスタの会議室でのミーティング。グループに分かれて話し合い。

とはいえ、自ら動かなければすすまない。

とはいえ、自分の担当する仕事は、自ら計画してやらないといけません。
実行委員のみなさんは、普段は自分の仕事しているので、その合間をぬって、パンマルシェの為に時間をつかっています。

「あまり動ける時間がないので、自分の時間を削ったり、仕事の休憩時間をつかったりしてます。時間って、ないことはないんだな」というメンバーも。

私はといえば、毎朝の通勤時間を利用して、仕事をしてきました。あまりに夢中になりすぎて、降りる駅を忘れるほど。おかげで集中力が上がりました。

あるメンバーは、パンマルシェ当日は参加できないと分かっていながらも、積極的にミーティングに参加。ポスターやチラシの文字修正など、自分ができる仕事をどんどん引き受けていきました。

また、休みの日に、企画に参加してくれるパン屋さん一軒一軒を訪ねて、挨拶までしてくれていました。

「当日、参加できず申し訳ないなぁという気持ちが大きいです。
あとは、今後も関わりたいと思っているので、前回まで知ることのなかった部分まで理解できる機会かな、と思いました!
想像よりもやることたくさんあって大変でしたが(笑)
特別企画ですが、今回はお声がけしても集まらないと思っていたんです。
そんな中で、参加しますと言ってくださり、ありがたい気持ちでいっぱい。
店舗の皆さんとはメッセージのみだったので、一度ご挨拶に伺いたいな、という昭和人間の発想でした!
市内のお店しか回れていませんが、カオスな川越祭りにぶつかってしまったのは想定外でしたが、伺ってよかったと思ってます」

【ひとごとじゃなくて、自分事になると行動がかわるんだ・・】
気づき度:★★★★

数少ない男性メンバーが大活躍。頼りにしています。

開催まであと少し

開催まであとわずかですが、お客さんは来てくれるのだろうか?天気は?混乱は起きないかな?問題なく設営できるかな?と不安は尽きません。

「みんなでパンマルシェを作り上げているのは、決して楽ではない。でも楽しい。ボランティアさんが作ってくれた手作り感満載の飾り付け。終わった後の達成感。出店者さんも喜んでくれるし、お礼のパンも♪」

「みんなの力ってすごい。信じて任せたら思った以上に凄かった。
最初はどこか依存的だったのにね。変わったのではなく、みんなが鎧を脱いだだけなのかもしれません。『実はすごい普通のひとたち』の集団かもしれません」

「毎回考えつくして当日を迎えるが、終えてみて課題や反省点は必ずでてくるのは致し方ないこと。とにかく当日まで考えてやりつくすのみ」

実行委員会のグループメンバーで、ひとときのおしゃべり。

 

出店者さんだってワクワク

以前川越パンマルシェにボランティアとして参加した方が、今回パン屋さんとして初出店します。

「ボランティアは職場以外での友達が欲しいと参加しました。その頃、大手ベーカリーで働いていました。でも、あれ?私パン作ってるのに何やってるんだろうって思いました(笑)自分の現在地を目の当たりにしたよい機会でした。自分でパンを作り始めて、頑張ったらパンマルシェに出店できるかもしれないと思いました。そして、今、私をパン屋として扱ってくれて感謝です

その他にも

「久しぶりの川越パンマルシェです!まるひろの屋上に素晴らしい!」

「パンマルシェ今年は開催できそうでよかったですね」

「このイベント本当に好きなんです。私にとって幸せなんです」

というメッセージやコメントを見つけるたびに、実行委員会一同グッときてしまっています。

 

・・ということで、大人の文化祭、今年もがんばるぞー!

川越パンマルシェについて:
第1回目の開催は2012年。
埼玉県の世帯あたりのパンの消費量は多いはずなのに、有名なパン屋さんは?というと名前があがらない。もしかしたら、コンビニやスーパーでパンを買う人が多いのかもしれない。それならば、地元のパン屋さんのパンのおいしさを、もっと広くの人たちに知っていただきたいという思いで企画されました。
お手伝いとして集まったのは、SNSを通じて知り合ったひとたち。穏やかに始まったように見えた第1回の川越パンマルシェのはずでしたが、小さな会場はあっという間に人であふれかえりました。場所を蔵里、そしてまるひろ川越店の駐車場に移し開催してきました。

今回もまるひろ川越店様にご協力いただき、屋上をお借りしての開催となりました。
「エンジョイ広場」でピクニック気分で楽しみましょう♪

 

Information

川越パンマルシェ
◆開催日時:
2023年11月5日(日) 11:00-16:00予定(雨天決行)

◆場所:
まるひろ川越店 屋上
*JR埼京線・東武東上線:川越駅徒歩7分
*西武新宿線:本川越駅徒歩4分
https://www.maruhiro.co.jp/shops/access/kawagoe

◆川越パンマルシェSNS

アメブロ:https://ameblo.jp/kawagoebread/

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