埼玉が誇る関東三大まつり「川越まつり」~4年ぶりの通常開催!
川越まつり(川越氷川祭の山車行事)は、10月14日に氷川神社が執行する「例大祭」を根源として、直後に行われる「神幸祭」や「山車行事(祭礼)」から成り立っています。
まつりは毎年10月の第3日曜日とその前日に行われており、時代に合わせてかたちを変えながら約370年にわたり継承されています。
この市民参加型の川越が誇る一大イベントは国の重要無形民俗文化財に指定されており、さらに2016年にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。
川越市によりますと、今年は18台の山車が参加し、山車の巡行が行われる通りの左右には、ぎっしりと屋台が並び、去年の倍以上となるおよそ900店が軒を連ねました。15日の午前中は悪天候に見舞われましたが、両日とも、華麗な山車を見ようと沿道に多くの見物客が訪れ、写真を撮るなどして楽しんでいました。
山車紹介
川越まつりのみどころでもある山車は「江戸系川越型」。その優美性、機能性はまさに絢爛豪華です。
山車の構造は二層の鉾と人形からなる江戸型が発展したもの。
四ツ車、又は三ツ車と台座(せいご台)の上に、二重のあんどん(鉾)を組み、上層に出る部分と人形は、それぞれ迫りあげ式のエレベーター構造になっています。
今年は18台の山車が参加して、お祭りを盛り上げました!
川越まつりを華やかに盛り上げる29台の山車はこちらからご覧になれます。
https://www.kawagoematsuri.jp/dashi/index.html
曳(ひ)っかわせ
山車と山車が出会うと、お囃子と踊りの競演が行われます。これを川越まつりでは「曳(ひ)っかわせ」と呼んでいます。盛り上がるとお囃子のテンポがどんどん速くなったり、若衆の威勢の良い掛け声も交わされるなど、まつりで一番の盛り上がりを見せる場面です。
去年は新型コロナの感染防止対策で大声を出せないなどの制限がありましたが、今年はコロナ禍前の開催方法に戻したということです。
お囃子
山車の前部には囃子台があり、その上では囃子連による囃子、舞を披露。舞1人、笛1人、小太鼓2人、大太鼓1人、鉦1人の編成で、市内では王蔵流、芝金杉流、堤崎流の3流派が多く見られます。いずれも江戸の囃子の流れを汲み、伝承されてきたものです。雨で山車が出られないときなどは、写真のような形で各町内のお囃子を楽しむこともできます。
神幸祭
氷川の神様が神輿に乗られて町を巡行することで、その御神徳をいただき、幸福と町の繁栄を祈請するという、現在の山車行事の原型となった伝統儀式です。「神幸祭」は、慶安元年(1648)に、当時の川越藩主、松平伊豆守信綱が氷川神社に神輿・獅子頭・太鼓等を寄進し、祭礼を奨励したことが始まりです。
神輿は「川越氷川神社」を出発し、川越市内を巡行します。今年は10月15日午前に予定されていましたが、雨天のため中止となりました。
市役所前の山車巡行
10月15日は雨が13時ごろまで降り続いていたため、13時30分~15時30分ごろまで予定していた市役所前の山車巡行は中止となりました。山車巡行では、1か所で多くの山車を見ることが出来ます。
※悪天候時は山車が曳行されない場合があります。
川越まつりをもっと楽しむ!アプリ「川越まつりナビ」
https://www.kawagoe-matsuri-navi.net/
制限のないまつりはどれくらい混雑していたのか?
筆者は10月14日(土)の午後6時ごろに、まさに本川越駅前にいました。そのときの様子を写真に収めました。昨年の人出が57万人余りということなので、今年はもっと多かったのではと筆者は予想しています。コロナ禍の前の2019年の来場者は88万人でした。
Information
川越まつり2023
【開催地】川越市内
【HP】https://www.kawagoematsuri.jp/
【問合せ先】049-222-5556 (川越市川越駅観光案内所)