上福岡を愛する人たちが作る、上福岡チャンネルが今アツイ!!~後編
街, 遊, 食「こちらは埼玉県の上福岡、通称「かみふく」をメインにディープなスポットやグルメを紹介していくチャンネルです!」
上福岡を愛する、ます子・ラー子・じゅんの3人が昨年始めた「上福岡チャンネル」。そのメンバーが、カワゴエ・マス・メディア制作の番組、ラジぽて縁結び『グローカル・ムーブメント(第1・第3金曜午後9時30分~、ナナコライブリーFM)』に12月分の放送で出演しています。記事では前編に引き続き、上福岡の魅力をめいっぱい紹介します。
上福岡チャンネルのメンバーは3人。メンバーは全員、上福岡在住です。じゅんさん、ます子さん、ラー子さんの男性1人&女性2人の計3人からなるグループです。(以下、インタビュー記事部分では敬称略)
上福岡では「おすすめしたいのはやはり飲食店」
じゅん「飲食店ではお気に入りの動画で上げたちゃたろうさんです。女性店主さんが営む落ち着いた家庭料理のお店です」
ます子「飲食店では本当にどこも違った良さがあり、甲乙付けがたいのですが、この冬時期は鍋が美味しい季節なので、絶品もつ鍋がある「絆」さんや色んな味のちゃんこ鍋が楽しめる「ほがらか」さんなどがおすすめです。」
ラー子「動画にはなっていませんが、トンキーズカフェというぬいぐるみカフェです。
ぬいぐるみとつながることをコンセプトにしており、店内にたくさんぬいぐるみがあります。自分のぬいぐるみと一緒に来店し、写真を撮ることもできます。そんな可愛らしさとは裏腹に、料理やスイーツは本格的でおいしくてボリューム満点!しかもカフェなのに刺身やお酒もあり、しっかり上福岡らしいところが面白いお店です。」
飲食店以外での「上福岡のおすすめ」を教えて!!
じゅん「長宮氷川神社がおすすめです。普段は静かな場所ですが、大みそかから年始にかけて参拝客がたくさん訪れる上福岡を象徴する神社です。この神社で是非見てもらいたいのは、出会いの泉と呼ばれる、手水石です。」
ただし長宮氷川神社は最寄り駅は上福岡ですが、駅から2kmほど離れているので、参拝の際はバスやタクシーなどを利用することをおすすめします。
ます子「飲食店以外の場所ですと「福岡中央公園」がおすすめです。春は桜、夏は緑、秋冬は紅葉と四季折々の景色を楽しめる広々とした公園で、週末はイベントもよくやっています。
天気のいい日にコーヒーやサンドイッチなどをテイクアウトして、ゆったりそこで景色を見ながら食べる。なんて最高だなぁと思いながら実行は出来ていないので、いつかやりたいなと思っています(笑)」
ラー子「上福岡の私のおすすめは、街の中に突如として現れる八雲神社と、謎のシャチホコが気になる有山城です。」
ラー子「あとはエンゼル通り、一番街横丁など少しディープで、いかにも上福岡らしい通りもおすすめです。結構絵になる場所、写真映えするスポットが多い気がします。」
ズバリ「上福岡の好きなところを教えて!」
じゅん「飲食店が多く、おとなりの川越にも負けていないくらいです。」
お酒が大好きなじゅんさんは、美味しい酒の肴も大好きで、SNSにはいつも美味しいものの写真をアップしています。
ます子「ズバリ「ちょうどいい」ところです!都会では決してないけれど、田舎すぎる訳でもなく。イベントの数や規模も、駅周辺の栄え具合も少し外れた場所の田舎具合も全部がなんか「ちょうどいい」。
あとチェーンのお店より個性的な個人の飲食店が多いところも好きですね。」
ラー子「小さな街ではありますが少しノスタルジックで独特な、味のある雰囲気があるところが好きです。
上福岡駅はふじみ野市にありますが、少し歩くとすぐに川越市に入ります。上福岡はふじみ野でもあり川越でもあると個人的には思っているのですが、ちゃんと「上福岡」として独自の空気感を持っています。昔の映画のセットに出てきそうな懐かしい雰囲気のお店があるところもお気に入りです。」
上福岡チャンネルを3人にPRしてもらいました!
じゅん「いつも上福岡チャンネルを見てくださっている視聴者の皆様、ご協力いただいています店舗の皆様ありがとうございます!
また、このブログを見て上福岡チャンネルを知っていただいた方もぜひ、チャンネル登録をよろしくお願いします!」
ます子「主に大人たちがただただ地元で楽しく飲んでいる様子を映したチャンネルですが、じゅんさんの知識と経験に基づいた安定感のあるコメントとラー子さんの天才的(!?)な食レポ、そしてます子のいい加減な発言のマリアージュを楽しんで貰えたら嬉しいです。
そして上福岡チャンネルは飲食店の方々や地域の方々に支えて貰っているチャンネルです。
動画を観て気になるお店を見つけたら、ぜひ実際に足を運んでみてください!」
ラー子「いつも上福岡チャンネルをご覧になっている視聴者の皆様、そしてお店の方々。ありがとうございます。
上福岡チャンネルは、大人たちが飲んで食べて、時にはヘロヘロになっているゆる〜い動画ではありますが、その裏側には「少しでも地元の飲食・産業を盛り上げたい!」「上福岡に興味を持ってくれる人が増えたら嬉しい!」という思いも持っています。
上福岡チャンネルを観て興味を持ったお店に実際足を運んで頂けたら、我々一同本当に嬉しく思います。」
まだチャンネル登録していない方は是非この機会にチャンネル登録をよろしくお願いいたします!
なんとラジオぽてとと上福岡チャンネルがコラボ!
今回は上福岡を飛び出した番外編!…
上福岡を愛する人たちが作る、上福岡チャンネルが今アツイ!!~前編
街, 遊, 食上福岡を愛する人たちが、積極的に上福岡という街を知ってもらいたいということで昨年始めた「上福岡チャンネル」。そのメンバーが、カワゴエ・マス・メディア制作の番組、ラジぽて縁結び『グローカル・ムーブメント(第1・第3金曜午後9時30分~、ナナコライブリーFM)』に12月分の放送で出演することになり、先日収録が行われました。そこで、上福岡チャンネルとはなんぞや!?ということで紹介させていただきます!
メンバーはこの3人!!
メンバーは全員、上福岡在住です。じゅんさん、ます子さん、ラー子さんの男性1人&女性2人の計3人からなるグループです。(以下、敬称略)
ます子「初めての動画投稿は2023年の11月30日でした。
11月頃に上福岡チャンネルの話が出て、きっかけになったネコJAMさんの動画からまずはます子だけでやってみるという流れだったと記憶してます」
3人のプロフィール&どんな動画を制作してるの?
ます子:「上福岡チャンネル」として上福岡のイベントや店舗を紹介するYouTuber。
2023年11月にチャンネルを開始。地元上福岡のディープな情報を発信しています。
じゅん:写真を撮るのが趣味で、主に神社仏閣や風景、飯と酒の写真を多く撮影。
川越やふじみ野、またその近隣の街ではイベントなどの写真撮影にもよく出かけています。
ラー子:自称”上福岡観光大使として、上福岡周辺のお店をX、Facebook、Instagram、ブログで紹介。
地元で頑張るお店や人を応援し、美味しく楽しい情報を発信。
ピアノ弾き語りの音楽活動や、ナナコライブリーFMの生放送番組「ナナコフレンズカフェ」のパーソナリティなどでも活躍中。
ます子「最近の動画は居酒屋巡りが主体になっていますが、ちょこちょこイベントレポみたいな感じで上福岡のお祭りやマルシェみたいな所に行くこともあります。
やはり飲兵衛の街なので居酒屋さんの紹介が多いですが、それ以外のお店や飲食店以外にも行けたらチャンネルの幅が広がっていいかなとも考えています。」
3人はどうやって出会ったのか?
3人はどのようにして出会って、上福岡チャンネルを始めることになったのか?をリーダーのます子さんに聞いてみました。
ます子「じゅんさんは上福岡チャンネルの撮影で上福岡の銭湯、末広湯さんに行った時に初めてお会いしました。」
ます子「私が上福岡チャンネルを始めたきっかけでもあるネコJAMの杉本遥さんが「生粋の上福岡っ子」として紹介してくれたのが始まりです。1番上福岡のお店に詳しく、行きつけのお店に上福岡チャンネルのことを話してくれていたり、撮影許可を取ってくれたり、縁の下の力持ち的な存在でいつも助けてもらっています。」
ます子「ラー子さんは初めましては何年か前で、当時はよく行くお店のお客さん同士で顔見知りくらいの感じでした。その時からSNSやブログで上福岡や川越のことをよく投稿していて、「自称上福岡観光大使」と名乗っていることも知っていたので、上福岡チャンネルを始めるとなった時に「絶対にこの人はどこかで動画に出てもらおう」と画策していました(笑)
撮影を重ねる度に個性や魅力が色濃く出ていて、それが動画としての面白さの底上げをしてくれているなと感じています。」
ズバリ、お気に入りの動画は?
じゅん「初めて食レポを行ったちゃたろうさんの紹介動画です。皆慣れていないので手探り状態ですが、その様子も含めて面白いのかなと思います」
しかもこの動画、オープニングを撮影するのを忘れてしまったのだとか(笑)
https://youtu.be/TxVpSDYTMUA?si=5GuHatvAVDE4ukaR
ます子「どれもお気に入りなのですが、1番と言われると上福岡唯一となってしまった駄菓子屋さん「南菓子店」さんで1000円で駄菓子を大人買いするという動画です。
「駄菓子を好きなだけ買ってみたい」という子供の頃の夢を叶えられてとても満足な撮影でした。
お店の方もすごく優しくてノスタルジック感もあるので、ぜひ行ってみてもらえたらと思います。」
https://youtu.be/WtDRghZLUbM?si=8YRCYFXOTN4-kFnz
ラー子「新大衆居酒屋コンフィさんの動画です。どの動画もおすすめですが、コンフィさんの回のあたりからみんな力が抜けてきて、自然体な感じになってきたと思います。
コンフィさんはお料理も美味しく、比較的女性でも入りやすいお店ですので是非行ってみてください。」
https://youtu.be/1i_TOLbsKSs?si=9fJPHl9qNFTOCmJn
上福岡にあったらいいなと思うものは?
ラー子「ライブハウスとしても劇場としても使えるようなハコがあったらいいなと思います。ゲストハウス付きだとよりいいですね。終電を気にせず飲んで欲しいです。」
じゅん「急行が止まること(笑)これ、昔から言われている上福岡あるあるネタなんです」
ます子「あったらいいなではないのかもしれないですが…急行が止まってほしい!
毎回電車で出かける時、乗り換えなきゃいけないのがちょっと面倒だなとずーっと思っています(笑)」
音楽活動をしているラー子さんは、やはりライブができる場所がほしい、そしてお出かけが好きなじゅんさんとます子さんは、急行が止まってほしいと切に願っているようです。
祝!ラジオ出演!
『グローカル・ムーブメント』に出演してくださるのは、リーダーのます子さんと、そしてじゅんさんのお2人。ラー子さんは出演は叶わなかったものの、番組中にメッセージを寄せてくれています。番組中では上福岡の魅力をたっぷり語ってくれますので、12月6日と20日の午後9時30分からのオンエアもお楽しみに!!
こちらの動画では、急に質問をぶちこむMCのマツモトケイコも面白いので楽しんでいただければ幸いです。
https://youtu.be/hBUhg0foToc?si=ThdVs1xHunzY6Yt7
FM77.5MHz…
川越まつりを楽しむ会~シルバーガイドで川越まつりをもっと楽しく!
街, 面白2024年は、10月19日・20日の2日間で開催された川越まつりでしたが、川越や近郊に住む人たちはもちろん、他の地域からも観光に訪れるゲストで大変賑わい、2日間で延べ73万8千人もの方が来場したとのことです。
なんとシルバーガイドツアーは5年ぶりの開催!
埼玉県の公益社団法人である川越市シルバー人材センターは、多彩な山車が街中で競演する国指定重要無形民俗文化財「川越まつり」をより魅力的に楽しむための「シルバーガイドツアー」を実施しました。
同センターに登録する60~80代のシルバーガイドたちと一緒に川越まつりを楽しめるのは、コロナ禍前の2019年以来、5年ぶりとなりました。
ツアーは観光客がまだ少ない午前中に実施!
シルバーガイドツアーは、観光客の人出がまだピークにならず、ツアーの安全を確保できる19日午前9時半~正午限定で行われました。約100名ほどの参加者は、10班に分かれて、9時半には川越駅脇田ビル広場(川越駅東口)を出発しました。
私たちの班の担当は、川越市シルバーガイドの会会長の鈴木康生さんです!
コースは、脇田町→八幡通り→川越八幡宮→本川越駅前交差点→中央通り→連雀町→仲町→蔵の街→札ノ辻→元町休憩所までの約2.8キロメートルです。
参加者たちはそれぞれのガイドについて、熱心に説明を聞いていました。
まず、私たちは5分ほど歩いたところで、南通町の川越八幡宮に到着します。
そして丸広百貨店の駐車場前を通ると、キッチンカーや屋台の準備がすでに朝から始まっていました。ここでテンションが上がってきた筆者。今日はお祭りなんだなぁと実感がわいてきます。
いよいよ、出発準備の山車が!!そして見どころも?
私たちは、丸広百貨店のところから八幡通りへ入っていきます。
ほどなくして「島崎藤村ゆかりの地」の石碑がマンションの前にあるのを紹介されました。中院の境内にある、島崎藤村が義理のお母様に贈った茶室、不染亭の旧跡を記念した碑です。
ここからもう少しだけ歩くと、いよいよ出発準備をする山車にお目にかかることが出来ます。コンビニエンスストアの隣の敷地では、通町の山車の出発準備が行われていました。
そして通町の交差点を左に曲がると、本川越駅に向かってこれだけの露店が所狭しと並んでいます。お祭り好きならこの風景を見ただけで、ウキウキしちゃいますね。
本川越交差点では、ここで夜行われる「曳っかわせ」について、山車同士が出会ったときにお囃子と踊りを競演するもので、まつりの最大の見どころであるとの説明がありました。
ここから中央通りに入っていくと、新富町1丁目と中原町の会所が数十メートルしか離れていないところにあるとの話があり、ちょうど山車の出発式を見ることが出来ました。
夜の祭り見物だけだと見ることのできない貴重な場面に出くわした筆者たちは、ちょっとうれしい気分になりました。
連雀町交差点の数十メートル手前には、元禄七年川越図が。連雀町交差点から北の通りは中央通りと呼ばれており、一番街へとつづいています。
蓮馨寺・熊野神社を含む中央通りと立門前通りエリアを「昭和の街」としており、路地には昔ながらの住まいや商店があり、令和の現代でも昭和の面影が残っています。
ここで川越の街の説明がありました。旧市街地に鉄道を開通させるのは困難だったことから、南側に鉄道が引き込まれて人の流れが変わり、旧市街地に人が来なくなったため、いっそのこと観光地化してしまったとのこと。
1933(昭和8)年に開通した中央通りには今も看板建築の商店が残り、また蓮馨寺山門から東にのびる立門前通りにはかつて芝居小屋の鶴川座(現Hatago…
川越スカラ座閉館回避プロジェクト~みんなでスカラ座を応援しよう!
活, 街, 遊川越スカラ座は1905(明治38)年に寄席として創業した、埼玉県で営業している映画館の中では古い劇場のひとつです。同館は、現在DCP(デジタル映写機)買い換えのための費用募集「川越スカラ座閉館回避プロジェクト」を実施しています。
URL:https://k-scalaza.com/heikankaihi/heikankaihi.html
映写機を買い替えないとどうなるの?
現在スカラ座で使用しているDCPは、2013年に購入した2灯式水銀ランプの物です。2025年に施行予定の水銀規制により、水銀ランプの製造中止が決まりました。水銀ランプの製造が終われば光源の替えがなくなり、映写ができなくなります。
よって川越スカラ座は最短2年での閉館を余儀なくされることになります。
レーザーのDCPは10年前の予算の倍以上の価格となっており、買い替えには前回のクラウドファンディングよりもさらに多額の1000万円ほどの資金が必要になります。
またレーザーは水銀ランプより温度管理を厳密にしなくてはならないため、映写室の断熱工事をしなくてはならず、さらなるコストがかかり、運営存続が困難な状況が続いています。
当初は10年前と同じようにクラウドファンディングをすることも検討しましたが、事務コストや時間外労働の増加で、少人数のスタッフでは対応しきれない問題が発生しました。
また、館内での募金やグッズ販売だけではなく、賛助会員やLINEスタンプ、SUZURIでの寄付つきグッズ販売など、川越になかなか来ることのできない方たちにもスカラ座を応援できるような方法を探っています。
【賛助会員募集】https://k-scalaza.com/sanjyo/sanjyo.html
【LINEスタンプ購入】https://store.line.me/stickershop/product/3513607/ja
【SUZURIグッズ販売(寄付つき)】https://suzuri.jp/k_scalaza?srsltid=AfmBOoqoIsd1fvbn2sJFQ5yS-aurAGdM090EYLmJ7I69lyla99rMGGH0
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風魔小太郎の真実!?川越に眠る戦国の秘密を探る
学ぶ, 街こんにちは!のりさんです。先日、ウェスタ川越で開催された「風魔と戦国の忍び伝説」セミナーに参加してきました。
今回は、その興味深い内容をみなさんにお届けします!
講師紹介
講師は岩田明広(埼玉県教育委員会所属学芸員)さんです。埼玉県・神奈川県・兵庫県等で発掘調査に従事し、埼玉県立各館に学芸員として奉職されています。元々は考古学の発掘調査がご専門で、近年は東日本を中心に忍びの調査研究を進められています。
特に、風魔(ふうま)と忍びについて研究している数少ない研究者の一人です。
風魔小太郎のイメージ
風魔一族は、戦国時代に相模国(さがみのくに:現在の神奈川県大半)を治めていた北条家の配下として活動していました。
その頭領である風魔小太郎は誰もが知る忍者で、大男で牙が出ていて、怖そうな印象を持っているのではないでしょうか。これは、「北条五代記」で描かれた肖像画や江戸時代の文学作品のイメージが影響しているようです。
現代の漫画、藤堂裕「Xinobi」の風間小太郎や原哲夫「花の慶次」の風魔のキャラクターなどにも、その特徴が現れています。
忍びの本来の役割
忍者は元々「忍び」といわれ、情報収集、内通、潜入、放火、乗っ取りなど、さまざまな役割をこなすといわれています。しかし、忍者の研究の中心は江戸時代に行われており、最も活躍した戦国時代の状況についてはよくわかっていません。このセミナーでは、戦国忍者の代表と思われてきた「フウマ(風魔)」の謎を解きつつ、その正体も探っていきます。
風魔の伝承を読む
風魔小太郎が描かれた最も古い伝説は、江戸時代前期の慶長19年(1614)に出版された仮名草子「慶長見聞集」です。
「慶長見聞集」は、三浦茂正が江戸時代初期の風俗や出来事を記した随筆的な書物で、その中に「風广」と書かれているのがわかります。
また、ここから抜書きされた「北条五代記」では、恐ろしげな挿絵が描かれました。
カザマは乱波(乱暴者)の頭領ですが忍びではありませんでした。しかし、配下に忍びの上手がいたことから、風魔小太郎が恐ろしげな忍者というイメージにつながったようです。
ちなみに、風間氏の由来は長野県長野市東部地区にある「風間」が由来で、現地には風間神社もあります。
風間から風魔へと変わっていった要因
いくつか文献が紹介され、風間小太郎が忍者であるということが定着する過程が話された後、いよいよ、核心に迫ります。
いくら風貌が恐ろしげで、怪しげな忍術を使ったとしても風間(かざま)だと、それほど悪くも怖くもない感じがしますが、風魔(ふうま)となると、完璧なキャラクターが出来上がってしまいます。では、だれが極悪非道の忍者「フウマ」を作ったのでしょうか?
最初のきっかけは「風广」を登場させた三浦茂正で、「北条五代記」に恐ろしい容姿とその挿絵を掲載しました。
明治29年(1896)に有名な国学者たちが著作編集した「古事類苑」。この中に「北条五代記」を引用した部分があり、ここで、7箇所全てに「風广」でなく、「風魔」が使われています。
昭和3年(1928)に文化評論家の三田村鳶魚の著書「江戸の白波」で多くのページを割いて忍びのことが書かれています。この本によって、はじめて「ふうま」という読み方が示され、現代の我々のイメージする忍者と「風摩(ふうま)」というキャラクターが完成したのです。
風間(風魔)の本当の姿
実は、風間(風魔)は忍びの専門集団ではなかった可能性が高いそうです。
元亀3年(1572)の「北条家朱印状写」によると、風間軍は関宿城・羽生城の戦いに備え、岩槻城近くの6つの村に駐留していたことがわかっています。彼らは独立して働く一つの軍として北条氏の軍事の一端を担っていたようです。
興味深いのは、風間軍が農繁期にも駐留していたという点です。
これは、彼らが忍びではなく、争いの絶えない大名勢力の「境目」に発生した専業的な武装集団だった可能性を示唆しています。
また、岩槻周辺に風間堀(用水)という名前が残っていることから、彼らがこの地域に定住していた可能性も高いようです。
結論として、風魔伝説の元になった風間は、忍びを専業とした集団ではなく、戦国時代の特殊な社会環境の中で生まれた多機能な専業的な軍事集団だったと考えられます。
このセミナーを通じて、風魔小太郎や風魔一族の実像に迫りつつ、彼らがどのようにして歴史の中で伝説化されていったのかを探ることができました。戦国時代の忍者の役割や活動についても詳しく学ぶことができ、また、川越にもかかわっていたとのことで、非常に興味深い内容でした。
次回ご案内
このセミナーは3回にわたり「戦国時代の忍び」を深く掘り下げていくもので、この第一弾は、川越と深いつながりのある戦国時代の北条家に仕えた忍者の一族と伝わる「風魔」をフィーチャーしました。11月の第二弾では『葛西城の戦い』 、…
白い歯で見た目年齢-5歳!~ホワイトニングカフェ川越店
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ひろえば街が好きになる運動 in 川越百万灯夏まつり体験レポート
活, 街川越百万灯夏まつり実行委員会は、日本たばこ産業(株)埼玉支社と協力し、7月27日から28日にかけて市民参加型の清掃活動「ひろえば街が好きになる運動」を開催しました。
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クラフトビール初心者の方も楽しめる専門店が川越駅前にオープン!
街, 食クラフトビール初心者の方も気軽に楽しめる専門店『Entrance to BEER NOVICE』が8月1日(木)、川越駅東口から徒歩3分ほどのところにオープンしました。
クラフトビールは難しくて敷居が高い…そんなイメージをお持ちの方こそ、ぜひともトライしてほしいです。筆者は8月のお盆期間真っ最中に、お店を訪問しました。
ビールは埼玉県内のものをラインナップ
長年の飲食店勤務を経て、晴れてこの度川越にお店を構えることができたという『Entrance…