オトナのためのオトナが選ぶ川越散策コース

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今回の記事は、『Hatago COEDOYA ~ 旅籠 小江戸や ~さんを拠点に川越観光やお泊りをする3回シリーズの最終回。

筆者と同じ働き盛り世代のオトナたちは、日常と違うものを見て癒されるのが散策や旅の目的になっていることが多いのではと思います。また、withコロナのこの時代には1人や少人数で静かに街歩きをするのがおすすめです。

今回も、前回同様、カワゴエ・マス・メディアの女性スタッフであるはるか&くにかのふたりが、川越の中心街を駆け巡ります。そしてカワゴエ・マス・メディア独断と偏見で選ぶ、欲張りな大人のための散策コースを提案させていただきます。

 

川越に来たらやっぱりうどんと醤油ははずせない!~うんとん処春夏秋冬

醤油屋さんがやっているうどんの美味しい店『うんとん処春夏秋冬』

 

稲荷横丁には美味しいものがたくさんあるけれど、小径を入るとまず、目に入るのが『うんとん処春夏秋冬』。川越と言えば、醤油蔵が多い街。金笛醤油は全国的にその名が知られています。

小江戸どんセット(1582円)は、さつまいも入りのかき揚げと、さつま芋天が乗ったボリューム満点の天丼と、うどん、サラダのセット。

 

金笛醤油の深い味わいと自家製めんが自慢のうどんのマリアージュ。

かき揚げ、金笛醤油で煮込んだ角煮など、川越ならではのメニューがいっぱい。健康や美容に効果が期待できる食材も取り入れており、女性にはうれしい!季節限定メニューもぜひ。

うんとん処春夏秋冬のお会計は売店で。しょうゆやドレッシング、バウムまで好きなものを購入しても

こちらの記事も「うんとん処 春・夏・秋・冬」で醤油の旨さを堪能したら直売店へGO!〜笛木醤油・川越店

[住所]川越市幸町10-5
[TEL] 049-225-6701
[HP]https://kinbue.jp/directly-administered_meals
[営業]11:30~麺がなくなり次第終了(L.O 14:00)
                 ※コロナで営業時間が変則的になっていますので、店舗へ問い合わせください
[定休]なし 悪天候時は臨時休業

 

いつでも祭りの感動を!~川越まつり会館

稲荷横丁から蔵の街へ出ると、すぐ向かい側にあるのが、川越まつり会館。

約370年の伝統を誇る川越まつりをいつ訪れても体感できる施設です。
館内には本物の山車2台が入れ替えで展示されています。
また、大型スクリーン(6メートル×4メートル)による、まつり当日の映像を6分間上映しています(20分毎に上映)。

入館料は一般300円、小中学生100円。JAF会員なら2割引きになるので、忘れずに会員証を持参しましょう。また、駐車場が2時間まで無料で利用できるので、ちょっとした川越散策は、気軽に車で出かけてみるのもいいかもしれません。

山車展示ホールの前には、会所の模型が。会所は神と人、人と人とが出会う祭り全体の指揮所である

[住所]川越市元町2-1-10
[TEL] 049-225-2727
[HP]https://kawagoematsuri.jp/matsurimuseum/index.html
[営業]9:30~18:30 入館は18:00まで(4~9月)
                 9:30~17:30 入館は17:00まで(10~3月)
[休館日]毎月第2、第4水曜日(祝日の場合、その翌日が休館日)
                 年末年始(12月29日~1月1日)

 

昭和の面影を見に行く~弁天横丁

札ノ辻交差点を少し北へいった一番街のほど近くに、昭和の面影を色濃く残す細い小路(こみち)があります。そこは弁天横丁と呼ばれています。

弁天横丁は、昔戦後の頃まで芸者がおり、花街として栄えていました。

入口にはかつて飲み屋街だった頃の看板が残っているが、この看板のお店はすべて廃業している

 

弁天横丁は長さ約100メートルの細い路地に、いずれも築100年ほどの「麻利(あさり)」「喜多町」「元町」と呼ばれる3棟の「弁天長屋」などが残っています。

置屋が廃業した後、元芸者らが小料理店などを営んでいたのですが、現在はほぼ空き家になっている状況です。

川越穴場のレトロスポットで、昭和時代にタイムスリップしたような感覚を味わえる通りです。

喜多町弁天長屋に今年7月にトモリ食堂がオープンし、この通りにも少しずつ人通りが増えている印象です。

トモリ食堂さん紹介の記事はこちら   → トモリ食堂~護国寺から川越へ移転OPEN!

喜多町弁天長屋に『トモリ食堂(手前)』がオープンし、弁天横丁には観光客の姿も

 

また喜多町弁天長屋からすぐ近くの「麻利(あさり)弁天長屋」の一区画には、『Gallery&Cafe 二軒堂』さんがあり、カワゴエ・マス・メディアの拠点にもなっています。二軒堂さん紹介記事はこちら

弁天横丁

[住所]川越市喜多町2付近

 

おみやげも買えて撮影も休憩もできる!~紋蔵庵蔵の街店

紋蔵庵蔵の街店は、札ノ辻交差点からすぐ、街歩きの途中にふらりと寄ることができる立地にあります。

さらに、店の奥にはこんなに素敵な日本庭園があります。浴衣や着物を着て写真を撮るのもよいでしょう。『つばさかりん』などのおみやげも購入できて、カフェではおいしいお茶を座って飲むこともできます。カフェスペースには時の鐘のオブジェもあり、気分も川越に来たっていう感じになりますね。

紋蔵庵蔵の街店にある日本庭園。お土産を購入するだけでなく、和装で写真を撮るゲストもいる

カフェスペースには、時の鐘のオブジェがある

[住所]川越市元町1-15-5
[TEL] 049-228-9555
[HP]https://monzouan.com/_/
[営業]10:00~18:00(月曜のみ17:00閉店)
[定休]年中無休

 

朝ドラ『つばさ』のロケ地~陶舗やまわ

紋蔵庵蔵の街店を出て、道路の向かい側を少しだけ南へ。

ここは、NHKの朝ドラ『つばさ』のロケ地にもなった『陶舗やまわ』さん。地元の陶芸作家さんの作品を展示しており、素敵な陶器が店内に所狭しと並びます。もちろん、陶器は購入することもできます。

素敵な陶器はおみやげにも。小鉢や茶碗などは気軽に購入できる

 

棟続きにカフェと食事ができる『話処 陶路子(とろっこ)』があり、『さつまいもミニ懐石』はすべてさつまいもを使ったメニューで構成されています。川越を訪れたらぜひ食べてほしいもののひとつです。さつまいもミニ懐石は数が限られているので、HPや電話で来店日時を予約しましょう。

ちょっと休憩というときには、クリームあんみつやおしるこなどの甘味もおすすめです。

さつまいもミニ懐石(2000円)。すべてさつまいもを使った料理。『陶舗やまわ』さんの陶器に盛り付けている

[住所]川越市幸町7-1
[TEL] 049-222-0989(陶舗やまわ)  049-226-1065(陶路子)
[HP]https://www.touho-yamawa.co.jp/
[営業]10:00~18:00(陶舗やまわ)
                10:00~17:00(陶路子)ランチは11:45~15:00まで
[定休]不定 HPなどでご確認ください

 

街歩きで古き良き時代を想う~オトナの心をくすぐる写真を撮ろう

シャッターチャンスはいつでもどこにでもあるもの。川越市内の撮影スポットをご紹介します。

①時の鐘

鐘つき通りから一番街方向に向かって時の鐘が入るアングルで撮影

 

川越のランドマークの時の鐘は、鐘つき通りから少し遠くに時の鐘を見て、青空もほどよくきれいにバランスよく入れたアングルで撮影するのがいいでしょう。

②大澤家住宅

大澤家住宅は、川越大火を免れた貴重な建物

明治26年の川越大火の焼失を免れた川越最古の蔵造りで、現存する関東地方最古の蔵造りでもあります。国の重要文化財の指定を受けており、江戸時代からの建物はここだけです。人や車が少なければ、向かい側から撮影すると全体がカメラにおさまりますね。

 

③旧埼玉りそな銀行埼玉支店

旧埼玉りそな銀行(旧国立八十五銀行本店)ルネッサンス様式の建築です

一番街にある旧埼玉りそな銀行川越支店は、1918年に旧国立八十五銀行本店として建てられ、築103年。国の登録有形文化財の指定を受けています。3階建てのインパクトがある佇まいは、時の鐘と共に川越のランドマーク的な存在です。建物内部の見学はできません。2020年6月までは、現役の銀行有人店舗として使用されていました。

 

④川越商工会議所

「難しい建築様式はよくわからない!」という方でも、思わず立ち止まってカメラを向けたくなる、そんな存在感がある川越商工会議所です。全体的なデザインは、ルネッサンス・リバイバル様式というもので、100年ほど前、当時の金融機関が好んで建てた建築だそうです。

 

⑤ウッドベイカーズ川越店

大正浪漫夢通りにある、歴史100年の蔵造りの建物で営業しているイタリアンレストラン。和と洋が融合して外観もおしゃれな感じになっています。緊急事態宣言中は休業しているので、明けたらお店の中に入ってご飯を食べてくるのも良いですね。

 

川越でこだわりぬいたおいしい珈琲が飲める店~あぶり珈琲

あぶり珈琲さん外観

 

「あぶり」とはフランス語で「隠れ家・避難所」を意味する、「abri」から名付けたそうです。

こちらは、川越のカフェの中でも食べログなどのサイトで非常に高評価。まず落ち着いた雰囲気が、オトナに支持されるゆえんでもあります。オトナがふらっと立ち寄って、川越散策の疲れを癒していくのにピッタリです。

コーヒーだけでなく、紅茶などコーヒー以外の飲み物やフードメニューも充実しているので、コーヒーが苦手な方にも安心です。

カスタム焙煎機を導入しているので、浅煎り~深煎りまで多くの種類の個性的なコーヒーが楽しめます。気分や体調、好みなどによって飲みたいコーヒーが選べるのもうれしいですね。お気に入りの一杯を見つけてみてもいいでしょう。

店内もレトロな雰囲気で、オトナが優雅な気分で休憩するのにピッタリ!

暑い1日だったこの日は、ふたりともアイスコーヒー(640円)をオーダーしてくつろぎました

[住所]川越市大手町15-8
[TEL] 049-226-8556
[HP]http://abri.boo.jp/index.html
[FB]https://www.facebook.com/abricafe/
[営業]10:00~17:30
[定休]火曜日

 

大正時代の建築物は今や貴重な存在に~旧山崎家別邸

旧山崎家別邸外観

 

旧山崎家別邸は、2019年9月30日に国の重要文化財に指定されました。

老舗菓子店「龜屋」の五代目山崎嘉七氏の隠居所として、1925(大正14)年に建てられた和洋折衷の建築と枯山水庭園および茶庭。設計したのは建築家の保岡勝也氏です。

陸軍大演習などで川越付近に訪れた皇族方がご宿泊されることもあったそうです。

当時の状態がよく保たれているだけではなく、図面や工事資料なども現存しており、文化財としての価値は非常に高く評価されています。 また2011年に国登録記念物(名勝地)に登録された庭園は、造園文化の発展に寄与していると高く評価されています。

2016年4月から一般公開されるようになりました。

今ではなかなか見ることのできない貴重なステンドグラスも

埼玉県唯一の国登録記念物(名勝地)に登録された庭園

こちら記事も → 保岡勝也が手腕を余すところ無く発揮した邸宅〜旧山崎家別邸〜

[住所]川越市松江町2-7-8
[TEL] 049-226-8556
[HP]https://www.city.kawagoe.saitama.jp/smph/welcome/kankospot/kurazukurizone/kyuyamazakike.html
[開館時間]9:30~18:30(4~9月)9:30~17:30(10~3月)入館は閉館30分前まで
[休館日]第1・第3水曜日(祝日の場合はその翌日が休館日)、年末年始
[入館料]一般100円、大学・高校生50円

 

長年愛され続ける川越のフレンチ店~ビストロ岡田

 

蓮馨寺からほど近い場所にあり、散策を終えた後でも気軽に寄れる『ビストロ岡田』さん

私たちが夕食に選んだのは、川越で1982(昭和57)年から40年近くにわたって愛され続けている、ビストロ岡田さん。

ホテルから徒歩3分という立地に加えて、大通りから少し入ったところにあるので、静かな時間を過ごせます。

一番人気メニューは、ロールキャベツと鮭クリームコロッケの盛り合わせ。しっかり煮込んだロールキャベツで、ひき肉がとても柔らかいのです。かなり大きめのクリームコロッケは、衣がサクっとしているのに、中はしっかり詰まっています。看板メニューということもあり、初めての方にはぜひ食べてもらいたい一品です。美味しいという一言だけでは表現しきれない美味しさです。

ご飯は、ロールキャベツのソースと一緒にいただくとなお美味しいと、女将さんがオススメしていました。

手軽な価格で、本格派のフレンチが味わえるのもうれしい限りですね。そして気さくな店主夫婦と話し込んでしまいました。

看板メニューのロールキャベツと鮭クリームコロッケの盛り合わせ(サラダ・コーヒー付き、1100円)

こちらの記事も→ 普段着で味わえる本格派の欧風料理〜ビストロ岡田〜

[住所]川越市仲町7-13
[TEL] 049-225-4608
[営業]11:30~13:30/17:00~19:30 ※新型コロナウイルスの影響で変更になっている場合があります
[定休]火・水曜日(祝日の場合は営業)

 

編集後記

オトナのための川越散策コースの記事では、ガイドブックには詳しく紹介されていないような場所のよさを伝えようと思いました。はるかさんとふたりで行きたい場所を出し合いながら実際に街中を歩いてみて、私たちオトナ世代がどんな場所へ行って、どんなことをしたいのかやどんなものを食べたいのかを考えてみました。

今の時代だからこそ、川越に来たいと思っている方たちが、密にならないような静かな街歩きをするための参考になれば幸いです。

Information

Hatago COEDOYA ~ 旅籠 小江戸や ~

【住所】川越市連雀町8-1

【電話】049-277-4901

【HP】https://hatago-coedoya.com/

【FB】https://www.facebook.com/Hatago-Coedoya

【TW】https://twitter.com/HatagoCoedoya

【IG】https://www.instagram.com/hatago_coedoya/

【チェックイン/チェックアウト】16:00/10:00

取材 杉本遥/佐々木国香(カワゴエ・マス・メディア)