カワゴエ・マス・メディア的神社で夏の七福神めぐり(仮)

取材・記事 白井紀行

 

川越一番街にある和雑貨のお店「椿の蔵」。

その前を通りかかったときに2セットの写真に目が止まりました。

一つは、川越七福神で巡る中心街の七つのお寺。

もう一つが中心街にある七つの神社巡り。

川越氷川神社の「縁むすび風鈴」は今や夏の風物詩となっています。

これをアレンジして神社で「夏の七福神めぐり」ができるのではと閃きました!

題して「カワゴエ・マス・メディア的神社で夏の七福神めぐり(仮)」

それらを巡れば同時に川越の名所も回れる10社を候補に挙げて見ました。

  1. 縁結びのイチョウが目印の「川越八幡宮」
  2. 日本三大東照宮の一つ「仙波東照宮」
  3. 赤坂でなくこちらが本社「日枝神社」
  4. 川越の七不思議、片葉の葦の伝説の「浮島稲荷神社」
  5. 通りゃんせの発祥の「三芳野神社」
  6. 縁むすび風鈴の音色も涼やか「川越氷川神社」
  7. 菓子屋横丁前のランドマーク「六塚稲荷神社」
  8. 川越のシンボル時の鐘の奥「薬師神社」
  9. 遊べる神社!?「川越熊野神社」
  10. 山門にそびえる大きなイチョウ「出世稲荷神社」

 

川越八幡宮

【住所】川越市南通町19-3

【HP】http://kawagoe-hachimangu.net/

 

長元3(1030)年に甲斐守源頼信によって創祀されたと伝えられる川越八幡宮。

場所はクレアモールと並行する八幡通り沿い、川越駅東口から徒歩6分のところ。

ご祭神は、第15代の応神天皇(誉田別命:ほんだわけのみこと)です。

 

白壁に茶色の梁や柱、爽やかなミント色の彫刻で彩られた拝殿。

数ある川越の神社の中でも際立つ建物となっています。

 

川越八幡宮のシンボル的存在が「縁結びのイチョウ」

昭和8年に平成明仁天皇の生誕記念に神職が植樹しました。

男イチョウと女イチョウが寄り添い、いつしか一本に結ばれたのだそう。

 

2016年にお目見えしたのがこちらの厄除桃。桃が神様となる神社は日本で唯一。

古来より桃は魔除けの果実として崇められており、桃太郎もそれにちなんだもの。

 

さらに今年の1月に登場したのが厄割桃。

 

「厄よ去れ」と念じながら桃玉を厄割石にぶつけて割ると厄が落ちるとのこと。

 

境内には足腰健康の神様「民部稲荷神社」もあります。

川越に東洋大学、東京国際大学と箱根駅伝への出場大学があるのも神様のお陰!?

 

この他、ぐち聞きさま、目の神様、恋文の葉と境内には見所たくさん。

 

赤い灯籠が並ぶ八幡通り側の参道は紫陽花の名所にもなっています。

6月には子ども相撲、茅の輪くぐりと初夏の訪れを感じる神社ではないでしょうか?

 

八幡通りにある巨大絵馬は山村学園高校と川越第一中学との合作。

夏休みに3週間かけて仕上げるとか。

 

仙波東照宮

【住所】川越市小仙波町1-21-1

【HP】http://kawagoe-hachimangu.net/toushougu.shtml

 

日本各地には徳川家康公を祀った東照宮が現在約130社。

仙波東照宮は、日光(栃木)久能山(静岡)とならぶ三大東照宮の一つ。

 

元和2(1616)年に徳川家康公が没し、遺骸を久能山から日光へと移葬。

道中で家康公の側近だった喜多院の天海僧正が法要を営んだことで建立されました。

 

寛永10(1633)年に建立された仙波東照宮は寛永の大火で喜多院と共に消失。

徳川家光公によって寛永17(1640)年に再建されています。

 

境内には歴代の川越城の歴代城主の銘が刻まれた石灯籠が26基。

江戸幕府の重臣だった彼らが今も静かに家康公を守り続けます。

 

日枝神社

【住所】川越市小仙波町1-4-1

【HP】https://www.kawagoe.com/kitain/history-culturalasset/cultural-asset/spot11.html

 

 

喜多院の山門の前方に位置する「日枝神社」

天長7(830)年に喜多院・中院の創建の際に比叡山の日吉山王社を勧請。

赤坂の日枝神社は、文明10(1478)年に太田道灌が江戸城に分祀したもの。

 

朱塗りの美しい本殿は外から拝観することができます。

 

もともとは喜多院の境内にありましたが大正時代に県道の建設で移転。

現在の場所は、仙波日枝古墳という前方後円墳を開削したものです。

 

浮島稲荷神社

【住所】川越市久保町626

【HP】https://tesshow.jp/saitama/kawagoe/shrine_kbo_uki.html (猫の足あと)

 

この付近には昔、「七ツ釜」と呼ばれ湧き水が湧く沼地が7つありました。

沼地には葦が生い茂り遠くから見ると神社が浮島のように見えるのが名前の由来。

 

ここには、川越の七不思議の一つを記す「片葉の葦の碑」があります。

 

昔、川越城に住んでいたお姫様が戦いに敗れ落ち延びた際、七ツ釜に落ちてしまった。

姫は岸に生えている葦を必死に掴み這い上がろうとするも千切れてしまう。

葉を持ったまま沈んだ姫の恨みで辺りに生える葦はどれも片葉と言われています。

 

そんなことを知る由もなく、池で遊ぶカルガモたち。

 

三芳野神社

【住所】川越市郭町2-25-11

【HP】川越市/三芳野神社 (川越市HP)

 

三芳野神社の創建は大同二年(807)で川越城が築城される前から鎮座。

築城で城内に位置する形になり「お城の天神様」と呼ばれるようになりました。

古くから信仰する庶民からの声に応え、特例として時間を区切って参拝を許可。

参拝に紛れて密偵が城内に紛れ込むことを避けるために帰りは厳しく調べられた。

これが、童謡「通りゃんせ」の発祥とされている所以(ゆえん)です。

 

現存する社殿は寛永元(1624)年に酒井忠勝が家光公の命を受けて造営。

その後、明暦2(1656)年に松平信綱が家綱公の命を受けて大改造が行われました。

 

現在は、明暦2(1656)年当時の色鮮やかな色彩に復元するため改修中です。

 

改修中でも参拝は可能。賽銭箱の前に立つと「通りゃんせ」が流れます。

個人的には、参拝に集中できないので石碑の前の方がいいかなと(^^;)

 

境内には、川越七不思議の石碑。

 

社殿奥には、その中の一つ「初雁の杉」の石碑も。

 

すぐそばには、川越城本丸御殿があります。

 

初雁球場の駐車場には幻の東京オリンピック国旗掲揚台(探して見てください)。

 

川越氷川神社

【住所】川越市宮下町2-11-3

【HP】http://www.kawagoehikawa.jp/

 

欽明天皇2(541)年に創建されたと言われる川越の総鎮守、川越氷川神社。

家族円満の神様、縁むすびの神様として古くから厚く信仰されています。

 

縁むすび風鈴(〜9月9日)は、今や川越の夏の風物詩。

テレビ東京のWBSでは、全国2位のSNS映えするスポットとして紹介。

http://www.hikawa-fuurin.jp/?p=1164

 

この日も大勢の参拝客で賑わっていました。

 

六塚稲荷神社

【住所】川越市元町2-8-12

【HP】https://tesshow.jp/saitama/kawagoe/shrine_moto_mzka.html (猫の足あと)

 

 

菓子屋横丁近く、高澤橋手前にありランドマークのような存在の六塚稲荷神社。

室町時代に太田道真がこの地を開く際に六つの塚を切り崩して六つの稲荷社を建立。

その後、一つに合祀して「六塚稲荷」と呼ぶようになったと言われています。

 

本殿は覆われておらず壁面にはめ込まれた江戸彫の彫刻を見ることができます。

 

左側面の彫刻は盗難にあって失われてしまったそうです。

 

川越一番街から時の鐘へ

六塚稲荷から市役所方面へ。札の辻を右折すると蔵造りの街並み。

 

川越のシンボル「時の鐘」

その足元をくぐり抜けると薬師神社が祀られています。

 

薬師神社

【住所】川越市幸町15-8

【HP】https://tesshow.jp/saitama/kawagoe/shrine_saiwai_yaksi.html (猫の足あと)

 

拝殿横には「むかいめ」の絵馬が吊るされています。

病気平癒のご利益で知られ、眼病には特に効果があるそうです。

川越熊野神社

【住所】川越市連雀町17ー1

【HP】http://kawagoekumano.jp/

 

天正18(1590年)に蓮馨寺二世然誉文応僧正が紀州熊野より勧請された熊野神社。

 

8月19日まで「夏越しの大祓(夏詣)」と称した祭事が行われていました。

 

テレビでよく紹介される「健康足踏みロード」。

こちらの神社は楽しめる仕掛けが用意されているのも特徴ですね。

 

願いが叶うか!?運試しの輪投げ。

 

その隣にあるのが滝が流れて見た目も涼やかな「宝池」。

 

銭洗弁財天の御神水で金銭を清めると幸運が訪れるといわれています。

 

拝殿の横には「暑いぞ、川越!」と書かれた温度計が設置してありました。

 

川越熊野神社に登場した新スポットがむすひの庭。

 

庭を巡って水晶玉に手を触れると八咫烏様からの一言を聞くことができます。

 

同社の社紋となっている3つ足の八咫烏(ヤタガラス)。

日本サッカー協会のマークも八咫烏で同協会公認の必勝お守りもあります。

 

出世稲荷神社

【住所】川越市松江町1-7-1

【HP】https://tesshow.jp/saitama/kawagoe/shrine_maze_shusse.html  (猫の足あと)

 

川越市の天然記念物に指定されている2本の大イチョウが目印の「出世稲荷神社」

参道には紅白ののぼり旗が林立しています。

 

地主の立川氏が天保2(1832)年に京都の伏見稲荷大社から勧請し創建されました。

 

大イチョウの木の樹齢は600年を越えるとのことです。

出世稲荷神社ができる前からこの地で夏を迎えてきたんですね。

以上、カワゴエ・マス・メディア的に考えた夏の七福神巡りの候補10社。

ここからどう7社に絞り込んで、七福神をどう割り振るか?

課題はありますが、新たな観光ルートとして考えて見るのも面白そうです。

 


INFORMATION

川越マスメディア的神社で七福神巡り