年初めは七ヶ寺をぐるり巡って福を授かりましょう〜小江戸川越七福神巡り〜
取材・記事 白井紀行
明けましておめでとうございます。
本年もカワゴエ・マス・メディアでは川越の様々な表情をお届けできればと思います。
引き続きご愛読のほどよろしくお願いします。
さて、今年も恒例ですが縁起のよい「小江戸七福神巡り」から始めます!
スタートは川越駅東口
今日は1月2日(火)。多少寒さも和らぎ抜けるような青空が広がっています。
小江戸川越七福神巡りは、中心街にある七ヶ寺をぐるりと回る6kmほどのコース。
川越観光を楽しみながら開運、諸願成就、健康増進も叶えることができます。
それでは、出発しましょう!
※地図はこちらに、→ http://www.kawagoe.com/7fukujin/map.html
東口のペデストリアンデッキを降りて川越マインを横目に見ながら道なりに。
一番札所 「妙善寺(毘沙門天)」
5分ほどで到着したのは妙善寺。
天台宗中院の末寺で、寛永3(1624)年、中院の尊能法師が父母の菩提寺として建立。
【HP】http://myouzenji.kikakushin.com/
http://www.kawagoe.com/7fukujin/myouzenji.html
まずは、こちらで色紙を買い求めましょう(七ヶ寺どこでも購入可能です)。
毘沙門天のスタンプは予め押してあって400円(七ヶ寺を回ると丁度1,000円)。
本堂の中に見やすいように毘沙門天の像が飾られています。
毘沙門天のご利益は「勇気決断の心」「暮らしへの財」。物心に福をもたらします。
妙善寺の境内には、優しい顔をしてサツマイモを抱いた「川越さつまいも地蔵尊」。
毎年、10月13日には「いも供養(いもの日まつり)」が行われます。
今年は、川越いも「紅赤」が発見されて120周年。より盛大になるのでしょうか?
境内を漂う甘くて香ばしい匂いに思わず「おじさん、一本くださいな」。
ほくほくして甘みのある焼き芋は絶品。これからの行程の力の源!
妙善寺を出発して7〜8分。仙波会館を目印に、
二番札所 「天然寺(寿老人)」
16号沿いにある天然寺は、天台宗に属する寺院で天文23(1554)年に開山。
御本尊の木造大日如来坐像は川越市最古の仏像で市の指定文化財となっています。
【住所】川越市仙波町4-10-10
【HP】http://www.kawagoe.com/7fukujin/tennenji.html
長寿のご利益がある「寿老人」。像は本堂を正面に見て右手の小さなお堂に安置。
境内には数々のおみくじ。「健康おみくじ」を選んで一年を占うと結果は「小吉」。
「独断で動かずアドバイスを受けながら腰を落ち着けていけ」とのこと。
ちょっと寄り道
次は喜多院ですが、道中で「川越観音」とある看板を見つけてちょっと寄り道。
3分ほどで「川越観音」と白抜きされた赤い幟が見えてきます。
長徳寺(仙波氏館跡)
長徳元(995)年に慈覚大師円仁が開いたお寺で喜多院の末寺。
境内は平安時代の豪族「仙波氏」の館跡として川越市指定史跡となっています。
【住所】川越市仙波町3-31-23
【参考】https://tesshow.jp/saitama/kawagoe/temple_senba_chotok.html
境内で見かけた可愛らしいお顔の観音様は「稚児(いもっこ)観音)」。
左手に丸々と肥えたサツマイモをぶら下げています。
歴史を感じさせる山門の傍にはお釈迦様が悟りを開いたという菩提樹が。
長徳寺からちょっと坂を下ったところに「川越観音」があります。
駅から直接なら距離がありますが、七福神めぐりの道中なら苦になりません。
なかなか立ち寄ることもない知られざる名所。ぜひ、この機会に♪
三番札所 「川越喜多院(大黒天)」
天長7(830)年、慈覚大師円仁が創建した星野山無量寿寺が始まりとされる喜多院。
川越では毎年こちらで初詣という方も多いのではないでしょうか?
【住所】川越市小仙波町1-20-1
【HP】http://www.kawagoe.com/kitain/
http://www.kawagoe.com/7fukujin/kitain.html
11時過ぎの到着ゆえ参拝客も本堂前の大階段付近までという込み具合。
参拝を済ませたらお守りや破魔矢を買い求めるのは例年の如し。
糧食財宝の神「大黒天」。
くろ(黒)くなってまめ(魔滅)に働くと大福利益が得られます。
明星駐車場のある北側の参道から、成田山別院へと向かいます。
四番札所 「川越成田山別院(恵比寿天)」
七福神めぐりの中間地点「成田山別院」。交通安全のご利益があり駐車場には車がずらり。
今年に開創165周年を迎え、その記念として「蜜厳殿大日堂」が建立されました(HPより)。
【住所】川越市久保町9-2
【HP】http://www.kawagoe-naritasan.net/htop.htm
http://www.kawagoe.com/7fukujin/naritasan.html
到着したのは12時前ですが山門を超えて参拝客が列をなしてました。
成田山別院本堂への参拝は改めて行うこととし七福神めぐりの行程を進めましょう。
「恵比寿天」は、別名「福の神」。漁村のほか、特に商売の神として信仰されています。
川越熊野神社も鳥居まで列が伸びていました。
五番札所 「蓮馨寺(福禄寿)」
子育て呑龍の別名を持つ蓮馨寺。天文18(1549)年に創建された由緒あるお寺。
蓮馨大姉(川越城の城将「大道寺政繁」の母)が、民衆の心の安らぎの場として創建。
庶民の寺として親しまれ、毎月8日の縁日を始め、多くのイベントが開催されています。
【住所】川越市連雀町7-1
http://www.kawagoe.com/7fukujin/renkeiji.html
「福禄寿神」のご利益は、幸福、高禄、長寿の三徳。
蓮馨寺の「福禄寿神」は、癌や脳卒中を早く治せば、福禄寿が得られると教えているそうです。
蓮馨寺の参道「立門前」から大正浪漫夢通りをぶらり。
仲町交差点を東西に貫く「旧志義町通り」。東側に風情ある町並みが連なります。
深井屋には、川越名物の鰻を食そうと並ぶ行列が。
一番街の創作門松
川越観光のメインストリート「川越一番街商店街」へとやってきました。
毎年、工夫を凝らした創作門松を見るのも楽しみの一つ。
菓匠「右門」は、ハート型に小豆色と黄色のストライプ。
看板商品の「いも恋」がモチーフなのでしょう。
「中市本店」は、今日も行列ができて人気の「ネコマンマおにぎり」がモチーフ。
1000円ショップの「川越アルファルファ」は、オーソドックスな門松。
青空に映える「時の鐘」。今年も川越の町を静かに見守ります。
白菜がどんと丸ごと。冬野菜を使った松岡種苗店の創作門松は毎年注目を浴びています。
色とりどりのお菓子が店頭に並ぶ「菓子屋横丁」。甘い香りを楽しみつつ通り抜け、
六番札所 「見立寺(布袋尊)」
高澤橋が見えてきたら左折。ほどなくして見立寺に到着。
【住所】川越市元町2-9-11
【HP】http://www.kawagoe.com/7fukujin/kenryuji.html
永禄元(1558)年後北条氏の川越城将政繁が建立したお寺。蓮馨寺の末寺でもあります。
二度焼失しており、現在の本堂は明治14(1881)年に建てられたもの。
大きな太鼓腹と優しい笑顔の「布袋尊」は実在した中国唐代の禅僧。
弥勒菩薩の生まれ変わりとされています。
七福神巡りの期間は本堂に安置されていました。
七番札所 「妙昌寺(弁財天)」
さあ、川越中心街の七ヶ寺をめぐる七福神巡りのゴール地点「妙昌寺」。
【住所】川越市三光町29-1
【HP】http://www.kawagoe.com/7fukujin/myoushouji.html
日蓮宗大本山池上本門寺の末寺で、永和元(1375)年に開創。
平成4(1992)年に新本堂と客殿が完成し、寺観を一新しました。
「弁財天」は、七福神の中で唯一の女性神(像はお堂の中にあって写真は撮れず)。
古くから、商人や芸人などの幅広い人々の信仰を集めています。
参拝や寄り道をしながらだったので、ここまででおよそ4時間弱でした。
七福神巡りができるのも、怪我や病気をせずに一年を過ごすことができたお陰。
そんな感謝の気持ちで一年を始めるのもいいもんです。
七福神のご縁日は、元日~7日と毎月1日です。ぜひ、巡って見てはいかがでしょうか?
INFORMATION
小江戸川越七福神巡り
【開催】元日~7日と毎月1日がご縁日。
受付時間9:00〜16:00(法事等で受付できないこともあります)
【主催】小江戸川越七福神霊場会(天然寺内)
【電話】049-222-6151
【HP】http://www.kawagoe.com/7fukujin/
【FB】https://www.facebook.com/kawagoe7fukujin/