【保存版】川越の見所をてんこ盛り〜カワゴエ・マス・メディア的定番観光コース〜
毎週月水金に川越の様々な顔をお届けしているこのブログ。
そういえば、川越観光そのものは取り上げてなかったなとハタと気づきました。
来月には川越まつりも控えており、今は観光シーズンの真っ最中。
というわけで、川越の見所をてんこ盛りにした観光ルートを考えてみました。
題して「カワゴエ・マス・メディア的川越観光定番コース」をお届けします。
西武新宿線・本川越駅
中心街には、川越(JR・東武)、川越市(東武)、本川越(西武)と3つの駅があります。
このコースでは、蔵の街に一番近い西武新宿線「本川越駅」からスタートです。
本川越駅観光案内所
改札を出たら右手に「本川越駅観光案内所」があります。
こちらで地図やパンフレットをゲット。
駅前はロータリーになっていて、ここからバスに乗って蔵の街(一番街)へ行けます。
徒歩なら本川越駅前の交差点をまっすぐ進めば一番街ですが、
本川越駅東口から出たところにある横断歩道を渡ってみましょう。
工事中のフェンスの横の路地を通り抜ければ、
クレアモール
一直線に南北1.2Kmの商店街が連なる「クレアモール」川越有数の商店街。
こちらをまっすぐ進むと川越駅へと続きます。
路地を出て左折して、進路は北へ。
横断歩道を渡って、
そのまま、まっすぐ進む。
川越市産業観光館 小江戸蔵里
小江戸蔵里(くらり)は、旧鏡山酒造にあった3つの蔵を当時の面影を残して改修した施設。
【HP】http://www.machikawa.co.jp/
明治蔵では川越みやげ、大正蔵にはレストラン、昭和蔵では地元野菜や総菜が買えます。
広場では土日を中心に何かしらのイベントが開催されています。
どんなイベントが開催されているかは、蔵里のブログをごらんください。
http://blog.livedoor.jp/koedokurari/#
ちょっと寄り道
小江戸蔵里をでて更に北へ。
「ひろ接骨院」の建物が見えたらちょっと寄り道。右折してみましょう。
路地に入ったらすぐに目に入るのが背の高い2本の樹。
出世稲荷神社
京都伏見稲荷の分社で、その名の通り「出世」のご利益があるパワースポット。
もちろん、伏見稲荷同様に五穀豊穣や商売繁盛のご利益も。
この神社は別名「いちょう稲荷神社」。樹齢650年の大イチョウの樹が立っています。
出世稲荷神社への道中には、「大学いものいわた」。川越名物のお芋です♪
元の道に戻って、ディリーホテルの先。
大正浪漫夢通りへと続く石畳が見えてきます。
川越熊野神社
やがて左手に見えてくるのが「川越熊野神社」
室町時代に紀州熊野本宮大社から分祀された開運・縁結びの神社です。
参道に埋め込まれた石の突起の上を歩いてツボを刺激する「足踏み健康ロード」
境内には拝殿のほか境内社が数多くあり賑わいを感じます。
加祐稲荷神社の運試しの輪投げ、横にはお金を清めると金運アップの銭洗弁天の宝池などなど。
さながら神社のテーマパークといった様相。
毎月第3日曜日は厳島神社(銭洗い弁財天)の縁日で神楽殿でお囃子も披露されます。
境内を通って中央通りに出て振り返れば、連雀町の山車を見ることができます。
川越中央通り「昭和の街」
どこか、懐かしい光景が広がる中央通り。
昭和8年、中央通り開通当時に建てられた商店が立ち並び「昭和の街」と名付けられています。
蓮馨寺
「川越昭和の街」の中心的な存在が蓮馨寺(れんけいじ)。
このブログでも、川越Farmer’s Market、昭和の街の感謝祭、狐宵祭などで度々登場。
この日は、毎月18日の「ごえんの日」ということで講堂前では手作り市が開催。
また、8日、18日、28日は、川越きものの日でもあるので講堂では催しやサービスも。
立門前通り
蓮馨寺の参道は立門前通り。「昭和の街」に後ろ髪を引かれますがこっちへ行ってみましょう。
旧鶴川座
明治後期に建てられた築100年を超える芝居小屋が「旧鶴川座」
首都圏では唯一残る木造の芝居小屋で中には、当時の遺構が残されています。
現在は閉鎖されており、今後どう利用していくかが課題です。
大正浪漫夢通りへ
さらに進むと御影石の石畳の道、「大正浪漫夢通り」に差し掛かります。
大正から昭和初期にかけて建てられたレトロな建物が並びます。
電線が地中化されており車の通りも少ないので広々と歩けます。
小川菊
大正初期に建てられた市内でも珍しい木造3F建ての建物は、うなぎの「小川菊(おがぎく)」
店先にはいつも行列ができています。
その先、大正浪漫夢通りの北の端には、パルテノン神殿を思わせる柱。
川越商工会議所
この威風堂々とした姿は昭和3年に武州銀行川越支店として建てられたもの。
当時の金融機関が好んで建てたルネッサンス・リバイバル様式の意匠です。
仲町観光案内所
川越商工会議所の目の前は、仲町観光案内所。
ここは、旧志義町通りといって蔵造りの町並みを形成しています。
【HP】http://www.city.kawagoe.saitama.jp/shisetsu/kanko/kankoannaijo/nakachokankoannaijo.html
仲町観光案内所は「旧笠間家住宅」を改修した土蔵造りの建物。
蔵造りの商家の様子を見れるので、観光情報の収集と合わせて、ぜひ、立ち寄りたい。
建物の中を通り抜ければ趣きのある庭園へと続きます。
さらに進めば鍛冶町広場、目の前には鉄筋コンクリート3F建ての建物「旧山吉デパート」。
丸の内の赤煉瓦オフィス街を始め多くの住宅建築を手がけた「保岡勝也」の作品です。
川越一番街商店街
さあ、ここからが川越観光の目玉。蔵造りの街並みが続く「一番街商店街」です。
電柱もなく青々とした空が広がる一番街商店街。
やがて右手に見えてくる青銅色の塔屋を持った洋風建築の建物。
埼玉りそな銀行川越支店
大正7年に旧国立八十五銀行(現埼玉りそな銀行)として建てられました。
こちらも先ほどの旧山吉デパートと同じ「保岡勝也」の設計です。
中市本店
埼玉りそな銀行の前のお店には、何やら長い行列。
テレビの旅番組などでは必ず紹介される「中市本店」のねこまんま焼きおにぎりの行列です。
【HP】http://www.nakaichi-h.com/
陶舗やまわ
さらに一番街商店街を進むと蔵造りの町並みのハイライト。
明治26年に建てられ現存する入母屋形式の土蔵造りでは日本最大級の「陶舗やまわ」の店蔵。
まるで、背後に連なる蔵造りの建物を牽引しているよう。
信号機を右折。ちょうど、レトロバスが顔を出した通り。
時の鐘
川越のシンボル「時の鐘」。今年、57年ぶりの「平成の大改修」を終えました。
朝6時、12時、15時、18時の1日4回、鐘の音が蔵の街に響きます。
【HP】http://www.city.kawagoe.saitama.jp/welcome/kankospot/kurazukurizone/tokinokane.html
今は工事の覆いに隠れてしまってますが、地元民はこちらからの角度が好みです。
小江戸おさつ庵
時の鐘を背に歩けば目に付く長い行列は「小江戸おさつ庵」
見た目もインパクトのある「おさつチップス」は鐘つき通りのニューカマー。
さて、行列に沿って、そのまま小道に入ってみましょう。
そのまままっすぐ進むと右手に「ハツネヤガーデン」、左手に「牛若丸の山車蔵」
川越スカラ座
その手前を右に入れば、明治38年に寄席「一力亭」として開業した映画館「川越スカラ座」。
厳選された上映作品、名だたる監督の舞台挨拶、映画のテーマに合わせたイベントなど。
川越市民の拠り所として愛されている映画館です。
モダン亭太陽軒
こちらの路地に入るもう一つの理由がこの「モダン亭太陽軒」の建物。
大正11年に建てられた桜色の漆喰とステンドグラスは必見です。
【HP】http://www.kawagoe.com/taiyoken/
路地を通り抜けると広い通り、旧川越街道に。前方にそびえる建物が「川越市役所」。
川越市役所
川越市役所が位置するのはかつての川越城の西大手門。
この道路を先に進めば、かつて城下町だったことを示す「川越城本丸御殿」へ。
【HP】https://www.city.kawagoe.saitama.jp/
川越城や江戸城などの築城で知られる室町時代後期の武将「太田道灌」の像。
そして、石板には川越城図が描かれ、城下町だった当時を偲ばせます。
市役所前の道路を西へ。道路沿いは店が立ち並び特徴ある風景を醸し出します。
旭湯
高い煙突が目印の「旭湯」。こういう昔ながらの銭湯は、川越でもここ一軒だけになりました。
さらに西へ。
札の辻交差点
左右を横切るのが一番街商店街から続く道。
ここには、幕府や川越藩からの「お知らせ」などを掲示する高札場が設けられていました。
川越まつりでは、何台もの山車が東西南北からこの札の辻に集結。
激しい「曳っかわせ」が見られるポイントの一つです。
(公社)小江戸川越観光協会
札の辻の一角に位置するレンガ壁の建物が「小江戸川越観光協会」
ここから南下して、再び、蔵造りの街並みへ。
大沢家住宅
蔵造りでイメージする外観とは異なりますが、築225年前という最古の蔵造りが「大沢家住宅」。
明治26年の川越大火後に蔵造りが広まったのは、この建物が消失を逃れたのがきっかけです。
川越まつり会館
今年の川越まつりは10月14日、15日の2日間。
その川越まつりの雰囲気をいつでも味わえるのが「川越まつり会館」
館内には常時2台の山車が展示され、土日にはお囃子も披露されます。
【HP】http://www.kawagoematsuri.jp/index.html
路地巡り
川越散策で楽しんでもらいたいのが路地巡り。
コーヒー、お茶、小物雑貨、アンティークなど魅力あるお店が並んでいます。
帰りは裏通りを歩くのもオススメ
人通りや車の往来の激しい一番街。路地を抜けた石畳の裏通りならゆっくり歩けます。
松本醤油商店
裏通りを歩けば、また、これまでとは違った蔵造り。
天然醸造2年仕込みの「はつかり醤油」を製造する250年続く蔵元「松本醤油商店」
平日なら13時、土日祝は13時、14時、15時に店の前に来れば醤油蔵を見学できます。
【HP】https://www.hatsukari.co.jp/
松本醤油商店を通り抜けたら左折。
仲町交差点から北を見れば、一番街商店街。
南を見れば中央通り。南下すれば、出発地の本川越駅へと戻れます。
さあ、昭和レトロな建物を眺めながら帰路へと着きましょう。
カワゴエ・マス・メディア的川越観光コースはいかがでしたでしょうか?
また、機会を見つけて川越の街を散策するルートをご提案できればと思います。
取材・記事 白井紀行