百鬼丸さん主催「川越婆娑羅(ばさら)」一座公演開催!

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ナイフで作る切り絵とペーパークラフトで、人物、風景、等身大人物、似顔絵と幅広い作風を、1978年から45年余りにわたり印刷物のイラストとして展開してきた、切り絵作家の百鬼丸(本名:渡辺文昭)さん。百鬼丸さんの作品は、国内外で高く評価されており、900冊以上の雑誌や書籍の表紙に作品が採用されています。70歳を超えた今も、国内外での個展やデモンストレーション、テレビ出演やパッケージイラスト、会員誌表紙連載等、幅広くご活躍されています。

公演中の渡辺百鬼丸さん

 

渡辺百鬼丸さんのプロフィール

百鬼丸さんは1951(昭和26)年6月、山梨県富士吉田市出身、東洋大学建築学科(川越校舎)卒業の72歳。ペンネームの「百鬼丸」は漫画「どろろ」の主人公からの由来で、作者の手塚治虫さんから、のちに偶然お会いして許可をいただいたそうです。

現在は川越にお住まいで、長年の功績をたたえて2024年の1月17日に「小江戸川越観光親善大使」を委嘱されました。2003(平成15)年からは、岡田畳店の2階に個人ギャラリーをお持ちであり、川越の民芸店「土金」にて作品の販売も行っています。

婆娑羅一座用の看板が完成!(渡辺百鬼丸さんX(旧Twitter)より)

 

川越婆娑羅一座公演、開催!

渡辺百鬼丸さんがプロデュースする川越婆娑羅一座の初の公演が、2024年3月2日(土)13時30分より、ギャラリーでもある岡田畳店2階で開催されました。当日は予約で定員30名が満席になるほどでした。

最初に切り絵のライブを20分ちょっと行いましたが、ご本人によれば、切り絵のライブで歌ったことは無かったのですが、2018年にシカゴでのイベントで、40人ほどの前で初めて切り絵をしながら歌を歌いました。最近は、日本でもやってみようと、ライブの時に歌を歌うようになりました。

切り絵ライブを行う百鬼丸さん

 

紙芝居火の玉小僧物語2「雪女の巻」

紙芝居は昨年の10月に制作したもの。ストーリーも作画も百鬼丸さんが自ら手がけました。 雪女が夏に雪を降らせ、通る旅人を凍らせ、さらに冷たい息を吐きかけて、旅人の息の根を止めようとするところからお話が始まります。 そこへ正義の味方 火の玉小僧が現れ、黒い礫(つぶて)で、雪女をやっつけますが、雪女の雪礫に火の玉小僧も、傷つきたおれます。雪女はその後起き上がり、火の玉小僧と戦っていたことを思い出します。雪女の懐に黒い礫が入り込んでいて、それを手に取ると、礫は赤く変わり火の玉に変化します。火の玉を持った雪女は火の玉の霊力で、善人に変わっていきます。そして雪女は昔の自分を思い出し、幸せだった頃を思い出すというストーリーです。

紙芝居をする百鬼丸さん

 

紙芝居が終わると、百鬼丸から赤い玉が配られ、つらいことや悲しいことがあったら、この火の玉を握り締め、「助けて、火の玉小僧!」というと、火の玉小僧が助けに来てくれるかもと、その訓練もして紙芝居は終了します。

願いを込めて火の玉小僧に助けを求めるときに使う「火の玉」を観客全員に配っていた

 

「その後」の雪女はどうなったかをお芝居で!

紙芝居のその後、雪女がどうなったのかを今度はお芝居で見せていただきました。
ストーリーは小泉八雲「雪女」を参考にしており、百鬼丸さんなりのアレンジが加わって、楽しい掛け合いから入るお芝居でした。

紙芝居の後の寸劇で、岩島モモさんが雪女熱演中!

絶世の美女という雪女は湘南からきたハッピの男に一蹴され、次に出会った旅人は雪女を熊やニョロニョロと間違えます。雪女が寒い一発ギャグを言うとその場が本当に凍ってしまうというストーリーです。

ミャンマー出身のダンサーが手話ダンスを!

日本に来て20年以上になるミャンマー出身のダンサー、モーモーさん。踊りは5歳から習い、日本に来て広めたいと思い活動をしています。モーモーさんは手話を勉強しており、手話ダンスの中級に合格し、4月から上級を目指すということです。手話は最初は難しく泣きながら習っていましたが、今では日本の歌の内容も感じられるように。

この日は「翼をください」とミャンマーの曲の合計2曲を披露してくださいました。ミャンマーの曲はゲスト5名と一緒に踊り、会場は盛り上がりを見せていました。

悩みも悲しみも忘れて踊るモーモーさん

 

第二部では婆娑羅一座と川越にまつわる音楽を!

第二部は音楽で楽しむコーナーでした。ソロやピアノトリオ、ユニットなど様々な形で音楽活動中の’piano man’zyun(ジュン)さんとパーカッション担当Keiさんの兄弟デュオ、ICF5800(ゴッパチ)が『婆娑羅一座のテーマ曲』、紙芝居のヒーローでもある火の玉小僧の歌『火の玉KID』、小江戸川越イメージソングの『ツバサ』の3曲を演奏。お二人は小江戸川越育ちで川越が大好きなご兄弟です。

公演後のショット。(左から百鬼丸さん、zyunさん、Keiさん)

 

なお、お二人は3/17(日)には12:30~飯能イーストコートでライブ(公開収録あり&YouTube配信)「Lucyと楽しい仲間たちvol.2」を主催、出演予定となっています。

演奏中の『ICF5800(ゴッパチ)』のお二人。

 

物販も充実してます!

会場には、百鬼丸さん自らが手刷りで作った、川越婆娑羅一座のグッズも販売。婆娑羅Tシャツが3000円、百鬼丸Tシャツが4000円。サイン色紙代わりに多くの人が購入していた婆娑羅ミニ手ぬぐいが500円。百鬼丸の渡辺綱コーヒー(ドリップバッグ)が300円。筆者も購入した婆娑羅の御朱印札は1枚400円でした。

公演前のグッズ販売。売上の一部は川越婆娑羅一座の活動資金となる

 

百鬼丸さんが「ときめきクローゼット」にご出演!

2024年2月号のラジオぽてと「ときめきクローゼット」では、切り絵作家の百鬼丸さんがゲストでした。
今年1月には、地元川越市立美術館で「百鬼丸の市民ギャラリー展」を開催し、切り絵作品や紙芝居の実演で数多くの来場者を魅了しました。 今回のインタビューでは、帽子作家でもあるMCマツモトケイコが、作家ならではの視点で百鬼丸さんの作品に迫ります。切り絵を始めたきっかけ、長年にわたる第一線での活躍の秘訣、そして今後の展望について、深く掘り下げた対話をお届けしています。

 

Information

川越婆娑羅(ばさら)一座旗揚げ公演

※こちらの公演は終了しました
【日時】2024年3月2日(土) 13:30~
【場所】岡田畳店(川越市三光町3-2)
【出演】百鬼丸(即興切り絵・紙芝居)、出月勝彦・岩島モモ・里タクヤ(コント)、zyun(音楽ディレクション)ほか

 

切り絵作家 百鬼丸

【住所】川越市霞ヶ関北6-25-21-103(仕事場)
【電話】090-7408-5967
【email】hyakkimaru.teduka@gmail.com
【HP】https://hyakkimaru.ninja/
【グッズ販売】https://hyakkimaru.fashionstore.jp/
【Youtube】https://www.youtube.com/@kiriehyakkimaru0568

■告知■第3回百鬼丸の市民ギャラリー展~即興切り絵と紙芝居

【日時】2024年7月2日(火)~7日(日)9:00~16:30
【場所】川越市立美術館(川越市郭町2丁目30−1)

1日3回ライブショーを行います。乞うご期待!!