まるひろ川越店にTAKANOグループコンセプトショップオープン!

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取材・記事 寺崎英幸   「タカノフルーツパーラー」と「新宿高野」とが一度に楽しめる「TAKANOグループコンセプトショップ」が11月13日(水)に丸広百貨店川越店(別館1階)でオープンしました。 それに先駆け、メディア・報道関係者向けの試食会が11月12日(火)に開催されました。   タカノフルーツパーラー 「タカノフルーツパーラー」で目に入るのは柔らかい照明とシンプルながら上品な雰囲気。   この記念すべきオープニングにチーフをつとめるフルーツクチュリエの山形由香里さん。 タカノフルーツパーラー初の女性チーフです。   フルーツクチュリエとは、パフェ作りを担当する職人で、フルーツの仕立て人という意味。 果物の選定、包丁使い、デザイン、レシピ考案まで行うフルーツの達人として敬意ある称号です。 山形チーフと川越店限定メニューの「とちおとめ苺のスマイルパフェ」   新宿店や池袋店で腕を磨いた山形さんによる女性ならではのデザインパフェ。 味わいだけでなくインスタグラムにアップすればフォロワーコメントも一気に盛り上がります。 山形さんは川越専属チーフとのことで、今後の活躍も楽しみです。     プリン・ア・ラ・モード     国産苺とベリーのワッフル   フルーツサンドウィッチ   静岡県産マスクメロンパフェ   新宿高野 併設されている「新宿高野」に並ぶのは同店自慢の果物と色とりどりのケーキ。 まるで宝石売り場のように美しく陳列されています。   店員さんからも川越限定メニューなどの詳しい案内がありました。   西洋梨の王様と言われ、気候や土壌の変化に敏感で栽培が難しく、収穫量が少ない希少品種の「ドワイアンヌ・デュ・コミス」の試食が提供されていました。 案内してくださった店員の方からも「そんじょそこらの洋梨とは訳が違います!」の通り、上品な香りと美味しさは、さすが天皇陛下の料理番も絶賛するだけあると思いました。   まるひろ川越店の「TAKANOグループコンセプトショップ」にはさらに丸広百貨店会員専用の個室(予約制)が用意されています。 年明け目途に利用をスタートする予定で、フルーツセミナーや地域コミュニティーなどの集いなどに利用していただきたいそうです。   しなやかに攻める丸広百貨店 伝統や文化を大切にする老舗どうしの信頼関係の上に成り立った今回のコラボレーション。 それを、百貨店の顔とも言うべき一階のフロアで形にした丸広百貨店。 並々ならぬ地域への思いと自負は開会の挨拶の中でも溢れ出ていました。   丸広百貨店は今年6月にホテル事業へ参入。 事業の多角化による収益増を目指す攻めの姿勢を鮮明にしています。 天然温泉と朝食の焼立てパンが大人気   丸広百貨店は今年の10月に創業70周年を迎えました 地域経済の活性化に貢献し、世代を超え多くの市民から愛されるランドマーク的な存在です。 その丸広百貨店が打ち出し続ける新機軸。 次はどんな事業を展開していくのか目が離せません。 INFORMATION タカノフルーツパーラー 川越丸広店 【住所】川越市新富町2-6-1…

ハロウィン大行進!お客さんもキャストなかすみがせき100円商店街

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取材・記事 白井紀行   10月最後の日曜日「第3回かすみがせき100円商店街」が開催されました。 会場となったのは、かすみ北通り沿いにある「かすみ商店街」と「角栄商店街」。 今回は、実店舗と外部出店を合わせて34店舗の参加です。   100円商店街とは? 店頭で100円商品を販売し、お客さんはお金を支払うためにお店の中に入ります。 そこで、店主との会話が生まれ、どんなお店なのかを知ることができる。 地域の人と商店街を繋げるコミュニケーション事業、それが、100円商店街です。   100円商店街の準備が始まりました 本部で受付を済ませた出店者。 実店舗では、お店の前にワゴンを並べたりテーブルを出しての準備。   外部出店者は、予め指定された場所にお店を構えます。   こちらでは塩ビパイプを何かを組み立てているようです。   お客さんもキャストな「かすみがせき100円商店街」 前回は、かすみがせき川柳でお客さんが唄を投稿、盛り上げに一役買いました。 今回は「ハロウィン大行進」と銘打って、来場者に仮装を呼びかけ。 お客さんもキャストなのが「かすみがせき100円商店街」の特徴のひとつです。   それでは、チラシを見ながら全34店舗を紹介しましょう。   かすみ商店街(店番号…

今年も盛大に開催された皆んなで作る大人の文化祭〜第8回川越パンマルシェ(後編)〜

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取材・記事 白井紀行   5月12日(日)、晴天の下で開催された「第8回川越パンマルシェ」 前編では、ボランティアスタッフの準備のから実行委員会の企画をご紹介しました。 ▶︎…

今年も盛大に開催された皆んなで作る大人の文化祭〜第8回川越パンマルシェ(前編)〜

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取材・記事 白井紀行   改元による10連休が終わり、ようやく通常モードに戻って迎えた週末。 待ちに待った「第8回川越パンマルシェ」が、今年も盛大に開催されました。 場所は昨年に引き続き、丸広百貨店…

100円玉を握りしめて歩けば見えてくる街の顔〜かすみがせき100円商店街(後編)〜

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取材・記事 白井紀行   平成から令和という元号の節目で最大10連休となった今年のGW。 その最終日、5月6日にかすみがせき100円商店街が開催されました。 前号は下のチラシの左側でしたので、今回は右側の紹介。 そして、「かすみがせき川柳」の最優秀作発表の様子をお届けします。 ●は実店舗、◯イベントだけの店舗 前号はこちらをご覧ください ▶︎https://koedo.info/190528kasumigakiseki100/   ◯ヤマダ販売所 いらっしゃいとお客さんを呼び込むのは招き猫ならぬ、招き火星人。 どこか愛着ある作品が人気なのは、張り子作家のヤマダリツコさん。   これ食べられるの?と誰もが質問していたクッキー型の手作りバッチ。   リサーチも兼ねてプレーンとチョコの2色、顔と文字のラインナップ。 顔有りが出だし好調でしたが、最後にはほぼ売り切れでした。   ◯Nandina(ナンディーナ)工房 子ども達が夢中になってやっているのはワイヤークラフト。 色のついた柔らかいワイヤーをペンチやニッパーを操って作品を作ります。   出品はハンドメイドのキラキラチャームとアクセサリー資材。 アクセサリー資材はSNSやチラシなどで買い求めに来た人も多かったとか。   ◯小さなたからもの 右側はハンドメイド作品や雑貨などの小物の出店が多いですね。   天然石(クリスタル)のブレスレット、ストラップ、ネックレス。 多くの女性が足を止め手に取っていました。   ●堀内商店 生活雑貨を買うときはついついホームセンターに車を走らせてしまう。 でも地元なら自転車でひとっ走り。エコな暮らしを心がけたいものです。 ホクホク顔で袋いっぱいのスポンジを抱えている姿を見かけました。   ◯ビーズ雑貨M.O.I 店主の目の前に並べられているカラフルなものはアロマの瓶。 運気のバランスをアロマで整えて開運する「アロマ風水絶命鑑定」を実施。   ビーズストラップ、ビーズプレスレットなどのハンドメイド作品を販売。 M.O.Iさんの作品は、霞ヶ関ビル内にある箱店PINでも購入できます。   ●パソコン総合クリニック PASOCON…

100円玉を握りしめて歩けば見えてくる街の顔〜かすみがせき100円商店街(前編)〜

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取材・記事 白井紀行 東武東上線「霞ヶ関駅」南口から5分ほどにある「かすみがせき北通り」。 道路沿いには「かすみ商店街」「角栄商店街」と昔ながらの商店街が連なります。 ここで5月6日に行われたのが「かすみがせき100円商店街」。 昨年の10月27日(土)に第1回が行われ、今回が2回目の開催です。 第1回目の様子はこちら ▶︎https://koedo.info/181030kasumihyakuen/   出店者の受付が始まりました 朝8時過ぎ、出店者の受付が始まりました。 今回の参加は45店舗、前回が20店舗だったので倍増し、注目度が上がりました。     出店者には黄色いのぼり旗が配布されます。 これだけの数が集まるとあたかも出陣式のよう(笑)   全員で記念写真。写真からも意気込みが伝わってきます。   イベントを主催する「かすみがせき昭和レトロすとりーと実行委員会」の3人。 参加者への伝達事項やスケジュールなどが伝えられます。 10時から13時からは事前に募集した「かすみがせき川柳」投票。 100円商店街が終わった15時から最優秀賞の発表です。   10時からのスタートに向けて準備開始! 朝礼を終え、出店者は開店準備をするため出店場所へと散っていきます。   こちらは霞ヶ関マンション前。Le…

あなた色の眼鏡フレームを~澤口亮さん「澤口眼鏡舎」店主~

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2019年1月に川越市三久保町にゲストハウスとしてオープンした「ちゃぶだい」。その庭に3月10日オーダーメイドの眼鏡フレームの小さなお店「澤口眼鏡舎」がオープンします。 工房も兼ねているこのお店の店主は澤口亮さん。1月まではデザイン分野で活躍する会社員でした。   プロダクトデザイナーとして ご両親の影響で、小さなころからトランペットをはじめとした音楽に親しみ、美術にも強い興味を持ち、頭を使ってというより、手を動かした活動が得意だった澤口さん。 しかし工業高校を卒業後は、特にこれがやりたいという希望もなく、親戚の方からたまたま声をかけてもらったという大手メーカーに就職しました。   就職後はソフトウェア開発部門に配属されたものの、仕事が性にあわずすぐに辞めてしまいたいと思いながら働つづける日々を過ごします。 そんなときに社内誌の挿絵を描くことになり、もともと小さいころから絵を描くのも大好きだった澤口さんは、やはり、手を動かしたクリエイティブな仕事がしたいと強く思うようになりました。   「上司に相談したところ、それなら会社の中にデザイン部門があるから、と連れて行ってくれました。でも、デザインなんてやったことない。上司から『それなら、ちょっと勉強してみたら?』と背中を押され、デザイン専門学校の夜学に2年通うことになりました」   夜学卒業後、しばらくしてデザイン部の方から声がかかり異動。始めはATMといった金融流通系プロダクトを担当します。やがてワープロやパソコンといったパーソナル製品やサーバーも担当し、徐々に携帯電話やスマートフォンのプロダクトデザインも手掛けるようになりました。   「コツコツ作る金融流通系の仕事より、僕は絵が好きというのもあり、見映えとインパクト重視のパーソナル製品のほうが得意でした」 パーソナル製品を担当するようになってから、まるで暴走するようにデザインにのめりこむようになったと語る澤口さん。 そんな中、お客さんが製品についてこだわるポイントはデザイン、だけれど、そこを細かく突き詰めていくと、思った以上に色が購買意欲に影響していると気づいたそうです。   手作り眼鏡フレームとの出会い ある時、眼鏡を作りに、奥様が見つけてきた浦和の眼鏡屋さんへと出かけました。   「おもしろい眼鏡屋さんがあるよということで行ってみました。その時選んだのが手作りの眼鏡フレームでした。形もよくて、ワクワクしました。家に帰ってから、これもしかしたら自分でも作れるんじゃないのかな?なんて思い始めました」   モノづくりが大好きな澤口さんの心は踊り、すぐに、眼鏡フレームを作るための材料を求めて動き始めます。しかし、個人向けに小さい単位で材料をおろしてくれるところはなかなか見つかりませんでした。それにもめげずあちこち電話をかけまくり、なんとか材料を手にいれて眼鏡フレーム作りにとりかかります。 そんな状況が大きく前進したのは、国内外のメーカーが集まるメガネショー(国際メガネ展)で、福井コーナーに立ち寄ったときのことでした。福井といえば、メガネフレームの国内生産シェア率96%を誇る鯖江市があります。   「とある会社が、板状の材料から糸のこを使って眼鏡のフレームを切り出すという手作り教室をやっていました。それを見て、ここならきっと話を聞いてくれると思いました」   その会社の社長に、直接材料をまとめて個人で購入させてもらえないだろうか?と直談判するも、なかなか快い返事はもらえませんでした。そこで、作り方をWebで調べてなんとか作り上げた眼鏡フレームをみせると、やる気はあると認められたのか、条件付きであるものの小口で仕入れられることになりました。 十分な材料を手に入れた澤口さんは、部屋の片隅で眼鏡のフレームづくりに没頭します。 たまたま家に出入りしていた工務店の方から、眼鏡を作って欲しいという依頼があり、さらに「クラフトフェアまつもと」への出店を勧められました。 クラフトフェアまつもとは、各地のクラフトフェアのさきがけと言われる大人気のクラフトフェアで、1985年から現在まで続いています。 澤口さんは、高い競争率をかいくぐり、2年連続で出店し手ごたえをつかみます。   「自分の作品を試す場があったのはとてもありがたかったです。お客さんとダイレクトにやり取りするのが本当にとても楽しくて、いろいろ気づかされることが多かったです。今まで物を作るのに一生懸命で視野が狭かったなと感じました」 同じ職場で出会った奥様も、自宅に遊びに来た友人たちに紹介し始めたり、フレーム談義で盛り上がったりと、いつのまにか旦那様がつくる眼鏡フレームのファンになっていったようです。   早期退職、そして起業へ 各地のものづくり市やクラフトイベントでも手作り眼鏡フレームは評価を得るものの、会社での澤口さんは昇進して管理職に就き、現場で手を動かす機会が少なくなりました。さらに会社の早期退職支援制度の存在を知ったことをきっかけに起業を考え始めます。 ところで、一家の大黒柱が早期退職にするにあたり、家族からの反対はなかったのでしょうか?   「もちろんカミさんには、突っ走らないでよと最初は釘を刺されまくりました(笑)。でも、彼女もそのころにはかなり興味をもってくれて、できるだけ手伝うと言ってくれました。それから一緒にさいたま市の創業・ベンチャー支援センターに行って、マーケティングの資料作って相談したり、イベントに参加したりしました」 店舗が決まるきっかけは、実は奥様でした。 奥様が、川越をあちこち歩き回っていたときに古い長屋をリノベーションしたコワーキングスペースダイクマチに出会います。コワーキングスペース内では、さすがに削ったりという作業は無理だろうと思いつつも面白そうな雰囲気に惹かれ、とりあえず連絡だけはとってみようと思いました。 このコワーキングスペースを運営しているのは株式会社80%で、そのメンバーがゲストハウスちゃぶだいのリノベーションにかかわっていました。そして彼らの中で、ゲストハウスの庭には小屋があるので、ここに作家さんに来てもらおうという話しがちょうど持ち上がっていたところで、とんとん拍子に話がまとまりました。   しかし、澤口さんを一番悩ませたのは、売り方でした。 クラフト市など、当初は出来上がった作品をそのまま販売しており、売れてしまうと手元になにも残らない、どんどん商品を作らなければならないと頭を抱えていました。しかし眼鏡フレームは、お客さんの個々の顔のパーツに合わせて調整が必要です。お客さんと接するうちにフルオーダー制という手もあるのでは?という思いに至ります。 「眼鏡は長く使うものだけれど、今すぐ手に入らなくてもいいものです。さらにそれが自分のためだけに作られたものであったら、お客さんは待ってくれるんだと気づきました」   そんな気付きがあってから、澤口さんの中で、商品の展示の仕方や対面方式という販売方法が一気に固まりました。   澤口眼鏡舎の眼鏡フレーム アセテートやセルロイドをつかい、どこかぬくもりのある澤口さんの眼鏡フレームは、かける人の個性を引き立たせるようなクラシカルな形です。中でも色味の深さは独特で、肌になじむ艶やかな色は手作業で丁寧に磨きだされたものです。 あるとき、こんな印象的な出来事がありました。 「あるお客さんなんですが、眼鏡のフレームによって、より華やかで生き生きとした雰囲気になり、とても素敵でした。その様子を見て思わず話が盛り上がりました」 澤口さんは、お客さんに眼鏡フレームの説明しつつ、どうしてその色をかけたいのか?どうなりたいのか?ということをさりげなく聞き出し、お客さんと一緒にフレームを作り上げるスタイルです。 一人一人の顔に合わせるのはもちろん、その人の生き方にまで寄り添う眼鏡、といっても大げさではないかもしれません。   「色んな質問も受けますが、自分で作っているので全部お答えできるんです。そうすると作り手が見えるということで納得されて買われる方が多いです」   澤口さんの手作り眼鏡に出会って「こういうフレームが欲しかった!」と声を上げる人も多いとか。 いままで仕事で作ってきたモノやモノ売りのスタイルと、まるで真逆であることに衝撃と面白さを感じていると語ります。   長く使ってもらいたいものだから、修理や磨き直しも行なっています。   これから 「川越でとてもいいなと思うのは、いろんな人がかかわってくれて、その人たちも同じような活動をしているので、そのネットワークに助けてもらえてるというところです。 お世話になった方にはちゃんと恩返しをしていきたいと思っています。おおげさかもしれませんが、眼鏡業界に少しは貢献できるようにと、でかい夢はもっています(笑)」   今はオーダー制ですが、お世話になった鯖江のメーカーと協業して、もっと気軽に買えるように値段を抑えたものも揃えたいと思っているそうです。 また、モノ作りに携わる作家さんにも思いを馳せます。   「川越は作家さんがあまり目立たない印象なんです。あちこちで活躍している作家さんを集められる場所を提供できればいいなと考えています」   インタビュー当初、シャイなんですとおっしゃっていましたが、モノ作りの話になると話がとまらない、そんな澤口さんの「澤口眼鏡舎」がいよいよ正式オープンします。   お知らせ 3/10澤口眼鏡舎…