100円玉を握りしめて歩けば見えてくる街の顔〜かすみがせき100円商店街(前編)〜
取材・記事 白井紀行
東武東上線「霞ヶ関駅」南口から5分ほどにある「かすみがせき北通り」。
道路沿いには「かすみ商店街」「角栄商店街」と昔ながらの商店街が連なります。
ここで5月6日に行われたのが「かすみがせき100円商店街」。
昨年の10月27日(土)に第1回が行われ、今回が2回目の開催です。
第1回目の様子はこちら ▶︎https://koedo.info/181030kasumihyakuen/
出店者の受付が始まりました
朝8時過ぎ、出店者の受付が始まりました。
今回の参加は45店舗、前回が20店舗だったので倍増し、注目度が上がりました。
出店者には黄色いのぼり旗が配布されます。
これだけの数が集まるとあたかも出陣式のよう(笑)
全員で記念写真。写真からも意気込みが伝わってきます。
イベントを主催する「かすみがせき昭和レトロすとりーと実行委員会」の3人。
参加者への伝達事項やスケジュールなどが伝えられます。
10時から13時からは事前に募集した「かすみがせき川柳」投票。
100円商店街が終わった15時から最優秀賞の発表です。
10時からのスタートに向けて準備開始!
朝礼を終え、出店者は開店準備をするため出店場所へと散っていきます。
こちらは霞ヶ関マンション前。Le Cottageを中心に3店舗が並びます。
こちらは、この夏のオープンを目指す38℃(合同会社オンド)のみなさん。
プールの温度を屋号である38℃にしようと苦戦中
かすみがせき100円商店街始まりました
目の前を横切るのは青い自転車に真っ赤な法被のスマイリーのぶさん。
高らかに100円商店街の始まりを告げて回ります。
それでは1店舗ずつ紹介していきましょう
こちらが当日配布されたチラシ。上に行くほど駅から離れて行く位置関係です。
この面に30店舗、裏面に15店舗が掲載され、出店は本部を含めて計45店舗。
それら全てを1回で紹介するとなれば書く方も読む方も大変(o-´ω`-o)
なので、記事は前後編の2回に分けてのお届けすることにします。
まずは、「角栄商店街」と書かれた道路の左側を上から順に紹介していきます。
●は実店舗、◯イベントだけの店舗
◯フラメンコサークルカラメロス
繊細な音色を奏でるギターをバックに情熱的なフラメンコを披露。
ミニライブやフラメンコ体験で最西端にあるこの一角を盛り上げていました。
◯Tammy’s Garden
押し花を使ったしおりや本物の花を封じ込めたキーホルダーなどの小物。
そして、可憐な花の咲いた鉢植え。ついつい足を止めたくなります。
◯8390NEKO
黒猫をモチーフにした髪留めや和風柄のシュシュなどのファッション雑貨。
そして、かぎ編みの白い猫耳帽子。店主自らが被っての実演です。
●小畔のカッパカフェ
霞ヶ関北自治会が運営するかほくお手伝いサービスサロン「小畔のかっぱカフェ」。
平成24年9月にオープンで、このエリアでの空き店舗の活用の先駆者。
カフェの運営、高齢者への有償ボランティア、イベントの運営などなど。
地域住民のコミュニティスペースとして親しまれています。
子どもにせがまれると財布の紐がゆるんでしまう可愛い手作り小物たち。
足元には苗木。中では、焼き菓子や苗木、古本なども販売していました。
●大橋自然食
こだわりの自然食品を取り扱うお店。
店主さんは肌ツヤが良くいつも元気で商品の良さを自ら実践。
ビールのお供にぴったりで手が止まらなく香ばしさが魅力のおつまみセット。
奥にはスープも並べて100円商店街へ参加。
●38℃
今夏にカフェをオープンさせるべく、ただいま、工事の真っ最中の38℃。
この日は、バタフライピーというタイのハーブを使ったドリンクを提供。
屋台スタイルなので、お客さんとの距離が近く話しが弾みます。
ブルーはジャスミンティで、パープルは白ワイン。
こちらでは朝から湯温を38℃に維持すべく奮闘中。
小さなポットでお湯を沸かす様子を見かねた隣のVegetable bar Base Tの栗原さん。
たっぷりのお湯を用意してくれました。
元は「Lady’s Fashion オオトモ」という洋品店。
DIYでの内装工事は、近隣のお店や地元を巻き込み繋がりが生まれています。
●Vegetable bar Base T
2017年1月にオープンしたすっかり地元に定着したカフェ&バー。
お店の名の通り自家栽培を中心とした野菜メニューが人気です。
この日は、有機のジャガフライ。あっという間に売り切れでした。
小さなお客さんで賑やかなのは、店主の栗原さんの人柄ですね♪
小畔のカッパカフェ、にこにこ食堂、38℃、Vegetable Bar Base Tと続くこのエリア。
角栄商店街の中でも今、注目のスポットです。
◯小さなゲストハウス&カフェ ここ和 – COCOWA –
今年の9月、ゲストハウスをオープンさせる「ここ和」。
フェルト、ヘアゴム、ピアスなどの雑貨販売。
細いパイプを組み合わせて作るフィンランドの伝統品のヒンメリ。
自分で作る体験コーナもあって、大人も子供も夢中でした。
●カドヤ青果店
地元の老舗であるカドヤ青果店。
店頭にはトマト、じゃがいもなどの野菜に付けられた100円の値札が踊ります。
店内に入れば自家製漬け物が100円。
きゅうりが3本入って100円、小ナスはたくさん入って100円。
これが美味しくて、今では、我が家では欠かせないご飯のお供です♪
◯交流ぷらす会
JAいるま野の前でギターの弾き語りをするのは、前回も参加の交流ぷらす会。
県内で活動するサークルで、昭和レトロな音楽で楽しませていました。
◯かわごえ里山イニシアチブ
無農薬・無化学肥料で有機稲作を行う「かわごえ里山イニシアチブ」。
お米や一押しのマコモの加工品の販売、足踏み脱穀体験など。
無農薬野菜は人気で、山のように積んでいたのが完売しました。
●シャロン
昔ながらのパン屋さん。焼きそばパンとシュークリームで参加。
帰りがけに寄ったら、それ以外もほぼ売り切れ。
買い求めたサンドイッチは優しさと懐かしさを感じる味でした。
●伊勢屋
こちらも昔ながらの和菓子屋さん。だんご2本とおにぎりで参加。
後日買い求めましたかしわ餅。餡子がたっぷり入ってなんと70円。
100円商店街が記者にとってもお店に通うきっかけになっています。
この日は、赤飯のおにぎりを頬張りました。
●吉野屋豆腐店
昔ながらが続きますが、自家製のお豆腐販売の吉野屋豆腐店。
水槽に浸かった豆腐やガチャンと包装する機械が懐かしい。
100円はこちらのざる豆腐と豆腐ラテ。
取材のため当日は断念しましたが、後日買い求めて冷奴にしました。
今年の夏は暑そうなので、食卓に上がる回数が増えそうです。
●くすりユニオン
大手ドラッグストアが台頭する昨今。
こういった昔ながらの薬局は、「かかりつけ」という強みがあります。
お客さんの健康を知り尽くしているのは、地元商店街ならでは。
キッチンハイターとハミングを特価で販売。
●オーロール
塩ロールパンが絶品と評判のオーロール。
100円商店街の目玉商品が店頭並ぶとたちまち長蛇の列となりました。
ここからはかすみ商店街です
先ほどまでが、角栄商店街。ここからは、かすみ商店街となります。
●は実店舗、◯イベントだけの店舗
◯N&S
子ども達相手にミット打ち体験。
記者も挑戦しましたが、力を込めてのパンチって意外と難しい。
こちらはモルックというフィンランドのボーリング
ピンに相当する木の棒に数字が書かれていて1本倒すとそこに書かれていた点数。
2本以上倒すと倒した本数が点数としてカウントされます。
合計50点丁度になることを目指して対戦します。
倒れたピンは倒した位置で立て直すので、だんだん難しくなります。
◯文具のキムラヤ
クレアモールにある丸広百貨店の隣にある老舗文具屋のキムラヤ。
豪華景品が当たるガラポンは、子ども達の興味を引きつけます。
当たりが出ると、カランカランと鐘を鳴らして祝福です。
見てください。大きな袋に入った福袋。
このチラシも会場の宣伝に一役を買ういいアイデアでした。
◯電光列車
子ども達の真剣な眼差しを感じながらの紙芝居。
インターネットやスマートフォンの時代でも、この空気感は変わりません。
●Le Cottage(ル・コタージュ)
Facebookかすみがせきを元気にする会の集い場「ル・コタージュ」。
霞ヶ関のイベントはいつもここから立ち上がる活性化の拠点です。
フランクフルト、チリビーンズ、ミニケーキと大忙し。
お店に入ると現れたのは「100円商店街マン」
ちなみにマスクを取っても、おんなじ顔が出てきます(笑)。
すでに、このブログのどこかで出ているので探して見てね!
●オレンジドロップ
新たに入居したのがリサイクルショップ「オレンジドロップ」。
取扱商品の強みを生かして、雑貨・CD・レコード・食器などなど。
もりだくさんの100円商店街参加商品で賑わっていました。
●ASOKA
かすみ商店街だけでなく、駅前の霞ヶ関ビルにも店舗を構えるASOKA。
モモ、サモサ、ナンなどといった手軽に食べ歩きできるインドの食べ物。
そして、インドビールや、岩塩、雑貨、スカーフなど。
異国の香りが味わえる出品で、物珍しげに足を止める姿も見られました。
◯ゆる・アートててててん
イヤリングなど手編みの手芸作品を販売していたゆる・アートててててん。
立ち寄る度に変化し、どんな絵が生まれるのか興味をそそるライブアート。
いくつもの色を重ねて描く透明感のある抽象画。
日常にある「気になる」を再構成し視覚化して表現するアート。
●ふれあいメガネ霞ヶ関店
かすみ商店街のとっかかりに近いところあるメガネ屋さん。
メガネケースや時計ドライバーを100円で販売していました。
記者もそろそろ、メガネの度を合わせてもらおうかな..。
●黒瀬丼丸 霞ヶ関店
今回、参加商品が大きく話題となっていたのが「丼丸」
海鮮丼が500円からとリーズナブルなお店、いずれも美味しくて選ぶのに迷います。
記者もお昼ご飯として時たま買い求めます。
このミニ穴子五目チラシがなんと100円!
200パック限定ということで、あっというまに売り切れでした。
記者も何はともあれ買い求め。美味しゅうございました♪
というわけで、ここまでが前半25店舗です。
100円の商品に各店舗の様々な色が出ていて面白いと感じました。
さあ、次回は後半戦。道路の向かい側にはどんなお店があったのか?
お楽しみに♪
INFORMATION
かすみがせき100円商店街
【開催】令和元(2019)年5月6日(月・祝)10:00〜15:00
【場所】かすみ商店街〜角栄商店街
【主催】かすみがせき昭和レトロすとりーと実行委員会