100円玉を握りしめて歩けば見えてくる街の顔〜かすみがせき100円商店街(後編)〜

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取材・記事 白井紀行   平成から令和という元号の節目で最大10連休となった今年のGW。 その最終日、5月6日にかすみがせき100円商店街が開催されました。 前号は下のチラシの左側でしたので、今回は右側の紹介。 そして、「かすみがせき川柳」の最優秀作発表の様子をお届けします。 ●は実店舗、◯イベントだけの店舗 前号はこちらをご覧ください ▶︎https://koedo.info/190528kasumigakiseki100/   ◯ヤマダ販売所 いらっしゃいとお客さんを呼び込むのは招き猫ならぬ、招き火星人。 どこか愛着ある作品が人気なのは、張り子作家のヤマダリツコさん。   これ食べられるの?と誰もが質問していたクッキー型の手作りバッチ。   リサーチも兼ねてプレーンとチョコの2色、顔と文字のラインナップ。 顔有りが出だし好調でしたが、最後にはほぼ売り切れでした。   ◯Nandina(ナンディーナ)工房 子ども達が夢中になってやっているのはワイヤークラフト。 色のついた柔らかいワイヤーをペンチやニッパーを操って作品を作ります。   出品はハンドメイドのキラキラチャームとアクセサリー資材。 アクセサリー資材はSNSやチラシなどで買い求めに来た人も多かったとか。   ◯小さなたからもの 右側はハンドメイド作品や雑貨などの小物の出店が多いですね。   天然石(クリスタル)のブレスレット、ストラップ、ネックレス。 多くの女性が足を止め手に取っていました。   ●堀内商店 生活雑貨を買うときはついついホームセンターに車を走らせてしまう。 でも地元なら自転車でひとっ走り。エコな暮らしを心がけたいものです。 ホクホク顔で袋いっぱいのスポンジを抱えている姿を見かけました。   ◯ビーズ雑貨M.O.I 店主の目の前に並べられているカラフルなものはアロマの瓶。 運気のバランスをアロマで整えて開運する「アロマ風水絶命鑑定」を実施。   ビーズストラップ、ビーズプレスレットなどのハンドメイド作品を販売。 M.O.Iさんの作品は、霞ヶ関ビル内にある箱店PINでも購入できます。   ●パソコン総合クリニック PASOCON…

100円玉を握りしめて歩けば見えてくる街の顔〜かすみがせき100円商店街(前編)〜

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取材・記事 白井紀行 東武東上線「霞ヶ関駅」南口から5分ほどにある「かすみがせき北通り」。 道路沿いには「かすみ商店街」「角栄商店街」と昔ながらの商店街が連なります。 ここで5月6日に行われたのが「かすみがせき100円商店街」。 昨年の10月27日(土)に第1回が行われ、今回が2回目の開催です。 第1回目の様子はこちら ▶︎https://koedo.info/181030kasumihyakuen/   出店者の受付が始まりました 朝8時過ぎ、出店者の受付が始まりました。 今回の参加は45店舗、前回が20店舗だったので倍増し、注目度が上がりました。     出店者には黄色いのぼり旗が配布されます。 これだけの数が集まるとあたかも出陣式のよう(笑)   全員で記念写真。写真からも意気込みが伝わってきます。   イベントを主催する「かすみがせき昭和レトロすとりーと実行委員会」の3人。 参加者への伝達事項やスケジュールなどが伝えられます。 10時から13時からは事前に募集した「かすみがせき川柳」投票。 100円商店街が終わった15時から最優秀賞の発表です。   10時からのスタートに向けて準備開始! 朝礼を終え、出店者は開店準備をするため出店場所へと散っていきます。   こちらは霞ヶ関マンション前。Le…

あぁ、ずっとこの音楽の世界に浸っていたい〜山田隆広ピアノリサイタル〜

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取材・記事 白井紀行   川越出身で在住のピアニスト・キーボーディスト・作曲家「山田隆広」氏。 クラシック、ポピュラー、ロック、ジャズと幅広いジャンルに長けた演奏家。 そして、子供から大人、プロの演奏家を指導する先生の顔も持ちます。 また、当法人が運営のインターネット放送「ラジオぽてと」ではMCも担当。 冠番組「山田隆広の超絶ピアノワールド」では、超絶技巧を持つピアニストを紹介。 そういった縁で、3月24日のピアノリサイタルに招待されたので行ってきました。   会場はウェスタ川越の小ホール。 用意した250席はリサイタルの1週間前でほぼ売り切れの満席です。 ここから当日の模様をお伝えていきますが、エクスキューズ(^^;)。 記者は楽器は弾けず、音楽に詳しいわけではありません。 写真と文字のみで当日の素晴らしさや感動を描写することは到底出来ません。 記事はあくまでもその片鱗にしか過ぎないと思ってご覧ください。   バッハ/フランス組曲よりサラバンド 始まりの合図とともに静まり返る会場。上手より山田隆広氏が登場。 チェンバロの蓋をおもむろに開け、演奏するのは春のまどろみを感じさせる優しい曲。 「バッハ/フランス組曲よりサラバンド」です。 ピアノで弾くとゆったりとした優雅な曲。 これがチェンバロだと一音一音が際立つせいか緊張感が加わります。   今回のリサイタルの目玉がチェンバロ、このために当初のプログラムを変更。 日本を代表するチェンバロ工房の久保田彰氏が制作で、本日が初のお披露目 自分で弾いていて鳥肌が立ったというほどの出来栄えだったとか。   ペツォルト/メヌエットをピアノとチェンバロで弾き比べ チェンバロはピアノの先輩格に当たる楽器ですが、音の出し方が異なります。 ピアノはハンマーで弦を叩く打弦楽器でチェンバロは弦を爪で弾く撥弦楽器。 その違いを実感してもらうため同じ曲の弾き比べ。   まずはピアノから。初級から中級者の発表会でもよく使われる曲。 誰でも一度は聞いたことのあるお馴染みの旋律が流れます。   この曲はチェンバロの時代に作曲されたので本来の音色はこちらなのだそう。 ピアノは強弱を付けられますが、チェンバロでは演奏のバリエーションで表現。   普段ピアノで弾いている曲をチェンバロで弾く。 シンデレラの時代を思わせる宮廷舞踏の香りがするのでは、解説を加えます。   山田隆広/プレリュードとフーガ・ニ短調 最後は、チェンバロでどうしても弾きたかったと言うオリジナル曲。 フーガというのはバロック時代に完成された作曲のテクニック。 1つのメインとなるテーマメロディを何度も繰り返すもの(遁走曲とも言われます)。 カエルの合唱(♪カエルの歌が聞こえてくるよ)のように重ねて行く曲です。   重厚さと広がりのある前奏の後、フーガに入ります。 川が見せるサラサラとした流れ、瀞のようなゆったりさ、激しさといった表情。 クルーズ船に乗り川を下っていっているかのような光景が頭に浮かびます。   名残惜しいですがチェンバロはここで撤収。続いてはピアノ演奏に移ります。   モーツァルト/幻想曲ハ短調 モーツァルトを弾く前に時代背景と曲の解説がありました。 当時の音楽家は貴族からの依頼でコンサートや食事や式典のときに弾く雇われ人。 なので、基本的には優雅で美しいものを作曲して演奏するのが宿命。 モーツァルトは天才なので明るい曲にすごい和音や熟練の技を隠していました。 けれど、どうしても抑えられずに喜怒哀楽を全て出したのがこの曲。   重苦しい不協和音で始まり、明るく楽しくなったり迷いを感じさせる旋律。 リズムも軽快になったり立ち止まったりと情熱的になったりと。 この曲にはどんな物語が秘められているのか知りたくなります。 右手と左手が紡ぎ出す音でピアノと会話をしているかのような演奏。   かなり幻想曲色強く、これがモーツァルト?って感じたかもしれません。 これが「山田隆広ワールド」です。 当時の演奏スタイルでなく現代のピアノでモーツァルトの意思を最大で表した。 ピアノリサイタル後のFacebookにはそんな言葉が添えられていました。   スクリャービン/左手のためのノクターン クラシックには戦争で右手を失ったピアニストのために書かれた曲が多く存在。 スクリャービン自身も練習のし過ぎで右手を故障してしまった。 彼の曲にはテクニック的な難しさもある。 今から弾く曲はすごく美しい曲でだいぶ前衛的で衝撃的な曲です。   最初の30秒くらいは目を瞑って聞いて見てください。 ピアノは右手でメロディ、左手で和音を奏でるのですが、普通に聞けるはず。 両手で弾けば簡単に弾けるものを左手一本で弾く美学を楽しんで欲しい。 そんな風に初めて聞く人に曲の楽しみ方を分かりやすく教えてくれる。 山田隆広氏のリサイタルの魅力の一つです。 和音の響き残っている間に旋律を重ねていくテクニック。 目を開けていても左手だけで弾いているとは思えません。   リスト/ダンテを読んで 前半最後の曲は20分におよぶ大作「リスト/ダンテを読んで」 神曲は1,300年代の大衆にも分かりやすく書かれた大衆小説(いわばラノベ)。 地獄、煉獄、天国という旅の中でダンテが学んでいったりする物語。 途中にボスなんかも出てきてドラクエにも似ているのだそう。   ダダーンと三全音と不安を感じる音で曲は始まります。 曲で苦悩、喜び、救いを表現するのは先ほどの幻想曲ハ短調に通じるもの。 モーツァルトの時代のピアノは木のフレームで思い切り叩くと折れてしまう。 リストの時代は鉄のフレームで鍵盤の数や音量も全然違う。 感じていた苦悩や喜びは同じでもピアノの差による味わいの違いを楽しんで欲しい。 それがこの曲を選んだ理由の一つなのだそうです。   地獄や恋人との愛の歌、地獄から救われたと思ったらまたどん底へ。 最後には天国、神々しく崇高な世界へとたどり着くまでの情景をピアノで表現。 観客からは色んなものが見え、20分が短く感じたとの感想を頂いたそうです。   山田氏も「曲のインスピレーションで自分から湧き出る世界に引っ張られた。 思わず弾くのを忘れそうになった」と後に語る程、会場を巻き込む演奏でした。   山田隆広/荒城の月の主題によるフルートとピアノのための変奏曲 後半は荒城の月をモチーフにした変奏曲。 演奏を7巡させる中で荒城の月のメロディーやコード進行を変えていくというもの。   フルートを演奏する小澤恭子に来てもらって14時間かけて作ったのだそう。 フルートはドレドレの音が一オクターブ上になると指遣いできない難しさがある。 だから、曲を書いて吹いてもらって確認することを繰り返して完成した。 そんな誕生秘話も明かされます。   1巡目はオリジナルより低くて暗い感じで始まる「荒城の月」。   フルートのもの哀しげな音が主旋律として重なります。 2巡目、3巡目はクラシック寄り、4巡目で「荒城の月」に戻る。   5巡、6巡は最初の暗さと対象的な軽快さ。そして、7巡目で「荒城の月」。 ピアノとフルートの魅力を引き出し、滝廉太郎の人生を重ね合わせた曲でした。   山田隆広編曲/リストピアノ協奏曲1番…

商店街をずっと浸かっていたい心地良いオンドに!〜38℃の初披露はヘルシーごはん対決〜

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取材・記事 白井紀行   東武東上線霞ヶ関駅南口から徒歩10分ほどにある角栄商店街。 今から半世紀前の高度経済成長期に開発された商店街。 足を踏み入れると昔懐かしい昭和レトロな景色が広がります。   いまや日本全体の課題となっている少子高齢化の波。 角栄商店街も例外でなくシャッターを閉じた店舗が目立ちます。 けれど、未だ街としての機能を失ったわけではありません。   霞ヶ関北の商店街を心地よい温度に 「空き店舗」を活用し、街を魅力のある場所へと変えていくエリアリノベーション。 川越では平成28年から「まちづくりキャンプ」として取り組んできました。 その成果として第1回から「80%」、第2回から「ちゃぶだい」が事業化。 そして、平成30年に第3回が開催されその舞台として選ばれたのが霞ヶ関北地区。 10月28日に霞ヶ関北公民館で3日間で作り上げた成果を発表。   そのうち1チームが「38℃」というコンセプトで事業の具体化を進めてきました。 「38℃」とはお風呂の温度。立ち上げた合同会社にもオンドとつけました。 熱すぎず冷めすぎず長く浸かっていられる温度(オンド)。 商店街を「ぬるま湯」のような心地良い環境にしたいという思いを込めています。   2019年1月にウェスタ川越で開催された「川越ビジネスプラン」で事業形態を発表。 次の3つの居場所を運営しながら、地域と連携していくことを目指します。 …

11月2日(土)MUSIC TO THE FUTURE 2019 in アトレマルヒロ 開催決定!

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  目次 1.はじめに(昨年の流れ) 2.予選会@アトレマルヒロ 募集要項 3.決勝戦@ウニクス南古谷 & 入賞特典 4.MUSIC TO THE FUTURE 2019 in アトレマルヒロ 5.(連動企画)アトレマルヒロ…

着物仲間で川越の街を歩けば皆んなが注目〜きもの姿で七福神めぐり〜

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取材・記事 白井紀行 川越は成人式ということで雪予報が心配された1月13日(日) 幸いにも晴天に恵まれ、振袖や袴姿の新成人を目にしたこの日。 「川越の街にきもの姿を増やす会」主催の「きもの姿で七福神めぐり」が行われました。 参加する条件は、ただ一つ「着物姿で来ること」。 皆んなで着物姿で街を歩くことで目を引かせ、その美しさをPRするのが狙いです。   護衛するのは「川越藩行列保存会」の皆さん。 武士姿がひときわ目立ち、出発を待つ間には多くの人と記念撮影を撮っていました。     そうこうしているうちに、そろそろ出発の時間。 「川越の街にきもの姿を増やす会」主宰の小杉亘先生による挨拶。   「きもの姿で七福神めぐり」の白い旗を先頭に連なる着物姿の一行。   30名以上の着物姿が一団というのは歩くだけで様になります。   しんがりは黄色い旗。その後を、武士姿の川越藩行列が続きます。   第一番「妙善寺」 小江戸川越七福神めぐりの第一番は毘沙門天を祀る「妙善寺」。   この日は緑の帽子を被った小学校の一行も七福神めぐり。 同様のコースを辿るのでこの後も度々遭遇することになります。   妙善寺では境内から見上げる写真を撮影するのが恒例なのだそう。 この写真が「きもの姿を増やす会」のFacebookのカバーを飾ります。   次の目的地は仙波町にある天然寺ですが、ちょっと遠回り。 着物を着ているという一体感が自然と会話を生み出します。   仙波氷川神社のそばを通っていきます。 3月31日に「仙波の桜を着物で散策」を企画してその下見を兼ねたもの。 取材も依頼されたので、今度は春の装いの着物姿をお届けできそう♪   住宅街をスタスタと歩く着物姿の行列はなんとも壮観。 着物に草履というとゆっくり歩くイメージがありますが以外にも早い。 取材しながらでしたが運動靴の記者が追いかける感じでした。       坂を下る様子は先頭で黄色い旗を持つ山田さんのリクエスト。   第二番「天然寺」 七福神めぐり第二番は寿老人を祀る「天然寺」。   長寿を願って参拝。   次の目的地は中院と喜多院。 右端の帽子姿の宮本さんは初めての参加でこれが着物デビュー。 着付けはどうされているんですかと尋ねると 「私たちの子供の頃は着物で走り回っていたからねぇ」と話されました。   と、中院手前の光西寺で「川越藩行列保存会」の方が皆の足を止めます。 行列保存会の活動の中心は母体は、川越藩最後の城主「松平(松井)周防守」。 その転封先だった島根、棚倉を始め川越藩ゆかりの地で行列を行っています。 その菩提寺が光西寺で、松井家累代之墓と書かれたお墓もあります。   一行は中院へ、   狭山茶発祥の地の記念碑や島崎藤村ゆかりの不染亭を見学。   中院を出たところで「妙善寺」で出会った子ども達と遭遇。   道中、色々とお話しを伺いました。 常連さんや知り合いに誘われての参加で、過去には70人を超えたこともあったとか。 着物はお祝い事などの節目に来たりお茶を習う時に着ているのだそうです。   仙波東照宮の鳥居をくぐる川越藩行列保存会の皆さん。 まるで江戸時代にタイムスリップしたかのよう。シャッターチャンス!   思いがけないお侍さんの登場にビックリする子ども(笑)   第三番「喜多院」 大黒天を祀る喜多院は、まだお正月の名残が感じられます。   ここでトイレ休憩。イベント記念の撮影をしている風景を撮影。   第四番「成田山別院」 成田山別院は喜多院のすぐ隣、恵比寿天が祀られています。   ここで七福神は折り返し地点。 風もなくて穏やかで散策には最適の日、自然と話も弾みます。   成田山だんごで小休止。「着物を増やす会」からお茶と団子のサービス。 小腹が空いたところで醤油味のお団子は嬉しいですね。   一行は立門前通りを通って蓮馨寺へ向かう。   春に取り壊されてホテルになることが決まった「旧鶴川座」。 このように皆んなで着物姿で集合写真が撮れるのも今年が最後。 平成の終わりとともに川越の街からまた一つ思い出が消えていく。 二度と撮ることができない貴重な写真となりました。   第五番「蓮馨寺」 子育て呑龍様と親しまれている蓮馨寺には福禄寿神が祀られています。 ここにはとある待ち人がお出迎え。   参拝の後、おびんずる様への願掛けも人気でした。   待ち人は「NPO法人川越きもの散歩」の藤井美登利さん。 川越藩行列保存会の皆さんと記念写真。   七福神の順番としては見立寺ですが、先に妙昌寺を周ります。   鎌倉中期に創建された妙養寺の前をスタスタと。 特徴ある立派な山門に皆さん興味が惹かれるようです。   第七番「妙昌寺」 住宅街の一角を曲がると立派な本堂見せる「妙昌寺」。 七福神では唯一の女神である弁財天が祀られています。   厨子の中に鎮座する弁財天に参拝。 ここで同行していた一瀬さんが皆んなに声をかけました。   一瀬さんが見せたかったのは、こちらの「漆喰画の富士山と天女の舞」。 記者も七福神めぐりで何度も来ているのに気づきませんでしたf^_^;)。 「駐車場になっているところは以前は池で浮島があったんですよ」。 そんな興味深い話も伺いました。   「高台なので江戸時代には富士山がここからよく見えたんです。」 その言葉を聞きながら、当時の景色に思いを馳せます。   新河岸川沿いを歩く一行。 ほころび始めた梅の花に足を止め春の兆しを感じます。   第六番「見立寺」 「きもの姿で七福神めぐり」の本日のゴールは布袋尊を祀る「見立寺」   道々で遭遇してきた小学生もここがゴールだったようです。 侍姿が気になっていたのか、保存会のみなさんに話しかけていました。   着物で七福神めぐりを終えて、小杉先生の一言。 天気に恵まれて皆さん色々お話しして楽しまれたかと思います。 これからも着物生活をどんどん実生活にも取り入れてください。 着物は12メートルの反物を8つのパーツに分けて作る男物女物もない。 親戚に行けば着物があるので壊して作り直して自分たちで大事に着る。 是非、着物ライフを楽しんでくださいと結びました。   最後に、着物デビューの宮本さんを紹介。   川越市観光課から七福神めぐりのクリアフォルダーのプレゼント。   そして、完歩賞が配られて解散です。 国民的アニメである「サザエさん」の時代背景は昭和40年代の日本。 磯野フネさんが着物姿で家事をする姿は誰もが思い浮かべることができるでしょう。 また、波平さんも会社ではスーツですが、休日は着物姿で散歩に出かけます。 ほんの半世紀前の日本では着物は普段着でした。 着物に興味があるなら、是非、参加して着物デビューをしてみてはいかがでしょうか? INFORMATION 第15回…

金子みすゞの詩の世界に初めて触れてきました〜第13回 おさらい会「金子みすゞをよむ」〜

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取材・記事 白井紀行   「金子みすゞ」は、大正末期から昭和の始めに活躍した童謡詩人。 26歳の若さで死去するまでに512編の詩を綴りました。   詩の時代背景や生涯を学びながら全集を5編ずつ読み進めていく「みすゞ塾」。 毎月第2・第4月曜日に蓮馨寺で行われています。 その朗読をみんなの前で発表するおさらい会が12月15日に開催されました。 場所はクラッセ川越6F多目的ホール。開始時間になると満員となった客席。   みすゞ塾を主催するのが川越在住の女優の谷英美(えみ)さん。 17歳で曽根崎中生監督「夜をぶっとばせ」で映画デビュー。 1999年に金子みすゞの生涯を描いた一人芝居「空のかあさま」を主演。 その上演をライフワークとするアロンシアターも主宰しています。   「金子みすゞの詩の数々を織り成す世界をお楽しみいただければ。」 と開幕の挨拶が終わるとザーッと波の音。朗読の始まりです。   1.阿仁屋洋子さん 海の鳴る夜は 冬の夜は 栗を焼き焼き 聴きました 金子みすゞが生まれた山口県長門市仙崎町は、かつて捕鯨で栄えた町。 その頃のことを唄った「鯨捕り」。   そして、「鯨法会」、「大泊港」、「弁天島」、「海の果」。 選ばれた5編にはみすゞが生まれ故郷の仙崎の姿が描かれています。   2.幕内史子 …