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令和の新時代へ受け継がれていく地域の繋がりと伝統芸能〜石原のささら獅子舞〜
人, 子, 街取材・記事 白井紀行
川越に春の訪れを告げる「石原のささら獅子舞」。
4月14日(日)の朝8時すぎに石原公民館を訪ねると準備は佳境でした。
衣装に着…
社会と繋がるアートの輪を広げたい「誰もがみんなアーティスト展」〜スギヤマイクエさん〜
人, 子, 活, 遊取材・記事 白井紀行
菓子屋横丁を過ぎて赤間川にかかる高澤橋を渡ってすぐ。
古民家カフェ「もっこ館」2Fでは今、「誰もがみんなアーティスト展」が開催中※
5月27日(日)に行われたオープニングパーティに伺ってきました。
※会期は5月26日(土)〜6月5日(火)まで(5月30日、31日は休み)。
階段を上がれと120点を超えるたくさんの作品が目に飛び込んできます。
これらは、主催のスギヤマイクエさんと彼女の支援者、アート仲間の作品。
「臨床美術」と呼ばれる芸術療法の中で制作されたものです。
臨床美術について
臨床美術は1996年に埼玉の彫刻家が医者やカウンセラーと協力して「創作活動による認知症の改善」を目的に研究、開発を始めた芸術療法。
描いた作品から分析や診断をするものでなく、五感を使って創作活動をすることによって脳を活性化させたり、精神面に良い影響を与えるという考えが特徴です。
初めは認知症の改善が目的でしたが、実践を重ねるうちに子どもの感性教育や障がいを持つ方、精神疾患の方へなど多方面での実践研究が進むようになり、現在では高齢者や障がい児のデイケア、学童保育、社会人など、さまざまな現場で臨床美術を実施されています。
臨床美術・彩球ホームページより
今年の冬はたくさん雪が降りましたね
「木」というテーマを与えられ、五感を駆使して感じたままに描かれた絵。
長押の上には桜をモチーフとした絵。春のふんわりとした雰囲気まで感じられます。
リンゴならば、手に持ったり、匂いを嗅いだり、齧って歯ごたえや味を確かめる。
五感を駆使して脳を刺激。使う画材も自分で好きなものを選んで制作。
できた作品を通してのコミュニケーション。
大人も子供もウマイもヘタもなく、自己表現を楽しむ芸術(アート)です。
スギヤマイクエさん
この作品展を主催するのは川越市在住の「スギヤマイクエ」さん。
女子美術短期大学で油画を専攻し、ボランティア365に参加。
作品展を共催する「臨床美術・彩球」の立ち上げメンバーの一人で臨床美術士。
2016年3月にALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断される。
2017年自宅に戻り、24時間介護。現在、仲間とアート活動を続けています。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)とは?
脳から筋肉へ命令を伝える運動神経細胞(ニューロン)が侵される病気。
知覚神経や自律神経は侵されず、記憶や知性の障害は見られません。
例えば、腕を抓られると痛みはありますが、手を引っ込めることができません。
心臓や消化器には影響しませんが、肺は呼吸筋が侵され呼吸が困難になります。
現在、約1万人の患者がいるとされ国の難病に指定されています。
(参考)ALS疾患啓発委員会
ALS発病前の作品と活動
ALSを発病する前のスギヤマさんは、アトリエhonohonoを主宰。
アートワークショップを行いながら自身の作品も発表。
「臨床美術・彩球」では、子ども、障害を持った方や高齢者とアートセション。
たくさんの人たちと、五感を使って描くアート活動をしていたそうです。
左半分を占める作品の名は「アネモネの声」
何色もの色をどうやって塗り重ねたのだろう?と思わず見入ってしまう。
左上の緑の絵のタイトルは「ハラビロカマキリのゆううつ」
どこにカマキリがいるのかなと、ついつい探してしまいます。
躍動感が溢れる人物クロッキー3部作(写真に写っているのはうちの2作)
版画を始める
手が動かなくなってきた頃
絵を描くのがキライになっていた。
そんなとき
ステレンボードと割り箸ペンを使って
遊びに来た友達がいた
私のチカラでも描けるのです
版をつくると
友だちと刷る
この時から ひとりではないみんなとの制作が始まりました。
共同制作しませんか?
今の気持ちの色は何色?パレットに出しましょう
気持ちを線や点で現してみましょう
ぽよ〜ん。とか、きゅ〜ん。、かっかっかっ。ふわっ。とか
声に出すのもいいかも
道具はスポンジ、スプーン、刷毛、筆、いろいろあります
描いた後はキャンパスの向きを変えてください
色彩が重なり響きあい変化しながら、どんな作品になるかワクワクします(*^.^*)
お時間ありましたら是非!
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と、我が家にやってくる支援の皆さんに投げかけてみました
これは、きっかけ
はじめは、遠慮気味に、、、
いつしか、「みると描きたくなっちゃう」という声も
そして、一枚のキャンバスを通してやりとりが広がっていくのでした
共同制作「はるのかぜ」
新郎新婦のプレゼントだったのです
毎日アートチームのサポートで
郁恵ちゃんのひとふでで
完成しました
今のわたし
手も動かないのにどうやって描いているのって思うでしょう
筆も持てないのに
絵を描く道具は筆だけではない
今のわたしは手足に絵の具をつけて
仲間たちに目で合図しながら手足を動かしてもらう
ひとりでは描けないけど
やっとたどりついた
これが今のわたしです
手や口は動かせ無くても提案はできる。
作品の制作には支援者の力を借りますが、全て彼女の意思で描かれています。
レセプションが始まりました
10時半ごろスギヤマさんが「もっこ館」に到着。
車椅子に横たわる彼女を見て、2Fに上がるのは体に負担がかかりそう。
挨拶は広場でやるのかしら?そんなことを考えていました。
時間が近づくと、仲間たちは、頭、肩、背中、足などを支えて階段を上がる。
自分や支援者、アート仲間の作品に囲まれ、お客さんが見守る会場。
スギヤマさんの挨拶が始まりました。
今日は家を出るのが大変だった。
久しぶりの外出で
私は一人旅が好きでした
(「えっ、長い話!?みんな待ってんだけど」と付き添い者がフォロー)
一人で寝袋持ってどこへ行くのも怖くなかった
今はベットから起きるのも大変
一人で何でもできたのに
たくさんの人に助けられています
校長先生の話みたいに長くなるので、もう食べよう!
(最後にもう一言言いたいという合図)
ありがとう
声の代わりは、ひらがな50音などが書かれた「透明文字盤」を使う。
文字盤を上下左右に動かし、該当する文字が来たらまばたきで合図します。
文字盤を介した自然な会話に、2Fへ上がったのも彼女の意思なんだと実感。
病気だから負担では?大変では?無理させない方がと勝手に考えてはいけない。
求められた時に手を差し伸べれば良い。
スギヤマさんと周りの人たちはそんな風に病気と付き合っていると感じました。
イクエさんから、「挨拶は短くね」と念を押されて、お父さんの挨拶で乾杯!
仲間たちに、今日のメニューを教えてもらうと、たくさん食べてねと促します。
私たちがいると遠慮して取れないんじゃ無いかしら?
スギヤマさんは、そんなことを言って会場のみんなを笑わせます。
この短い時間でも、仲間たちと和気藹々とアート制作を楽しむ雰囲気を醸し出す。
だから、こんなにも多くの人たちが支えてくれているのでしょうね。
埼玉新聞に掲載するということで鏡でチェック
キラキラがいっぱいのフラメンコ
午後からは広場でフラメンコ。そして、スギヤマさんと同じ病気のゆかさんの踊り。
司会の方が「出会い」というタイトルで出演者を紹介します。
出会い
月に一度、アート活動をしに通っていた施設の
リハビリの先生としていらしたのが、上野先生。
常に前向きで元気と勇気を分けてくれます。やさしさいっぱいの上野先生です。
病気になって、上野先生に誘われて観に行ったフラメンコ
それは同じ病気のゆかさんが踊っていました。
ゆかさんに合うと、いつも素敵な笑顔で私も楽しくなります。
そして、その笑顔に励まされています。
ゆかさんの独身時代からのお友達、兼子さんが演奏します。
また、新しい出会いです。
上野先生のフラメンコ。
一緒に踊るゆかさんの娘さんが「オレ!」というたびに拍手が起こります。
TBSドラマ「コウノドリ」メインテーマ「Baby,…
現代アートが歴史ある街の空間を演出し魅力を引き出す〜プレ蔵と現代美術展2018(出品&実行委員募集中)〜
活, 街川越まつりが終わりいよいよ秋深まる平成29年11月。
札の辻ポケットパークに突如出現した巨大な靴に何事かと驚く街の人々。
瀬島匠氏の「RUNNER 安全靴」
11月3日〜23日に開催された「第5回蔵と現代美術展2017」の作品の一つ。
川越市内に点在する「蔵」という空間に「現代美術」と一体として展示して活用する。
これにより「蔵」と「現代美術」の魅力を広め、地域コミュニティとの連携を深める。
地域の活性化の一助とするために始まったのが、この「蔵と現代美術展」です。
次回は、平成31年ではなくて(元号何になるのかな?)元年に開催予定。
そのPRとして今年の11月17日〜25日開催されるのが「プレ蔵と現代美術展2018」
5月31日まで展示作品を公募しており、展示会場の下見会が5月12日に行われました。
「普段は入れない場所にも入れる」と聞きつけ記者も同行してきました。
「蔵と現代美術展」実行委員会事務局の代表であり現代美術作家の田村優幸氏。
資料が配布され本日の行程を説明。
「プレ展2018」で予定されている展示会場は、次の通り。
【屋内展示】仲町観光案内所、小川長倉庫(A、B)、中正屋美術館、神田畳工、中市本店、木元設計事務所、亀屋本店袖蔵、旧山崎家別邸。
【屋外展示】本丸御殿中庭、札の辻ポケットパーク、大蓮寺本堂、時の鐘奥のスペース、観音寺境内、風凛、旧山崎家別邸跡地。
本日は川越城本丸御殿以外の展示場を回っていきます。
こちらが、昨年「もっこ館2F」に展示された田村さんの作品「風韻(創世)」。
扉を開けると外光に照らされて作品が浮かび上がって来たのが印象的でした。
小川町倉庫(A・B)<屋内展示>
初めに向かうのは札の辻ポケットパーク近くの「小川町倉庫(元町2-5)」
大正時代に建てられた2つの蔵を倉庫として利用。
この奥は「らくだプラザ川越元町第1駐車場」となっています。
左手にある倉庫Aを内覧。中に入るとひんやりと涼しい。
目測で30畳位の広さで2階建の高さ。このスペースを1人(組)で占有できます。
昨年は天井まで届く大きな絵画(小林裕児氏作「谾」)が展示されました。
こちらは右手にある倉庫B
天井は倉庫Aと比べて低く、20畳ほどの広さがあります。
木元設計事務所…
笛の音や太鼓とともに獅子が戯れ川越に春の到来を告げる舞〜石原のささら獅子舞(1日目)〜
人, 子, 活, 街取材・記事 白井紀行
4月14日(土)7時30分、石原町公民館は朝から賑やかな声が聞こえます。
今日は埼玉県指定文化財ともなっている「石原のささら獅子舞」の演舞の日。
…
年長者から若手そして子供たちへと伝承していく町の記憶〜石原のささら獅子舞〜
人, 子, 活, 街取材・記事 白井紀行
川越の春を代表する祭礼「石原のささら獅子舞」。
川越市石原町で江戸時代から300年以上続き、埼玉県無形民俗文化財に指定。
4月の第3土日(隔年の陰祭りは日のみ)に行われ、今年は4/14〜15となっています。
昨年の陰祭りの記事が縁で、今年は準備段階から取材させていただきました。
http://koedo.info/170421ishiharashishimai/
勉強会
演舞の練習は本祭りの3週間前の3/25(日)から、石原公民館で行われます。
笛の音とともに踊りの確認が始まりました。
演舞の練習は初めから最後まで通して行われます。
一挙一動を教えられるのではなく、一連の流れを見ながら体で覚えていく。
特にくるりくるりと舞いながらの独特の足の運び。これがなかなか難しい。
足を動かすのが背一杯で、太鼓を叩くところまで手が回りません。
これから2週間、本祭りに向けてベテランから若手への指導が続きます。
揃い
本祭りを6日後に控えた4/8(日)は、本番直前の最後の練習日。
9時からは獅子頭や衣装・備品・道具類のチェックに当てられます。
簓と呼ばれる竹製の楽器を奏でる簓っ子(天女)の頭上に冠る花絹蓋。
花絹蓋には吉野桜と日輪、月輪が飾られています。
金色の中獅子(雌)を物珍しげに触る子供たち。
獅子の胴体にあたる水引の取り付け。
獅子頭の下顎の部分に穴があり、そこに針を通して縫い付けていきます。
背中にあたる布の縫い付け
雄の獅子である先獅子と後獅子には角を取り付ける。
獅子はヘルメットのように冠るのでなく稲わらを叩いたものを詰め込んでおく。
獅子を演じる人は頭に座布団(クッション)を付けてから冠ります。
こちらは獅子が踊りながら打つ太鼓の調整。
ポンと甲高い音を出すのではなく、石原のささら獅子舞では低めにするそう。
縄の締め具合を変えながら3つの太鼓の音も微妙に変えておきます。
道具に残された昔の記録
太鼓を分解しているとバチで叩く面の裏側に何やら文字があるのに気づきました。
昭和3年の昭和御大禮(即位の礼・大嘗祭を合わせたもの)の記念のようです。
「うちのお祖父さんの名前がある」と指差していました。
ささら獅子舞について記述された資料を役員の方に見せていただきました。
大正14年に日本青年会館の落成記念にささら獅子舞を明治神宮に奉納したもの。
木箱の側面にそのことが記されていました。
さらに猿田彦(天狗の面)を収めている木箱の裏。
ちょっと長いですが、石原のささら獅子舞の歴史を振り返りましょう。
石原町のささら獅子舞は、慶長12年(1607)年に石原町にある観音寺の観音祭において悪魔降伏、災難消除のために行われたのが始まり。以来、これを例祭と定めて毎年3月18日(暦の改正により明治初年後は4月18日に変更)に演舞することになり川越城でも演じられていました。
ところが、川越城主であった酒井忠勝公が、獅子舞の演技を愛好されるあまり、寛永11年7月に若狭国(福井県)小浜城主へと鞍替えとなったときに三頭のうち雌雄二頭を携えて行ってしまったために中断していました。
75年後の宝永6(1709)年に高沢町の材木商井上家(こちらでは、水村甚右エ門)から獅子頭が寄進されて再び復活し現在なお継承されています。
小浜市では雲浜獅子舞として伝承されており、川越ささら獅子舞がその故郷である縁で姉妹都市となっており、その後も文化交流が続けられています。
獅子3…
大銀杏と菊まつりと現代美術と〜秋深まる川越をたっぷり満喫散歩〜
活, 街, 遊11月7日(火)は二十四節気のひとつ「立冬」。
暦の上では冬を迎えるわけですが、気分や気候としては秋真っ盛り。
というわけで、川越の秋を探して街を歩いてみました(取材日は11月5日)。
以外に多いぞイチョウのみどころ
秋といえば紅葉の季節。寺社の多い川越では境内の樹木が赤や黄色に染まります。
出世稲荷神社
【住所】川越市松江町1-7
【参考】https://tesshow.jp/saitama/kawagoe/shrine_maze_shusse.html
小江戸蔵里から少し進んだ路地を曲がると大きなイチョウの木が目に飛び込みます。
天保2年(1832)年に京都伏見稲荷神社本宮から分祀した出世稲荷神社。
いちょう窪の出世稲荷の公孫樹として名声がある。向かって右は幹周り(目通り)5.67メートル、根回り7.6メートル、左は幹周り7.25メートル、根回り9.7メートル、二本とも樹高は約26.5メートル、樹齢は650年余年と推定され、みごとな美しさと枝張りを示し、樹勢もきわめて旺盛である。公孫樹は、日本と中国の一部に産するイチョウ科を代表する落葉樹で秋に鮮やかに黄葉する。雌雄異株で、種子はいわゆるギンナンで食用となる。(案内板より)
同社は名前の通り「出世」や「商売繁盛」「五穀豊穣」にご利益があります。
本川越から徒歩で一番街へ行くまでにちょっと寄り道してみては?
川越熊野神社
【住所】川越市連雀町17-1
【HP】http://kawagoekumano.jp/
小江戸蔵里からまっすぐ北へ、大正浪漫夢通りの手前にあるのが川越熊野神社。
開運・縁結びのご利益を始め、銭洗い弁財天など境内社ごとにご利益があります。
赤、緑、黄色のグラデーションが美しいケヤキに囲まれた境内です。
連雀町の山車蔵の傍には大きなイチョウの木があります。
蓮馨寺
【住所】川越市連雀町7-1
【HP】http://renkeiji.jp/
毎月8日の呑龍デーや川越昭和の街を始め数々のイベントの舞台となる蓮馨寺。
イチョウこそありませんが、境内の木々は色づき始めていました。
この日は、川越華道連盟70周年記念ということで講堂で「いけ花展」を開催。
秋らしい作品も展示されていました。
養寿院
【住所】川越市元町2-11-1
【HP】http://yojuin.or.jp/
蔵造りの街並みが連なる一番街。川越まつり会館手前の路地に入ると目に映るイチョウの木。
寛元2(1244)年に河越経重が開基となり、大阿闍梨円慶法師が開いた「養寿院」
普段は静かなお寺ですが、青空をバックに門前のイチョウが黄金色に染まる姿は圧巻です。
六塚稲荷神社
【住所】川越市元町2-8-12
【参考】https://tesshow.jp/saitama/kawagoe/shrine_moto_mzka.html
菓子屋横丁を過ぎて高沢橋の袂(たもと)にある六塚稲荷神社。
気にかけながら歩くとこちらにも立派なイチョウの木を見つけました。
観音寺
【住所】川越市石原町1-18-1
【参考】https://tesshow.jp/saitama/kawagoe/temple_isihara_kannon.html
【記事】3頭の獅子に悪魔除け・安産・子育ての願いを込めて〜「石原のささら獅子舞」〜
毎年4月第3土日に県指定文化財「石原のささら獅子舞」が開催される「観音寺」
境内にイチョウの木が植えられていました。
東明寺
【住所】川越市志多町13-1
【参考】https://tesshow.jp/saitama/kawagoe/temple_sida_tomyo.html
【記事】日本三大奇襲のひとつ川越夜戦の地で猫と戯る〜東明寺〜
一番街の喧騒を離れてさらに北へ、ひっそりと佇むのは「東明寺」
イチョウの足元には日本三大夜戦のひとつ川越夜戦の石碑が建てられています。
川越氷川神社
【住所】川越市宮下町2-11-3
【HP】http://www.kawagoehikawa.jp/
縁結びの神様、地元では「おひかわさま」として親しまれる「川越氷川神社」
この時期は七五三ということもあって境内はものすごい人で賑わってました。
川越八幡宮
【住所】川越市南通町19-3
【HP】http://kawagoe-hachimangu.net/
クレアモールと平行して走る八幡通り沿いにある「川越八幡宮」。
こども相撲大会や鎮守の森コンサートで賑わう神社。年末に奉納される大絵馬も有名です。
川越八幡宮は縁結びのご利益。境内には恋が叶う「縁結びのイチョウ」が鎮座。
御神木に柏手を二度打つと夫婦円満・良縁に巡り会うといわれています。
平成・明仁天皇がお生まれになった御年(昭和8年12月23日生)川越八幡宮の崇敬者によって男イチョウと女イチョウ二本を植樹したが、いつしかその二本の木は寄り添い、一本に結ばれてしまったことに由来する。固く結ばれた二本の御神木に触れ御守りを身につけ、二度柏手を打つと夫婦円満・良縁に巡り会うと伝えられている(案内板より)
中院
【住所】川越市小仙波町5-15-1
【HP】http://www.nakain.com/jp.html
川越の季節を語る上で欠かせないのが中院。春には枝垂れ桜が美しいお寺です。
秋になれば境内は紅葉に染まります。
この日は、まだぼちぼちと色づき始めたばかりという感じでした。
川越大師…
3頭の獅子に悪魔除け・安産・子育ての願いを込めて〜埼玉県無形民族文化財「石原のささら獅子舞」〜
人, 子, 街取材・記事 白井紀行
気温が一気に上昇し汗ばむ位となった4月16日(日)。
石原町にある観音寺で、埼玉県無形民族文化財「石原のささら獅子舞」が行われました。
観音寺は天台宗で比叡山の末寺。弘法大師(空海)が草創し慈覚大師が再興。
人々は丈夫な子供が生まれますように、健やかに育ちますようにと仏様にお願いしました。
受胎・安産に霊験顕著だったことから「世継観世音」と呼ばれます。
石原のささら獅子舞は、三頭に悪魔除け・安産・子育ての3つの願いを託す観音寺の祭礼。
以下は、案内板からの転記
「石原のささら獅子舞」と呼ばれる川越を代表する獅子舞で以前は、4月17日・18日に演じられていたが、現在は4月の第3土、日曜日に行われる(隔年で陰祭の年は日曜のみ)
慶長12(1607)年から始まると伝えられ、寛永11(1634)年川越城主であった酒井忠勝が若狭国小浜(現、福井県小浜市)に国替えになった際に、雌雄2頭のを連れ去り中断してしまったが、宝永6(1709)年に太田ヶ谷(現、鶴ヶ島太田ヶ谷)に習い再興された。
この獅子舞は一人立獅子舞の系統で成人男性が演じる・曲目は12切りという12の部分からなり、先獅子(雄)・中獅子(雌)・後獅子(雄)の3頭が軍配を持った山の神(少年)に誘導され、笛太鼓に合わせたササラッコ(花笠を付けた少女4人)のささら伴奏で舞う。中でも、2頭の雄がかみあいを繰り返しながら雌を争う場面は、最も特色ある場面である。
土曜日は「揃い」といって練習の総仕上げをする。日曜日は観音寺で一庭奉納し、次に町内廻りに出て町境の高沢橋で一庭舞う。夕方になって高沢町(現、元町2丁目)の井上家の庭で一庭、その後観音寺に戻り一庭半舞、最後に長老の歌う「千秋楽」で終わる。
土日の2日に渡って行われる本祭りと日曜日のみの陰祭りが交互に行われます。
今年は陰祭りの年で日曜日のみ。観音寺境内で4庭が奉納されます。
12の場面(12切りという)からなる一回の舞を庭(にわ)といいます。
復興が進む菓子屋横丁へ
20分ほどの一庭目の演舞が終わったところで一行は菓子屋横丁へと向かいます。
高澤橋を渡って、
ブォーッ、ブォーッと法螺貝を鳴らしながら菓子屋横丁を練り歩く。
時ならぬ行列に観光客は驚き、お店の人は「ありがとう」とお礼の声をかけます。
一昨年の6月に火事に遭った菓子屋横丁は、かつての賑わいを取り戻し復興。
3頭の獅子が舞を踊り菓子屋横丁の復興を祝いました。
まだ、ちょっと時間があるということでイベントスペースで記念写真。
再び観音寺に
2庭目は11時となっていましたが、11時30分頃から始めるとのこと。
待つ間に12の場面の解説が行われました。
※ここからの写真は2庭目と3庭目の2回分から選んで配置したものです。
ブォーッ、ブォーッと山伏が法螺貝を吹き、天狗を道連れに庭に繰り込む。
そのあとに、錫杖を持った天童(4人の男の子)が道を清め、謡方、笛方と続く。
簓(ささら)を持つ天女には、桜花が咲く錦笠を介添人が捧げる。
山の神に導かれた3頭の獅子は楽しそうに遊びながら賑々しく庭へと繰り込む。
笛方は右、謡方は左、天女を四隅に行き結界を張り、天狗、山伏、天童は正面に座す。
3頭は大足で闊歩して入り乱れて飛行。
山の神は軍配を上げ采配を振り、獅子の先に立ち、また背後に廻る。
それに従って舞う獅子。
笛楽が変化、
3頭の獅子が一線となり蹲踞(そんきょ)の姿勢を取る揃いの舞。
♪…
いつもの道をちょっと外れて美味しい発見!〜パン工房Bare Bread〜
街, 食川越中心街から自宅のある上戸へ自転車で帰る道すがら。
札の辻を西に折れ、菓子屋横丁を過ぎて高澤橋を渡る。
真っすぐ進めば、石原町交差点へと続いていく通い慣れた道。
だが、ふと気まぐれに目についた路地に入ってしまう。
そこで思わぬ発見や風景、地元の人しか知らない店に出会うから。
今日もなんとなく傘の列が進む路地へと曲がってみた。
この辺りは閑静な住宅街。
こんな路地を見つけただけでもワクワクしてしまう。
そのまま、自転車を走らせると駐車場に「手作りパン工房」の看板。
もしかして!?と期待に胸を躍らせながらペダルに力を入れる。
ありましたよ、思わぬ出会い!
ちょっと奥まった所にあったのは木で作られた可愛いお店。
砂利が敷き詰められた庭では、キノコやパンダが顔を覗かせる。
入り口では豚さんが「いらっしゃい」と迎えてくれました。
店内は明るく、美味しそうなパンがずらりと並ぶ壁際の棚。
くるみパンに五穀パン
定番だけどやっぱり一つは選びたいアンパン、クリームパン。
隣りには総菜パンが並ぶ。最後のちくわパンをトレーに載せました♪
シンプルな味でごまかしの利かないパン屋の試金石。
記者が勝手にそう決めている「食パン」は細君にも好評でした。
さらに特筆したいのがこちらの焼き菓子。
値段も手頃なので、パンを買いに来るついでについ手が伸びてしまう。
ひとつひとつ表情がちがう「雪だるまパン」は冬限定。
ブログを読むと自己紹介に「パン屋さんになるのが夢な主婦」とありました。
その夢を叶えたのが今年の1月6日とオープンしたばかり。
bareとは「ありのままの・着飾らない」と言う意味。
パンに焼き菓子とまた一軒、つい立ち寄ってしまうお店が増えました(^0^)
いつもの道もひとつ曲がり角を変えてみませんか?
こんな風な素敵な発見が出来るかもしれませんよ!
取材・編集 白井紀行
INFOMATION
パン工房Bare…
話しの花も咲く日だまりのようなほっこり空間〜backyard cafe〜
食菓子屋横丁を過ぎて高澤橋を渡って左折。
ちょっと川沿いをぶらぶらと歩くと「もっこ館」が見えてきます。
カナダの国旗があるのは、先月、ご紹介した「Maple Leaf」
http://koedo.info/151111mapleleaf/
その先にこの12月にオープンしたのが「backyard…