雨風に耐えて田んぼを守った勇士達〜南古谷かかしまつり〜

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7月17日から始まっていた南古谷のかかしまつり。 何となく行きそびれていましたが、終盤も終盤の8月31日に見てきました。 道路沿いにずらりと並ぶ40体の個性豊かな案山子達。 1ヶ月以上展示され、台風の襲来もありましたが、田んぼを守り続けていました。 それらを一挙紹介します。   ‖…

川越古代歴史ロマン探訪〜山王塚古墳 発掘調査第3次見学会〜

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取材・記事 白井紀行   朝から激しい雨の降った8月27日、山王塚古墳第3次発掘調査の見学会が行われました。 山王塚古墳とは? 山王塚古墳については、3月12日に行われた第二次調査会で詳細を記述しています。 http://koedo.info/160520sanodukakofun/ かいつまむと、川越には4つの古墳群があり、山王塚古墳は南大塚古墳群に属す。 7世紀後半に造られたとされ考えられ、日本最大の上円下方墳とされています。 未だ埋葬者は不明ですが、川越市では平成24年から発掘調査を行っています。   当日配られた資料に想像図(イメージ)を重ね合わせてみました。 注)簡易的にトレースしたものなので正確ではありません。   こちらは資料の表拍子の図にトレンチを重ね合わせたもの。 これを頭に入れながら古墳を巡ってみたいと思います。   ‖見栄坊だった山王塚古墳 当日は生憎の雨で、低いところには水たまりができていました。 しかし、これが怪我の功名。この低くなった処が周溝だったことが分かります。   その周溝を調べるために設けられた9-A号トレンチ。   このなだらかに掘られたのが周溝。   幅は15メートルあるのですが、深さは50cmと浅い。 遠くから見ると(溝の幅があるので)古墳を立派に見せることができる。 これが、山王塚古墳が見栄坊と云われる由縁です。   その先に有るのが9-B号トレンチ。   下方部の構築の様子が分かります。 一番深いところは3m程ありますが、赤土が出ていないので、まだ基底に達してないとか。   写真では少し分かり難いですが、方形部の縁も少し盛り上げてあります。 そうすると、下から見上げた時により高く見えるのも見栄坊です。   円形部の高さは約4mあるそうです。   第3次調査では、これまで、あまり手を入れてない下方部の北側の周溝も調査。 その結果、こちら側も溝の幅は15m位はあったのではと考えられるそうです。 注)この先の溝は江戸時代に掘られたと推測されています。 雑木林としても価値がある山王塚古墳 ここで、古墳に生えている樹木について話しがありました。   山王塚古墳にはたくさんの木々が植わっており、雑木林としても価値があります。 それを活かすために1週間かけて植生を調査したそうです。   古墳をぐるりと時計方向に回ります。   10号トレンチ。この先の道路は「く」の字に折れています。   これまでは、周溝がこのようなカーブを描いていたと考えれれていました。 しかし、調査の結果、実際には道路の下まで周溝があることがわかりました。   山王社の参道の脇に設けられた13号トレンチ。   この立ち上がりから参道の部分が石室へと続く、陸橋だったことが分かりました。   その陸橋を渡って石室へと向かいます。   12号トレンチが石室の前庭部(祭礼などを行ったところ)になります。   床面部分には握りこぶし大の河原石を敷いた床面が見られます。   上から見た様子   こちらでは、石室の閉塞に使われた人頭大の河原石が崩れた状態で見られます。 石室は緑泥片岩と見られ、それが少し顔を出しています。 埋葬者を推測してみる 当日の説明会にはありませんでしたが、前庭について興味深い論文がありました。 http://ci.nii.ac.jp/naid/120005748163 これによると、横穴式石室の前庭は高句麗の王陵に採用されたものなのだそうです。 上円下方墳は有力な支配層の墓であり、前庭は高句麗の王陵に見られるもの。 そして、高句麗の人が住んでいた高麗郡には川越も含まれていた。 これらから相当に位の高い人が埋葬されているのは間違い無さそうです。 この山王社の下に眠る埋葬者。 今後、調査が進み川越から歴史の一ページを塗り替える日が来るのかもしれません。 INFORMATION 山王塚(南大塚古墳群) 【電話】049-224-6097(直通)教育委員会教育総務部文化財保護課調査担当 【住所】川越市大塚1-21-12 【HP】川越市 山王塚古墳 第3次調査     当日の資料はこちらからダウンロードできます。▼

色とりどりの短冊に願いを込めて〜川越氷川神社の七夕祭り〜

8月7日は月遅れの七夕。この日、川越氷川神社では七夕祭りが執り行われました。 同神社では、「縁結び風鈴」も行われていて、涼やかな風鈴の音を聞きながら境内で。 境内のあちこちに置かれた笹には、色鮮やかな願いを込めた短冊が結ばれています。 19時から祭典が始まるとあって境内には多くの参列者。 記者は間に合いませんでしたが、18時からは舞殿で伝統芸能の奉納が行われたそうです。 境内は人でぎっしりです。 19時となり祭典が始まりました。 宮司や神職の方々が御出でになられました。 ドーン、ドーンと境内に太鼓が鳴り響きます。 さぁーっと風が吹いて風鈴が揺れました。 この風は一節には神様が来たことを示すサインとも云われています。 祭典は神職による「お祓い」から始まり、境内を清めます。 つづいて、「お供え」。米やお酒、饅頭などを神様に捧げます。 山田宮司が、七夕祭りを執り行うにあたって神様に祝詞をささげます。 また、風がさーっと駆け抜けました。 二人の巫女により「神様の鈴」が捧げられます。 シャンシャンシャンと軽やかでありながら境内を包み込む不思議な音色です。 神様に「玉串」を捧げます。 この日のために選ばれた子ども達による「玉串」の奉納です。 お供えものを下げます。 山田宮司からの挨拶です。 子ども達に対しては、願いが叶うことを神様にお祈りしたこと。 もし、雨が振って天の川が見えなくてもお星様は、皆のことを見守っている。 それと同じく、お父さんやお母さんの気持ちも見えなくても見守っていること。 そして、ポケモンGOで神社を訪れる時には必ず神様に挨拶してからと伝えました。 大人には、七夕の由来とご先祖様を敬うことが伝えられました。 また、さーっと風が吹き抜けます。 参列者全員にお祓いがされた後、七夕まんじゅうが配られました。 この後、短冊の願いが叶うように笹を新河岸川に流します。 回廊はものすごい人だったので、境内のこちら側を通って新河岸川へ。 こちらを通ると透明な風鈴が吊るされた「風鈴小路」を見ることができます。 下からの照明で次々と表情を変えて行きます。 新河岸川の欄干で宮司が祝詞をあげます。 そして、笹を天の川に見立てた新河岸川へ。 しばらく川を浮かんでいた笹はやがてゆっくりと流れ出しました。 境内に戻ると舞殿で和楽器による演奏が始まっていました。 また、線香花火が配られ、子ども達は夏の一夜を楽しんでいました。 短冊の込められたそれぞれの願いが叶いますように! 天の川に願いを込めて! 取材・記事 白井紀行 INFORMATION 川越氷川神社「七夕祭り」 【開催】平成28年8月7日…

川越百万灯夏まつり2日目をスナップ風にまとめました

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7月30、31日の2日間。川越の夏の風物詩「川越百万灯夏まつり」が開催されました。 今回はいつもと趣向を変えて、31日のまつりの風景をスナップ風にお届けします。 大正浪漫夢通りでは、和太鼓響の演舞に遭遇。 太鼓の振動が腹にもズンズンと伝わり、ついつい見入ってしまいました。 はんこや利剣道では、篆刻という印章を作成する体験。 あの精緻な作業を自分でやるって興味ありますね。 「小さな市場リルシェ」では、得意の果物を扱う屋台を出してました。 熊野神社先の小さな広場では、ラッツ&スターの名曲の数々。 若い人も聞き入っていて、良い歌は世代を超えて人を魅了します。 ちょっと戻って、蓮馨寺への参道である立門前通り。 旧鶴川座では、隣のまことやが臨時ブースを設けていました。 白を基調とした内装がお洒落な「彩乃菓」。 見た目にも涼しそうな彩の水玉…

後世に伝えたい地域の伝統行事〜上寺山のまんぐり〜

上寺山の八咫神社は、毎年、反乱する入間川を沈めるために立てられた神社。 毎年、7月の第二日曜日には伝統行事「まんぐり」が行われます。 7月第2日曜日(昔は7月14日)に行われる。青竹に麦わらを束ねて巻き、それに大天狗・小天狗と呼ばれる幣束と五色の小さな幣束を飾ったボンテンを作る。そして、ふせぎの青竹2本・法螺貝・ボンテンの順で行列を組み村回りをした後、入間川に飛び込んで水を掛けて祈祷する。ボンテンは八咫神社境内になる石尊さまに納められる。大山信仰を基にした夏祈祷の行事である。 参考)大山信仰…

川越の夏の風物詩「縁結び風鈴」が始まりました&伊佐沼の古代蓮

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夏らしい神事が掲げられている川越氷川神社。 すっかり夏の風物詩となった「縁結び風鈴」が7月9日から始まりました。 涼やかな鈴の音のシャワーを浴びて境内に入ります。 まずは、神様にお参りしましょう。 川越氷川神社の大鳥居。 その足下には新しい風鈴スポット。 透明、青、緑と行った涼しげな色の風鈴が飾られていました。 もうひとつはこちらの風鈴スポット。 こちらの風鈴は全て赤。まだ、公式サイトでも名称が上がってませんでした。 社務所にも風鈴がぶら下げられています。 本殿横には「縁結び風鈴の門」。 木漏れ日が差し込めて11色の風鈴が色鮮やかに映えます。 氷川会館へと続く回廊。ここには、一瞬の静寂が訪れます。 風鈴のトンネルとなっているこのエリアは一番の人気スポット。 両端にカメラやスマホを構えていて、通り抜けるのにちょっと躊躇(笑) 今年も沢山の人が通り抜けることでしょう。 その先は、昨年新設された「風鈴小路」 こちらの風鈴は全て透明。 短冊も社紋があしらわれていて他とは異なった趣きをみせます。 夜は色とりどりの光に照らされてより幻想的な雰囲気に。 川越氷川神社の絵馬トンネルも折角ですので寄って行きましょう。 今年から縁結び風鈴のお守りもできたそうです。 初穂料を支払うとシャンシャンと鈴でお清めしてくれます。 風鈴の音色に送られながらの結婚式。素敵ですね。 境内の小川。夜には天の川に見立てた光と音の演出が楽しめます。 周りには竹籠風鈴が吊るされています。 縁結び風鈴は、8月31日まで。 昼と夜とではまた違った表情を見せます。ぜひ、2つの時間を味わって下さい。     ‖…

田んぼが育てる生き物を調べよう〜かわごえ里山イニシアチブ〜

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5月21日にみんなで田植を行ってから、はや1ヶ月。6月25日の田んぼ。 こちらの田んぼは入間川から水を引いてます。 その前の週には、総出で用水路の藻の除去や田んぼの草取りを行いました。 水不足も心配されますが、稲はすくすくと育っています。 そして、もっと目を近づけるとそこには多種多様な生き物が棲息しています。 そんな、生物の多様性を調べる恒例の「生き物調査」が開催されました。 主催は、有機稲作農法を実践する「かわごえ里山イニシアチブ」です。 調査は未だですが、子ども達は待ちきれずに網を手に用水路を探します。 かわごえ里山イニシアチブ代表の増田さんの挨拶。 有機稲作農法に協力して頂いている「高梨農園」の高梨さん。 無農薬は良いと云っても、それには草取りなどの手間ひまが掛かる。 薬剤を使うのも、止むを得ないところも理解していただければとのこと。 本日の講師、食楽風土(クラフード)の林鷹央先生。 子ども達に「生き物調査では、走り回らないように」と注意点を伝えます。 走り回ると畦が崩れたり、生き物を踏みつぶしたりすることがあるから。 また、NGワードは「虫などを見て気持ち悪い」ということ。 無類の生物好きの先生ならではの思いが込められてています。 調査に使うシートは林先生らが製作したもの。 Aグループはタガメ、アオガエル、サンショウウオなどで見つけると5点。 Bグループはメダカ、ホウネンエビ、トノサマガエルなどで見つけると3点。 Cグループはアメンボ、カゲロウ、シジミなどで見つけると1点 ザリガニやウシガエルなどの外来種は−2点。 匹数でなく種類で加算(減算)で行って点数を付けるゲーム形式になっています。 こちらは昨年、行った調査の結果で、川越は30点くらい。 他では20点未満なので、川越は生物多様性に富んでいるといえるそうです。 さっき用水路を探っていた子ども達がカエルを手にやってきました。 捕まえたのはトウキョウダルマガエル。東京近郊では珍しくなって来ています。 いよいよ生き物調査開始です。 まずは、畦に立って15分ほど十分に観察をします。 畦から手の届く範囲でも驚くほどの種類の生物たちが暮らしています。 さて、何か見つかったでしょうか? 恐る恐る田んぼに足を踏み入れる子どもたち。 泥に足がずぶりと入り、ヌルリとまとわりつく感覚はここでしか味わえません。 全員で一列になって、じっくりと観察をしながら歩みを進めます。 何か気になるものが見つかったのかな? 転ばないようにお父さんにしっかりと手を握って生き物探し。 何か収穫があったようです。 15分ほどの調査時間はあっと云う間に終わりました。 直前に尻餅をついてしまって、お尻に泥がべったりと付いてしまいました。¥ さあ、調査の結果を調べましょう。 手に手に獲物を持って集積テーブルへ。 ずいぶんと沢山のダルマガエルを捕まえたね! 獲物は跳んだりして逃げてしまうものはバケツの中に。 それ以外は、虫かごからパットに移して生き物を確認します。 水が苦手な生き物もいるので休めるような葉っぱを入れておきます。 林先生が解説を加えながら、生き物の種類と名前を特定していきます。 それを、スコアシートで集計して点数を計算。 自由時間に用水路なんかで穫って来た生きもの達も加えています。 スコアシートの結果をもとに模造紙に分かり易く転記。 さて、こちらの田んぼの結果発表は!? 結果は24点。ちょっと低めなのは外来種が2種混じったのが原因のようです。 特にザリガニは、用水路に幾らでもいて、網で大量に掬えます。 生物多様性の観点や稲作の面(畦に穴を開ける)では、駆除していきたい生き物。 調査が終わったら、全ての生き物を田んぼや用水路に帰してあげます。 ※生物調査では、ザリガニなどの外来種を除き、持って変えることはできません。 また、来年もこのカエル達に会えるよう、豊かな自然を育んでいきたいですね。 【注意】田んぼは農家さんの仕事場であり生活の糧です。     断りなく田んぼに足を踏み入れることは絶対に止めましょう。     また、絶滅危惧種や生態系の維持のため持ち帰らないようにして下さい。     ザリガニは駆除の対象なので持ち帰りできます。     ただし、育てきれなくなって再び田んぼや川に放すのも絶対に止めましょう! 取材・記事 白井紀行 !INFORMATION 田んぼ生き物調査(動物編) 【開催】平成28年6月25日(日)10:00〜12:00 【場所】耕福米高梨農園(川越市福田439) 【HP】https://www.facebook.com/events/138390299910773/ 昨年の様子 http://koedo.info/150731ikimono/

川越の古代蓮を求めて〜善長寺と小畦水鳥の郷公園〜

まもなく夏本番となるとそろそろ話題になるのが古代蓮。 伊佐沼が特に有名ですが、今日は善長寺と小畦水鳥の郷公園を回って来ました。 ※こちらは昨年の7月11日に撮影した伊佐沼の写真です。   ‖…

月に1度の顔合せ、狐達が川越に集う〜 祝!狐宵の市1周年記念 〜

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毎月第一土曜日にUSTREAMで放送している「ラジオぽてと一番街局」。 昨年の3月に終了した「赤い狐の時間ですよ」が6月4日(土)に復活。 ラジオぽてと → http://radipote.com   その翌日の毎月第一日曜日に開催される「狐宵(こよい)の市」 去年の6月7日(日)に始まって、1周年を迎えるとのことで取材してきました。 注)12月は狐宵祭(大晦日に王子稲荷で開催される「狐の行列」の準備祭)   ‖…