川越の古代蓮を求めて〜善長寺と小畦水鳥の郷公園〜
まもなく夏本番となるとそろそろ話題になるのが古代蓮。
伊佐沼が特に有名ですが、今日は善長寺と小畦水鳥の郷公園を回って来ました。
※こちらは昨年の7月11日に撮影した伊佐沼の写真です。
‖ 豊田山 善長寺
昨年の記事で2回紹介している水上公園近くのお寺。
参道には六地蔵。赤ではなく花柄のよだれかけをしています。
真ん中に鎮座するのは、天界道に迷う人々を救う如意輪観音。
6本の手で六道すべてに救いの手を差し伸べるともいわれています。
境内の入り口を守る仁王像。
その右側に古代蓮と睡蓮が咲く、放生池があります。
まだ、チラホラと数輪という感じでした。
昨年の7月11日に来た時は終わりかけだったので、今週末が見頃でしょうか?
境内では早くも蝉の鳴き声が聞こえました。
グゥー、グゥーというウシガエルの鳴き声、龍の口からの静かな水音。
歴史を感じさせる山門には、立葵の寺紋と寺の名前。
山門にもミニチュアの仁王像。
真ん中には陶器に見える狛犬。
大切に金網で守られているということは由緒あるものなのでしょうか?
善長寺は、江戸時代中期の寛延3(1750)年に全諸堂を消失。
その後、天明5(1785)年に本堂を再建しています。
扁額には「禅」の文字。善長寺は曹洞宗のお寺です。
善長寺では、あちこちに石像が点在しているのに気付きます。
新緑の中に佇むお地蔵様。
比較的新しいそうな不動明王。
かつて、本堂の屋根に掲げられていた鬼瓦でしょうか?
こちらの木陰にも
静かに手を合わせるお地蔵様。
こちらには狸の石像が顔を覗かせます。
般若心経が書かれた石板。
観世音菩薩の石像。善長寺のご本尊も「聖観世音菩薩」です。
多くの地蔵や石碑に囲まれる姿は圧巻です。
本堂の横の3体の石像
左から「善長寺開山 節菴大和尚」、「永平寺開山 道元禅師」、「総持寺開山 誉山禅師」
その前には愛らしいお地蔵様。
「誠」が書かれた石の傍にはミッキーとミニー。
裏手に回ると白い蓮が咲いていました。
何とも上品な花です。
色々な種類の石像が並べられ、いささかカオスな光景。
でも、それらを包み込む450年の歴史が善長寺にあります。
カップルや家族連れも来ていて蓮の花を眺めていました。
今後も沢山の石像に囲まれ、憩い場としての親しまれていくのでしょう。
‖ 小畦水鳥の郷公園
さて、ところ変わって吉田新町にある「小畦水鳥の郷公園」
池の周りには沢山のバードウォチャーがカメラを構えてました。
蓮の方は遠目でもピンクの花びらが見えて、そろそろ見頃ですね。
よく見れば、蓮の花にトンボが止まっています。
蓮は早朝が見頃。早起きして散歩がてら見物するのもいいですね。
「小畦水鳥の郷公園」で写真を撮っていたら、「伊佐沼はまだ」と聞こえました。
昨年も7月11日に訪れたときに満開だったので、咲く時期にも違いがあるようです。
取材・記事 白井紀行
INFORMATION
豊田山 善長寺
【住所】川越市豊田本939
小畦水鳥の郷公園
【住所】川越市吉田新町1-1