川越と鉄道で繋がる街「横浜」に大人の遠足(その3)〜バーと横浜弁天社と街のパワー〜

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時間は午後3時、ちょっと一息して冷たいものでもという頃合い。

でも、今日は「大人の遠足」なのでグラスを傾ける。

この時間からバーを楽しめるというのが横浜の魅力♪

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きちんとカクテルの名前を覚えなくても、「レモン風味でスッキリとしたものが飲みたい」。

そんな曖昧なオーダーでも応えてくれるのも、大人の時間らしくていいですね。

1〜2杯楽しんでさっと帰るお客さん。バーが日常に根ざしているのが格好良い。

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店内は船室を模した造り。

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奥の方にはジュークボックス。往年の名曲を聞きながらグラスを口に運ぶ。

今が昼間だということをすっかり忘れてしまいそう。

昔の機械って味があって良いですね

ここで用事のあるミカジョーさんは一足先に川越へ。

私たちは中華街でお土産探し。

「横浜らしいものというといつも困るんですね(^^;)」と「関内新聞」さん。

崎陽軒のシュウマイ、月餅、ゴマ団子などを買い求めました。

今度はゆっくりと中国の食材なんか探してみたい

‖ 横浜と川越の所縁(ゆかり)を神社で発見!

さて、横浜と川越の関係をつかず離れずという感じで描いてきました。

事前に調べて、横浜と川越での所縁を知って案内してもらったところがあります。

なぜかローカルメディアの代表は足が速い(><)

関内駅北口から5分ほどのところにある「厳島神社」

鳥居の扁額には「横濱辨天」と書かれています

元は関内の弁天通6丁目あたりに社殿があって、広さは約1万2千坪。横濱村の鎮守でした。

明治初年に厳島神社と改称、明治2年に区画整理で現在の羽衣町に鎮座したとあります。

弁天通にあったプレート

先ほどの鳥居は駐車場に繋がっていて本殿はこちらから。

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周りはビルに囲まれながらも、そこだけ静寂な空間が広がっています。

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本殿の横には「銭洗辨天社」と扁額が掲げられた鳥居。

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その奥には清水が湧き出ていて、お金を洗えるようになっています。

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その隣にあるのは「豊受稲荷(ゆたかいなり)大明神」

本宮は千葉県柏市にあって神仏習合という珍しい神社はパワースポットとしても注目されてます。

本宮の護符にパワーがあると評判だとか

と前置きが長くなりました(^^;)

この厳島神社の創建は治承年間。「源頼朝」が伊豆国土肥(静岡県伊豆市)から勧進したもの。

社殿は「太田道灌」が再建、「徳川家光」から朱印地を与えています。

この3人の名前を聞いただけで、もうピンとくるでしょう!?

源頼朝は、河越重頼を重用、妻は嫡子・頼家の乳母、その娘は弟の正室としての繋がり。

太田道灌は、川越城を築城。市役所前には銅像が建てられています。

徳川家光というより徳川家康の時代から徳川家と川越喜多院とは深い結びつきがあります。

ふぅ、ようやく横浜と川越が一挙につながりました。

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‖ 関内という名前の由来である関門跡

この「大人の遠足」の第1回目で「関内」という言葉の由来を紹介しました。

かいつまむと、「関内」は安政6(1859)年に日米修好通商条約で設けられた開港場。

中に入るには「関門(関所)」を通る。関の内側だから「関内」と呼ばれるように。

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今は関門はありませんが、関内駅近くにその跡を示す石碑が建てられています。

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かつては、派大岡川という運河でしたが、今は首都高速道路神奈川1号横羽線となっています。

橋も道路と一体化されており、当時の面影はありません。

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関門の外側、つまり「関外」は伊勢佐木町。

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イセザキモールは約1.4Kmも続く長い商店街、左右に店が立ち並ぶ歩行者天国。

「ゆず」がストリートライブの拠点としていたところとしても有名。

おじさん世代だと「伊勢佐木町ブルース」が先に思い浮かびます

‖ 街のパワーを感じました

ローカルメディアの使命は、街の良いところを見出して、街を好きになってもらうこと。

それが、街の活性化に繋がると信じて、日々行動しています。

そんな街の様子を見てもらいたいと旅の最後に案内されたのが関内駅すぐの吉田町。

吉田町名店会が主催し、吉田町町内会が共催する「吉田まちじゅうビアガーデン」

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吉田町の通りを通行止めにして丸ごとビアガーデンにしちゃってます。

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ゆる〜い感じで演奏するJAZZを始めとるするストリートライブを楽しみ。

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関内新聞さんのお知り合い、愛嬌酒場えにしの女将さんもご紹介いただきました。

【HP】http://www.enishi.me/

手にしているのは、女将旅(おかみたび)という情報誌

サーっと吹き抜ける浜風が気持ち良く、ビールがどんどん進みそうな心地良さ。

とはいえ、朝から歩き回って適度にアルコールが入った身体。

一旦座れば、もう帰りたくなりそうなので「大人の遠足」はここまで。

次回は「大人の夜の遠足」に来ることを約束して、横浜の街を後にしました。

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「関内新聞」さんに丸一日案内してくれてありがとうございました。

おかげでこれまで漠然と捉えてきた「横浜」の歴史や文化がくっきりとしてきました。

街と街とが交流すれば、相手の街を深く知り、意外な繋がりを発見することもできる。

そして、また、新たな目で自分の街を見直すきっかけにもなる。

これからも、機会があれば「大人の遠足」で色んな街をご紹介できればと思います。

 

 ‖ ミカジョー見聞録(特別寄稿)

参加したミカジョーさんから「横浜関内地区大人の遠足☆後記」が寄稿されました。

海なし県の埼玉から約50km、潮風と緑が茂る癒しのスポット横浜へ。

日帰りの観光名所めぐり「大人の遠足」に行ってまいりました。

まずは、行く前の自分の横浜のイメージ。 第一に 「サザンオールスターズの歌」 です。

歌詞に地名やらお店やら出てきたので、きっとそんなデートコースにもってこいな場所に違いない!と。

続いては 「中華街」 そして 「海」 こんな漠然とした思いと共に出発しました。

現地では、関内新聞さんがガイドとなってくださり、それこそメジャーな場所をご案内くださったこと(本当は普段取材されてると思いますので、もっとマニアックな場所とかご存知だったと思いますが)いわゆる“横浜デビュー”にふさわしい、名所をご案内してくださり、大変わかりやすかったです!

何よりも中華街の朝がゆ。お腹を減らしていっただけあり、あたたかなお粥が真夏の暑さで弱った胃腸に優しく広がりました。

媽祖廟(まそびょう)で引いたおみくじがこれから先は安泰と評されてていきなり気分良く(笑)。

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バスを乗り継いで港の見える丘公園、そして 山下公園とメジャーなデートコース名所へ!こんな短時間に山から海へ。一体なぜだろうと思ったら、やはり、海と公園の緑でちょっとした癒しの空間が広がっていたからではないかと。 普段、街中の観光地では体感できない開放感です。

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そして、建物一つとっても歴史的な建造物の中に程よく近代的な高層ビルなど混在した日本ならではの融合にも魅了されての散策となりました。

実際、足を運んで感じたことを並べてみたものの、横浜というこの街は、開国当初から一番先に外国人が足を踏み入れたところだと思いましたので、関内地区のあちこちに広がる中華街はじめ、港についた外国船の乗組員が足を運んだバーなど、当時の名残が今に続いてるそんな雰囲気もまた良かったです。

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たまには日常から解放されて、大切な人と思う存分楽しみたいそんな街でしたよ。

一日お付き合いくださった関内新聞さん、ありがとうございました。

ディープな夜を過ごすには、夜の街も一度体感してみたいもんですね。 それはまたの機会に!

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取材 カワゴエ・マス・メディア 記事 白井紀行 協力 関内新聞