環境に配慮した商品や取り組みを知ってエコを学ぼう〜エコプロダクツ川越〜
広大な田園風景が続く鯨井でどこからも見える高い塔は川越市資源化センターの熱回収施設の煙突。
その施設内にある環境プラザ「つばさ館」では、今年も「エコプロダクツ川越」が開催されました。
開場直後、けっこう人が並んでいます。夏休みの始まりとあって小学生が多いですね。
入り口では公園で剪定した木の枝などのゴミ類をリサイクルした土壌改良材を頒布。
会場内には様々な環境配慮型製品が展示され、ワークショップも多く用意されています。
夏休みの自由研究の課題を探すにもぴったりな催しです。
それでは1Fから順に回ってみましょう♪
注)本記事に掲載しているのが出展の全てではありません。
‖ フロア1F
株式会社いけうち
入り口でひんやりとした風とともに来場者を迎えるのは「いけうち」の冷房ユニット。
濡れない霧をファンの風で拡散して冷やす仕組みです。
NPO法人天翔遊友ネイチャーネットワーク
子供たちが夢中になって色付けしているのは、エコデコイ。
バイオマスプラスチックを利用した環境にやさしいおもちゃです。
木の家ネット.埼玉
「トントン、カンカン」木槌を手に子供たちが組み立てているのは木のジャングルジム。
傍らではカンナがけの体験も行われていました。
NGPえこひろば
リサイクル部品で安い車の修理を提唱しているNGPえこひろば。
こちらでは、自分も子供の頃に作って遊んだ割り箸てっぽう作りを教えていました。
相田化学工業株式会社
廃フィルムや定着廃液から回収した銀を粘土にした「アートクレイシルバー」つくり体験。
葉っぱの文様を銀粘土に写して作品を作ります。
大和工業株式会社
身近な工業製品や文房具に使われている中空リベット。
機械を操作して、動くメッセージボード(右下)つくりの作成です。
生活協同組合 コープみらい
輪切りにされたのは間伐材。
いろいろな飾り付けをしての「ウェルカムボード」つくり
モスト技研株式会社
ダンボール家具や強化ダンボールを用いた梱包材の設計を行なっているモスト技研。
「米村でんじろう」さんのサイエンスマジックでもおなじみの「空気砲」
力いっぱい「ドン」と側面を叩くと丸い輪っかの煙が飛び出して行きました。
これ以外にもたくさんの出展ブースがありました。
‖ 2Fフロア
さて、階段をあがって2階へ。
かわごえ環境ネット
階段を上がってすぐの部屋では「かわごえ環境ネット」の活動が紹介されていました。
東洋大学川越キャンパスにある「こもれびの森・里山支援隊」の紹介。
小瀬先生が中心となって森の整備や里山体験、自然観察会などを行っています。
こちらではペットボトルをつかったロケット作り。
人気のワークショップで開始早々に4回分がすべて満席となっていました。
カラフルなアクリル毛糸を使って一生懸命編んでいるのは、アクリルたわし。
細かい繊維が汚れをかき出し洗剤がなくても綺麗に食器などが洗えます。
カンナを使ってできるのは、
五角箸つくりの体験です。自分で作った箸で食べればさらに美味しいでしょうね。
一級河川新河岸川の三つの顔 その姿と歴史。
川越台地をぐるりとまわる川の風景を写真で紹介していました。
太陽電池や風力発電の模型を展示していたエリア。
燃料電池の仕組みを鉛筆を使って紹介していました。
富士通株式会社
通路にもいくつかのブースが出展。富士通はパソコンの組み立て・分解体験。
スチール缶リサイクル協会
磁石を餌に釣竿を操って釣っているのは魚でなくスチール缶。
見た目だと分からないのでこういった方法で分別できることを学びます。
株式会社ダイキアクシス
「油~モア・プロジェクト」と称し、廃食用油を車の燃料にする取り組んでいる愛媛の会社
この日は、ローソク作りのワークショップを行っていました。
東武鉄道株式会社
記者も毎日通勤でお世話になっている東武鉄道。
モータをブレーキ時には発電機として使う回生ブレーキの仕組みを模型で体験。
折紙サンシー
捨ててしまうチラシなどを使った折紙教室を開いていました。
‖ 3Fフロア
「川越市環境月間ポスターコンクール」で入選した作品の展示が行われていました。
小学校、中学校の力作が並びます。
こちらの部屋ではリユース品の特別頒布。
雑貨類、小型家具、食器、バッグ、剥製、服なんかを販売していました。
日本環境協会エコマーク事務局
割といろんな製品で見かけるようになったエコマークの概要展示も行われてました。
再生プラスチックを50パーセント以上使ったプラレールのレール。
エコマークが付いた商品は、2017年6月時点で5,837点。
文房具、タオルやバッグ等、衣服、複写機・プリンタ、トナーの順に多いそうです。
株式会社スカイテクノ
こちらで展示されているのは「車椅子使用者用回転棚」
約20Kgの荷物が搭載できる棚が8つ(高さを伸ばせばもっと増やせるそう)。
ボタンを押すと立体駐車場のように棚が回転し、中のものを取り出せます。
車椅子だと座っている高さより上下のものを取るのは至難の技。
今後、色んな分野での応用を考えているそうです。
映画「武蔵野」上映会
江戸時代から続く落ち葉堆肥の伝統農法を記録したドキュメンタリー映画「武蔵野」
今年の10月の公開を目指して現在製作中。
その製作資金の一部は、現在、クラウドファンディングReadyforで募っています。
https://readyfor.jp/projects/cinema-musashino
当法人でも、くらびとファンディング(http://kurabito.fund)」で応援中の案件。
その宣伝のため20分の予告編の上映会が行われました。
本編は120分だそうで、音やナレーションが入った完成品を見るのが楽しみです。
背後には映画の舞台となった「武蔵野」のスチール写真が解説付きで20点展示。
今後、他の場所でも展示会をするそうなので、機会があったら、是非ご覧下さい。
記録映画監督・原村政樹氏も会場に来られて、見に来た方に声をかけられていました。
‖ 屋外展示など
エコといえば代名詞と言ってもいいのが車。電気自動車の展示や試運転が行われていました。
こちらは三菱のアウトランダーPHEV。今、自動車各社が凌ぎを削るホットな分野です。
耕福米&かわごえ里山イニシアチブ
記事でも度々、取り上げているかわごえ里山イニシアチブも出展していました。
名細(なぐわし)地区農家
地産地消を謳い地元で採れた野菜の販売。記者もオクラを購入して美味しくいただきました♪
飲食ブース
こちらには、太麺焼きそばなどB級グルメのブースが立ち並びます。
そんな中、目に付いたのが「ハナマンテン」の文字。
川越パンマルシェでも目にした小麦粉なだけに気にならずには入られません。
お店は、名細にある「けやきベーカリー」
ハナマンテンの小麦栽培にも取り組んでいるそうで、今後の展開が楽しみです。
「ときも」も登場して「エコプロダクツ川越」を応援していました。
エコをテーマに大人も子供と楽しめるこの催し。
まだ、行ったことがなければ、来年はぜひお越しください。
取材・記事 白井紀行
INFORMATION
エコプロダクツ川越2017
【開催】平成29年7月23日10:00〜15:00
【HP】http://www.city.kawagoe.saitama.jp/kurashi/gomi/kankyokanren/kankyoplaza/ecopro2016.html
http://www.city.kawagoe.saitama.jp/kurashi/gomi/kankyokanren/kankyoplaza/tsubasakan.html