五穀豊穣の願いを3本の矢に籠めて〜老袋の弓取式〜

2月11日(木)建国記念日 澄み渡った青空と少し肌寒い中「老袋の弓取式」が執り行われました。 下老袋氷川社は、上老袋・中老袋・下老袋・東本宿の氏神となっています。 老袋の弓取り式について(案内板より) 2月11日にその年の天候を占い、豊年を祈る予祝行事として行われる。下老袋がミヤモトとなり上老袋、中老袋、東本宿がそれぞれの役割を持って行事を行う。ユミトリッコと呼ばれる男の子に代わって大人のユミトリが境内に用意された的を射る。三本づつ射るが、白い部分に多く当たれば晴れが、黒い部分に多く当たると雨が多い年になると言われている。式の後、甘酒と豆腐田楽がふるまわれ、参加者の健康を祈る。 参道を歩く「ユミトリッコ」。 各地区の氏子の6歳ぐらいまでの男の子で、今年は2名が列席していました。 身を切るような寒さの中、川合市長ら来賓が参列を待ちます。 「埼玉県指定…

江戸時代の貴重なおひな様や押し絵も見逃せない〜つるし雛とおひなさま展〜

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暦の上では春だけども、まだまだ寒い時期が続きます。 この季節にぜひ訪ねてみたいのが市内五ヶ所で開催されている「つるし雛展」。 先週の土曜日(2月13日)に巡ってきましたのでその様子をご紹介します。   蔵の茶屋かくれんぼ 仲町交差点を西に向かった先にあるのが蔵の茶屋かくれんぼ(川越市仲町9-9) 「あとひき煎餅…

国旗で巡るKAWAGOE WORLD TOUR Vol.1      

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世界各国の国旗がはためく「東京国際大学」 【住所】川越市的場北1-13-1 【HP】http://www.tiu.ac.jp/ 日の丸、埼玉県旗、川越市旗が風に揺れるウェスタ川越 【住所】川越市 新宿町1-17-17 【HP】http://www.westa-kawagoe.jp/ 旗というのは非常にシンプルな図案ながら遠くからでも目立ちます。 川越の街も意識するとあちこちに国旗が掲げられていることに気付きます。 そこで、今回は趣向を変えて国旗を探しながら街を歩いてみました。 注)各国旗の説明はwikipediaを参考にしました。 ‖…

3拍子で舞い踊り餅を搗く、受け継がれる伝統〜南大塚の餅つき踊り〜

真冬とは思えない陽気だった1月10日(日)。 南大塚にある西福寺で県指定無形文化財「南大塚餅つき踊り」が行われました。 大会前のひととき、杵の重さを体験。 自治会長や保存会の方の挨拶。 臼には注連縄が張られ、浄めの塩が盛られています。 せいろで蒸された5Kgのもち米を臼に投入。 搗き手は杵を持ってスタンバイ。 餅つきというと杵を振り下ろす場面が浮かびますが、その前に3つの工程があります。 まずは、餅を馴染ませる「ならし」。 やれ押せ、それ押せという唄に合わせ身体を大きく前後に揺らしてもち米を潰す「ねり」 唄い手が工程に合わせた唄を響かせます。 右の青い法被を着ているのはこの地区の中学一年生。 昨年の秋から練習を重ねてきました。 まもなく立つ晴れ舞台を前に真剣な眼差しでその様子を見つめています。 6人が唄に合わせていっせいに杵を振る「つぶし」 注連縄が外されいよいよ本番。 まずは、中学一年生の3人による餅搗き「3てこ」。 そして、さらに3人が加わって餅を搗く「6テコ」。 二人、または三人が一組で搗きますが、なかなかリズミカルには行きません。 「1」、「2」、「3」、「1」、「2」、「3」と息を合わせます。 ただ、唄に合わせて餅を搗くだけでなく、その合間に様々な技が挟み込まれます。 杵を逆さに持ち替えて杵の淵を叩いて音を出したり。 「3てこ」「6てこ」と搗き手とともに次々と入れ替わります。 ときには、こんなダイナミックな動きも。 最後は3人で並んで搗く「あげつき」で締めくくります。 1回目に搗き上がったお餅は、鏡餅として隣りの「菅原神社」に納められます。 唄に合わせて2回目の「ならし」「ねり」「つぶし」 続いて、「3てこ」「6てこ」 時には力強く、合間に杵を臼で叩く音も響かせ。 「1」「2」「3」のリズムで目まぐるしく人と技が入れ替わります。 2回目の「あげつき」。2回目と3回目に搗いたお餅が見学者に振る舞われます。 3回目の餅つき ベテランの大人が撞き。 入れ替わった中学生もそれに負けじとリズミカルになってきました。 祖父、父、娘の3世代による「3てこ」 3回目も終盤、唄い手が終わると見せかけて続けたりと笑いを誘います。 3回目の「あげつき」 見学者の餅つき体験。 軽々と振っていたように見えた杵が思いのほか重く、振り下ろすにさえ一苦労。 先ほど目の前で搗かれたばかりのお餅が配布が始まりました。 「美味しい!」と周りでも声が上がる。柔くて美味しかったです。 ‖…

歴史ロマン探訪〜河越城を巡る闘いと難波田(なんばた)氏〜

  久々の歴史ロマン探訪、今回は城下町川越のシンボルである「川越城」にまつわる歴史を、少し視点を変えて探訪したいと思います。 ご存じの方も多いと思いますが、中世(鎌倉・室町時代)の川越は大きな戦乱にたびたび見舞われ市街地含め戦場となる事がありました。今の平和で賑やかな川越の街からはとても想像できませんね。中世、特に戦国時代は武蔵国(今の埼玉県と東京都の一部)支配の要所である河越城の争奪をめぐって新旧勢力が激しくぶつかり合っていた時代でした。 当時新興勢力であった後北条氏と、それまで関東を中心に広く統治していた上杉氏の諸家である扇谷上杉家との河越城を巡る争いは延べ5回も繰り返したと歴史書には記載されています。ちなみに現存する川越城本丸御殿は江戸末期の建造物なので、それよりずっと後世の建造物です。 河越城を巡る数ある闘いのうち、特にその後の関東支配の政局に決定的な影響を及ぼした5回目の戦いは日本三大夜戦の内の一つ「河越夜戦」として有名です。 圧倒的に戦力が上回る扇谷上杉氏に対して、少ない手勢の後北条氏の“奇襲攻撃”による勝利は、数多の時代小説や大河ドラマなどでも良く描かれていますね。     ‖…

120年前の姿に復元し未来へ受け継ぐ〜時の鐘耐震化工事〜

川越のシンボル「時の鐘」は、平成27・28年度の2箇年で耐震化工事を行っています。 12月28日から1月12日まで耐震工事の写真展を開催。 そして、1月9日の11時と14時の2回、係員の説明があると知り行ってきました。 記者が訪れたのは14時の回で、説明は1回だけだと思ったのか既に沢山の人が。 実際には10分程度の案内を15時までの間で複数回行うものでした。 1回目はほとんど聞けなかったので2回回ったのですが、この時は数名でした。 係員の誘導で工事中の「時の鐘」の下へ。 通路の壁には覗き窓があって工事の様子が覗けます。 主柱は下部が腐食していたそうで、今回根継ぎをするために切断されています。 耐震工事の写真はこの通路の壁に貼られていて展示内容は次の通り。 ○時の鐘耐震化工事の工事現場写真 ○「時の鐘」の歴史について(江戸時代の絵図、大正・昭和の写真) ‖…

7ヶ所回ってプレゼントと福をゲット!〜小江戸川越七福神めぐり〜

年明けの1月2日、晴天に恵まれ温かな日差しを背に「小江戸川越七福神めぐり」をしてきました。 参加するのは今年で3回目。そして、今年は開場30周年の記念の年なんです。 川越マインの横を抜けて道なりに進む。 やがて「毘沙門天 妙善寺(みょうぜんじ)」と書かれた看板が見えてきます。 ‖…

ノリスケさんのバームクーヘンとともに2015年の川越を振り返る(後編)

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今日は12月28日、仕事納めという方も多いのではないでしょうか? この1年、川越の情報をお届けして来たKAWAGOE〼MEDIAも年内はこれが最後。 新年は1月6日(水)からの配信となります。 それでは、後半(7月〜12月)の話題です。 注)ブログは取材後に記事にしているため日付とイベントの開催日は一致していません。 ‖…
ヨーグルト

ノリスケさんのバームクーヘンとともに2015年の川越を振り返る(前編)

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今日はクリスマス、そして、来週になるともう2016年1月1日ですよ! 皆さんはどんな年でしたか? 毎週月水金に絶賛更新中!のキャッチフレーズで川越の様々な話題をお届けしたこの1年。 どんな話題があったかをノリスケさんの季節のバームクーヘンと共に振り返ります。 まずは、前半(1月〜6月)の話題です。 注)ブログの取材後に記事にしているため日付とイベントの開催日は一致していません。   ‖…