落葉と焚火の香りと~麦ノ秋音楽祭(むぎのときおんがくさい)2023 #Seeds~

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キャンプ型音楽フェス「麦ノ秋音楽祭(むぎのときおんがくさい)2023 #Seeds」が11月11日(土)、12(日)に開催されました。

協同商事主催で、場所は東松山市内にあるコエドブルワリーの醸造所敷地内。

自然の移ろいを感じる野外で、音楽とクラフトビール、キャンプまで楽しめてしまうフェスなのです。

今年の5月には、#Harvestが開催。その模様をカワゴエ・マス・メディアでも取材しています。

COEDOビール醸造所で麦ノ秋音楽祭(むぎのときおんがくさい)開催!

秋に種を蒔き、初夏に刈り取る。麦が生育する周期に合わせて開催され、今回で3回目です。

受付で渡された袋の中には、敷地内の大麦畑の端にもうけられた「麦の種まきエリア」に蒔くための大麦が入っていました。

みなさんの手で、土の中へ。秋に蒔いたこの大麦が、初夏には黄金色の畑になるんですね。

朝霧社長と麦を蒔く来場者のみなさん

 

この畑のある場所は、元企業の研修所のグラウンドとして使われていました。

今から4年前ほど前に、土づくりから始まり、少しづつ収穫量をのばし、今年の5月にはようやく800キロほどに。ゆくゆくはこの土地で育てた麦でビールを作りたいという思いがあるのだそう。

そんな場所で開かれる、麦ノ秋音楽祭。

広報の田邊さんによると、この音楽祭は開催するにつれ認知度が上がってきて、多くのお客様にご来場いただけるようになったとのこと。

ゆくゆくは、広いエリアにいくつかライブ会場を設けているフジロックフェスティバルのように、東松山市内の複数の場所で開催できればと考えているそうです。

「ここの会場は約1,500人程度くらいまでが、心地いいと感じる人数なんですよ」と田邊さん。

お気に入りのポイントを聞いてみたところ「会場のゆるく穏やかな雰囲気」とのこと。

キャンプ型音楽フェス、いざ開けてみると来場者はファミリー層、お子様連れがとても多く、ワンちゃん連れの方もいらしているそう。

広報の田邊さん。お忙しい中ご対応ありがとうございました。

 

今回は、そんな会場内の人たちの様子を中心に取材してきました。

初夏のような陽気だった5月とは違い、立冬を迎え少々冷え込んだ会場内。

でも、この時期ならではの落ち葉の香り、そしてキャンプサイトから立ち上る焚火のかすかな匂いに、心がホッとするような感じがしました。

足元はふかふかの枯芝、会場のところどころには、樽のテーブルが置いてあり、牧草ロールも転がっていました。

 

まずはフードブースに!

まずはフードブースを訪ねてみました。温かいスープや食べ物が用意されており、あちこちから湯気がたちのぼっていました。

写真左上から、ステーキが大人気だったKIYOSHI’S KITCHEN。朝からとても美味しい香りが漂ってました。

サイボクは、ロングフランクフルトを買っている人が多かったです。目の前でジュウっと焼き上げてくれました。

麦ノ秋食堂は、豚汁と肉巻きおにぎりを提供。みなさん大人数でフェスも楽しんでいる様子でした。

 

左下は、小川町の里山フレンチのatelico。トリッパが絶品!小川町は都内から移住者が増えていて、おしゃれで美味しいお店もふえているんだそう。

協同商事が運営するオーガニック専門の八百屋さん、ORGANIC&CO。こちらでは有機野菜の販売の他、ボリュームたっぷりの芋煮うどんが、寒い中ありがたかったです。

ハングリーヘブンのワイルドプルドビーフバーガーは、二度見するくらいのボリュームと、こげ茶のビジュアルが話題をさらってました。

そして川越でおなじみの面々も。コポリのブースにはタベカレーさんがお手伝い。こちらでは、トマトスープとサバサンドを提供。

東松山のもつ煮のまつい。こちらのもつ煮を食べている人も多かったですね。ビールともつ煮はオツな組み合わせ。それどこの?とつられて買いに行く人もいました。川越にもお店がありますね。

こちらも川越でおなじみ、やきとり 裕次郎の”かしら”はやっぱり人気で、お店の方オススメナンバーワンでした。

 

堀口珈琲とのコラボビール

そして、堀口珈琲ブースでは、温かいコーヒーやカフェオレの他に、COEDOビールとのコラボレーションコーヒーエール、金香(kinironikaoru)を時間限定で提供していました。

色は深い色ではなく、普通のビールと変わらない色。今まで飲んだことがないフルーティなコーヒーの味わいでした。アルコールは他よりは少し高めなんだそう。

ちょうど堀口珈琲の広報の方がいらっしゃったので、お話をおききしました。

 

「今年コラボレーション6年目になります。コーヒービールというと、スタウトとか苦みがしっかりしたもの、コーヒーっぽい風味というものを作られることが多いんです。そうではなくて、その概念を変えた新しいコーヒービールを作りたいということでコエドビールさんと協業しています。今年使っているのはインドネシアの『オナンガンジャン』という豆。トロピカルフルーツのような風味で、焙煎度を深くして複雑な味わいを楽しめるものを漬け込んでビールを作っています」

堀口珈琲の本社は世田谷区千歳船橋にあり、都内中心に雰囲気の異なる店舗を展開しています。

コエドビールとコラボするきっかけになったのが、堀口珈琲のブランディングも手がける会社のエイトブランディングデザイン。その繋がりなのだそう。

ご紹介したお店の他に、「パンあきやま」さんとおこわとキンパの「もちっこ」さんも朝市で出店されていました

フードについて詳しくはこちら

https://muginotokiongakusai.jp/2023seeds/food/

 

 

コエドビールのブースは定番のビールの他に、この音楽祭を楽しむために作られた、音ト鳴 (おととなり) も人気でした。ホップの代わりにエナジードリンクにも入っているマカが入っていて、苦みが少なく飲みやすいビール。初めて口にしたという人からは、わぁ、おいしいという小さな歓声があがっていました。ビールは苦さが特徴ですが、それがちょっと苦手という人にはぴったりですね。

スタッフの方たち、ビールを注ぐときは真剣そのものの表情でしたので、笑顔の瞬間を狙って撮影しました。

 

そしてフェスを楽しむおとなたち

近くにいた方にお話を伺うことに・・・

「昨日からキャンプしたんだよ。キャンプも音楽も好きだからね。最高だね」と語ってくれたのは、埼玉、千葉、群馬から集まった男性グループ。

「実は、取引先なんですよ~。それがきっかけで参加しました。でも楽しいですね。ビールはみんなで色んな味を飲んでます」上司と一緒に都内からきた会社仲間グループは、お話を伺った後も同じ場所でずっとビールを楽しんでいました。

「息子、小学校6年生なんです。でも、身長抜かれちゃいました。いつまで一緒に来てくれるかなあ(笑)」そう語るお父さんの隣で、息子が照れ笑いする仲良し親子。

さいたま市から来た女性2人はキャンプ好きなんだそう。

他にも、今回で3回目という皆勤賞?の方も何人かいらっしゃいました。

それぞれ推しのアーティストを追いかけてきたという女性3人組は、岡山、福島、埼玉県内から。

せっかくなので、ホテルには泊まらず、キャンプも楽しんだそう。「色んなフェスに行きましたが、こんなにビール推しなのは初めてです。ビール大好きなので、とっても嬉しいです」

 

キャンプエリアにもお邪魔しました。こちらはキャンプに必要なものがすべてそろっている「手ぶらでキャンプ」も楽しめます。なんとCOEDOビール飲み放題付きです。

 

そんな手ぶらキャンプを楽しんでいたのは、都内からいらした会社の同僚とご夫婦のグループ。食事は会場のフードブースで調達、そして昨夜はタクシーで、蔵の湯東松山店に行ったんだそう。余談ですが、この蔵の湯は、ロウリュウイベントをやっていて毎回大人気。サウナ好きには、めちゃめちゃオススメなのです。

手ぶらでキャンプについて詳しくはこちら

https://muginotokiongakusai.jp/2023seeds/tebura/

キャンプエリアでは、レンタル品の貸し出しや薪も販売しています。車でなくても公共交通機関を使ってキャンプを楽しむこともできます。運送会社さんもいるので、もし持ち帰るのが面倒な荷物があっても宅配便でおくれます。

 

制服姿の高校生の集団が・・・

会場を歩き回っていると、制服姿の高校生がゾロゾロ。聞いてみると、松山高校の映像制作部のみなさんと、新聞部のみなさんでした。それぞれ別々に会場に来ているそう。

松山高校の映像制作部というと、出没!アド街ック天国の「東松山・森林公園」の放送回で取り上げられていたので記憶にある方もいるのではないでしょうか?

その放送を見た関係者から、なんとこの麦ノ秋音楽祭のダイジェストムービー制作依頼を受けたそうです。

そしてもう一つのグループ、実は新聞部もすごかった!数年前までは部員が少なくなり、廃部の危機をむかえていたのだそう。

しかし今は部員100人以上に。 詳しくはこちらのニュースサイトをご覧ください。ちなみに広報の田邊さんを1時間近くみんなで囲み取材してました。

どんな映像仕上がるのか、そしてどんな記事になるのか?とても楽しみです。

 

子どもたちだって楽しむぞ!

ファミリー層が多かったことから、子ども向けの遊び場も充実させています。子どもたちにとっては、自然があってのびのび動き回れる安全な場所さえあれば、どこだって遊び場になるんですね。

ちいさなお子様連れのご家族用として、授乳室のほかベビールームのテントも設置されていました。

大人と一緒に楽しめるワークショップも前回同様に開催。思い出作りになったかな?

 

人気者のワンちゃんたち

犬を連れた方もたくさんいらしてました。おしゃれなワンちゃんたちはすぐに人気ものに。中には飼い主さんと話しに花を咲かせる人もいました。不思議だったのは、犬の鳴き声をほとんど聞かなかったこと。犬たちもリラックスできる場所なんですね。

 

COEDOといえば、COEDO KAWAGOE F.C

5月の取材時にはカワゴエ・マス・メディアのスタッフがモルックに挑戦していました。今回はCOEDO KAWAGOE F.Cブースの、サッカーダーツを取材。

COEDO KAWAGOE F.Cは埼玉県川越市からJリーグを目指しているサッカーチームです。「COEDO活動」として、地元川越のゴミ拾いや、イベントへの参加も積極的にしており、地域の人たちとの交流を深めています。

取材中、さっと現れた挑戦者。見事にダーツを決めてコエドビールの賞品をゲットしていました。カメラを向けるとバッチリポーズも取ってくれてかっこよすぎです。COEDO FCのユニホームを持っているのは、撮影用にとFCスタッフの人の心遣いです。

 

思い思いに盛り上がるライブエリア

出演したアーティストは2日間で11組。川越ゆかりのアーティストも出演。1日目にはタブラ奏者のU-zhaanさん、2日目はACIDMANの大木 伸夫さんがライブパフォーマンスを行いました。

こちらがタイムテーブルです。5月開催時と同様で、エールステージとラガーステージに分かれています。

 

どちらもステージがすぐ近くに見えて、ものすごい一体感がありました。

ノリノリになる人、離れた位置でのんびりとビールを傾けながらじっと聴き入る人、楽しむスタイルは様々です。みなさん本当に気持ちよさそう。

 

寒さ対策もバッチリなみなさん、日が暮れた最後までライブを堪能していました。

ところで会場で取材した方に、またばったりとお会いすることがよくありました。

「あ、どうも~」「今度は何を飲んでいるの?」「明日はお仕事ですか?」なんて会話を二、三言交して、また違う場所で会って大笑い。

少々のアルコールも入っているためなのか、みなさん本当にフレンドリー。こういう場所ってなんだかずっといたくなりますよね。

距離感がほどよい音楽フェスなんだなと改めて感じました。

 

#Seedsで植えた麦たちは、稔の季節#Harvestで刈り取ります。

次回2024年5月11日(土)、12(日)の開催が決定しています。チケット前売りのおしらせはまだのようですが、もしお知らせを見つけたら予約はお早めに。

最後に・・・

取材および写真掲載OKをいただいたみなさん、ありがとうございました。5月にまた会って乾杯できますように。

Information

麦ノ秋音楽祭 #Seeds

【HP】https://muginotokiongakusai.jp/2023seeds/

【Twitter(X)】https://twitter.com/mugino_toki

【Instagram】https://www.instagram.com/muginotoki/

 

COEDOクラフトビール醸造所

【住所】埼玉県東松山市大谷1352

【電話】0493-39-2828

【HP】https://www.coedobrewery.com/jp/

【Facebook】https://www.facebook.com/coedobrewery

【Twitter(X)】https://twitter.com/COEDOBREWERY

【麦ノ秋音楽祭HP】https://muginotokiongakusai.jp/2023/