栄冠は誰の手に!審査結果発表とインタビュー〜第3回 英語でニッポンを語ろう!コンテスト in 川越(後編)〜

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取材・記事 白井紀行

アクティビティ

発表に移る前に「言語交流研究所 ヒッポファミリークラブ」のアクティビティ。

「こんにちわ」を各国の言葉で歌ってスタートしました。

 

時の鐘、霞ヶ関カンツリー倶楽部、川越まつりの3つのポーズでゲーム。

どれか1つのポーズをやって舞台にいるパゴと同じポーズになったら負けです。

 

最後は隣の人と手をクロスしながら「さようなら」を多言語で歌にして別れの挨拶。

各人が民族衣装に身を包み国際交流を楽しませていただきました。

 

川越市オリンピック大会室「川越おもてなしプラン」

続いては、川越市オリンピック大会室より小高浩人氏が登壇。

東京2020の内容や川越の取り組みについての発表です。

 

東京2020大会ビジョンは「スポーツには世界と未来を考える力がある」

大会の概要、エンブレム、マスコット、競技会場が写真と映像で紹介されました。

ちなみに埼玉ではバスケ、サッカー、ゴルフ、射撃の4つの競技が行われます。

詳しくはこちら https://www.pref.saitama.lg.jp/oly-para/overview/venues/index.html

 

ゴルフ競技が行われる霞ヶ関カンツリー倶楽部と来場者予想について。

そして、川越市の基本方針やおもてなしの説明がされました。

 

東京2020では大会ボランティアと埼玉県都市ボランティアを開始します。

埼玉県では語学力を発揮できる方を5,400人募集しているそうです。

 

最後に、コンセプトムービー「#2年後の夏」が紹介されました。

大会募集要項など、詳しくはこちらをご覧ください。

https://www.pref.saitama.lg.jp/oly-para/hospitality/volunteer/saitama-volunteer.html

 

表彰式

さぁ、本コンテストも残るところ表彰式のみとなりました。

 

審査委員長の金子廣行氏より「今回は審査に苦労しました」と総評。

いずれもレベルの高いスピーチで大変だったようです。

 

小学生部門の受賞者

小学生部門は出演者ごとに賞が送られます。

可愛い演技をしてくれた Sweet Potato Girlsの3人は「Cutie Smile賞」。

 

羅漢様の内緒話をしてくれた狭山の小学生には「羅漢に会いたくなったで賞」。

 

クラス全員で日本文化を紹介してくれた6年生は「子供親善大使賞」。

 

合気道の歴史を紹介した6年生は「ほぼNativeで賞」。

 

English Master部門には感謝状と副賞が送られました。

English Master部門の受賞者

限られた発表時間で東武鉄道の魅力を余すことなく紹介したTCI池袋のお二人

 

金髪のウィッグで日本人と外人を演じ分けるアイデアの中塚さん。

 

ここからは特別賞が2つ。

オオムラサキの生態を紹介した「島田日菜」さんは「個性があふれていたで賞」

 

フォトジェニックな日本と人との触れ合いを紹介した加藤緩凪さん。

来場した外国人に投票結果による「おもいが伝わったで賞」を受賞しました。

 

ここからは部門賞です。

学生部門の優秀賞

トップバッターで出場し、組紐など日本の伝統を紹介した栗原りなさん。

 

一般部門の優秀賞

日本人の親切心を幾つか例をあげて紹介した宮下ひなのさん。

 

商業・サービス部門賞の優秀賞

JR東日本・川越駅に勤務。仕事中で最も大切なのは「安全」。

それを守るために1日10万回も指差し確認をしていることを実演しました。

 

そして、最優秀賞は!

最優秀賞は「扇子は魔法使いの杖、落語はマジック」と結んだ喜餅さんでした。

30歳から英語を始めたという喜餅さん。本と映画と音楽で勉強したそうです。

周りには英語を学べるものがあるので英語を楽しんでもらえればと感想を述べました。

 

(公社)小江戸川越観光協会の粂原恒久会長。

川越は城の街、芋の街、蔵の街ときてこれからは英語の街になって欲しい。

国際観光都市として外国の人が安心できる街を皆さんとともに作り上げていきたい。

2020年東京五輪に向けて英語の街川越を印象づけられればとメッセージ。

 

「英語でニッポンを語ろう!」谷島賢 実行委員長による閉会の挨拶。

東京2020年五輪に向けて外国人観光客をおもてなしする英語ボランティアが必要。

川越が国際観光都市として発信絶好の機会です。

私たちの一緒に活動している人をお持ちしていますと話しました。

 

みんな自分が使える英語を使って川越が英語の通じる街にしましょうと阿里耶さん。

素晴らしい発表をしてくれた出場者の皆さんらを始めとする皆さんに大きな拍手!

最後はみんなで「英語で言いたいことYeah!」とコールしてお別れです!

 

出演者全員での記念写真

 

コンテスト終了後、お時間をいただきましてインタビューを行いました。

インタビュー

「英語でニッポンを語ろう!」実行委員長の谷島賢氏

- 大変レベルの高いスピーチでしたがこのコンテストを始めたきっかけは?

川越を国際観光都市にすることが目標で、その過程にオリンピックがあります。
オリンピックでは100人のボランティアを集めようとしていますが、数合わせでなく語学の能力の高い人を必要としています。しかし、そういう人がいきなり集まるわけではありませんので、体制づくり雰囲気づくりを5年かけてやっていきたいと考え、3年前からこのコンテストを始めました。

- 今年からMaster部門を加えましたが3年間で手応えはありますか?

川越市とは協調関係を進めているほか、大学とも連携して学生部門を充実させるなど層が広がりましたし、JRと東武が一緒の舞台に立つなどみなさんが協力してくれるようになりました。
せっかく英語を勉強しても活用する場がないといけないので、このコンテストで発表の機会を設けることで地域に役立ていると実感しています。

- 最後に、東京オリンピックに向けて「英語でニッポンを語ろう!」実行委員会がこれから果たす役割についてお聞かせください。

例えば、「時の鐘」はどう英語に訳して説明するかは、ボランティアによって違っていてはいけないので同じ言葉を使えるようにするとか、先日、通訳案内士の法改正で取得が簡素化されましたので教育訓練をできるようにして、海外のお客さんをきちんと迎えられるようにしたいですね。

島田日菜 さん(埼玉県比企郡の高校3年生)

「日本の国蝶『オオムラサキ』」で「個性があふれていたで賞」を受賞。

- オオムラサキをテーマにしたのは?もともと虫に興味があったとか?

私の通っていた中学校では1年生が毎年オオムラサキを育てていて、そのときの経験を元にテーマにしました。オオムラサキが国蝶であるということも伝えたかったんです。

- スピーチでは幼虫、さなぎ、成虫の形態をうまく英語で表現していましたね。

オオムラサキを育てた経験はあったけど、英語の知識はありませんでした。だから、自分の言いたいことをまず書き出して、それを訳して英語の先生に見てもらいました。

- 最後にパッと振り向いて翅を見せる演出も見事でしたね。なんども練習したんですか?

やっぱりこちらの面が綺麗なので、それを見せなきゃと思って。でも、ぶっつけ本番です。以前、ダンス部に所属していたのでそれで堂々と見えたのかもしれません。

- もうすぐオリンピックですがボランティアへの参加も考えているんですか?

英語は得意ではないんだけど話すことはとても好き。でも、なかなか英語で話す機会もなくて、このコンテストに応募しました。ボランティアもそういう機会があれば参加して見たいですね。

 

喜餅さん(英語落語家)

- 今回コンテストに参加したきっかけは?

僕は「トーストマスターズクラブ」でスピーチをやっていまして、外部のコンテストにも興味がありました。この「英語でニッポンを語ろう!コンテスト」は、昨年友達から教えてもらったのですが、知ったのは締め切り当日で間に合わなくて、1年越しの参加となりました。

-英語落語家はいつくらいから始めたのですか?

30歳の時に新しいことに挑戦したくて独学で英語を始めました。教材は主に映画と本と音楽なのですが、田舎に住んでいたので外国の人と知り合って話す機会も無くて困ってました。で、落語なら会話も全部一人で演じるので都合が良さそうなので始めました。自分のために英語を磨くために落語を選びましたが、それまでは、笑点の大喜利が落語と思っていたくらい、落語のことを何も知りませんでした。

-英語で落語するということで、お客さんの反応は?

国内で初めて行ったところだとお客さんはリスニングテストを受けるような気持ちで見られますね。僕は生涯でまだ海外は14日間しか訪れたことが無くて、初めて行ったミシガン州では3日間で6箇所7公演を行いました。日本に来たことのない人を相手にするので心配でしたが、同じところで笑ってくれました。ネィティブの方に自分の英語が通じるというのが嬉しかったですね。

※アメリカ遠征では、クラウドファンディング にも挑戦しています。
https://camp-fire.jp/projects/view/51934

 

-今はどれくらいのネタを持っていて、今後、どんなことに挑戦したいですか?

ネタは新作・古典・オリジナルと35本ほどあります。落語にはオチがダジャレというのもあるので、それをアメリカンジョークや英語の言葉に置き換えるのが難しいですね。僕は人情話が高く評価されているので、これからは、「芝浜」とか「ハワイの雪」なんかがネィティブの国でやってみて泣いてもらえるのかを挑戦して見たいですね。あと、遊郭についても単なる娼婦では無くて、花魁という文化をどう伝えるかが課題であり挑戦ですね。

僕の総合力は、英語力と落語力が両輪となって動いているので、誤解を生まないようなきめ細やかな説明ができればと思います。

2018年にはインバウンド(訪日外国人)が3,000万人の大台を超える見通しです。

川越の街でも東南アジアを中心に海外の観光客を見かけることが多くなって来ました。

発表の中でも2020年のオリンピックを念頭に置いたスピーチが目立ちました。

とはいえ、英語を喋るとなるとつい躊躇してしまうところもあります。

記者も「この電車はXXに行きますか」と聞かれてYESと答えるのが精一杯(^^;)

まずは、中塚さんが紹介した「Please」と「Have good day!」を言葉に添えてみましょう。

喋れるようになったら来年は、その経験をステージで発表して見てください!


INFORMATION

第3回 英語でニッポンを語ろう!コンテスト  in 川越

【開催】平成30年7月8日(日)13:00〜16:00

【場所】ウェスタ川越・大ホール(川越市新宿町1-17-17

【主催】「英語の通じる街」 実行委員会

【HP】http://eigonomachi.jp/

【FB】https://www.Facebook.Com/eigomachi/

川越市新宿町1-17-17