大人も子どもも夢中になってみんなで作る地域のお店〜すずのや(塗装ワークショップ)〜

連雀町交差点から西、月吉陸橋へと向かう県道15号(川越日高)線。

蓮馨寺の裏通りと交わるところ。

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現在、2軒のお店が6月中旬のオープンに向けて工事中です。

5月1日号で工事の様子や株式会社80%についての記事をお届けしました。

記事でも告知した「塗装ワークショップ」が5月13日に行われたので伺ってきました。

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‖ 株式会社80%(エイティパーセント)

株式会社80%は、空き家・空き店舗・遊休インフラ等をリノベーションする会社。

「地域の価値を見出し、地域の課題と向き合い、地域の人を巻き込んでとことん楽しむ」

そんなコンセプトで設立された会社。代表は、荒木牧人さん。

一級建築士でもあります

川越地域密着型の不動産コンサルタント「川越ホーム」の松ヶ角(まつがすみ)尚人さん。

同社の手がけた物件がこちら。→ http://www.kawagoehome.com/shigoto.html

地元民なら行ったことある、知っているお馴染みのものばかりです。

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この場所で、野菜と果物とお酒「すずのや」をオープンさせる鈴木豪さん。

川越で行われた「まちづくりキャンプ」で知り合った3人が設立した「80%」。

名前の由来は「100%でなく頑張りすぎない80%を目指す」から来ています。

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‖  今日のお仕事「塗装ワークショップ」

この物件は昭和20年代に建てられたもの。

2月13日に解体工事が始まり、何度かワークショップも開催されてきました。

今日は、木柱やベンチを対象とした「塗装ワークショップ」です。

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ベンチは撤去した柱を再利用したもの。そして、引き続き建物を支える柱も磨きをかけます。

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ベンチや柱を紙やすりで擦り、そのあと、「キヌカ」という塗料を塗ります。

「キヌカ」とは米ぬかからできた油、その効果のほどは後ほど!

赤ちゃんが舐めても大丈夫という優しい塗料です

‖ それでは始めましょう♪

でもその前に、体をほぐして怪我を防ぐためにみんなでラジオ体操。

音楽が流れ出すと老若男女が迷うことなく体が動きだす。

「全員が知っているって凄いねぇ」思わずそんな声が上がります

大人チームの4人は長いベンチを

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座った人が釘で怪我をしないように抜いたり、叩き込んだり。

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子どもチームの5人は小さなベンチ2つと中くらいのベンチ1つを担当です。

偶然にも本日揃ったのは女の子ばかり、未来の土木女子!?

こちらの3人は柱の担当です。

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柱の間も紙やすりを擦ってね。指が入ると怪我をするから。

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作業をしながらの会話ってなぜか楽しい♪

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柱の方は以外と手強くなかなかスベスベになりません。

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子ども達が手がけたベンチは、早くも完璧に磨きあげられました。

「うわぁ凄い」、「ツルツルだね」。あまりの出来映えに焦りを見せる大人たち(^^;)

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負けてはいられないと、俄然、張り切りだします(笑)。

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子ども達は中くらいのベンチに取り掛かっています。

もしかして子ども達の方が作業が早いのでは?

‖ 記念の寄せ書き

こちらのベンチは、紙やすりを掛け終わったところで裏返します。

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そう、みんなで一緒にお店作りをした記念の寄せ書き。

オープンすれば、決してお客さんの目に触れない秘密の場所です。

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「10年後に彼氏と一緒にこの店に来たら、ベンチのこと話すかもよ」

そう誰かが呟くと、お父さんの笑顔が引きつったように見えたのは気のせいでしょうか?

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大人チームも手がけた長いベンチに思いを綴ります。

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‖ キヌカで塗装

紙やすりを掛け終わったベンチにキヌカを塗布していきます。

この塗料はウェスに浸してさっと塗るだけでOKの不思議な塗料。

触ってみたらサラサラとした植物油のようでした

軽く撫でるだけで見る間に木の色がさっと変わります。

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米ぬかが原料の自然塗料なので素手で触っても問題無し。

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70年以上建物を支えてきた無垢の柱が再び生まれ変わります。

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どんどんと色が変わっていくのが面白くて全員がもう夢中です。

お昼も近いせいかお米の匂いに感じてきました

どうですこの艶、そして木目の美しさ。

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ベンチはお店の前に置いて自由に座れるようにするそうです。

お店がオープンしたら、是非、座ってベンチをナデナデしてみてください。

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‖ 一足先に店内巡り

お店のオープンまで1ヶ月を切りましたが、一足先に店内を巡ってみましょう。

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お店の正面、ガラス張りなので外から店内がよく見えます。

壁には果物屋さんだった頃の名残も..

扉を開けて中に入れば、

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正面はキッチンとカウンター。

鈴木さんが笑顔で「いらっしゃい」と迎えてくれるのでしょう。

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キッチンからは視界に入り口とテーブルがあるので、お客さんの様子がすぐ分かる。

もうすでに良い空間、美味しいお店になりそうな要素を兼ね備えています。

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表のガラス壁は手前にもう少しオフセット。この空間にベンチが置かれます。

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入り口の天井は2階まで吹き抜けになっていて開放感たっぷり。

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隣のコーヒーショップとの境に設けられた階段。

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階段を上ると奥へと続く通路になんだかワクワク。

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ここから店内を見渡せます。

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見下ろしたら、今度は見上げましょう。これはこのまま残すのだそうです。

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奥は秘密基地のような個室のようなスペース。

仲間で集まったり、ワークショップにも使えたらと鈴木さん。

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コーヒーショップが入るこちらの建物。

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2階からはこんな景色。川越まつりのときには特等席ですね。

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この工事に触発されて隣の建物も工事が始まりました。

ここにもテナントが入って来れば、このエリアは一気に川越の話題のスポットに。

小江戸ハーフマラソンの時には、1万人のランナーがお店の前を駆け抜けます

オープンの予定など、詳細については株式会社80%のFacebookなどをご覧ください。

もちろん、カワゴエ・マス・メディアでもグルメ記事として御紹介します♪

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次回は、株式会社80%代表の荒木牧人さんの素顔に迫ります。

乞うご期待!

 

取材・記事 白井紀行


INFORMATION

塗装ワークショップ

【開催】平成29年5月13日(土)9:00〜12:00

【場所】川越市連雀町27-1

【HP】https://80per.wordpress.com/ (Facebook移行前)

【FB】https://www.facebook.com/80per/

【情報】”ふなはしわか” さんの壁新聞 http://2784wakawaka.strikingly.com/

川越市連雀町27-1