江戸時代の貴重なおひな様や押し絵も見逃せない〜つるし雛とおひなさま展〜
暦の上では春だけども、まだまだ寒い時期が続きます。
この季節にぜひ訪ねてみたいのが市内五ヶ所で開催されている「つるし雛展」。
先週の土曜日(2月13日)に巡ってきましたのでその様子をご紹介します。
蔵の茶屋かくれんぼ
仲町交差点を西に向かった先にあるのが蔵の茶屋かくれんぼ(川越市仲町9-9)
「あとひき煎餅 塩野」の2Fギャラリーです。
急な階段を上がると降り注ぐように吊るし雛が迎えてくれます。
テーブルの上にはお雛様が毬とともに飾られていました。
Clover Plus(クローバプラス)
「あとひき煎餅 塩野」を少し西へ。
直ぐの丁字路を南に折れたところにあるのがClover Plus(川越市仲町15-5)
こちらには「押し絵」が展示されています。
飾ってあるのは、5年前に亡くなった市川教華さんの遺作。
作品は全てオリジナルで顔、髪型、手足、台紙の背景まで全て手掛ける。
題材は日本画や浮世絵、歌舞伎からのイメージしたもので、制作では時代背景を調べ尽くす。
1つの作品で家にあったものや買い求めた十数種から数十種類の布を使う。
といったように作品作りには徹底的にこだわっていたのだそうです。。
その緻密で繊細な作品はぜひ自分の目でご覧頂ければと思います。
ちなみに、市川教華さんは板橋区の方で川越にも住んだことがあるそうです。
また、娘さんは川越南大塚でアロマテラピーの施術をされています。
http://aroma-primavera.com/contents_60.html (遺作展の案内)
仲町観光案内所
仲町交差点を東へ向かえば仲町観光案内所(川越市仲町2-3)
ぜひ訪れてみて欲しい会場です。
こちらには江戸時代の大変貴重なお雛様が飾られています。
享保雛(きょうほびな)1716〜1735年
第8代将軍 徳川吉宗公の頃に作られたものです。
古今雛(こきんびな)
明和年間(1764〜1772年)第10代将軍徳川家治公の頃に作られたものです。
五人囃子などは同時代の作品であろうとのことですが詳細は不明。
もともとは個人の所有でしたが寄贈して頂いたものを展示しているそうです。
300年の時を経たおひな様にロマンを感じます。
その奥はつるし雛と雛人形とで華やかな雰囲気を演出。
かわいいネズミのお雛様。
こちらに飾ってあるのは全て市内の有志の方の作品なのだそう。
川越まつり会館
一番街商店街を北へ向かって左手に有るのが川越まつり会館(川越市元町2-1-10)
ロビー奥に展示されているので、受付でつるし雛の見学に来たと伝えて下さい。
※つるし雛の見学のみは無料。まつり会館の展示を見学するには入館料が必要です。
ほっこりしてしまいそうな七福神。
一口につるし雛といっても作品ごとに趣きが異なります。
鈴木家
川越市駅入口の交差点近くにあるのが鈴木家(川越市六軒町1-8-1)
こちらは、外からの見学となります。
古民家とつるし雛の組合せもいいですね。
今年は貴重なおひなさまの展示もあるので、お散歩がてら出かけてみませんか?
取材・記事 白井紀行
INFORMATION
つるし雛とおひなさま展
【会期】平成28年1月29日(金)〜3月8日(火)
【会場】①蔵の茶屋かくれんぼ(川越市仲町9-9)11:00〜16:00/水曜定休
②Clover Plus(川越市仲町15-5)11:00〜16:00/火・第一日定休
③仲町観光案内所(川越市仲町2-3)9:30〜17:00/無休
④まつり会館(
⑤鈴木家(川越市六軒町1-8-1)外からの見学のみ
【HP】http://www.koedo.or.jp/member-info/2016/01/28/9562/