このまま食べ終えるのが名残惜しいカレー〜Jam3281〜
川越のシンボル「時の鐘」のある鐘つき通り。
近頃人気だという「おさつチップス」に並ぶ行列を横目に路地に入る。
それまでの雑踏が嘘のように静まり返る。
老舗の喫茶店「あぶり珈琲」から流れる芳ばしい匂い。
さらに進めば食欲を刺激するカレーの香りが漂ってくる。
店の前を通るときはいつもお昼時を過ぎていた。
だけど、今はまさにランチタイム。
焼きカレーか鉄鍋カレーにするかはまだ決めずに店内へ。
席に座ってすぐに「あっ、いい店」と感じてしまう。
「食べる」というモードに身体も心も自然になってしまう居心地の良いお店。
真っ赤な福神漬けと白いラッキョが目の前に。
「お待たせしました」と、ごはん、カレー、サラダを載せたお膳が運ばれて来る。
頼んだのは「牛肉の柔らか煮込みカレー(中辛)」
つけあわせには、小江戸らしくさつま芋も添えて。
普段はサラダからなのに、気付くと先にカレーを口に運んでいた。
何だろうこの口一杯に広がるクリィミーな風味。
「こく」「まろやか」「深み」というありきたりな言葉では表現し切れない。
今までに味わったことの無いカレー。
じっくりと柔らかく煮込まれた牛肉。
撮影する間も勿体ないくらい、このカレーを堪能したくなる。
付け合わせのさつま芋を口にして、ふと我に返る。
このまま食べ終えてしまうのがとても名残惜しい。
カレーは幼い頃から慣れ親しんだ味。
専門店、チェーン店、インド・ネパール・タイ料理店、中華屋、蕎麦屋で。
あるいは、家、給食、キャンプ、イベント、コンビニ、レトルトで。
さまざまな場面やかたちで食べてきた味。
その味の世界観に新たなステージへと誘(いざなう)カレーでした。
‖ おまけ
会員になって、缶バッチもらいました♪
取材・記事 白井紀行
INFORMATION
Jam3281 CoEDo TRADISH CURRY
【住所】川越市大手町15ー9
【電話】049-236-3909
【営業】11:30~14:30/18:00~21:30(L.O) ランチ営業、日曜営業
【定休】月曜日