待ちに待った、寄居特産みかんとCOEDOビールのコラボ作『黄華爛漫』発売!

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日本のクラフトビールを牽引するCOEDOビールを製造・販売する『協同商事(朝霧重治社長)』は、3月25日に埼玉県大里郡寄居町特産の蜜柑とCOEDOビールのコラボレーション作として、『黄華爛漫(おうからんまん)』を発売します。(COEDO ONLINE SHOP公式通販予約受付開始:319日)

埼玉県北部にある寄居町は、400年以上も前からみかんの栽培を行ってきた、歴史のある日本最北端の“みかん栽培地域”の一つです。寄居蜜柑は程よい酸っぱさと自然な甘さでバランスのとれた美味しいみかんです。その蜜柑を絞った果汁と、皮を細かくして粉状にしたものを使用し、美味しいビールが出来上がりました。

 

なんと、川越の街中のブルワリーで醸造!

「COEDO BREWERY THE RESTAURANT(以下、レストラン)」は、いろいろなビールの楽しみ方を提案する場として、川越駅西口そばの複合施設「U_PLACE」1階に、2020年7月22日新規開店しました。コエドブルワリーとしては初めての都市立地型の拠点であり、新業態となる醸造所併設レストランでもあります。

コエドブルワリー発祥の地でもある川越市福田から移設した醸造設備は8基あり、それぞれ1,237リットルの容量となっています。また仕込みタンクも2基あり、一度に1000リットルの仕込みが可能です。

レストランのバックヤードにある仕込みタンクで黄華爛漫を製造

 

『黄華爛漫』製造現場に突入!

『黄華爛漫』の名前の由来は、桜花爛漫から着想を受けた担当ブルワーさんが寄居の蜜柑山に想いを込めて命名したそうです。

黄華爛漫は、2月7日と8日の2日間にわたり、1,000リットルずつ仕込みを行いました。合計2000リットルの限定ビールです。筆者は2月8日の朝からレストランにある醸造所をたずねました。朝早くから、2名の社員の方が黄華爛漫の仕込み作業を行っていました。

レシピは、アルコール分5%になるように作られています。これに従って原材料を投入し、作業を行っていきます。

麦芽(モルト)はここまで細かく砕いたものを使用している

 

筆者が醸造所の中に入った時には、ビールのもとになる麦汁(ばくじゅう)をつくる作業を行っていました。細かく砕いた麦芽(モルト)とお湯を混ぜ、かく拌しながら60~70℃まで温度を上げていきます。
そうすると酵素が働いて、「デンプン」が「糖」へと変化していきます。

攪拌しながら温度を上げている工程。甘い麦汁はこうして作られる

 

そしてろ過の工程を経てクリアな液体にしたものが、ビールのもとになる「麦汁(ばくじゅう)」です。最初に流れ出てくる麦汁を一番麦汁といい、麦芽のとっても甘いにおいがします。殻からしみ出す渋味成分が少ないので、できあがったビールにさっぱりとした味わいとストレートなのどごしをもたらします。

さらにもろみに残っている糖分を得るためにお湯を加えてろ過した麦汁を「二番麦汁」といいます。

ろ過を経て麦汁がつくられていく。ろ過にはかなり時間がかかる

 

ビールは製造工程中で、麦汁の糖度を測定したりpH(酸性かアルカリ性かの指標)を測定することで、品質が一定になるように管理を行っています。pHを測定するのは、酵母の働きに関係してくるからです。

ろ過が終わって麦汁ができたらホップを加えて煮沸し、途中でみかんの皮を粉砕したものを入れ、みかん感を出すため煮沸工程の最後に果汁を加えるという流れになっています。みかん果汁は、ビール1000リットルに対して100リットル入っています。

煮沸工程のあとは雑菌を入れないように気を遣っているそうです。

みかん果汁は1回の仕込みで20リットルのものを5個入れている(提供:協同商事)

 

いよいよ発酵工程

ろ過が終わったら、麦汁を冷やしながら発酵タンクに移し替え、そこに酵母を加えます。酵母は麦汁に含まれる糖分を食べて、アルコールと炭酸ガスを発生させます。ビールができるのは酵母のおかげなのです。

黄華爛漫はエールビールなので、主発酵期間が3日~1週間ほどで終了し、その後2~3週間熟成させています。そのため、仕込み工程からビールが出来るまで約1か月かかることになります。

COEDOビールでエール酵母を使い上面発酵させるエール系のビールは、  白(Shiro)、紅赤(Beniaka)、毬花(Marihana)があります。

なお、充填作業は東松山の工場へ移動しておこなったということです。

黄華爛漫は、レストランの発酵タンク8基のうち2基を使用して作られた

 

日本最北!寄居のみかんから生まれたジュース

寄居町のみかん栽培の歴史は、1573~1592年の天正年間に小田原から移植されたのが始まりとされ、現在町内では、風布、小林、折原、鉢形、桜沢、金尾の6地区でみかん栽培を行っています。農産物加工施設のアグリン館が作っているみかんジュースはこだわりの各地区ごとと全てをミックスした7種類で、その日の朝に収穫したみかんを使って製造しています。

今回、『黄華爛漫』に使用しているみかん果汁は、「寄居産」ということで、すべての地区で採れたみかんをミックスしたものとなっています。

一つ一つのみかんを丁寧に洗ってから90度の湯で2分ほど消毒し、加工所のスタッフが皮をむいて搾り機にかけて作っています。

搾ったジュースは、殺菌処理とみかん本来の味を保つため85度の温度までゆっくりと温め、温度を保ちながら30分ほどかき混ぜ、瓶詰めして栓をしています。ラベルを貼るまでの工程のほぼ全てを人の手だけで行っている、まさに手作りのジュースです。

大きさはまちまちで絞るのも大変とのこと。寄居町では毎年おいしいみかんジュースを作っている(提供:協同商事)

 

カワゴエ・マス・メディア×東武東上線プロジェクトとして

まちづくりNPO法人カワゴエ・マス・メディアが昨年からスタートしたFM放送(ナナコライブリーエフエム(朝霞市))の大きな目的として地域間振興があります。昨年一年間は、特に東武東上線沿線に対象を絞って活動を実施してきました。

またラジオ番組制作に参加して下さっている協同商事代表の朝霧さんに寄居町の蜜柑の紹介をしたところ、県内物産利用の活性化に向けて熱心に活動をされていたため、話が早くまとまりました。

そこでさっそく寄居町の蜜柑栽培についての調査を開始し、寄居町商工会の門を叩きこちらの考えや思いを伝え、幾度と話し合いを重ねて相互訪問も行いました。また寄居町の蜜柑栽培農家が直面している課題なども合わせて共有をいただきました。

歴史ある同町の蜜柑栽培ですが、高齢化に歯止めがかからず、栽培の継続に黄色信号が灯っています。これは殆どの国内農業が直面している大きな課題です。まずは知名度を上げるために、世界ブランドになっているCOEDOビールの原材料として利用することで、地元・埼玉の寄居産蜜柑のPRも行う事になりました。

私達カワゴエ・マス・メディアは、高齢化により農業人口が減少する中で、なんとか農業従事者の方々に少しでもお役に立つことができるよう、協同商事所有の実験農場でIT/ICTを用いた効率化を模索しています。

また今回の先行事例を元に、他の近隣地域の方とも対話や議論を重ね、NPOとしての役割を果たしていければと思います。(カワゴエ・マス・メディア代表理事:寺崎英幸)

 

【黄華爛漫(おうからんまん) 概要

商品名 『黄華爛漫』 品目 発泡酒
ビアスタイル  ベルジャンウィート 麦芽使用率 50%以上
原材料名 麦芽(外国製造)、蜜柑ジュース、蜜柑の皮、ホップ、コリアンダー
アルコール分 5.0% 容量 333ml瓶・10L樽
賞味期限 120日

出荷開始日 2022年3月25日(COEDO ONLINE SHOP公式通販予約受付開始:319日)

製造者 ㈱協同商事 コエドブルワリー
販売先 COEDOの取り扱い酒販店、COEDOKIOSKCOEDO ONLINE SHOP公式通販

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Information

COEDO BREWERY  THE  RESTAURANT

【住所】川越市脇田本町8番地1  U_PLACE 1F

【電話】049-265-7857

【営業】11:30〜23:00(L.O.22:00) ※平日は15:00〜17:00はCLOSEとなります

   (まん延防止措置による営業時間変更あり)

【HP】https://www.coedobrewery.com/jp/special/restaurant/

【ONLINE SHOP HP】https://webshop-coedobrewery.com/

【Facebook】https://www.facebook.com/COEDO-Brewery-The-Restaurant-102163648227808/

【Instagram】https://www.instagram.com/coedo_brewery_the_restaurant/

COEDO KIOSK

(COEDO BREWERY  THE  RESTAURANT併設)

COEDOのブルワー達お気に入りのクラフトビールをセレクトして販売する小さな売店です。タル生ビールを専用容器「グロウラー」でテイクアウトもできます。

【電話】049-265-3741

【営業】12:00~20:00(月~日)