自分のお店を持ちたいという夢を叶える小さな街角(その2)〜ウォームスプロダクション〜
3Fの5区画もできたので見に来て下さい。
そう連絡を受けて、4ヶ月ぶりに訪れたウォームスプロダクションの田代さんを訪ねました。
田代さんの仕事は、業種としては不動産業に分類されます。
だけど、単なる物件の仲介ではありません。
自ら物件をリノベーションして明日にでも商売できるような状態で引き渡す。
レンタルオフィスの店舗版という自ら編み出したシステムです。
以前の記事で詳細を取材していますので、合わせてご覧ください。
物件の場所は、川越市新富町1-9-3 リジエールエフビル3F。
小江戸蔵里からさらに北に進むこと1分ほど、武蔵野銀行駐車場の前です。
2Fには現在2店舗が入居。
手前は、一人の作家の作品を1ヶ月展示するアートギャラリー「gallery ROOM」
奥は、オーダーメイドジュエリーのArc Jewelry Studio
(階段には、これまで制作したジュエリーの写真が数多く飾られていました)
3階へと上がります
それでは、早速、3階を見せていただきましょう。
階段をあがると3Fへの入り口が見えてきました。
暖色系の灯りと小窓が、どんなところかとワクワクしてしまいます。
1、2、3、4。3階に上がりきると4つの部屋の扉が一挙に目に飛び込んできます。
その奥にもうひとつの部屋への入り口が見えます。
2Fはシチリア風でしたが、3Fは、木造校舎とナチュラルテイストがコンセプト。
3Fのフロアー全体の区切りはこんな風になってます。
部屋によって多少大きさが異なっていて、およそ7〜8畳くらいの広さ。
事務所に使った場合は、机を田の字型に4つ並べても余裕があるくらいの感じです。
201号室
201号室は一番奥の部屋。
こちらは部屋の中から見えます。外光が入る窓が2箇所あって中は明るい。
202号室
こちらは2号室で、外光が入る窓は1箇所。
中に入るとほぼ正方形の印象を受けます(実際には長方形)
203号室
ここからの3部屋は通りに面しています。
203号室は5部屋の中で最も広くなっています。
この写真が一番、部屋の大きさをイメージしやすいですね。
204号室
こちらが真ん中に当たる部屋。
入り口の扉を開けると201号室への共用通路が見えます。
205号室
こちらが最初のとっかかりにある部屋。
中から見えるとこんな感じです。
各部屋にはエアコンを装備してあるので、什器を運びめばいつでもお店を開ける状態。
ここまで、内装をすることで借主が改装の負担なくお店が始められます。
リノベーションをする前は
もともと3階はこんな感じの1フロア。
家賃は5部屋とも同じですが、通りに面しているなど違いで広さを微妙に変えたのだそう。
確かに201〜3号室は壁で完全に仕切られている訳ではありませんね。
後から加えた壁なので、穴を開けるなどの多少の加工は構わないそう。
共用通路は、1.3メートルと幅広なのでここに棚を置いたりしても構わないとか。
小窓も無垢の白木で、お店のイメージに合わせてニスやペンキを塗る。
同じようにドアも店の雰囲気に合わせて色などを変えてOK。
いつでもお店をオープンできる状態ですが、さらに手を加えるセミカスタムができるというわけです。
川越に続いて、白金台でもこのシステムでの展開を始めた田代さん。
https://www.homes.co.jp/chintai/b-1358520000005/?iskks=1
さらに、3月には岩手の実家も新築し、その1部を同じシステムで貸し出すそうです。
田代さんが提唱するこのシステムの根底にあるのは、2011年の東日本大震災からの復興。
幾ら地元が大切でも、自力で家を新築して生活基盤を立て直すのは至難の業。
でも、自宅の一部を店舗として貸し出すことで収入が得られれば負担は軽減される。
それを、まず川越でやって見て、次は、白金台、地元の岩手と広げていく。
点同士を線で結ぶことで、自分が手がけた物件に入居した店同士が繋がる。
その輪をどんどんと広げて、都会から被災地へと向かうルートを生み出していきたい。
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テナント募集のチラシにはなかなか、今、このことを盛り込むことは難しい。
この記事を見て、川越で雑貨やワークショップなどを開きたいと興味を思った貴方(あなた)
是非、一度、お問い合わせください。
入居者が決まって、また、新たなが動きが始まりましたらお知らせします。
取材・記事 白井紀行
INFORMATION
ウォームスプロダクション株式会社
【電話】050-1154-3097
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