野田五町の八幡太郎の山車に2日間密着しました〜川越まつり2017①〜

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10月14日(土)川越まつり初日。この日までずっと天気予報とにらめっこしてヤキモキ。

傘をさすほどでもない空の下、野田神社では朝囃子が始まりました。

好評の「川越まつりライブ配信」。今年も野田五町の山車から。その2日間に密着します。

 

野田五町の山車は10時に出発して町内引き。それまでに、ライブ配信の準備を進める。

PCやWi-Fiルータを接続して配信開始! 順調、順調と思いきや気づきました。

システムへ供給する電源が安定していない(00;)

山車には提灯用のDC12Vのバッテリーが搭載されており、これをコンバータでAC100Vに変換。

ところが出力電圧を測ってみるとAC90Vしか出ていない。

PCは電源「接続済み」/「未設続」を交互に繰り返す。不安ながらも今はどうしようもない。

 

「ほら、姿が映っているよ」

USTREAMの配信にはタイムラグがあって、山車の前から走ってくれば自分の姿が見れます。

 

鳶の人たちがそろそろと山車を蔵から引き出し、

 

社務所の中では正装に着替えて晴れ姿。

 

神社の片隅ではお母さんたちが賄(まかな)いの準備に大わらわ。

 

社務所から野田五町の山車に載せる人形「八幡太郎」が運び出されました。

 

全員で御神酒をいただき、さあ、まもなく出発です。

 

鳶による木遣りの唄が始まると、辺りがピリッと引き締まります。

 

ソーレ、ソーレという掛け声とともに山車が動き出し、町内を巡行していきます。

 

水色の着物で山車を曳く町内の皆さんの姿は、まるで川の流れのよう。

 

山車が近くを通る町の人は玄関先で誇らしげにお出迎え。

 

クリエイトの前で人形をせり出しご挨拶。町内引きで何度か見られる光景です。

 

と、ここでPCはバッテリーを使い果たし配信が中断(T^T)

記者は、自転車に跨り予備の機材を取り一旦自宅へ。

取って返して野田神社へ到着したのはお昼過ぎ。山車も町内引きを終えたところでした。

 

予備の機材を抱えて山車の下へ。電源を安定させる機材を取り付けても回復しない(T^T)。

今年はダメだろうかと諦めかけた時、突然、コンバータが復活、AC100Vが出始めました。

 

不安は抱えたままではありますが、山車はソーレという掛け声とともに中心街へ。

 

野田神社から中心街へ入る関門が東武東上線の川越市駅北にある踏切。

東武東上線(本線と車庫への連絡線)、JR川越線があって幅が広く、電車の往来も引っ切り無し。

その合間を縫っての踏切渡りは、野田五町の山車の見所(?)のひとつ。

 

遮断機が上がったと思ったら直ぐに警報器が鳴り響く。

今しかないというタイミングで綱を引き、山車は一気に踏切を渡ります。

では、その瞬間を三次元中継で!

 

ライブカメラからの映像

 

さらに北の踏切から(関様が撮影した写真です)。

 

無事に渡りきりました♪

 

ソーレ、ソーレという掛け声と賑やかなお囃子で山車は徐々に中心街へ。

 

六軒町の交差点を直進し、

 

六軒町の会所にご挨拶。

 

六軒町 三番叟の山車と囃子の競演。この日最初の「曳っかわせ」

 

中金前、鳶の方がジャッキで重い山車を持ち上げて90度にぐるりと回転。

角を曲がるときに見られるダイナミックな場面です。

 

ソーレ、ソーレ、山車は仲町交差点へ、

 

川越商工会議所の前を通過。道路は大勢の観光客でごった返してます。

 

川越のシンボル「時の鐘」を背景に、旧市民会館入口の交差点を右折。

 

ゴゴッーと車輪が擦れる音がして、勢い良く90度ターン。

 

川越小の前を通り抜け、市役所へとやってきました。

 

市役所前の山車巡業。待ち構えていた大勢の観客が一斉にシャッターを切ります。

 

市役所でのお披露目を終えた山車は、札の辻へと向かいます。

上段四方幕がせり上がり、山車は最も美しい姿で曳航されていきます。

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札の辻で新富町二丁目の山車とすれ違い

 

今回は札の辻のポケットパーク(辻の吉野屋)にも固定カメラを設置。

カワゴエ・マス・メディアをしっかりとアピールさせていただきました。

 

山車は高澤通りを進んで、元町二丁目の会所の前でUターン。

 

札の辻に戻って左折、北へと向かいます。

 

喜多町の会所の前で町の代表者同士の挨拶。

川越まつりを通して、町同士がさらに連帯感を深めていく。

 

向こうからやってきた仲町「蘭陵王」の山車。廻り舞台をくるりと向けて会所に挨拶。

 

野田五町と仲町の山車が向かい合って曳っかわせ。

 

山車はさらに北へと進んで志多町の会所へ。

ここは、昭和30年から59年間子供たちに親しまれていた梅原菓子店(かどみせ)だったところ。

今年、昔の姿に復元されて、地域に開かれた読書館「旭舎文庫」としてリニューアルオープン。

川越まつりで山車を曳きながら、この一年の街の移り変わりを肌で感じる。

 

館内には志多町の人形「武蔵坊弁慶」が展示されていました。

 

手古舞の衣装に身を包んだ子供たち。まだまだ元気そう。

 

山車は一番街へ。川越まつり会館へ挨拶からの曳っかわせ。

 

時の鐘の前を通る山車はシャッターチャンス!

 

りそな銀行前では幸町の山車が夜に向けて提灯の取り付けの真っ最中。

 

連雀町の会所で挨拶を済ませて、連雀町交差点を右折。

 

山車を止め提灯の取り付けが始まりました。

 

焼き鳥を片手に束の間の休息。安堵の表情が浮かびます。

 

川越の街に夜の帳(とばり)が降り始めました。

提灯が灯り豪華絢爛な山車は夜の装い。幻想的な姿へと形を変えます。

 

野田五町の山車も提灯を灯し出発!

拍子木が鳴らされソーレ、ソーレの掛け声とともに動き始める山車

 

中央通りにある大会本部へもご挨拶。市役所や警察官らが出迎えます。

 

中央通りを進む山車、川越まつりがもっとも賑わいを見せる時間が近づいてきています。

 

もうすぐ始まる激しい曳っかわせに備えて山車はしばしの休息。

宵山では、その美しい姿を皆さんに鑑賞してもらいます。

 

野田神社へと戻ってきました。

先ほどまでの街の喧騒が嘘のようにひっそりと静まり返った境内。

 

社務所から聞こえる笛や太鼓。留守番役の町内の方々が山車からの映像を眺めていました。

その姿に、まつりの雰囲気を伝えるお手伝いができているだと実感できました。

 

宵山を終え川越まつりはいよいよクライマックス。

 

まだまだ続けたいところですが、いささか長くなりました。

この続きは来週。雨に降られた翌日の模様とともにお届けしますのでお楽しみに!

 

取材・記事 白井紀行


INFORMATION

野田五町 八幡太郎義家の山車(川越まつりLIVE配信)

【場所】川越市野田町1-11-9

【情報】http://www.kawagoematsuri.jp/index.html (川越まつり公式ページ)

 

川越まつりLIVEちゃんねる

 八幡太郎義家の山車に搭載したWebカメラから臨場感溢れるUSTREAMで生中継

【実施】平成29年10月14日(土)、15(日)10:00〜22:00

【HP】http://tokusetsu.koedo.info

【FB】https://www.facebook.com/川越まつりLIVEちゃんねる

【TW】https://twitter.com/hikkawase

川越市野田町1-11-9