漫画「食の軍師6」にも登場した昔ながらの中華屋さん〜ラーメン・定食 喜楽〜
町の中華屋さんは、専門の中華料理屋さんとは一線を画すお店。
ラーメン、餃子、炒飯、酢豚、レバニラに加えカレー、唐揚げ、フライなど何でもあり。
ここで食べるのは「お昼ご飯」。ランチやグルメなんて横文字は似合わない。
NHKのお昼のニュースを聞きながら、たっぷり盛られたどんぶり飯でお腹いっぱい。
店主と顔なじみになれば、まるで、もうひとつの我が家のようなお店。
そんな、町の中華屋さん。東田町の六差路近くにある「喜楽」をご紹介します。
川越まつりで野田五町の山車からライブ中継をするための機材の取り付けもひと段落。
一緒に作業をしていた町内の人に「お昼にしよう」と連れられてやってきました。
このお店のイチオシだよと言われて注文したのが「豚肉の生姜焼き定食」
生姜焼きと一口にいってもバラ肉を使ったものや玉ねぎと一緒に炒めたりと様々。
喜楽では、白い脂身も魅力的なロース肉に生姜がたっぷりとまぶしてあります。
特に取材は考えてなかったのにこのビジュアル。記者魂が揺さぶられ思わず激写。
美味しそうなお肉を前にじっくりと写真に収めている場合ではありません!
カメラを箸に持ち替え、厚切りのロース肉を頬張り、間髪入れずご飯を掻き込む。
これが生姜焼き定食の醍醐味。
っと、いささか興奮気味の頭とお腹をサラダでクールダウン。
箸休めに自家製のオシンコをポリポリ、味噌汁をズズッっとすする。
一切の気取りもなくお腹を満たす至福の時間、幸せです!
後日、改めて取材ともうひとつ目的があって訪問。
この日は麻婆豆腐定食(サラダ付き)を注文しました。
目にもあざかやなオレンジ色のスープに浮かぶ麻婆豆腐は優しめの辛さ。
丼飯をものともせずご飯が進みます。
お腹いっぱいになったところで、「漫画に出てましたよね」と店主に聞いてみる。
実はこのお店、記者が好きな漫画「食の軍師6」に登場したんです。
「そーなんですよ」と掲載された雑誌を手に嬉しそうに話し始めるお二人。
単行本を見せると「へぇ、こんなのも出てたんですね」と知らなかった様子。
差し上げようとすると、実直なご主人のこと、本のお代を渡してくれましたm(_ _)m。
お店の人の高齢化やチェーン店の進出。
昭和の雰囲気を残す町の中華屋さんは、激減しつつあると言われます。
毎日のお昼ご飯、地方出張へ行った時、都合で晩御飯を外で食べることになった時。
そんなときに見つけるとほっとするのが町の中華屋さん。
お客の我儘と思いつつも、やはり、いつまでも町の顔として残り続けて欲しいものです。
取材・記事 白井紀行
INFORMATION
ラーメン・定食 喜楽
【住所】川越市東田町7-66
【電話】049-244-3081
【営業】11:00〜21:00
【定休】土曜日