晩秋の秋の空を焦がす〜成田山川越別院の火渡り祭り〜
立冬をすぎ暦の上では冬とはいえ、感じる季節は晩秋の川越。
11月23日に久保町にある成田山別院では、恒例の「火渡り祭」が行われました。
火渡りの意味はこちら → http://www.kawagoe-naritasan.net/hiwatari.htm
午後1時に法螺貝が響き火渡り祭の始まりです。
まずは、本堂の不動明王に祈願。
そして、市内を巡ります。
境内には薪を積んでヒノキの青葉で覆った護摩壇が設(しつら)えてあります。
荒縄で結界が張られ邪気を祓い内部を清める儀式が粛々と進められて行きます。
祭文の儀(祈願文の読み上げ)
弓を使って東西南北と中央に五大明王をお呼びして道場の守護を願う法弓の儀
閼伽(あか)水で薪(たきぎ)を清めます
そして、いよいよ点火。松明の火が薪に移されます。
パチパチと爆ぜる音が聞こえます。
やがて空が白い煙に包まれたかと思ったら、
一挙に炎が吹き上がります。
見物客は結界の外にいるのですが、火の熱さが頬に伝わってきます。
大道師による主法
山伏による祈祷が境内に響きます。
その声に触発されたのかさらに勢いを増す炎。
山と積まれた祈願納札。
様々な願い事が込められた祈願納札が投げ入れられ炊き上げられていきます。
火の勢いが落ち着き始め、火渡りをする道が作られて行きます。
(以降、正式な儀式の名称が不明なので写真のみ)
通り道が塩で清められます。
大道師が先陣を切って火渡りを行います。
山伏達がそれに続きます。
山伏らが渡り終えると、続いて事前に申込をした参拝者が順番に渡って行きます。
水屋で足を冷やす火渡りを終えた参拝者。
「火渡り祭」は毎年11月23日です。
秋の一日、こうした行事に足を運んでみるのは如何でしょうか?
取材・記事 白井紀行
INFORMATION
火渡り祭
【住所】川越市久保町9-2
【電話】049-222-0173
【開催】平成27年 11月23日 13時〜
【HP】成田山川越別院