お客さんとお店とスタッフの3つの笑顔が重なって〜第7回川越パンマルシェ〜

, ,

取材・記事 白井紀行

 

今年で第7回となる川越の5月を代表するイベント「川越パンマルシェ」

回を重ねるごとに出展者、来場者が増え、様々な企画も充実してきました。

このイベントを支えるのに欠かせないのがボランティアスタッフ。

記者も毎年、スタッフとして参加しています。

何ヶ月も前から打ち合わせを重ね、準備し、会場を設営して、当日を迎えるまで。

いわば、裏側から見たもうひとつの「川越パンマルシェ」をご紹介します。

 

4月15日 最後の全体会議

今年は2018年2月中旬からボランティアの募集が始まりました。

実行委員会や担当ごとの分科会が開催され4月15日が最後の全体会議。

今年のボランティアは50名を越え、うち、3分の1が初参加。

昨年の川越パンマルシェに来て、パンが好き、いろんな人と知り合いたい。

参加する理由は様々。

イベントまで残り1ヶ月を切り、各チームは更に準備を加速させます。

ちなみに「川越パンマルシェ」の情報のやり取りは主にFacebookとメッセンジャー。

ただ、若い世代はFacebookをやっていないとか。今後の課題です。

 

5月12日(土)前日設営

第2回から6回までは「小江戸蔵里」で開催されて来た「川越パンマルシェ」

盛況になるのは喜ばしいのですが、会場の広さにも限界を感じていました。

 

今年の会場は「まるひろ川越店第6駐車場」

Googleマップで見ると、丁度蔵里の敷地から建物を取り去った位の広さ。

これに事務棟のビル1Fのスペースが加わります。

何もない平面なスペースなので、設営や運営も楽になりそう。

ここに決まった時は漠然とそう思っていました。

 

17時に事務棟に到着するとテントや什器がところ狭しと置かれていました。

駐車場なので当たり前ですが、テントも何もありません。

前日に実行委員の二人があちこちを走り回ってトラックで運んで来たのです。

 

事務棟はお客さんの飲食スペースとワークショップなどに使われます。

まずは、机や椅子を移動させて会場を設営します。

 

机を並べ終わったら制作物の準備や組み立てにかかっていきます。

 

こちらはボランティアからアイデアが出た新企画「パン釣り大会」

パン、サカナ、タコ、カニなどをを釣り上げると景品がもらえるゲームです。

 

試し釣り。大人用は針が小さくて紐も長い。

景品には6月末まで何度でも使えるhonohonoさんのハンバーガー券も!

発表されると「私たちも欲しい」と声が上がっていました(笑)

 

食パン食べ比べのブースのディスプレィ。手にしている案内板も手作り。

色々な技能を持った人がスタッフとして参加。

どれも温かみがあって工夫を凝らした作品ばかり。次回はそちらにも是非注目を!

 

顔はめパネルやインスタグラムのフレームも人気。SNSで共有されていました。

 

「川越パンマルシェ」を「大人の文化祭」と例える人がいます。

まさに学生時代のノリで、みんなで「ワイワイがやがや」と楽しい時間を共有。

だから、大変だけど、また、来年も参加したくなるんです。

 

こちらは誘導を中心とした設営チーム。

テントの設営は明日ですが、その位置決め(場ミリ)は今日中に済ませます。

 

テントのサイズまで細かく書き込まれたレイアウト図を元に場ミリの手順を確認。

手にしたマニュアルには線の引き方まで丁寧に書き込まれていました。

 

位置決めの基準となる線をピンクの糸で決めて、

 

長さを測ってガムテープをL字に貼る。L字の角の内側にテントの足が来ます。

駐車場の都合で18時半頃からのスタート。すぐに日が落ちて照明の下での作業。

 

川越パンマルシェの旗の組み立て。

 

頭にコッペパンも載せて準備万端のご当地コッペパンチーム。

他のチームもディスプレイや看板の制作などを終えたようです。

 

いよいよ、明日が本番。「頑張りましょう」と挨拶して解散。

ふぅ、疲れた!

 

5月13日川越パンマルシェ当日

翌朝、来れる人は6時半に集合。朝の挨拶もそこそこに会場の設営に取り掛かります。

 

運動会の本部席に使うサイズの大きなテント。これを6張り組み立て。

初めての人もいるので、まずは1張りをお手本にして組み立て方を説明。

 

休憩スペースのアルミベンチやワークショップのテーブルや机を並べる。

 

風で煽られないようにテントには重しを取り付けます。

ひとつ20kgのものが55個。前日に運び込んだお二人さん大変でした(感謝!)

 

徐々に会場らしくなって来ました。

 

テントの組み立てが終わったら、今度はブースの設営。

看板やテーブルカバー、小物類を揃えるなどやることは多い。

 

こちらは、第1回から続いてるイベント企画「棒パンBBQ」

パンを焼くためのコンロや生地を渡したりパンをこねる台が並べられていきます。

 

こちらは「川越を食べようご当地コッペパン」のブース。

可愛いディスプレィや看板が飾り付けられていよいよ楽しげな雰囲気に。

 

誘導チームのリーダの力作「誘導案内」はパン屋さんのテントに貼り付けます。

 

スタッフからキャストへ

時間はあっという間に過ぎ、時間は9時。

事務棟の前にスタッフが全員集合。全体ミーティングが始まりました。

 

ボランティアスタッフを束ねるあずさんとベーカリ楽楽の祐子さんの挨拶。

 

目印の赤いバンダナを首や頭に巻いていく。

この瞬間からスタッフはお客様を迎えるキャストへと気持ちが切り替わる。

 

ミーティングの〆は恒例のキャスト同士ハイタッチ!

お互いが手を触れあい声を掛け合い、一挙にテンションが高まります。

 

開場まであと1時間、準備も佳境に

パン屋さんのブースでは、続々とパンが運び込まれ並べられていきます。

 

ディスプレイにもお店の個性が光ります。

 

事務棟では「食パンの食べ比べ」用に食パンをカット。

 

埼玉の小麦「ハナマンテン」の紹介コーナ。

平成19年から坂戸で栽培が始まった強力小麦。モチモチとした食感が特徴。

 

アイロンビーズのワークショップを行う「おすし雑貨研究所」

今日はお寿司でなくて、パンをモチーフとした雑貨が中心です。

 

インフォメーションブースには、出店するお店の情報が満載のチラシ。

パンの美味しい食べ方や川越の観光案内図が並べられていきます。

 

曇り空ですが、心配された天気も大丈夫そうかな?

川越パンマルシェの旗も風に揺れながら、お客さんを待ち構えています。

 

色んな種類のコッペパンが楽しめる「glin coffee」のブース。

展示台に並べられているコッペパンや手にしているドリンクは何と食品サンプル。

本物そっくりのあまりの出来栄えに誰もが感心していました。

 

開店準備も佳境に入り、お客さんを迎える準備もほぼ完了でしょうか?

 

棒パンBBQのブースではコンロに火が入り炎が上がります。

 

開場45分前 お客様がやってきました

開場は10時30分の予定ですが45分前から入り口にお客様が並び始めました。

配られたチラシやインフォメーションの看板を興味深く眺めています。

 

と思ったら見る間に列はどんどんと伸びていく。

 

あれよあれよと伸びる列を捌(さば)くため、ベビーカーエリアにも並んでもらう。

予想外の列にすかさず、まるひろ川越店のスタッフがヘルプに周ります。

 

会場はたちまち満員に

これ以上、並ばせるスペースが無くなり、5分前倒しで開場。

殺到しないように調整しながら入場してもらいますが、たちまち会場は満員に。

記者も写真を撮る間もなく12時ごろまでは誘導に手一杯でした。

 

なので、Twitterのタイムラインでお楽しみください。

ブログやFacebook、Twitterもキャストの仕事。

パンマルシェの開催が決まってから今日まで様々な情報を発信して来ました。

お昼前にようやく途切れた入場の列。

ずっと入り口付近のhonohonoさんのブースに張り付きだったので会場を一回り。

 

ハナマンテンのパンセットも人気のようで残りわずか。

 

棒パンBBQも盛況で、焼きたてのパンを美味しそうに齧り付いてました。

 

「食パンの食べ比べ」は店名を見せないブラインド方式での試食。

一切れを見ただけで「あっ、○○のパンだ!」と当てたお子さんもいたとか。

 

クリーム、アン、ジャムなどをコッペパンに挟んでオリジナルサンド作り。

自分の好きな具材をたっぷり乗っけて、子どもたち美味しそうに食べてました。

 

事務棟ブースを覗いてみる。

おすし雑貨研究所ではアイロンビーズ体験。色とりどりのビーズが目を引く。

 

予約制の家庭でできるパン作りコーナー。

オーブントースターではでっかいチーズフォカッチャが焼きあがってました。

 

12時過ぎ 売り切れ店が続出!

お昼が過ぎましたが会場はまだまだ大勢のお客さん。

開場前はどこもパンが山と積まれていたはずなのに、売り切れ店が出始めました。

「今年は早いねぇ」とキャストからも思わず声が上がります。

 

ラフテルさんは自慢のフレンチトーストを脇目も振らずに焼いていました。

160食用意していたそうですが、ほどなくして見事完売。

 

パン工房クローバーさんも残りわずか。

後でもう一度訪れて、最後に残っていたラスクを購入しました♪

出展者さんの心遣いに感謝!

パンのお供と題して、今回初参加の「はやしハム」

こだわりのベーコンはお客様のみならずキャストの間でも大きな話題に。

「どこで買えるの?」と質問が続出していました。

(今は大手プライベートブランドの委託製造ですが、自社ブランドも企画中とか)

 

キャスト向けに用意してくださった特製のチーズベーコン。

脂と塩味が絶品で、あぁ、ここにビールがあればと思わず心の叫びが、、

 

これがキャストとして参加する楽しみといっても過言でない「募パン」

各店舗から昼食用として選りすぐりのパンの詰め合わせが一人一人に提供されます。

もちろん、全部食べきれるわけはないので、お土産として持ち帰ります。

 

徹夜でパンを焼いてきているというのに、一言を添える心遣いが嬉しい♪

 

とうとう雨が降ってきた

何度かポツリと来ていましたが何とか閉場まで持ってくれれば。

その願いは残念ながら叶わず、雨が降り出して来ました。

これまでの6回は晴天だったので、初の雨です。

 

とはいえ、お客さんの波はすっかりと引いており、ほぼ影響は無い状態。

このまま、大過なく閉場を迎えられそうです。

 

ボランティア企画始動!

会場が一段落した頃に何かできないかと企画された「パン釣り大会」がスタート。

チャリティへの協力金100円を払って大人も子供も竿を持って挑戦。

 

釣り上げたパンの裏には「食うポン券」と名付けられた景品カード。

お店に行って、商品の無料や割引が受けられる特典がプレゼントされました

 

まだまだお客さんは途切れません。

 

16時 無事に川越パンマルシェ閉幕です!

雨は本降りになりましたが、時刻は16時。

第7回川越パンマルシェも無事に閉幕を迎えました。

 

出展者、スタッフ全員でイベントの成功を祝います!

 

続いて、川越食パン大賞の発表! 今年はナンツカベーカリー。

勝因を尋ねると「6枚切りのところを5枚切りで持って来てしまいました」と告白。

それが謙遜か作戦だったかは、皆さんの舌で確かめて見てください。

 

最後はスタッフ全員で記念写真。

 

ハイタッチでイベントの成功と互いの労(ろう)を労(ねぎら)います

 

さあ片付けましょう

さて、もう一踏ん張り。雨降る中ですが最後の大仕事、撤収作業です。

公式発表によれば、第7回の来場者数は過去最大の12,000人。

会場を移したことでどうなるかと不安もありましたが大成功でした。

仕事や家庭を持ちながら、自分の時間を割いてまで、なぜ、スタッフを?

そんな声も聞かれますが、理由はただ一つ「楽しいから」

ひとつの目標に向かってみんなで作り上げる楽しさは何物にも代えがたいもの。

是非、次回はあなたも私たちの仲間となってパンマルシェを支えて見ませんか?


INFORMATION

第7回川越パンマルシェ

【開催】平成30年5月13日11:00〜16:00

【場所】まるひろ川越店 第6駐車場

【主催】川越パンマルシェ実行委員会

【HP】https://ameblo.jp/kawagoebread/

【FB】https://www.facebook.com/kawagoebread/

【TW】https://twitter.com/kawagoe_bread