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川越と東秩父村のご縁を結ぶ伝統の和紙「細川紙」〜東秩父SELECTION#2〜
人, 街取材・記事 白井紀行
大勢の観光客で賑わう一番街を抜けて更に北へ。
縁結びの神様で知られる氷川神社へと向かう交差点の角にある「旭舎文庫」
中に入れば一足早く満開となった桜(取材日は3月10日)。
お祝い事には欠かせない白の胡蝶蘭。
初夏を思わせる紫陽花の鉢植え。
結婚式に華やぎに彩りを添える薔薇の花々。
色とりどりの花が目を楽しませますが、季節外れの花は一体!?
実はこれらは「細川紙」と言われる和紙でできた花。
「細川紙フラワー」と呼ばれています。
「細川紙フラワー」は再現性が高いのでパッと見では本物に見えてしまう。
外から見た時にお花の展示をしているのかしら?
そう言われる方も多いです。と素敵な笑顔で話すのは案内頂いた西さん。
東秩父村の魅力を川越でPR
「東秩父村」は埼玉県では唯一の村。
川越市から見て北西の方向に位置し、車で約1時間の距離にあります。
村をPRし身近に感じてもらおうと企画されたのが「東秩父SELECTION…

ほしおさなえ先生の小説で巡る小江戸川越のまち(スタンプラリー)
活, 街, 遊取材・記事 白井紀行
小江戸川越で昔ながらの活版印刷所「三日月堂」の店主 弓子さん。
彼女の元にはいろんな悩みを持った人が訪れる。
活字を並べて印刷物を作るなかで、自分なりの答え(言葉)を見出していく。
川越を舞台にしたほしおさなえさんの小説「活版印刷三日月堂」
星たちの栞、海からの手紙、庭のアルバムと続き、いよいよ4巻で完結します。
小説で描写されるお店や景色は、私たちが暮らす川越の今と重なっている。
そんな街を巡るスタンプラリーが8月1日〜17日まで開催されています。
まずは蔵の街の本屋さん太陽堂へ
4巻目の「活版印刷三日月堂・雲の日記」の発売日は8月5日。
一番街にある「太陽堂」で買い求めることにしましょう。
中は昔ながらの本屋さん。どこかほっとさせる雰囲気。
川越に関する本をまとめたコーナーがあって、記者も何点か買い求めています。。
お目当ての新刊は一番目立つ所に、既刊とともに並べてありました。
スタンプラリーの台紙となるパンフレットもこちらで入手。
スタンプを5箇所以上を集めれば活版印刷の限定ハガキがもらえます。
暑い中、律儀にしなくても良いのですが、①から巡っていきましょう(笑)
①…

大銀杏と菊まつりと現代美術と〜秋深まる川越をたっぷり満喫散歩〜
活, 街, 遊11月7日(火)は二十四節気のひとつ「立冬」。
暦の上では冬を迎えるわけですが、気分や気候としては秋真っ盛り。
というわけで、川越の秋を探して街を歩いてみました(取材日は11月5日)。
以外に多いぞイチョウのみどころ
秋といえば紅葉の季節。寺社の多い川越では境内の樹木が赤や黄色に染まります。
出世稲荷神社
【住所】川越市松江町1-7
【参考】https://tesshow.jp/saitama/kawagoe/shrine_maze_shusse.html
小江戸蔵里から少し進んだ路地を曲がると大きなイチョウの木が目に飛び込みます。
天保2年(1832)年に京都伏見稲荷神社本宮から分祀した出世稲荷神社。
いちょう窪の出世稲荷の公孫樹として名声がある。向かって右は幹周り(目通り)5.67メートル、根回り7.6メートル、左は幹周り7.25メートル、根回り9.7メートル、二本とも樹高は約26.5メートル、樹齢は650年余年と推定され、みごとな美しさと枝張りを示し、樹勢もきわめて旺盛である。公孫樹は、日本と中国の一部に産するイチョウ科を代表する落葉樹で秋に鮮やかに黄葉する。雌雄異株で、種子はいわゆるギンナンで食用となる。(案内板より)
同社は名前の通り「出世」や「商売繁盛」「五穀豊穣」にご利益があります。
本川越から徒歩で一番街へ行くまでにちょっと寄り道してみては?
川越熊野神社
【住所】川越市連雀町17-1
【HP】http://kawagoekumano.jp/
小江戸蔵里からまっすぐ北へ、大正浪漫夢通りの手前にあるのが川越熊野神社。
開運・縁結びのご利益を始め、銭洗い弁財天など境内社ごとにご利益があります。
赤、緑、黄色のグラデーションが美しいケヤキに囲まれた境内です。
連雀町の山車蔵の傍には大きなイチョウの木があります。
蓮馨寺
【住所】川越市連雀町7-1
【HP】http://renkeiji.jp/
毎月8日の呑龍デーや川越昭和の街を始め数々のイベントの舞台となる蓮馨寺。
イチョウこそありませんが、境内の木々は色づき始めていました。
この日は、川越華道連盟70周年記念ということで講堂で「いけ花展」を開催。
秋らしい作品も展示されていました。
養寿院
【住所】川越市元町2-11-1
【HP】http://yojuin.or.jp/
蔵造りの街並みが連なる一番街。川越まつり会館手前の路地に入ると目に映るイチョウの木。
寛元2(1244)年に河越経重が開基となり、大阿闍梨円慶法師が開いた「養寿院」
普段は静かなお寺ですが、青空をバックに門前のイチョウが黄金色に染まる姿は圧巻です。
六塚稲荷神社
【住所】川越市元町2-8-12
【参考】https://tesshow.jp/saitama/kawagoe/shrine_moto_mzka.html
菓子屋横丁を過ぎて高沢橋の袂(たもと)にある六塚稲荷神社。
気にかけながら歩くとこちらにも立派なイチョウの木を見つけました。
観音寺
【住所】川越市石原町1-18-1
【参考】https://tesshow.jp/saitama/kawagoe/temple_isihara_kannon.html
【記事】3頭の獅子に悪魔除け・安産・子育ての願いを込めて〜「石原のささら獅子舞」〜
毎年4月第3土日に県指定文化財「石原のささら獅子舞」が開催される「観音寺」
境内にイチョウの木が植えられていました。
東明寺
【住所】川越市志多町13-1
【参考】https://tesshow.jp/saitama/kawagoe/temple_sida_tomyo.html
【記事】日本三大奇襲のひとつ川越夜戦の地で猫と戯る〜東明寺〜
一番街の喧騒を離れてさらに北へ、ひっそりと佇むのは「東明寺」
イチョウの足元には日本三大夜戦のひとつ川越夜戦の石碑が建てられています。
川越氷川神社
【住所】川越市宮下町2-11-3
【HP】http://www.kawagoehikawa.jp/
縁結びの神様、地元では「おひかわさま」として親しまれる「川越氷川神社」
この時期は七五三ということもあって境内はものすごい人で賑わってました。
川越八幡宮
【住所】川越市南通町19-3
【HP】http://kawagoe-hachimangu.net/
クレアモールと平行して走る八幡通り沿いにある「川越八幡宮」。
こども相撲大会や鎮守の森コンサートで賑わう神社。年末に奉納される大絵馬も有名です。
川越八幡宮は縁結びのご利益。境内には恋が叶う「縁結びのイチョウ」が鎮座。
御神木に柏手を二度打つと夫婦円満・良縁に巡り会うといわれています。
平成・明仁天皇がお生まれになった御年(昭和8年12月23日生)川越八幡宮の崇敬者によって男イチョウと女イチョウ二本を植樹したが、いつしかその二本の木は寄り添い、一本に結ばれてしまったことに由来する。固く結ばれた二本の御神木に触れ御守りを身につけ、二度柏手を打つと夫婦円満・良縁に巡り会うと伝えられている(案内板より)
中院
【住所】川越市小仙波町5-15-1
【HP】http://www.nakain.com/jp.html
川越の季節を語る上で欠かせないのが中院。春には枝垂れ桜が美しいお寺です。
秋になれば境内は紅葉に染まります。
この日は、まだぼちぼちと色づき始めたばかりという感じでした。
川越大師…

洋食定番の豪華ラインナップが嬉しいボリュームたっぷりランチ〜MILKYWAVE〜
食一番街「蔵の街」をさらに北へ、川越夜戦で知られる「東明寺(関連記事)」の近く。
コンクリート打ち出しでハイソな雰囲気を醸し出す建物が目を引く。
たくさんのお客さんが通った年季を感じさせる扉が迎えてくれます。
入り口にあった本日のランチ「ポークソテー」をオーダーしました。
970円で、サラダ、スープ、ドリンクが付く。一番人気なのもうなずけます。
まずは、マカロニの乗ったサラダ。
メインディッシュのポークソテー。
大きなお肉がでんと構えて否が応でもテンションが上がります。
甘辛のソースに肉厚でも柔らかいお肉の味が口に広がります。
お肉の下には揚げたナス、メインの他にこういった添え物もあるのが嬉しいですね♪
ボリュームもあってお腹いっぱいになりました。
細君が選んだのは、オムライス(カレー味)
一口いただきましたが、カレーとオムライスが一度に味わえるなんて贅沢ですね!
「次はカレー味のスパゲティが食べてみたい」といっていた細君。
スパゲッティ、グラタン、ドリア、サンドイッチ、ピラフ、ハンバーグ、チキン、豚肉。
洋食の定番のカテゴリが豪華ラインナップするフード部門は、それぞれの種類も豊富。
メニューを見て「どれにしたらいいの?(><)」と思わず嬉しい悲鳴が出てしまいそう。
カフェタイムには、ヨーグルト、アイスクリーム、ケーキのデザート部門。
ディナータイムには、ビールやワインも揃ってます♪
取材・記事 白井紀行
INFORMATION
MILKYWAVE
【住所】川越市志多町17-2
【電話】049-222-1101
【営業】11:00~22:00(L.O…

日本三大奇襲のひとつ川越夜戦の地で猫と戯る〜東明寺〜
街観光客で賑わう一番街商店街をさらに北へ。
それまでの喧噪が嘘のように静まったところに、ひっそりと東明寺の参道があります。
時代を感じる川越市志多町という看板。
東明寺の近くにはこんなモダンな外観の建物も。
川越の歴史を語る上で欠かせない東明寺。
知名度とは裏腹に割とこじんまりとしたお寺です。
境内に入るとまず目につくのが「川越夜戦跡」の大きな石碑。
背後には、秋に美しく色づく大銀杏。
川越夜戦については、入り口にある案内板に説明があります。
川越夜戦跡
天文6(1537)年の戦いで北条氏綱に川越城を取られた扇谷上杉朝定は、再びこれを奪還すべく山内上杉憲政、古川晴氏と連合して総勢8万余騎を持って、天文14(1545)年10月に川越城を包囲した。
一方、福島綱成の率いる城兵は、わずか3,000人で立てこもっていたが、翌年(天文15(1546)年)春には既に兵糧も尽きて非常な苦戦に陥っていたところ、北条氏康が8,000騎を率いて猛攻撃を開始し、これに呼応して城兵も城門を開いて打って出たので東明寺寺口を中心に激しい市街戦となった。
多勢を頼んで油断しきっていた上杉・古川の連合軍は、北条氏の攻勢に耐えられず散り散りになって末山口に向かって敗走を始め、この乱戦のなかで上杉朝定は討死にし、憲政も上州に落ちのびたと伝えられている。
敵に比べて問題にならないくらい少ない兵力で連合軍を殲滅したこの夜戦は、戦略として有名である。
歴史を感じさせる本堂
境内社の稲荷諏訪天満宮三社
東明寺についても案内板から。
東明寺は、時宗(開祖一遍上人)の寺で稲荷山称名(いなげやましょうみょう)院東明寺と称し、本尊は虚空蔵菩薩である。
お寺の位置は、川越台地の先端が水田地帯に接する北の端にある。この辺りからは、新河岸川を境として川越の町の北側を入間川を主流とする分流が幾筋も流れ、水田地帯を形成しており、古くからこの穀倉地帯を領する多くの武士団が存在した。
東明寺は、こうした土豪の1人河越氏の庄園の東側に連なる広い寺領を有していた。その寺領は、東明寺村、寺井三か村、寺山村などに及び、広大な境内を有して、その惣門は今の喜多町の中程にあったと伝えられる。
このことから、喜多町の古名を東明寺門前町と称したと言われている。天文15(1546)年4月に戦われた上杉、北条軍の川越夜戦は、一名東明寺口合戦といわれ、この地の要路松山街道を含んだ東明寺寺領と境内で争われたものである。
当時は、今の様子から想像もつかないくらい、広大な境内だったんですね。
ご本尊は、「虚空菩薩像」で本堂に安置されているので普段は見ることができないようです。
名前の由来は、智慧と福徳を大空(=虚空)のように無尽蔵を持っているとのことから。
今は学問と福徳を授ける菩薩で、丑寅の人の守り本尊。毎月13日が縁日です。
本堂脇にある四面塔。
3面に2体のお地蔵様が、残る一面にはこれを造立した縁起が彫ってあります。
境内に訪れる人を静かに見守っています。
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