第1回キテミル川越ショートフィルム大賞〜授賞式とノミネート作品上映〜に行ってきました
川越から東武東上線、JR山手線と乗り継ぎ、約1時間で原宿駅。
人波をかき分けるように都道413号線を表参道方面へと進む。
7分ほど歩いたところで到着したのが「表参道ヒルズ」
こちらで6月4日、キテミル川越ショートフィルム大賞の授賞式とノミネート作品が上映されました。
キテミル川越ショートフィルム大賞とは?
川越市では平成28年8月1日から1月31日まで、市内の魅力ある地域資源を発掘し、映像による発信を行うことを目的に、川越をロケ地とした25分以内の映像作品を対象としたコンテスト「キテミル川越ショートフィルム大賞」の募集を行い17作品の応募がありました。
その中から4作品がノミネート。上映を行なった後、大賞の1作品が発表されます。
「キテミル川越ショートフィルム大賞」は、米アカデミー賞公認の「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2017」の一部門として今年創設されました。
‖ 上映前にお話を伺いました
川越伝統の着物、川越唐桟(とうざん)で颯爽と現れたお三方。
左からSSFSの代表で俳優 別所哲也さん、川合善明 川越市長、川越出身の俳優 市村正親さん。
上映前にお時間をいただきましてお話を伺いしました。
別所哲也さんは市村正親さんの後輩。昨年7月には、ウェスタ川越で藤原紀香さんと「ミュージカル『南太平洋』」で共演。個人的も川越を訪れて、小川菊でうなぎを召し上がったそうです。
子供の頃は川越の街が遊び場だった市村正親さんには、「蔵の街、菓子屋横丁、川越まつり以外ではどんなところに注目していますか?」と伺ったところ、真っ先に伊佐沼があがりました。その他市内に多く点在するお寺、神社なども魅力ですね、と語ってくださいました。
川合市長は、映像が発信されることで川越を全世界に知ってもらう機会になりますと話されました。
インタビューに真摯に受け答えていただき、その紳士的な対応に、特にカワゴエ・マス・メディアの女性陣はますます好感度がアップしたようです。
川越市のマスコットキャラクターは愛想を振舞いて入場者に挨拶。
川越市職員、J:COM川越局、川越スカラ座、川越クリアーズもお見かけし街を挙げての応援です。
会場となった表参道ヒルズ スペース オーは定員300名がほぼ満席。熱気が感じられます。
‖ ノミネート4作品の上映が始まりました
照明が落とされ、スクリーンに「キテミル川越ショートフィルム大賞」と大きく映し出されました。
「川越の様々な姿や魅力を知っていただき川越を訪れるきっかけになることを期待します。」
と川越市長の挨拶の後、4作品の上映が始まりました。
宝池に寄り道を(井上博貴 監督)
川越・熊野神社にある銭洗い弁天での想い出のエピソードを中心に、過去から現在を描くラブストーリー。しっとりとした情緒感に溢れる作品です。いつも見ている街の景色がスクリーンを通すとまた違ったものに見えてくるのも印象的でした。
的場たぬき山公園(小崎基広 監督)
的場たぬき山公園で奇跡を起こすたぬき像を見つけた若者2人。3つの願いが叶うということで、まずは1億円を願ったのだが事態は思わぬ方向に..。当法人のメンバーの一人は「子供の頃に遊んだ公園が出てきてびっくりした」という感想も話していました。
ゆるい恋(中條夏実 監督)
川越市のゆるキャラ「福っくらちゃん」のナカノヒトに一目惚れした太一。彼女に再び会うために友人とともに川越を訪れて「福っくらちゃん」を見つけるが…。会場でもお客さんの笑い声が一番多かったラブコメディでした。
いもガール(生見司織 監督)
川越の「ミスさつまいも」選ばれた元アイドル「早乙女桜」。だが、彼女には笑顔に対するコンプレックスがあって続けられないと自信を無くす。川越市職員との交流の中で笑顔を取り戻していく物語。俳優陣の個性が際立っていて見ていてヒロインを応援したくなる作品でした。
‖ いよいよ大賞の発表です
スクリーンに「審査員 別所哲也 市村正親」と大きく映し出されました。
いよいよこの4作品の中から1作品が大賞として選ばれます。
別所哲也さん、市村正親さん、川合市長が大きな拍手に迎えられ登壇。
上映4作品のタイトルが読み上げられ、大賞は井上博貴監督の「宝池に寄り道」に決定です。
会場からの温かい拍手ともに井上監督が登壇し、川合市長から賞状の授与。
賞金のプレゼンターは市村正親さん。
遠慮がちな井上監督を中央に呼び寄せる。そんな市村さんの優しい人柄も素敵でした。
副賞は「川越銘菓の詰め合わせ」。他の3作品の監督にも奨励賞として送られました。
「素敵な場所で作品を見ていただけて嬉しい。撮影ではたくさんの川越の方にも協力を頂きました。他の作品では川越市役所で撮影したシーンも見られましたので、これを機に(今後、川越で撮影する時には皆さんに)甘えさせてもらいます」と監督の受賞の言葉。
「自分も川越出身で、どれを見ても涙ちょちょ切れる作品でした。受賞作の宝池に寄り道では、時の鐘など子供の頃にいっぱい遊んだ街が出ており、また、ショートフィルムのなかに一番人生が詰まってました。今後も川越を題材にすばらしいショートフィルムを作って僕たちを楽しませて下さい」と市村正親さん。
「川越のそれぞれの魅力を伝える作品。観光映像としてもショートフィルムの物語としてのシネマチックなところがどんなところにあるのかを皆さんと一緒に見させていただきました。最近は海外の方もたくさん来ていて実際行ってみると私たちのように着物を着て町を歩いて人がたくさんいる場所でした。
まだ行ったことのない人はぜひ行ってもらいですし、川越を始め地域それぞれの魅力がショートフィルムで伝えるそういった映画祭であればと思います」と別所哲也さん。
最後は「ときも」も壇上に登場してフォトセッション。
ご当地アイドル「川越クリアーズ」から羽風有紗さんと瀬戸りなさんも作品を楽しみました。
井上貴博監督からは「撮影で苦労した所はなく、地元のみなさんに良くしていただきました。 夜の街のシーンが多かったのは観光客などの人通りもあって、その時間でないと撮影ができなかったからです。これは裏話です(笑)。でもその結果とてもよい映像を撮ることができました」とコメントを頂きました。」
‖ 思わぬ出会いも
会場を後にして駅へと向かうカワゴエ・マス・メディアの面々。
市村さん、別所さんの印象や上映されたショートフィルムの感想を話しながら歩いているうちに、もうちょっとこの余韻に浸りたい気分。シュラスコのサンドイッチをつまみながら話していると「的場たぬき山公園」の監督と出演者一行が。挨拶を交わし、今度川越に来たら案内しますよとお声がけしました。
‖ お知らせ
第2回キテミル川越ショートフィルム大賞
8月1日(木)から「第2回キテミル川越ショートフィルム大賞」の募集が始まります。たくさんの応募をお待ちしているとのことなので、是非、挑戦してみてください。詳しくは、今後、川越市のホームページなどで発表されます。
川越スカラ座上映会
8月27日(日)には、今回の大賞受賞作品とノミネート作品の全4作品の上映会が「川越スカラ座(川越市元町1-1-1)で行われる予定です(入場無料)。8月下旬にはYoutubeでもアップされるそうですが、せっかくですから、川越を題材にした作品を川越の映画館で見て、そのロケ地を巡ってみては?こちらも詳しくは川越市や川越スカラ座ホームページなどで案内されます。
取材 カワゴエ・マス・メディア 記事 白井紀行
INFORMATION
第1回キテミル川越ショートフィルム大賞(授賞式と上映会)
【開催】平成29年6月4日(日)13:30〜15:20
【場所】表参道ヒルズ スペース オー(渋谷区神宮前 4-12 -10 表参道ヒルズ B3)
【主催】ショートショート実行委員会
【HP】http://www.shortshorts.org/2017/ja/program/kawagoe.php(SSFF & Asia)
http://www.city.kawagoe.saitama.jp/shisei/kochokoho/kohokawagoe/shortfilm_ceremony.html(川越市)