私たちの街を守る消防団の皆さんに感謝!〜平成29年消防出初式〜
朝から冷え込みの厳しい1月8日、川越地区消防組合による出初式が開催されました。
出初式の由来(当日のパンフレットより)
明暦3(1657)年の大火(振袖火事)を期に、旗本の率いる定火消が編成され、万治2(1659)年に顔見せ儀式が行われました。これが、出初式の始まりとなり毎年続けられましたが、江戸幕府の崩壊とともに廃止となりました。
明治7(1874)年に警視庁ができて、その中に消防組が設置され、翌8(1875)年から出初式が復活しました。
昭和23(1948)年に消防は警察組織と別れましたが、出初式はそのまま引き継がれています。
式典の前に「消防音楽隊」による演奏。
曲は、みんながみんな英雄、演歌メドレー、海の声。
1、2、ソォレッ!1、2、ソォレッ!と団員の皆さんが駆け足で入場。
‖ 開会式
全団員が会場にびしっと整列。
消防団管理者の川合市長による開会の挨拶。
市役所をごらんくださいとアナウンスがあり、国旗が掲揚されました。
消防団の団長や議長、来賓の式辞が述べられます。
特に昨年の12月に糸魚川で大規模火災があったことに触れられていました。
4月の熊本地震、8月の台風など自然災害はもう発生することが前提となってます。
私たちの暮らしの安全を守る消防団に感謝と期待が寄せられます。
川越鳶組合の皆さんは薄着なので、とても寒そう(>_<)
開会式の終了とともに、1、2、ソォレッ!1、2、ソォレッ!と退場。
‖ くすだま割り
くすだま割りに参加する方々が呼ばれ駐車場の中央に。
消防楽団のファンファーレでくすだまが開き、サッと垂れ幕が降りてきました。
「祝 消防出初式」の垂れ幕がはためきます。
‖ 木遣りと梯子乗り
木遣りの独特の節が会場に響き、纏を振り回して鳶の皆さんが入場。
鳶口で支えられた梯子。するすると鳶の方が登っていきます。
一本遠見で「祝 謹賀新年」の垂れ幕を広げます。
竹を枕にした技「邯鄲(かんたん)」
逆さのまま梯子を降りる「駒ちらし」
足の輪っかだけで体を支える「谷覗き」
数々の技が披露された、最後は3人の大技。
‖ 消防部隊訓練
川越で震度6の地震が発生した想定で消防訓練が始まりました。
チェーンソーで材木を切断後、油圧ジャッキで被災者を引き出す隙間を作ります。
大丈夫ですか?と被災者に声を掛け続けます。
応急手当が施された後、救急車に運び込まれます。
市役所近くの建物で火災が発生。
ポンプ車が出動し、消防ホースが勢い良く伸ばされます。
消防団による消火活動
レスキュー部隊によって梯子がかけられ中にいる人を救助。
川越の被災状況を視察するために埼玉県防災航空隊のヘリが2機飛んできました。
‖ 消防車両分列行進&一斉放水
市役所通りに赤い列。各消防団の車両が一列に連なります。
順に目の前を通り過ぎていく消防車。
続いて、ポンプ車が市役所前に整列。
出初式の華、一斉放水が始まりました!
ホースの先を手に取ったりする子供たち。
こういう機会はなかなか得られないので貴重な体験ですね。
こちらではポンプ車に積んである装備を丁寧に説明されていました。
‖ 閉会式
鳶組合と消防団の皆さんが全員集合して閉会式が始まりましt。
締めの木遣りが唄われます。
全員起立して三本締めで出初式を締めます。
こうして今年の消防出初式が幕を下ろしました。
一昨年の菓子屋横丁の火事や昨年の台風の襲来など川越も被災に無縁ではありません。
常日頃から私たちも防災に備えたいものです。
取材・記事 白井紀行
INFORMATION
川越地区消防組合「平成29年消防出初式」
【日時】平成29年1月8日(日)9:00〜11:00
【場所】川越市市役所 南側来庁者用駐車場(川越市元町1-3-1)
【HP】https://www.119kawagoechiku.jp/soumu/dezome/dezome.html