もはや生活や活動と切り離せないエコを学ぼう〜エコプロダクツ川越〜
川越市鯨井の辺りでひときわ目立つ煙突をもつ環境プラザ「つばさ館」
ここで、恒例となった「エコプロダクツ川越」が7月24日に開催されました。
「エコプロダクツ川越」とは、最新の環境配慮型製品(エコプロダクツ)の展示。
多種多様な環境への取り組み(エコサービス)を展示体験できるイベントです。
オープン直後は入り口に行列が並ぶ人気のイベントです。
‖ まずは、外のブースを一通り回りました
館内に入る前に、まずは、外の展示や販売を見てみましょう。
このブログではお馴染み「耕福米」の高梨さんが出店されてたのでご挨拶。
名細(なぐわし)で収穫された野菜の数々が並ぶ。
白オクラというふつうより白くて長めのオクラを購入しました。
エコと云えば自動車各社が今もっとも力を入れている分野です。
これは、世界初の燃料電池車(FCV)「MIRAI」。
タンクに積んだ水素と空気中の酸素を結合させて発電し、動力源とします。
ボンネット中央にでんと納まるユニットは、パワーコントロールユニット
水素燃料電池と駆動用バッテリーの制御装置。最初、これがモーターと思ってました。
モーターはピンク色のユニットの下。想像していたより小さくて驚きです。
隣の日産自動車では、電気自動車を展示していました。
MMC社の太陽熱温水器。http://www.mmc-solar.com/
黒くて細長いのが真空管ヒートパイプ。MMC SOLARとあるのがステンレスタンク。
タンクに水道から直結して配管しお湯を沸かします。
金色のヘッド部の温度は140度。夏場には200度にもなるそうです。
東京電力パワーグリッド川越支社。自転車による発電機体験もやってました。
イベント開始直後なのでお客さんは未だチラホラの飲食ブース。
お昼頃にはずらりと行列ができてました。
‖ つばさ館館内へ
それでは、館内には入りましょう。入り口では土壌改良材「肥え土」の配布。
公園の木を剪定(せんてい)した枝など草木類のごみをリサイクルしたもの。
つばさ館に入ると目につくこの柱のオブジェ「エコタワー」
市内から排出されたびん・かん・ペットボトルなどを品目別に柱の中に詰め込んだもの。
工場扇から涼しい風を届けているのは、スプレーノズルのメーカ「いけうち」。
霧状になった水が蒸発する時の気化熱で3〜5度温度が下がるのだそう。
https://kirinoikeuchi.co.jp/lp/cooljetter/
小型風力発電の「シルフィード」 http://www.sylphid.co.jp/
これは、模型で実際には羽だけで3mほどの高さになります。
日本のように風向きが一定しないような環境に合わせて設計されています。
「ダイキアクシス」は油〜モアプロジェクトと題して、食用油のリサイクル。
http://www.daiki-axis.com/d-oil/
‖ 体験ゾーンが充実&人気
館内をトンカントンカンと活気づけてたのがこちらのブース。
「木の家ネット・埼玉」の木組みジャングルジム「くむんだーSAITAMA」
http://kinoie-saitama-info.seesaa.net/
子ども達が夢中になって組み立てる姿が印象的でした。
「日本建築の伝統構法をユネスコの無形文化遺産に」。
川越の街並にしても山車にしても伝統構法が無ければ成り立ちません。
ぜひとも応援して行きたいです。http://dentoh-isan.jp/
中空リベットメーカの「大和工業」のブースはファイル製作体験。
http://www.daiwa-kogyo.jp/index.html
目立たないというか身近に有りすぎて気付かない位の部品。
センスの要(かなめ)にも使われている文字通り重要な部品です。
よく見るとあんなところにもこんなところにもリベットが使われています。
こんなに多種多様とは知りませんでした。
精密な部品はそれだけで、美しく感じます。
一昨年くらいに来た覚えがありますが、それと比べると体験ブースが多いですね。
「コープみらい」では、間伐材を使ったウェルカムボード作りをやっていました。
生活クラブ生協川越支部のブース。
このペットボトルは、日本人がある期間に摂取する添加物の量を示します。
石けん作りの体験コーナーもありました。
記者が面白いなと思ったのは「ショット」の半自動ラベラー。
http://www.shotto.co.jp/index.html
こんな風にボトルをセットしてハンドルをくるくると回すだけでラベルが貼れます。
こっちは、30mmまでの小型のタイプ。
こういうのって簡単そうに見えてかなりの難度の高い機械のはず。
こちらは、モーター駆動タイプでビンを奥だけでラベルが巻かれます。
小ロットの地酒等やオリジナルブランドの飲料等、用途は沢山有りそう。
航空測量技術の紹介を行う朝日航用。https://www.aeroasahi.co.jp/
ふじみのエンルート社の開発したドローンで写真測量を行っています。
一番奥にブースを構えていたのは段ボール家具の「モスト技研」。
こちらは災害時に使う簡易トイレ。
普段は小さくたため、軽くて丈夫な段ボールは、いざという時に役立ちます。
子ども達には木馬(段ボール馬?)が人気でした。
‖ 2階はキッズコーナー
それでは、2階にあがってみます。キッズコーナーとなっているようです。
階段を上がって右側は富士通のブース。
ドライバーを片手にパソコンの分解・組み立て体験です。
左手は記者も通勤で使っている東武鉄道のブース。
子どもサイズの車掌服を着ての記念撮影が人気でした。
エコと関連したものとして「回生ブレーキ体験」
回生ブレーキとは、電車がブレーキを掛けるのにモータを発電機として利用。
発電した電気は架線に返すことで他の列車へ供給されます。
それを手回し発電機で実感してもらおうというものです。
かなりマニアックな体験コーナーではなかったでしょうか?
その隣ではスチール缶リサイクル協会のブース。
磁石を使った缶釣りゲームでスチール缶を分別します。
色々な作品が並ぶ「折り紙34」のブース
チラシや折り紙を使ったコマやコースター、バッグ等の折り方を子ども達にレクチャー。
お菓子を食べた後の包み紙を捨てるのに使えるバッグ。
折り方を学べばただ捨てるチラシが役に立ちそうです。
夏休みの工作ができる「かわごえ環境ネット」のブース。http://kawagoekankyo.net/
かわごえ環境ネットは複数の部会・委員会から構成され活動しています。
ペットボトルロケット作り。
東洋大学の伐採木を利用した名札づくり。
一生懸命ノコギリを引いて
穴をあけて「ぶんぶんごま」を作ります。
社会環境部会のEMボカシ作り体験コーナー。
米ヌカ、油カス、魚カスなどの有機物をEM(有用微生物)が発酵させたものです。
その前では生ゴミでミミズを育てる「ミミズコンポスト」を紹介していました。
様々なもので電気をつくる発電体験のコーナ。
アクリル毛糸を編んでつくるアクリルタワシ。洗剤いらずで食器が洗えます。
キャンドル作りの体験コーナー。
川越の川の様子を調査した写真が展示してありました。
川遊びを通じて、生物多様性を学びます。
3階に上がって石坂産業くぬぎの森環境塾。http://www.kankyo-school.com/
微生物の数や多様性を音楽に変換して実感できるようにする試みです。
と、駆け足でイベントの模様をお届けしました。
今や我々との生活や活動と切り離せない「エコ」。
なかなか来れない「つばさ館」の見学も兼ねて、来年はぜひおいで下さい。
取材・記事 白井紀行
INFOMATION
エコプロダクツ川越2016
【開催】平成28年7月24日(日)10:00〜15:00
【場所】環境プラザ「つばさ館」(川越市鯨井782)
【HP】エコプロダクツ川越2016