50年間ありがとう!その歴史に幕を下ろした川越市市民会館
平成27年6月末に閉館した川越市民会館。
その最後を飾るプレミアムエキシビションが6月28日、29日に開催されました。
インフォメーションで自らの閉館イベントを案内。
パソコンでは描けないこんな温かみのある字体にも50年の歴史を感じさせます。
幾度となく見慣れた建物も閉館となると感慨深いものです。
ホール入り口にある入場券販売所は、使われなくなって久しい。
‖ ホワイエ(待合室)
それでは大ホールに入りましょう。目の前にはホワイエが広がります。
チケットを片手に自分の席はどこかなと照らし合わせた客席平面図。
壁には「客席1261」のプレート。1階席はこちらからの入場です。
待ち時間はホワイエでグッズを購入したり、お喋りしながら時間を過ごしたところ。
市民会館の建設が急ピッチで進められることを伝えた「川越市政だより」
徐々にその全貌を見せる建物に当時の川越っ子もワクワクしたのでしょう
落成式式次第のプログラム。
ここに書かれていた「ご祝儀 鳥の千歳」をYoutubeで検索したらこれがヒットしました。
https://youtu.be/aJR9h1g2vbk (これと同じものが演じられたかは不明です)
‖ 2階のホワイエへ
閉館記念ということで七色の光でおめかしされた階段。
階段の途中からホワイエを見下ろす。
真ん中の机には大ホールで公演をした方のサインが飾られていました。
2階席だった人は開演前のひと時をこちらのベンチで過ごしました
1階と同じツートンカラーの扉が格調を感じさせます。
‖ 大ホール
中へ入ると広々とした舞台と整然と並んだ客席。
ここを文化の発信拠点にしたいという当時の熱い想いが伝わってきます。
「すいません」と声を掛けないと通れないこの間隔がホールの一体感を生み出していました。
公演が終わってから余韻に浸りながら向かった出口。
‖ 舞台
この日は特別に舞台にも上がれるということで、そちらからの景色。
幕が上がり拍手とともに迎える満席の観客の姿。そんな情景が脳裏に浮かびました。
舞台袖に来るとドキドキしながら出番を待つ気持ちになる。
どこからでも舞台の隅々まで見渡せるように設計されているのに気付かされます。
下手には数えきれないほど多くの調べを奏でたピアノが鎮座。
マイクで喋るという体験も出来るようになっていました。
‖ 舞台裏から楽屋へ
舞台を陰で支える調整室。
この袖幕をどのように巧みに使うかが裏方さんの腕の見せ所。
さらに楽屋も見られるということで探検が続きます。
お役所独特の硬い文章で綴られた使用時間厳守の案内板。
川越市民会館には4つの楽屋が用意され、第一と第二は同じ作りになっています。
第一、二の倍の広さ24㎡ ある第三楽屋
トイレに併設されてシャワールームが完備。
さらに通路を進むと出演者にお茶を準備したキッチンがありました。
第三楽屋と同じ広さの第四楽屋は洋室になっています。
公演のあるときはこんな風に茶菓が置かれていたんですね。
一番奥は貴重品を預けるコインロッカーが設置されていました。
‖ 会議室
市民会館には会議室が4つあるのでそちらも回ってみました。
第一から第三会議室はワンフロアで用途に応じてパーティションで仕切るようになっています。
第四会議室は応接室のような造りになっています。
‖ 幕を下ろす
あまり撮られることの無い反対側からの建物の様子。
下部が石垣にしてなっているのはかつてここが川越城の城内だったから(謎のまま)?
演奏や観劇で足を運んだ、子供あるいは自分があの舞台に立った、式典に参列したなどなど。
様々な思い出の場となって市民とともに歴史を刻んだ川越市民会館。
50年間お疲れさまでした!そして、今まで本当にありがとう!
川越市市民会館 平成27年6月30日閉館
WRITER NORI
INFORMATION
川越市市民会館
【電話】049-222-4678(公益社団法人 川越施設管理公社)
【住所】川越市郭町1-18-1
【TW】@kawagoe_kousya
【備考】隣接の川越市やまぶき会館は引き続き利用できます。