裏通りに入れば、また違う川越が見えて来る〜長喜院&雪塚稲荷神社〜
蔵造りの街並が連なる川越一番街商店街。
写真中央にある「陶舗やまわ」の先には「時の鐘」があり、この辺りは川越観光のハイライト。
でも、今日はちょっと脇道に入ってみましょう。
真っすぐ伸びたこの通りは長喜院へ山門へと続く門前通り。
先日、訪れた広済寺は河越の武将 大導寺駿河政繁が建立。
https://koedo.info/141212-kosaiji/
そして、ここに住んでいた甥の大導寺權内長喜の没後の法名が冷月長喜居士。
それで、長喜院と名付けられました。
こんな繋がりを知るのもまた歴史を知る醍醐味ですね。
広々とした境内に安置されている「釈迦苦行像」
悟りを開く前の修行の断食で痩せ衰えたブッダの姿を描写したものです。
長喜院の山門の右手にある小さな社が「雪塚稲荷神社」
石碑には、神社の由緒が刻まれています。
ある大雪の夜に現れた白狐を若者達が打ち殺してしまう。すると白狐を打ったものが疫病にかかったり大きな火の玉が襲うようになったので、これを白狐の祟りと恐れ長喜院の境内に社を立てて祀って町内の氏神としました。毎年4月12日には例大祭が行われ、特に商売繁盛に霊験あらたかと云われています。(川越市教育委員会発行の「川越の伝説 P46雪塚稲荷」より抜粋)
雪塚稲荷は江戸時代末期1823年の建立。白狐のこの話しは長らく言い伝えとされていました。
しかし、昭和55年の改修で「雪塚稲荷神社遺躰」と刻まれた石板が見つかり裏付けされてます。
境内に入ると熊笹がさわさわと音と立てました。
まさか、白狐のいたずら!?
小さいながらも手入れの行き届いた拝殿
幸町自治会館も同じ敷地にあります。
裏手に回ると小さな蔵がありました。
例大祭の衣装等が納められているんでしょうね。
どこも、掃除が行き届いていて地元の方に大切にされていることが分かります。
境内社の三峰神社。
「みね」の字が異なりますが秩父の三峯神社の分社でしょうか?
もと来た門前通りから一番街に戻るのも良いですが、今日はこちらを歩いてみることにしよう。
この先で素敵な何かに出会える気がするから。
WRITER NORI
INFORMATION
長喜院
【電話】049-222-0396
【住所】川越市幸町5-11
雪塚稲荷神社
【住所】川越市幸町5-8