野田五町の八幡太郎の山車に2日間密着しました〜川越まつり①〜
10月15日午前6時前、軒端揃いの紅白の幕が静かに揺れる野田五町。
野田神社では山車が曳き出され、朝囃子が川越まつりの始まりを告げます。
境内には町内の人が集まってきました。
川越まつりとラジオ体操、ハレとケが交錯する。
‖ 出発に向けて準備は進む
今回で5回目となった山車カメラからのUSTREAMライブ配信。
今年は、野田五町の八幡太郎の山車に機材を積み込んでの2日間密着します。
テスト配信が開始されました。
これで、野田神社の社務所でも山車の様子がリアルタイムでわかります。
目にも鮮やかな水色の着物に着替えます。
「楽しいお祭りにしましょう!」との挨拶に、待ちに待った思いが伝わってきます。
出発前の清めの酒が振る舞われました。
‖ 町内曳き(午前)
午前10時、山車は境内から道路に曳き出されいよいよまつりの始まりです。
野田五町の山車はすぐに中心街には出ません。
お囃子の笛や太鼓とともに、田町、野田一丁目、野田二丁目、東田町を巡行します。
ソーレー、ソーレーという掛け声が響き、 手古舞の可愛い姿に沿道の人は思わず微笑む。
一足早く社務所に戻ると留守番役の方はモニターを眺めていました。
「今は○○さんのところだな」、と山車の場所が一目で判ってなかなか好評です。
山車カメラからの映像からもまもなく山車が戻ってくることが確認できます。
ひとまず野田神社に戻ってきてお昼ご飯。
‖ 町内曳き(午後)
午後の町内曳きに出発です。5つの町を周るので結構な距離があります。
機敏に山車を操る鳶の方々。ダイナミックな動きに惚れ惚れ。
山車は武州ガスまでやってきました。
社員の方が出てきて挨拶。山車が五町を一つに繋げていきます。
踏切の前の坂は、全員が力を合わせて引っ張ります。
ベルクの横を通る。掛け声に気づいて沿道に人が集まります。
思わぬこところで鉢合わせたバスは、山車が左折するのをジッと待つ。
川越まつりならではの光景です。
えっ!?向こうからやってくるのは山車!?
脇田新町の山車と相対しての曳っかわせ♪
道中で加わった町の人とともに山車を引っ張る。
野田神社が見えてきました。
ライブカメラも順調に活躍しているようです。
‖ 踏切を渡っていよいよ中心街へ
紅白に彩られた棒を渡して、粧(めか)した山車
ソーレー、ソーレーという掛け声に乗せて、山車は中心街へと向かいます。
東上線の踏切前でしばし待機。タイミングを待ちます。
まずは、手古舞らが渡り
カンカンカン、遮断機が閉まり列車の通過を待ちます。
山車が川越市駅の北にある長い踏切を渡ります。
無事に踏切を渡りきりました。
野田五町の山車は、いよいよ中心街に入ります。
‖ しばし、中心街の喧騒へ
ちょっと、八幡太郎の山車を離れて札の辻へとやってきました。
札の辻にもライブカメラを付けて中継中。
こんな景色をライブで配信していました。
一番街は凄い人。この日は51万人(2日間で98.5万人)の人出があったとか。
川越のシンボル「時の鐘」もまつりに合わせて覆いが取れました。
足元は未だ耐震工事中なので紅白の幕という粋な演出。今年だけですね。
中心街を歩いていると次から次へと山車とすれ違います。
ロケに出ていた「はっちゃん、みかねぇ」に遭遇にしたのでパチリ。
「ちょっ蔵お出かけ!まちかど情報局」でもまつりの模様が放送されるそうです。
本川越交差点で、野田五町の山車と再会。
提灯を取り付けて山車は夜の装いへと姿を変えます。
山車は中心街へと進路を取ります。
新富町一丁目の徳川家光の山車と出会い、曵っかわせ
会所や囃子台の前では必ず山車を止めて挨拶。
そのたびにたくさんの人が拍手を送ります。
‖ 川越まつりは夜の部へ
少しずつ夜の帳(とばり)が下りてきました。
提灯に明かりが灯り、山車はより幻想的に。
八幡太郎の山車は、三井病院病院前で宵山。
金箔で飾られた山車は夜になってますます荘厳な雰囲気に。
しばしの休憩時間。自慢の山車を前に笑顔が溢れます。
山車はすっかり夜の景色になった蔵造りの町並みへと曵かれてゆく。
仲町交差点、いよいよ一番街へと入ります。
元町一丁目の牛若丸の山車との曵っかわせ。
スマホが一斉に上に差し出されシャッターが押されます。
真っ白くライトアップされた、りそな銀行の横を通り過ぎる。
今度は幸町の翁の山車との曵っかわせ。山車が行き交いまつりはヒートアップ。
明日は満月。月の光に照らされて山車は札の辻で折り返す。
提灯を片手に若手衆の完成でまつりは最高潮!!
‖ 八幡太郎の山車は皆が待つ町へ
まだまだ、盛り上がりを見せる川越の街。
野田神社へと戻る八幡太郎の山車は喧騒を後にします。
仲町の羅陵王の山車とすれ違い。静かな通りに囃子が響きます。
静まり返った街をゆっくりと山車が進みます。
山車は六軒町へ。だんだん皆が待つ野田神社へと近づいてきました。
お囃子も静かに奏でられます。
‖ 踏切を渡ればあと少し
東武東上線の踏切までやってきました。
山車に乗っていた人は全員降りて、踏切を渡るタイミングを待ちます。
それを写真に撮ろうと線路に大勢のカメラマン。
今年はいつもの年より多いらしくて、もしかして、先日の記事の効果!?
さぁ、渡ろうというときにちょっとした事件発生!
まさに、渡ろうとした時にパトカーが「通ります」とやってきたのです。
だけど、山車も簡単に動かせません。渡りきるまで待っていただきました。
さあ、野田神社までもう一息です。
無事の到着を報告します。
無事についてほっとしたのか辺りは和やかな空気に包まれます。
長い1日お疲れ様でした。
ビールで乾杯し、賄いの方が作ってくれた夕食でお腹を満たします。
明日に備え11時には解散。山車もしばし体を休めます。
まつり2日目も密着してその様子をレポートします。
取材・記事 白井紀行
INFORMATION
川越まつり
【日時】平成28年10月15日、16日 10:00〜22:00
【情報】http://www.kawagoematsuri.jp/index.html (川越まつり公式ページ)
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