1度立ち止まってリセット。優しい食事と温かい空間〜lene cafe(レーネカフェ)〜
友達や家族と楽しく会話をする為のご飯、スタミナをつける為のご飯、自分にご褒美としてのご飯。
毎日当たり前として食べるご飯が、一緒にいる人や食べる目的によって、当たり前の食事が特別な意味に変わる時があります。
今回ご紹介するのは、食事をする空間・時をゆっくり味わうことで心にゆとりを取り戻し、丁寧に作られた食事で身体をリセットする、そんな時によく訪れるお店です。
市街から離れた場所にひっそりとたたずむ柔らかな空間を持つお店、『lene cafe(レーネ・カフェ)』。

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分かりやすい行き方は、川越駅から東武バスで神明町車庫方面へ向かい、『東明寺橋』のバス停で下車。

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バスで来た道を少し戻り、交差点を右に曲がると、

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お店の看板が控え目にあるのが見えます。

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門から扉までの小さなお庭には、お料理に使うのでしょうか、いくつかのお野菜が日光浴をされています。

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柔らかな照明の店内には、お店の方が集められたアンティークが素敵に飾られています。
古いアイロンや、

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昔のフランスの物語に出てきそうな小物たち。

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メニューは、パンとご飯の2種類のプレートから選べます。
内容は期間により変わりますが、今回は両方のプレートをご紹介します。
まずは、パンのプレートからです。

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自家製のパンはそれだけでもとにかく美味しい!のですが、きんぴら・チキン・ルッコラと、そして、にんじんのマリネ・きゅうり・トマト・ツナソースの2種類のサンドイッチになっています。
これだけで、お魚・お肉・お野菜と1度に食べることが出来ます。

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新玉ネギとヨーグルトのドレッシングのサラダ。
玉ねぎの若さがピリッときて、元気のいいエネルギーを感じるのとは反対に、まろやかさと温かさを感じるドレッシングでもあります。

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左から、アンチョビマヨネーズドレッシングのロマネスコ・ブロッコリー。
真ん中は、さりげないセロリの食感が職人技の海老と押し麦のケツカソース仕立て。
右は、これも新食感が楽しいリンゴとポテトのシャキシャキサラダ。

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ひよこ豆と野菜のトマト煮。

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お次は、ご飯のプレートです。

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豆皿の内容は、パンのプレートとがらっと変わります。

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お味噌汁は、昨年仕込んだ自家製のお味噌を使用しています。
手間暇かけて作り上げた時間とともに、優しさも沁み込む柔らかいお味です。

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豚肉のジンジャーソースは、男性が好みそうなお料理ですが、お母さんが作るような温かさを思い出す柔らかいお味です。

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うどとさつま揚げのきんぴらは、お互いに違う歯ごたえのハーモニーが楽しめます。

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ひじきとれんこんと水菜のサラダは、ひじきにれんこんと水菜のシャキシャキ感が加わり、新食感ひじきとなっています。水菜のピリッとした苦みが、ほのかに感じるお豆腐の風味で緩和されて見事な一品です。

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ほうれん草ときのこの胡桃和え。
柔らかく茹でた食材に、カリカリした胡桃がちょっとしたアクセントとして加えられています。

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菜の花と黄人参の豆腐だれ。
こんな小さな豆皿に緑・黄色・白と何層にも重ねられた更に上に、黒ゴマがちょんと乗っています。
美しさの中に、惜しまない手間が見えます。

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根菜の揚げ浸し香味のせ。
個人的に一番ヒットしたお品です。何種類もある豆皿の盛り付けが1つ1つ丁寧である上に、上に乗っている紫蘇やネギの香りを楽しみながら、風味が違う根菜を味わうことが出来ます。

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雑穀米使用のご飯。
ご飯だけでも、豆皿のおかずと一緒でも、何杯でも食べることが出来そうです。

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豆皿1つ1つが丁寧に丁寧に作られ、作り手の温かさをお料理たちから感じることが出来ます。
豆皿に盛られたお料理の数は多いのですが、身体にすっと入ってきます。

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お料理には、お店の方の自家栽培の無農薬野菜や川越産の野菜が使われています。

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ランチプレートとは別に、本日は『麦こがしプレート』も追加で注文しました。

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麦焦がしが入ってミネラルも摂れるデザートです。
アイスクリームにあるクッキーは、なんと醤油とみそ味のクッキーです。
箸休めならぬ、スプーン休めのクッキーのはずが、アイスクリームの甘さと、クッキーの香ばしさでいくらでもスプーンが進み休まりません。
シフォンケーキは、ベーキングパウダーを使わずメレンゲの力だけで作り上げており、モチモチしています。

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食後のお番茶です。ソーサーも含め素敵な器ですね。

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店内には、1人用のテーブルもあります。
女性向けのお店のようにもみえますが、訪問した日は、若い男性のお客様が何名かゆっくりお食事をされている姿がありました。
Cyndi Lauperの『Time After Time』という曲の中に、『I’m walking too far ahead(急ぎ過ぎている)』自分に、『go slow(もっとゆっくり)』と声をかけられる歌詞があります。
何となく、自分に『もっとゆっくり』と声をかけて、ゆっくりとした時間を実感として味わう・・・・、そんな雰囲気を持つお店です。
割烹着を着用した優しい店員さんのお料理の説明もとても楽しみです。

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お1人でも、お友達とも入りやすいお店ですが、訪れるお客様のお互いの空間を大切にしあう気持ちが自然に生まれてきます。
自家栽培のお野菜と、丁寧に作られたお食事に『いただきます』、そして『ごちそうさま』と自然に手を合わせてしまう、そんなお店でした。
取材・記事 kawa
INFORMATION
lane cafe(レーネカフェ)
【住所】川越市神明町1-15
【電話】049-226-1128
【営業】月・火・金/11:00〜16:00(L.O 15:00)
土・日/11:00〜19:00(L.O18:00)
【休日】水・木
【HP】http://lenecafe.exblog.jp/