秘かな絶景ポイントで川越の春を満喫!〜桜と菜の花めぐり〜

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4月2日(土)朝9時、JR川越駅東口に出現した構内までの長い列。

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この日は、赤いブレザーでお馴染み「川越シルバー人材センター」のツアー。

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この時期恒例の「桜と菜の花めぐり」が催行されたのを取材してきました。

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記者は「鷺谷さん」をコンダクターに15名ほどのグループに同行しました。

ちなみに、この日は約450名の参加があったそうで人気のほどが分かります。

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こちらが当日のコースをGoogleマップにマッピングしたもの。

ピンクのマーカーが桜の見所になります。

というわけで、出発です!

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ルートの途中にあるのは「妙善寺」。七福神巡りの出発点にもなっています。

川越シルバー人材センターが主催する定期ツアーは3つ。

「桜と菜の花めぐり」、「川越まつり」、そして、「七福神巡り」。

もし、良かったらこちらの方にもご参加してくださいと案内。

この他、夏には妖怪ツアーなど様々な趣向を凝らした企画ツアーも実施されています。

広報や川越シルバー人材センターでも案内されていますのでご覧ください。

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日本橋へと続く川越街道で、この先が烏頭坂。

かつては、川越藩の参勤交代の行列が江戸を目指してこの街道を進んでいったそう。

ただし、隊伍は近くの菅原神社まで。この先は装備や隊列を身軽にして向かいました。

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‖ 仙波小学校(桜の木4本)

仙波小学校の4本の桜の木。

ルートを下見したシルバーの方からが今日が満開と情報が入っていて楽しみ。

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富士見橋のアーチが見えてきました。

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左手の小高い丘を左折。

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‖ 仙波氷川神社(桜の木15本)

大宮氷川神社を総本社ととする仙波氷川神社。

境内には河越太郎重頼とともに源氏側についた仙波二郎安家の山車蔵があります。

また、後で調べたところではこの辺りは仙波古墳群でもあります。

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さて、一行は住宅街を進みます。

この辺りはあまり土地勘が無く、どこを歩いているかピンとこない(^^;)

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‖ 長徳寺

旗の案内のもと到着したのは長徳寺。

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寺の周辺を堀の内(城の内)と呼ぶことから仙波氏の館跡と推定されています。

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山門脇で参拝者を迎えてくれるのは最澄の立像。

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境内には可愛らしい稚児(いもっこ)観音がまつられています。

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長徳寺は、平安時代の長徳元(995)年と歴史あるお寺。

今日はさっと見ただけでしたので、また、改めて訪れたいと思います。

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ダラダラ坂を下る。かつて、境内の東側一帯は湿地帯だったそうです。

平坦な印象のある川越ですが、今回のルートではかなり起伏を意識させられます。

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こちらが川越観音。下の祠には、馬頭観音、庚申塔、弾除け祈願。

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戦争時には弾に当たらないようにサムハラと3回唱えたそうです。

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目の間には国道16号線。

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いよいよ今回のツアーの表題通り「桜と菜の花」を目に飛び込んできます。

ツアーの皆さんからも「ワァーっと」歓声があがりました。

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鮮やかなピンクと黄色のコントラストが美しい。

菜の花の香りが花をくすぐり、春を感じさせます。

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新河岸川を渡る「清身場橋」に到着。

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‖ 清身場橋(桜並木と菜の花)

橋の中央に立つと新河岸側の両岸に桜並木と菜の花。

息を呑む美しさです。曇り空がちょっと残念(^^;)

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みなさん、夢中で写真に納めていました。

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予定では左岸を通る予定でしたが、景色の良い右岸にルート変更。

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コンダクター鷺谷さんの説明は要りませんねという通り、ただただ桜並木を楽しみます

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こちらが弁天橋から見た景色です。

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再び、住宅街を進みます。

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‖ 龍ヶ池弁財天

目の前が開けてきたなと思ったら、ここは、龍ヶ池弁財天。

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こちらは湧水でとても水がきれい。

貴重なムサシトミヨやカワモズクの生息がそれを物語ります。

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ここにはこんな伝説があります(案内板から引用)。

『この一帯がまだ海であったころこの地を訪れた仙芳仙人いう方が霊感を感じ、お寺を建てたいと思い立ち、この辺りを支配していた竜神の化身である老人が現れたので、着ている衣を広げただけの土地が欲しいと頼んだところ、老人は承知したので衣を海に投げ入れると衣は数十里に干上がったそうです。老人は驚き、自分の住めるところを残してほしいと頼んだので、仙芳仙人は土仏を造り海に投げ入れると、たちまち池を残した陸になった』とあります。仙芳仙人はこの地に無量寿寺を建て、その寺が時代の変遷を経て、今の喜多院と中院になりました。

※龍神のための池の傍に弁財天を祀ったのが、この弁天池と云われています。

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今は静かな池ですが、今も龍が眠っているのでしょうか?

また、日枝神社の底なしの井戸と繋がっていたという伝説も残っています。

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次のポイントへ移動です。

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‖ 小仙波塚貝塚(幻の貝塚)

縄文時代、このあたりまで東京湾が来ていたそうです。

貝塚からは牡蠣やシジミが見つかっています。

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こちらの絵を見ると、先ほどの龍ヶ池弁財天との位置関係もわかりやすい。

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住宅街を歩くと、やがて見えてきたのが川越総合高校の校舎。

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‖ 中院(枝垂れ桜5本)

やがて中院が見えてきました。

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この日は「桜あそび」という雅(みやび)な催しが行われていました。

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樹齢?百年とあったエドヒガン桜は、その名の通り春の彼岸に見頃を迎えます。

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境内には1年に2回咲く、十月桜も。

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中院は狭山茶発祥の地であり、境内でお茶を栽培していたそうです。

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島崎藤村が義母のために建てた不染亭。

代表作「夜明け前」は、佐久間旅館で執筆され、川越の描写もあるそうです。

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三味線と拍子木の音が聞こえてきました。

新内流しと呼ばれる三味線の音色の台詞や唄を載せていく浄瑠璃から派生した楽曲。

これがこの日に演じられたそうです。

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中院と云えば枝垂れ桜ですが、ちょっと時期は遅かったようです。

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駐車場辺りの桜は満開でした。

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南院跡を通り過ぎ。

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‖ 仙波東照宮(知恵伊豆桜)

仙波東照宮にやってきました。

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東照宮随身門 朱塗り八脚門・切妻造でとち葺形銅板葺。

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石鳥居は何気なく通り過ぎてしまいますがこれは堀田正盛が奉納したもの。

柱に寛永15年9月17日と刻まれています。

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ここには、松平伊豆守信綱が植えたという知恵伊豆桜が花を咲かせています。

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‖ 喜多院(桜の木約90本)

本日のゴール地点、喜多院へと向かう。

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今日のツアーはこちらで解散。鷺谷さん、ありがとうございました。

いろいろと知らないことを教えてもらいとても勉強になりました。

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喜多院の境内はまさに満開!

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春まつりの一環として、民謡踊りも披露されていました。

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この週末、多くの方がお花見を楽しまれたと思います。

午前中はツアーに参加して、午後からお弁当やお酒で盛り上がる。

来年はそんな形でのお花見はいかがでしょうか?

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取材・記事 白井紀行


INFORMATION

桜と菜の花めぐり

【日時】平成28年4月2日(土)9:00〜(約2.5時間のツアー)

【主催】公益社団法人 川越市シルバー人材センター

【HP】http://www.kawagoesjc.or.jp/