川越まつり「山車ナビプロジェクト2015」終了しました
10月17日(土)と18日(日)の2日間、今年も盛大に「川越まつり」が執り行われました。
KAWAGOE〼MEDIAは川越市の「山車ナビプロジェクト2015」の実証実験に参加。
プロジェクトの概要はこちら → https://koedo.info/151016dashinabi/
その舞台裏を通して「川越まつり」の様子をお伝え致します。
‖ まつりの一日が始まった
この日は朝から少し雨模様なので、カバーを被せて蔵から引き出される山車。
山車カメラに搭載したUSTREAM配信システムは既に稼動しています。
ちなみに配信ソフトは、AdobeのFlash Media EncoderのWindows版を使用しています。
圏外になってネットワークが切れても、自動的に再接続してくれる利点があります。
山車についている車輪は真っすぐにしか進めませんので、ジャッキを噛まして方向転換します。
4〜5トンもある山車が鳶さん達の手でぐるりと回る様は何度見ても迫力があります。
この日初めての山車の曳行。
ソーレソーレと声がかかり、山車はゆっくりと市役所前の駐車場へと向かう。
山車カメラからの映像。実際に動き出すと自分が山車に乗っているようです。
市役所の駐車場に到着。ここで、太鼓の取り付けを始めます。
お昼になってようやく晴れ間が見えてきて一安心。観光客も山車の周りに集まってきました。
囃子台で演じるのは「南田島囃子連」で、無形文化財の「南田島の足踊り」を披露。
‖ 神幸祭りの行列が来た!
川越市の山車は、しばらく動かないので、お昼を買いに行くついでに一番街へ。
札の辻にある「辻の吉野屋」さんの出店は人気で行列ができていました。
やがて、通りが慌ただしくなり、沿道に並ぶように促されます。
神幸祭の行列がしずしずとやってきました。
「神幸祭」は、氷川の神様が神輿に乗られて川越城下の町々を巡行。
人々はその御神徳をいただき、 幸福と町の繁栄を祈請する伝統儀式。
文政9年(1826)に描かれた「川越氷川祭礼絵巻」を再現したものだそうです。
こういうのも配信出来たらいいなぁと、この時点で考えていました。
氷川神社を出御した行列は、志多町坂上〜札の辻〜一番街 〜仲町〜松江町2丁目〜 市役所へ。
かつて、西大手門があった市役所が川越城として川越の山車が行列を迎えます。
城主代わりの川合市長が行列を迎え挨拶。
‖ 山車揃い
町内の山車が続々と市役所前に集結。
この日一番の見所である山車揃いは「市役所前カメラ」で中継しました。
やはり山車を見たいという人が多く、翌日も「今日は山車揃いはないの?」と聞かれました。
こういったニーズは、今後のプロジェクトの在り方を考える上で大切です。
「市役所前カメラ」からは、こんな映像を配信していました。
こちらがデジカメで撮った画像で、比較すると画質の違いは明らかですね。
モバイル回線という帯域の制約から画質を落としてあります。
‖ 位置情報システム
今回はUSTREAM配信に加えて位置情報システムの検証も実施。
山車の位置を随行する市の職員が持つモバイル端末で送り、それを地図にマッピングします。
仲町の観光案内所でデモをしました。
なかなかいい感じで稼動しています。
この画面をキャプチャーしてUSTREAMで配信するという試みもしました。
だけど、山車の位置を分かり易く知ってもらうには、このやり方では難しいと気付く。
こういったことは、実際にやってみないと分からないです。
水たまりが鏡になってちょっと面白い絵になった。
ねぇ、早く乗りたいよと子供達。
山車にずっと密着していると、川越まつりの色々な場面に遭遇するのができるのが面白い。
‖ 夜の訪れ
日は落ちて山車は夜の装いとなり、ライブ中継もいまのところ順調です♪
この時間から山車に積んだ機材の電源は発電機から供給されるようになります。
それまでは、バッテリーを使っているのでそのメンテナンスが欠かせません。
山車は夜の街を曳行されて行きます。
そうすると「市役所前カメラ」は何もない駐車場を映すことになる。
それではつまらないので、ビデオカメラの機動性を生かし山車の後ろを歩くことにしました。
山車カメラだと固定アングルだけど、これなら、その欠点をうまく補完できるかも!?
鐘つき通りを進む山車。
一番街通りに出たところで、まつりのクライマックスである曵っかわせが始まりました。
夜の混雑には出て行けないという人にも楽しんで頂けたと思います。
札の辻を左に折れて菓子屋横丁まで行って折り返し。
そして、まつり会館の倉庫に収納して長い一日が終わりました。
山車カメラの方はパソコンとバッテリーを回収し、明日のために充電をしておきます。
平成23年から始めた山車ナビプロジェクトも今年で4年目。
USTREAMをご覧頂いた方は2日間で山車カメラが延べ15,000人、市役所前カメラが3,200人
川越まつりの魅力を映像で全世界に発信するために、毎年新しい試みにも挑戦しています。
このプロジェクトが目指すのは、全ての山車の位置を見やすい形で提供できるようにすること。
実験をしながら気付いたことや色々な意見も頂いています。
それを反映した形で来年は更なる進化を遂げたいと考えています。
今後の「山車ナビプロジェクト」にご期待下さい!
ご意見やご感想、メッセージは、Facebookのスレッドやメールで承ります。
【FaceBoook】https://www.facebook.com/KawagoePortal
【電子メール】info@koedo.info
‖ お知らせ
USTREAMの録画画像は、編集してYoutubeにアップする予定です。
出来上がりましたら告知しますのでお楽しみに!
記事 白井紀行
INFOMATION
山車の位置情報システム(技術運用検証試験)
【実施日時】10月17日(土)、18(日)(両日10時~22時)
【対象山車】幸町、志多町、松江町一丁目、新富町1丁目、川越
【システム】パスコ株式会社 様
【機材協力】NTTドコモ埼玉支店 様 (モバイル端末の貸出し)
山車ライブ中継(川越市猩々の山車)with Ustream
【実施日時】10月17日(土)、18(日)
【機材協力】NTTドコモ埼玉支店 様 (Wi-FIルータ)
【運用試験】NPO法人 カワゴエ[マス]メディア
川越市役所前からのライブ中継 with Ustream
【実施日時】10月17日(土)、18(日)
【運用試験】NPO法人 カワゴエ[マス]メディア