今話題のVRって何?~活用事例やメタバースとの違いも解説!

最近は「VR」の注目が高まっており、記事やニュースを目にする機会が増えています。しかし、VRについて「言葉だけは聞いたことがある」「具体的なことはよくわからない」という人もまだまだ多いのではないでしょうか。
そこで、まずはVRのことをわかりやすく解説した上で、活用事例などについて詳しくご紹介します。

VRって何?

VRでは限りなく実体験に近いものを体感することが出来る(写真はイメージです)

VRは「Virtual Reality」の略で、「仮想現実」「人工現実感」と一般的には訳されます。

ここには「表面的には現実ではないが、本質的には現実」という意味が含まれ、VRによって「限りなく実体験に近い体験が得られる」ということを示しています。コンピューターによって作られた仮想的な世界を、あたかも現実世界のように体感できる技術のことを言います。

今話題のメタバースとは何が違うのかというと、VRはあくまでも1人で体験するものなのに対し、メタバースはインターネットの仮想空間を通してたくさんの人たちとコミュニケーションがとれたり、楽しむことが出来ます。

つまり、「メタバースは仮想空間そのもの、VRは体験のための手段・技術」ということです。

 

VRではどんなことができるの?

VRゴーグルを装着すると、視界の360°が覆われ、まるで限りなく現実に近い世界に入ったような感覚になります。

また、近年提供されているVRコンテンツは、リモコン操作により自分の動きがVR映像内に反映され、よりリアルな感覚が得られるようになっています。

特に、ゲームや音楽のライブなど、エンターテインメントの世界では多くのコンテンツを提供しており、VRの普及に貢献しています。

音楽ライブもVRならオンライン配信に比べ臨場感が味わえる(写真はイメージです)

 

VRの可能性はこんなにある!

VRは近年教育関連でも注目されており、オンライン授業などもコロナ禍により普及してきているため、どこにいても教室と同じ授業が受けられます。また、板書による講義だけではなく、実際には行きづらい空間も再現可能なため、体験型の授業でも活用事例があります。

医療の分野においても、事前シミュレーションや、遠隔地から名医の手術現場の見学を行ったりなど、実際に手術室にいなくてもその手術室にいるかのような臨場感のある見学が行え、より効率的で効果的な医療研修が行えることが期待されています。

VRは手術の研修など多くの可能性を広げている(写真はイメージです)

現地に行かなくても旅行したような感覚が味わえるということで、VR旅行・観光は遠方の外出が難しい高齢者も利用できるメリットもあるため、大手旅行会社も積極的に取り組んでいます。観光名所やおすすめスポット、ご当地グルメなどをバーチャルでリアルに疑似体験できるメリットもあります。

移動コストが削減できて、どんな人でも気軽に楽しめますし、見たことのないものを見られるって素晴らしいですよね。

川越観光も誰でもVRで体験できる日はそう遠くないのでは

 

川越にもVRアーティストがやってきた!

もう先月の話になりますが、VRアーティストとして国内外で活躍中のせきぐちあいみさんが「かわごえ産業フェスタ」でトークショーを行いました。

トークショーのはじめに、4分半のライブペイントを行いました。360度がキャンパスとなり、空間に立体を描いていきます。

なんと最後に川越市100周年のロゴも登場しました!

11月26日(土)にウエスタ川越でトークショーを行ったせきぐちあいみさん

 

せきぐちさんは神奈川県相模原市出身。2016年からVRアーティストとして活動しており、アート制作やライブペインティングのステージ公演を国内各地や海外で行っています。

2019年から始めたバーチャル空間の美術館も、コロナ禍で外出制限がかかる中、多くの人たちに楽しんでもらったのだとか。

トークショーの中ではVRとメタバースの違いについて解説

 

また、メタバース上でのイベントに最近注目度が高まってきており、将来的にVRやメタバースはビジネスチャンスや様々な可能性があるだけではなく、いろんな制限から解放してくれて人間・社会のためになるとせきぐちさん。さすが先見の明をもっています。

トークショーの後半は対談形式で行われた

その後の(株)タカインフォテクノ取締役の阿部将永氏との対談トークでは、デジタルアートを1300万円で販売したことや、そのデジタルデータに保証書のようなものがつけられるようになり、コピーや改ざんができないようにしていることなども語られました。

トークショー当日の阿部将永氏(左)とせきぐちさん

 

小江戸の街並みに魅力を感じており、デジタルを取り入れることでより一層魅力的になるのではというせきぐちさんに対し、100年前の街並みをメタバースで再現できたらそこに残っていないものであっても見ることが出来るかもと、阿部氏がその可能性に言及する場面もありました。

VRはさまざまな業界での活用ができ、トークショーでは建設、保険、医療、教育での活用に対する解説がありましたが、今までリアルでしかなかなかできなかった、難しい技術の教育や職人技の継承などにも活用できるのではと筆者は思いました。

VRはさまざまな業界での活用が可能だ

IT技術を利用したものがどのように活用できるかの未来予想図ですが、リアルのよさも体感しつつ、このようなVRやメタバースが普及することによって、無限にできることの可能性が広がっていくのではないかと、せきぐちさんもトークショーの中で仰っていました。

メタバースを利用した川越観光なども実現できて、多くの人たちが川越の街のよさに触れることができる日は、そう遠くないのではないでしょうか。

 

Information

【日時】2022年11月26日(土)、27日(日)9:30〜16:00

【場所】ウェスタ川越(川越市新宿町1-17-17)

【主催】かわごえ産業フェスタ実行委員会

【公式サイト】

 川越市公式サイト「令和4年度かわごえ産業フェスタ開催のお知らせ」

 Aimi Sekiguchi VR Official site 

 

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