平成に築かれ令和の未来へと繋ぐ新たな道〜<祝>県道160号川越北環状線開通!〜

取材・記事 白井紀行

 

中心街を迂回して国道254号と16号線を結ぶ県道160号川越北環状線。

平成元年に都市計画が決まり、平成4年から用地買収、平成7年に事業開始。

平成20年に今成2丁目〜寺山まで、平成21年に寺山〜福田までが開通。

そして、平成最後の年に今成2丁目〜今成が完成し全線開通となりました。

 

その記念式典が今成小学校で開催されたので参列してきました。

 

開通記念式典次第。

 

壇上には来賓の方々が着席。

国会議員、警察署長、鉄道会社、市議会議員、自治会長、事業協力者。

用地を提供した財産提供者らなど大勢の方が参列されています。

 

式典に先立って、今成小学校吹奏楽部による演奏。

米津玄師「打ち上げ花火」、Alexandros「ワタリドリ」、GReeeeN 「キセキ」

最後に、モンゴル800「小さな恋のうた」の4曲が演奏されました。

 

記念式典開式

飯島埼玉県副知事による式辞

平成元年に都市計画がスタートし整備を進め平成最後の年に全線が開通。

川越の観光客が730万人を越え、2020年オリンピックではゴルフ会場になる。

圏央道の川島I.Cと関越道の川越I.Cへのアクセスの向上で企業の沿道進出も期待。

県道の開通で川越市のさらなる発展を願います。

 

式辞にもあったように県道160号は関越道の川越I.Cと川島I.Cを結びます。

工事経過報告

磯田 川越県土整備事務所長からは工事経過報告が行われました。

 

配布されたリーフレットの表紙は、「今成陸橋」を北から南へ撮影したもの。

 

今回完成したのが今成から今成2丁目までの1.4km。

既に供用した部分と国道254号線、16号線で中心街を囲む環状線が繋がりました。

走行時間の短縮、渋滞の緩和、地域の産業振興などの効果を生むのだそう。

 

工事の中心は長さ590メートルの今成陸橋。それができるまでの様子です。

東武東上線、JR川越線、県道川越日高線を跨ぐので橋桁の設置は夜間に実施。

こちらに詳細な経過がありましたのでご興味のある方はご覧ください。

http://www.miyaji-eng.co.jp/technology/pdf/29/w036-040.pdf

 

感謝状の贈呈

県道川越北環状線の建設にあたり用地を提供した277名の地権者へのお礼。

飯島副知事より代表の方に感謝状が贈呈されました。

 

来賓祝辞

壇上の来賓の方々より祝辞。

県道川越北環状線の開通による利便性の向上、渋滞の緩和、経済の波及効果。

災害時における物流の生命線、人と人と繋ぐ交流の場としての役割。

地権者への感謝と西部地区の更なる発展を願うと祝いの言葉が送られました。

 

川合川越市長。

川越市は2020年の東京オリンピックでは霞ヶ関CCでゴルフ競技場の開催。

蔵造りの街並みを訪れる観光客は年々増えて昨年は734万。

県道が川越市の利便性を高め近隣自治体の活性化の大きな役割を果たすことに期待。

 

壇上の来賓の方々を順に紹介。

 

席に座っている来賓や市議会議員の名前を読み上げて紹介。

最後に祝辞が司会から読み上げられて式典はお開きとなりました。

 

この後は、会場を完成した県道川越北環状線に移しての記念行事です。

 

体育館は3F。窓から完成した県道を眺めることができます。

 

今成小学校から県道川越北環状線までは歩いて2分ほど。

 

記念行事

開通部分の供用開始は3月24日の15時から。道路を会場に記念行事を開催。

アーチが設けられ今成「鈿女の山車」が参加。

今成囃子連のお囃子が抜けるような青空に広がりお祝いムードを盛り上げます。

 

川越女子高校吹奏楽部の演奏をバックに川越高校応援団の演舞。

「安全祈願!北環状線!」と見物客とともにエールを送ります。

 

開通を記念してのテープカット。

 

「3、2、1」の掛け声でテープカットが行われ同時に久寿玉が開披されました。

 

祝賀パレード

川越女子高吹奏楽部の演奏が流れる中、沿道の見物者に小旗が配られました。

 

パトカー、白バイ、その後を関係者の車両が待機。

 

先頭を走るのは県警女性白バイ隊「SKIP」

全国でもトップレベルの隊員が乗車しています。

 

続いて、埼玉県警のパトカー。

 

関係者の車両が続く。それを見送る小旗がパタパタとはためきます。

 

大勢の見物客に見守る中、次々と完成したばかりの道路を進んで行きます。

 

祝賀パレードの後は「完成おめでとう、北環状!」のエール。

見学者も一緒に声をあげ、拍手とともに記念行事もお開きです。

 

お囃子を演奏した「今成囃子連」のみなさん。

 

コバトン、さいたまっち、ときももお祝いに駆けつけてくれました。

 

早速、開通区間を通って見ました

式典が終わった直後の「今成交差点」。午後3時の開通なので、まだ通行止です。

 

所用を済ませて、あたりが暗くなった頃、再び通りがかった「今成交差点」。

県道川越北環状線は開通し、車の往来が始まっています。

 

横断歩道を渡って、いよいよ個人的渡り初め!

 

舗装したての滑らかな歩道。自転車もグイグイ進みます。

 

振り返って見たところ。この先が国道16号線につながります。

 

今成陸橋は、JR川越線、東武東上線、川越日高線を跨ぎます。

 

まもなく下り坂。

 

坂を降り切ったところで振り返って見ました。

 

午前中に記念事業が行われた今成東小歩道橋付近。

 

今成2丁目交差点に到着しました。このまま進むと国道254号へと繋がります。

記者は上戸に住んでおり、中心街に行く前には必ずここに差し掛かります。

自転車で前を通りながら出来上がる様子を横目で眺めていました。

平成という一つの時代を掛けて完成した「県道160号川越北環状線」。

まもなく始まる「令和」時代において、川越の発展に大きく寄与することでしょう。

改めて、全線開通おめでとうございます!


INFORMATION

県道160号川越北環状線開通式典

【開催】平成31年3月24日10:00〜11:30

【場所】川越市立今成小学校(川越市今成2-42-1

川越市今成2-42-1