施設利用者と地域をつなぐ交流の場づくり~地域交流センターみなみかぜ~
川越市吉田地区の高台に「特別養護老人ホーム みなみかぜ」がみえてきます。
その道路沿いの緑テントの入口が地域交流センターです。
‖ 「地域交流センターみなみかぜ」ってどんなところ?
地域交流センターのエントランスをのぞくと朝採れ野菜を並べて売っているのどかな光景がありました。
普段よく目にする特別養護老人ホームと大きく違うところは地域の人々の出入りが多いというところです。
それは「地域交流センター」を中心に地域コミュニティの活動を日常的に行っているからです。
「地域交流センターは、施設で暮らすご利用者と地域の方々の交流の場として、さまざまイベント・活動を行っています」とお話ししてくださったのは地域交流センター職員の佐藤さん。
当施設の限られた空間(居室)の中だけで過ごすのではなく地域の方々と交流をし、日常の暮らし・季節のうつろいを感じながら生活をしていただきたいと願った活動です。
‖「みなみかぜ昼市」へ遊びにいってきました!
毎年7月・12月に地域交流センターみなみかぜで行われている「みなみかぜ昼市」へ行ってきました。
今回で26回目。とても歴史のあるイベントだと思いをはせつつ、イベント会場へ・・・。
バルーンアートや食物販コーナー等あり、日ごろサークル等さまざまな活動をされている方たちが展示・販売をしています。
その中の一つ、レモングラスを使ったハーブティーが飲めるコーナーを発見。
普段はハーブティー好きが集まってお茶会をしていますが講座開けたらいいですね。とハーブティーを紹介してくれたクラブカモミールのみなさん。
規格外野菜を利用したケーキを作った学生ボランティアの久保田さん。
女子栄養大学(坂戸)で勉強されているだけあって、とてもおいしい規格外ニンジンをつかったベイクドチーズケーキでした!
会場内もだんだんお客さんが増えてきて施設のご利用者も集まってきました。
いよいよメインステージでマジックショーが始まりました。
おっ、この人はかわごえ産業フェスタで見たことがある!?
マジシャンのカトヤンが登場!
小さいお子さんから施設を利用されているご高齢の方まで年齢関係なく一気に楽しい空間に変えてくれます!これこそがマジックなのかもしれませんね。
マジックショーも終わり少し外へ。
外では秋に収穫したお米を使って餅つきをしていました。
「地域交流センター」の活動の一つには田んぼ活動(川越生物多様性有機農法で地域づくりに取り組む会通称田んぼの会)があります。種まきから稲刈りの過程を一年を通して様々なイベントで、地域の方々と楽しみながら自然との共生について学んでいます。
関連記事:田んぼで触れ合い学ぶ身近な自然〜生きもの調査(動物編)〜
秋の稲刈りで大量に出るのがわらです。
そのわらは捨てずに正月しめ縄としても再利用します。そのワークショップが開催されていました。
さすが、職人さんのような手つきで器用にしめ縄を作っていきます。
作業がはやいです。
稲穂の飾りで、しめ縄らしく!
昔ながらの正月しめ縄が完成です。
飾りは好みにあわせてできるので自分だけのオリジナル作品づくりを皆さん楽しんでいました。
‖ センターでは他にもいろいろ活動をしています!
特別養護老人ホームで生活しているご高齢の方と地域の人たちをつなげること、地域交流の場の提供を目的とし、「地域交流センターみなみかぜ」では昼市のほかにも一年を通してさまざまな活動をしています。
<地域交流を目的とした活動>
- ネットワークづくり:吉田むかしばなし・田んぼ活動・クラブカモミール)
- ホームご利用者の楽しみ・いきがいづくり:わくわく枠
- 食事を通した心身の健康づくり:「なごみ」(地域の方もご利用いただける食堂・カフェ空間)
他にもさまざまなイベントをおこなっています。
今回「地域交流センターみなみかぜ」の昼市にお邪魔させてもらって、まさに三世代交流の場として様々な年代の人たちが集い、体験し、共感している空間になっていると感じました。
取材・記事 水野義也
INFORMATION
社会福祉法人健友会 特別養護老人ホームみなみかぜ
【住所】川越市大字吉田 204-2
【電話】049-234-1200