年に1度の世界最大級旅の祭典!~ツーリズムEXPOに川越市も出展~
2020年の東京オリンピック開催決定から早3年が経ち、「インバウンド」や「おもてなし」等を合言葉にオリンピックに向けたさまざまな取り組みがスタートしてきていることをニュース等で耳にすることが増えましたね。
特に「観光事業」は取り組みがわかりやすく報道され、東京だけでなく日本全国でおもてなしの観光事業の取り組みが始まりつつあります。
そんな折、2016年9月24日・25日東京ビッグサイトで「ツーリズムEXPOジャパン」観光イベントが開催され、川越市も出展するという報を聞きつけ、私達カワゴエ・マス・メディアも川越のローカルメディアとしてさっそく取材に行ってきました。
「ツーリズムEXPOジャパン」とは、国内外の観光事業者(企業・行政)等幅広く出展し、観光情報はもちろんのこと、「食」「伝統文化」、「健康」「スポーツ」など趣向を凝らした内容となった国内最大級の観光産業展示イベントです。
埼玉県からは、さいたま市をはじめ、秩父市、川越市の3市がそれぞれの名産品、観光情報、伝統工芸などを展示していました。
会場に入るや否や、色々工夫を凝らした出展も多くアチコチに目が行ってしまいがちですが、まずは応援も兼ねて埼玉県の出展ブースの様子も見に行ってみます♪
会場入口に入ると、埼玉県、群馬県、新潟県がほぼ同じ規模で並んで出展しています。
※埼玉県の反対側はJR西日本のブース。
埼玉県の出展ブースは主に2つのエリアで構成されていて、だいたい全体の2/3位は出展コーナー、残り1/3位がトリックアートの参加型写真撮影用のコーナーです。川越市は来月おこなわれる川越まつりを前面に押し出しています。まずは各市の出展から拝見!
やっぱりここはお囃子を流して欲しかったなぁ。。。
さいたま市は盆栽一押しでアピール!
秩父市は「秩父銘仙」と秩父を舞台にした人気アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」を前面に出してきています。
埼玉県は、全体的に歴史押しの展示になっていました。歴男や歴女なんかが喜ぶコンテンツなんかも用意すると、きっと長蛇の列なんか出来たりして?!
やや控えめに展示されていた、埼玉県の名産品たち。
トリックアートのコーナーはさいたま市、秩父市、川越市の3市出展ではありますが、ここに春日部市が参戦して4つコーナーがあります。埼玉県といったら、春日部の「クレヨンしんちゃん」は外せないでしょ!
春日部市のクレヨンしんちゃんはここでも元気です!
さいたま市大宮はやっぱり盆栽!
秩父市の背景は秩父夜祭です。
京都祇園祭、飛騨高山祭と共に日本三大曳山祭りの一つに数えられています。
そして我ら川越市は時の鐘のトリックアートで決まりです♪
埼玉県ブースの反対隣はJR西日本が出展しており、大企業の出展とあって、規模も埼玉県や近隣自治体と比較して断然大きい。しかも大音響で様々なアトラクションで来場者を楽しませています。周辺の声がかき消されるようなそんな厳しい出展環境下においても、記者がぱっと見た感じでは、埼玉県からの出展の中では川越勢が一番前面に押し出て川越をアピールしているように見えました。
川越唐浅の着物や祭り衣装で懸命にPR活動を行う川越市観光課の職員の皆さん、小江戸川越観光協会の職員の皆さん、川越市商工会議所の皆さん、そして市内大学の学生さんたち。
いつも裏方で頑張っているYさん!カメラを向けるとすぐさま「川越いも茶」を手に取ってポーズ!
近隣の他県の観光事業はどのような取り組みをしているのか当然興味もわいてきます。
まずは最大のライバル!?栃木県と茨城県を視察したところなんと・・・・・・
協働出展してました。これってすごいことですよね。
巷ではいろいろ言われている2県ですが逆手に取ったまさかの合わせ技。
ブース全体も黒を基調にした割と落ちつたデザインでどちらにも寄らずバランスがとれていました。
ここからは、関東から少し離れて「お祭り」や「古くからの町並み」を観光の目玉としているエリアを中心に見てきましたので少しご紹介します!
まずは岐阜県。最近では映画「君の名は。」の聖地巡礼で話題のエリアです。
白川郷の合掌造りや大垣まつりの山車など模型がありとても目をひき興味を持たせてくれる展示となっていました。
<合掌造りの模型>
<大垣まつりの山車模型>
ユネスコ無形文化遺産にも登録された「美濃和紙」も紹介されていました。
埼玉県にもユネスコ無形文化遺産に登録されている和紙、小川町東秩父村「細川紙(ほそかわし)」があります。次回の「ツーリズムEXPOジャパン」ではぜひ展示してほしいと思いました。
その他青森はミニチュア版青森ねぶたや京都ブースでは座禅の体験をしていました。
青森ねぶたのミニチュア版ではありますが祭りの迫力を感じることができました。
京都では、短い時間ではありますが本格的な座禅体験をしており、海外の方も興味をもって見ていました。
インバウンド対策と言われていますが、海外の方に日本ならではの「体験」ができるプログラムを準備することが大切だと思いました。
<青森ねぶた>
<京都 座禅体験>
東京都の多摩エリアは、各市の名産品をまとめて展示し各市での商品開発の取組等一目でわかる展示となっており、見ていてワクワクするレイアウトでした。
<市をまたいだ多摩エリアの特産品展示販売>
むむ!?これはどこかで見たことがあるような・・・。
<こちらは「狭山茶コーラ」です。>
東京コーラと言ってもかぎりなく埼玉寄りの東大和にあるお茶農家さん(もちろん狭山茶ですよ)の商品でした。飲み比べしてみたいですね。両者のこだわりがわかるはず!?
この他にも今回のEXPOで日本が世界に誇る「ものづくり」や音声自動翻訳アプリなど「ツーリズムテクノロジー」も見どころの一つでした。VRを活用したPRを展開するブースも目立ち、HISや能登半島のブースでデモを楽しむ光景がみられました。
<能登のキリコ祭りの様子を360度映像で楽しむことがでVRを活用したPR風景>
各地のブースをみて、あらためて埼玉県ブースを客観的にみると、同じ商品、お祭りでも展示や表現一つで見え方がずいぶんかわるのかなと思いました。
ブランドを構築していくプロセスの一つに「商品・サービスの見せ方」がとても重要な要素なのだと改めて考えさせられました。
ブランドとして確立している「COEDOビール」や「鏡山」等展示されていなかったので、認知度があり強みのある商品を前面にだして、興味を引くのも消費者心理としては重要なポイントですよね。
今回埼玉県ブース出展にあたり大変ご苦労されました川越市役所、小江戸川越観光協会、川越商工会議所等の関係者皆様大変お疲れ様でした。
川越市民も巻き込んだチームカワゴエとして、これからよりよい川越PRを引き続きがんばってください!!
取材・記事 水野義也
INFORMATION
ツーリズムEXPOジャパン
【会期】平成28年9月22日(木)〜25日(日)/取材日は25日
【場所】東京ビッグサイト(江東区有明3-10-1)