道草して本当に食べてみた〜田んぼの生きもの調査(植物編)〜
次の調査ポイントへ移動します。
道中に参加者の方がこんなことを話しをされていました。
「日本では昔から野草を食べて来た。
現代では仏花を使っているが、かつては、野草を供えていたんだ。
今よりももっと身近な存在だった。」
野草は古くから万葉集などにも歌われており、今よりももっと係っていたんですね。
【記事の表記に付いて】
野草名の後ろに◎が付いているものは採取して調理したもの、○は食べられる物です。
また、野草の説明はメモを元にしたものなので、誤りの責は本サイトにあります。
なお、野草採取や調理の注意は、前回のブログをご覧下さい。
‖ ワレモコウ(吾亦紅)○
さだまさしさんを始め多くの歌のタイトルにもなっている「ワレモコソウ」。
縦長のぼんぼりのような花がないとなかなか気付き難いですね。
講師のお二人は道中でも瞬時に野草を見分けて立ち止まります。
‖ スイカズラ
甘い香りを漂わせる「スイカズラ」。
花は最初に白く咲き、やがて黄色に変わるので同じ枝に2色が同居します。
‖ ドクダミ◎
「ドクダミ」はあまり詳しくない人でも区別が付く野草。独特の臭気がします。
ドクダミ茶として飲むほか、天ぷらにして食べられます。
‖ ギシギシ○
日本全国でみかける野草で、若芽が食べられるそうです。
‖ 桑とその実○
養蚕が衰退してあまり見かけなくなった「桑とその実」。
細君が昔、学校の帰りに実を食べたことがあるそうで、甘酸っぱい味がします。
‖ 吉田白髭緑地
次の観察地近くにある吉田白鬚緑地にやってきました。
湧き水が出ていて、その水がビオトープに注がれています。
‖ ユキノシタ○
水辺だと生える野草も畦道と変わることに気付かされます。
白い花とその下の葉っぱの白い模様が特徴の「ユキノシタ」。
‖ セリ○
セリも食べられる野草としてはとてもポピューラーですね。
‖ ヘビイチゴ○
子供の頃は毒があるから食べちゃ駄目だよと云われた記憶がある「ヘビイチゴ」。
実際には無毒なのですが、味が無いので美味しく無いとか(^^;)
‖ みなみかぜいきいき田んぼ
かわごえ里山イニシアチブと連携する「みなみかぜ いきいき田んぼの会」
こちらの田んぼでは生物多様性農法で無農薬稲作に取り組んでいます。
コンクリート製の水路は水を流せても、そこに生物は住むことはできません。
ビオトープという呼び方をする前から田んぼではこんな水路が当たり前の光景でした。
生物多様性を育むには、田んぼとと共にこういったものも必要とされます。
‖ ムラサキサギゴケとトキワハゼ
右のトキハハゼと比べるとやや濃い紫の花びらをもつ「ムラサキサギゴケ」。
近縁種で同属植物なので似ていますが、こうして並べると見分けが付きますね。
‖ オオバコ○
穂のような部分に粘着性があり車輪にくっついて運ばれることが車輪草ともいわれます。
咳や呼吸系の薬としても使われてきました。以前よりも減少しているそうです。
‖ シロツメクサ(クローバ)◎
前回も紹介した「シロツメクサ」。この辺りが無農薬の田んぼであることが分かります。
シロツメクサの蜜を集めるハチ。これも生物多様性のひとつ。
‖ チガヤ○
抗ウィルス、抗ガン、腎臓障害、利尿。花は肺に効能があるそうです。
調べるとサトウキビとも近縁とあり、若い花穂は噛むと甘味があるとか。
‖ 小畦川の河原
小畦川の河原までやってきました。
小さくて浅い川ですが遊歩道は割と整備されていてBBQを楽しむ姿も。
‖ アカツメクサ(ムラサキツメクサ)◎
子供が摘んで花飾りなどを作って遊ぶ花ですが、これも食べることができます。
シロツメクサと色が違うだけかと思いきや、よく見れば葉っぱの形も違いますね。
今回はジャムにするということで多めに摘みました。
さて、次回はいよいよ野草ハーブの試食です。
INFORMATION
かわごえ里山イニシアチブ
【HP】http://blogs.yahoo.co.jp/jmasudas
【FB】https://www.facebook.com/kawagoesatoyama
【案内】https://www.facebook.com/events/460169957492042/
【地図】当日調査した、「みなみかぜいきいき田んぼ」