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初の試み!ウェスタ川越『クイズに答えてバックステージツアーに参加しよう!!』
活, 遊, 面白
ウェスタ川越(柏瀬明彦館長)の初の試みとなる、『クイズに答えてバックステージツアーに参加しよう!!』を、8月20日(日)の午前10時~と午後2時~の2回、それぞれ10名(午前の部は1名欠席)の当選者をお招きして実施しました。
筆者が取材したのは、午前の部です。川越市内や近隣の街から参加した30代~70代の男女計9名とご一緒させていただき、普段見ることのできないウェスタ川越の舞台裏に潜入してきました。
どうやって募集していたの?
こちらのイベントは、ウェスタ川越webメンバーズサイトで7月10日~24日にかけて参加者を募集しておりました。
もうすぐ会員1万人ありがとうウェスタ川越
「クイズに答えてバックステージツアーに参加しよう!!」
ウェスタ川越webメンバーズ会員の中から、ウェスタ川越にまつわるクイズに全問正解しご応募いただいた方の中から、抽選で20名様に大ホールのバックステージツアーへご招待!
楽屋や舞台装置など、普段は見ることのできない舞台の裏側をウェスタスタッフがご案内します!
という内容でした。
応募ページはこちら(応募は終了しています)⇒ウェスタ川越webメンバーズ会員限定!「クイズに答えてバックステージツアーに参加しよう!!」
初の試み、驚きの内容!
イベントの目的は、ウェスタ川越の舞台裏を知ることで、より身近に感じていいただくと共に、川越市民や周辺地域住民の文化芸術への関心拡大と事業への参加を促します。
参加者は、楽屋や備品庫など日頃見ることができない場所に入り、舞台、照明、音響などの舞台技術の操作なども間近で見学。後半にはツアーの集大成として、実際にミニピアノコンサートを行い、どのように舞台スタッフが動いているか、参加者の方々に好きな場所で見ていただきました。
以下、午前の部のタイムスケジュールです。
10:00 挨拶
10:05 楽屋、ピアノ庫、備品庫見学
10:30 舞台装置説明
11:10 ピアノコンサート
※舞台袖や客席など、参加者が好きな場所からご覧いただきます。
11:20 緞帳の説明
11:30 質疑応答
11:45 終了
1.挨拶
今回のバックステージツアーで主に館内の案内や広報を担当した3名(柏瀬明彦館長、広報営業責任者の石橋恵子さん、舞台技術責任者の岡部吉倫さん)がご挨拶。今回の企画の内容や、注意事項の説明などが行われました。参加者一同、真剣に聞き入ります。
2.楽屋、ピアノ庫、備品庫見学
ウェスタ川越は、2015年3月から稼働して9年目と歴史はそれほど長くないですが、下町ロケットや金曜ロードショーなどのロケに使われています。
楽屋は公演で使ってもらう人に使いやすく快適な環境を提供したいと、様々な工夫がされていることが柏瀬館長から説明がありました。たとえば、コンセントや照明スイッチの位置を工夫したり、化粧品等が転がって落ちないように台の端っこをわずかにせり上げたり、物置用の棚は忘れ物が見えるような高さに配置する等、細かい配慮がされています。
また、小楽屋にはユニットバスがついており、ドアノブは衣装に引っかからないものを選ぶなど工夫されています。
小楽屋1-4は楽屋にピアノを設置しており、本番前にピアノの練習も可能になっています。通路は、一般的には210cmですが、ウェスタ川越は240cmと、30cmも広くなっています。それと連日公演を行う場合に備えて、シャワー室や洗濯室も別に備えています。このように、ウェスタ川越の舞台裏は出演者が快適に過ごせる工夫が随所になされています。
大道具倉庫には、花道を仮設で作れる道具や、オーケストラ用の小道具、コントラバス用いす、譜面台、それに照明器具や紗幕(しゃまく)などがぎっしりと収納されています。
またピアノ庫には、スタインウェイD-274とヤマハCFXの2台のフルコンサート用グランドピアノが常時保管されています。
こちらのピアノ庫は、ピアノにとって常に快適な温度と湿度をキープしています。湿気が多すぎたり、逆に乾燥しすぎはピアノの大敵で、調律が狂ってしまうこともあるのだとか。
3.舞台装置説明
ウェスタ川越の舞台の天井高さ(幕が上がり見えなくなるところ)は29.5m。参加者たちは、幕やバトンなどが電動昇降するところを実際に見学しました。その中でも代表的なものを紹介します。
バトン…舞台演出上必要な種々の吊物を下げるのに使われ、常備されない幕・照明器具、大道具などを吊るすもので、ウェスタ川越のバトンは合計重量1トンまで吊るすことが出来ます。ワイヤーを巻き上げて昇降します。
松羽目…ウェスタ川越のものは布地に松の絵を描いており、歌舞伎や能などの日本伝統芸能において、演出のための大道具として使われています。
音響、照明、舞台…各2名で管理。操作は難しいため、プロが行っており、最先端の機材をそろえています。
音の調整はiPadと連携し、遠隔操作もできます。ステージ上で音を実際に聴きながら調整することもできます。音響は小さいスピーカーをつなげており、高音、中音、低音のバランスをみながら、会場の基礎となる音を作っていきます。
照明は専用のサスペンションライトがあります。毎回公演ごとに照明機器を仕込み、ばらし、チェックを行っています。白い幕にさまざまな色を付けられるようになっており、照明卓で調整を行っています。ライトはほぼLED化されています。
4.緞帳の説明
今回は特別に緞帳の裏側を見せていただきました。緞帳は上げ下げのスピードも変更できます。
緞帳の裏面には必ずといっていいほど、「火の用心」と書いてあります。これはどのような理由からなのでしょうか。
舞台上には、袖幕やホリゾント幕など、多くの幕類が吊られており、その昔は劇場火災が実際に起きていたそうです。理由は、照明機材のワット数が高く、接触することで燃えてしまったりしていたのだとか。
舞台上には危険なものがたくさんあり、注意を促す意味で「火の用心」と書かれているんだそうです。
ちなみに現在はLED照明が多くなり、電球と比べて発生する熱がかなり少ないので、火災の危険性は少なくなってきているそうです。
5.ミニピアノコンサート
関東を中心に演奏活動をしている東邦音楽大学出身の若手ピアニスト、平林大翔(ひらばやしひろと)さん(22歳)の演奏を聴きながら、舞台演出も楽しむミニコンサートを開催しました。
平林さんは今年の春に東邦音楽大学…