エールビールを飲んで各地の祭りにエールを!

〜コエドブルワリー「祭エール」記者発表会〜

取材・記事 白井紀行

 

江戸「天下祭」の伝統を受け継ぎ、かつ川越の特色を加え370年の歴史を持つ川越まつり。

豪華絢爛な山車がソーレという掛け声と共に蔵造りの街並みを巡行。

山車同士が相対した時にお囃子が入り乱れ提灯が舞い踊る曳っかわせは最大の見どころ。

毎年、70〜90万人の来場者が訪れ、川越の街が最高潮に盛り上がります。

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しかし、2020年は新型コロナウィルスの感染拡大防止のため中止。

年が明けてもコロナは収束せず、1月7日には2度目の緊急事態宣言が発令されました。

地元に拠点をおく企業として川越まつりの復興を祈念したい。

ブルワリーとして地域や日本を元気づけることはできないだろうか?

その想いで協同商事コエドブルワリーが特別醸造したのが「祭エール -Matsuri Ale-」。

2月15日(月)からの販売開始にあたり、記者発表会が開催されました。

会場は、「COEDO BREWERY THE RESTAURANT」。

川越駅西口の新たなランドマークとして誕生したU_PLACE内にある人気のレストランです。

新聞社、J:COM、業界誌など各種のメディアが取材に駆けつけ関心の高さが伺えます。

株式会社協同商事コエドブルワリーの代表取締役社長の朝霧重治氏。

同社は有機野菜を農家との契約栽培で作り流通させるために川越で誕生した企業。

1996年からコエドブルワリーとしてクラフトビールの醸造所を開設しました。

「祭エール」に込められたコエドブルワリーの想い

今回、醸造した「祭エール」のエールには2つの意味があります。

一つは20℃位の温度帯で発酵するエール(Ale)酵母を使って醸造したビールであること。

もう一つは、運動会、人生、チームを応援するという意味のエール(Yell)

日本語では同音異義語となるので「エールビールでエールを送ろう!」。

そんなビールメーカならではの言葉遊びも加えて名付けられたのだそうです。

「祭りエール」のラベルに選ばれたのは平成4年の川越まつりのポスター。

毎年作成されるポスターの中で唯一のイラストで、川越市民が描いたもの。

使用にあたっては川越市も調整に協力して実現しています。

「祭エール」は原料にもこだわりました。

ビールの主原料は大麦ですが、副原料として「お米」を使っています。

アジアのビール作りではお米は一般的なのだそう。

また、お米は日本のお祭、神社や地域の実りをお祈りする精神性の表れでもある。

その思いから地元の米屋さん金子商店の協力を得て川越産のお米を確保。

川越市のお米を使い、川越のお水を使ってできたのが「祭エール」です。

各地の祭を応援!COEDO MATSURI YELL PROJECT

「祭エール」では収益の一部が次回の川越まつりのために川越市に寄付されます。

そして、同社では川越まつりと同じく中止となった各地の祭を応援を始めます。

題して、「COEDO MATSURI YELL PROJECT」

当地のお米をテーマとした特別なビールを醸造し、収益の一部を寄付するプロジェクトです。

ぜひ、皆さんにはビールを飲んで楽しみ元気になって祭にエールを送って下さい。

と取材に来た私たちにもエールを送り、朝霧社長の話は締め括られました。

※東北6県のお祭りを応援する「祭りエール」が4月28日(水)に発売されます。

川越市長の挨拶

川合善明・川越市長による「祭エール」販売に対するお祝いの言葉。

コロナウィルスで経済が落ち込み川越市の税収も大幅に減り厳しい状況にある。

そんな中で「祭エール」が川越市にエールを送っていただけること。

COEDOの名前で常に世界中に川越を発信し、さらに川越まつりを広められること。

売上の一部を川越市に寄付いただけることへの感謝が述べられました。

多くの人に楽しんでもらえる味

醸造担当の共創チームの似内彬人さんからは「祭エール」味についての説明

個性豊かなものを提案することも多いクラフトビール。

今回は多くの人に楽しんでもらうことが開発のコンセプトでした。

クセがないように意識し、味わいはスッキリボディは軽くアルコール度数も低め。

クラフトビールに馴染みのない方にも楽しみ、お祭りを応援していただければ。

と開発担当者の「祭エール」への思いが語られました。

フォトセッションの様子

特別インタビュー

記者会見後、少しお時間を頂きインタビューを行いました。

➖ お話の中で今後、祭への応援を全国に展開したいとお伺いしましたが

私たちは、醸造タンク、そして、瓶や缶に充填できる設備までを有しています。

ただ、私たちの製造規模だと一度に醸造できるのは350ml缶が3,000本分で多いようで少ない。

大手ビールメーカーさんのように全国津々浦々に展開するというわけにはいきません。

なので、何らかの縁ができたり、取り組みがお互いに賛同できる。

そういった点と点で繋げる形で展開していき、各地のお祭のお手伝いできればと思っています。

私たちの活動の指針はグローカル(グローバル(世界)✖️  ローカル(地域))なんです。

このローカルというのはスケールの取り方だと思っています。

日本国内であれば、ローカルは川越になり、日本がグローバルです。

一方、私たちはシンガポール、香港、アメリカへとメイドインジャパンとして輸出しています。

そうすると、日本のクラフトビールということで、日本がローカルになります。

 

ー「祭エール」が日本のお祭を世界に発信していくということですね。

「祭エール」というのは、別に私たちの登録商標ではありません。

コエドブルワリーがそういうことを言い出したから、自分たちもやってみよう。

そんな風に他の地域のブルワリーが取り組んでもらっても良いと考えています。

 

ー「祭りエール」への思いが各地のブルワリーでも共有されていくといいですね。

私たちも「祭りエール」を飲んで応援していきたいと思います。

本日は、お忙しい中ありがとうございました。

Information

祭エール-Matsuri Ale-記者発表会

【日時】2021年2月15日(月)10:00〜10:30

【会場】COEDO BREWERY THE RESTAURANT

【住所】川越市脇田本町8-1

【HP】https://www.coedobrewery.com/jp/

プレスリリース

◎祭を応援する特別醸造、ALE(エール)でYELL(エール)を送るクラフトビール・祭エール -Matsuri Ale-を開発~売上の一部を次年度のお祭り開催のために寄付~
https://www.coedobrewery.com/jp/news/7160/

◎東北6県のお祭りを応援各県ごとに特別醸造したALE(エール)でYELL(エール)を送るクラフトビール「祭エール -Matsuri Ale-」を開発~売上の一部を次年度のお祭り開催のために寄付~
https://www.coedobrewery.com/jp/news/7193/

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