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川越・最明寺でLGBTQカップルの初めての結婚式!

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川越市内では、県内の仏教の寺院で初めてとなるLGBTQ(性的マイノリティ)外国人カップルの結婚式が、4月6日(木)午後、最明寺で行われました。   千田明寛副住職によりますと、川越市で2020年5月に同性カップルを公的に認証する制度「パートナーシップ宣誓制度」のスタートに合わせて、同市内にある最明寺が仏前結婚式「LGBTQ WEDDING」の受け付けを始めましたが、コロナ禍の影響で中止されるなどしたため、3年近くたってようやく第1号のカップルの挙式になったということです。   コロナ禍の影響などで今回が初めての結婚式となり、2人は参加者たちに祝福され、インタビューを受けている間も終始笑顔でした。   今回結婚式を挙げたのはイスラエル人男性カップル 今回結婚式を挙げたのは、ライス・ヨアブさん(58歳・出版社社員)と、ヨラム・メイロンさん(68歳・眼科医)のイスラエル人の男性カップルです。二人は30年前からパートナーとして一緒に暮らしています。 お二人が知り合ったきっかけは、眼科医であるヨラムさんの診察をライスさんが受けに来たことでした。 お互いの好きなところは?と聞くと、「一番好きなところを挙げるのは難しい」とヨラムさんは答えました。理由は、30年前と比べてお互い年を取って変わったところもあるからなんだそうです。   幸せいっぱいのお二人のコメントをご紹介します!! ---今のお気持ちは 結婚式が終わってとても幸せで、安どしている。皆さんから祝福されてうれしく、感謝でいっぱいです。 長年このときを待ち望んでおりました。感染症もあり、しばらく日本にも来られませんでした。二人は30年近く一緒にいるのですが、改めて今回結婚式を挙げることで、お互いの関係性を見直すことが出来ました。 出会って21年たってようやく、ニューヨークで9年前にも二人だけで挙式したこともあります。   ---埼玉という場所で挙式できたことをどう思いますか 埼玉には初めて来たが、とても素敵な場所だと思いました。二人とも、日本に来るのは7回目ですが、日本がとても大好きです。文化も好きだし、人も好き。 最明寺は2年前にインターネットで知りました。川越に来たのは初めてです。まだ観光もできていないけど、今週末くらいにしたいなって思っています。   ---なぜここで結婚式をしようと思ったのですか 仏教式を選んだのは、日本人に仏教徒が多いからです。お寺は神聖であり、(日本人は)宗教色もそれほど強くないから。二人ともユダヤ教徒なんですけどね。 ユダヤ教では同性婚がタブー視されており、イスラエルでは同性婚が認められてはいないのですが、日本では法が少しずつ進んでいます。自分たちは異性婚の人たちと変わりません。もちろん、イスラエル人でも海外で挙式しているカップルもいます。海外であっても挙式すれば、イスラエルではカップルとして認められます。ちゃんと法律で認められたカップルになりたかったからです。   最明寺はこれからも、多様性のある社会とともに 最明寺では、海外の同性カップルからの挙式の申し込みが入っており、6月には香港、8月にはタイのいずれも女性同士の結婚式が開かれる予定になっています。ただ、日本人の式の予約はまだ入っていません。 最明寺は2021年にオンラインで開催した性的少数者による成人式の会場となるなど、仏教の教えに基づいた多様性を尊重する社会を目指して、交流や活動が行われてきました。 千田さんは「多様性のある社会を実現するため、どんな人にも寄り添う仏教の精神を生かそうと考えた。新しい形の提案を通して、日本でも同性婚が法的に認められるようになれば」と願っているそうです。 …