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子供のころに還ったような少女漫画の世界…花村えい子と漫画展+コラボ企画

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  川越出身の漫画家・アーティストであった花村えい子(1929-2020)さん。 少女漫画のパイオニアの一人であり、中高年女性の誰もがと言っていいほど小さいころ虜になった記憶があるのではと思います。   8月7日(土)から川越市立美術館で、『画業60年のかわいい伝説 花村えい子と漫画』展が開かれています。本来ならば2020年開催予定でしたが、感染症の影響で今年に延期になりました。 同展は2019年7月に嘉麻市立織田廣喜美術館(福岡県嘉麻市上臼井)でスタートした巡回展の2会場目となっています。   一番見てほしかったえい子さんが旅立ってしまった… 入口のところには、娘のひろ子さんからのメッセージが。   展示会が延期になったことで、一番見てほしかったえい子さんは2020年12月3日に次の世界へ旅立ってしまい、この展示会を見ることが出来なくなってしまいました。 幼いころから絵を描くことと読むことが好きだったえい子さんは、埼玉県立川越女子高校、女子美術大学を経て、1959年に漫画家としてデビューしました。以来、60年以上にわたり、少女漫画のパイオニア、レディースコミックの先駆者として生涯現役で活躍してきました。 中高年女性にはとても懐かしい感じがすると思うのですが、少女雑誌の『なかよし』やショウワノートなどの文房具のキャラクターに可愛い少女イラストが使われていました。   可愛い少女漫画の世界 懐かしくてかわいい少女マンガを存分に楽しめる展覧会で、まず最初に目に飛び込んでくるのがこれです。大きな本が3冊。そして花村えい子さんの世界が広がっていきます。   企画展の会場内はフラッシュさえ使わなければ写真を撮影してもよいことになっています。お気に入りの原画があったら撮影してしまいましょう。 約150点に及ぶ原画作品を軸に、制作時期を6つの章に分けて展示しています。 大きな瞳に星を増やして下まつげをつけたり、文字を多く取り入れたことなど、『えい子のひみつ』が7つも書かれており、少女漫画好きには興味深い内容となっています。   キラキラの目にカラフルな髪の色をはじめ、現在に至るマンガの少女像の原型を創りだした花村えい子さんの魅力がたっぷり感じられる展示内容です。まるでそこは童心に返ったような、少女漫画の世界です。 …