もうすぐ桜の季節〜国道254号線沿いの桜づつみを巡り春を探してきました〜

平成29年3月10日発行の「川越広報」、表紙は新河岸川の誉桜(ほまれざくら)。 6ページ目には河川課から「桜づつみを散策しませんか?」というお知らせ。 現在、市内7箇所に整備されていて、うち3カ所は国道254号沿いにあります。 まもなく、桜の季節。3カ所の桜つつみを巡り春を探してきました。 ‖…

田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト全国集会 in 川越〜第一部エクスカーション〜

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損なわれた田んぼの生きものの多様な世界を再び取り戻す。 そのための様々な取り組みの受け皿となる「田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト」 その全国集会が平成29年2月18日にウェスタ川越で開催され、約150名もの参加がありました。 2010年に愛知で開催された生物多様性条約第…

五穀豊穣を願い今年の天候を占う伝統行事〜老袋の弓取式〜

取材・記事 白井紀行   冬の寒さも一段落した建国記念日の2月11日(土)。 下老袋氷川神社で県指定重要無形民俗文化財の「老袋の弓取式」が執り行われました。 …

身土不二(しんどふじ)~川越縁の食材で開運恵方巻作り~

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去る2月3日は節分の豆まきや恵方巻など、それぞれ楽しまれた方も多いのではないでしょうか。 最近は、恵方巻もかなりバラエティーに富み、テレビや雑誌の特集などにも多く取り上げられています。 今年はどのような恵方巻を買おうか考えていましたが、せっかくなので川越に縁がある食材で恵方巻を作れないかと、ふと思い浮かびました。 また、『身土不二(しんどふじ)』という、地元の食材を食べ健康になるという言葉があるように、恵方巻で開運を願うのですから、地元の食材を身体に取り入れることで開運パワーが更にアップするかもしれません。  恵方巻は、七福神にあやかり7種類の食材を海苔で巻き込むのがよいとのこと。 ということで、 【ルール】 …

Googleストリートビューの知らない坂道の世界〜川越藤間(後編)

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月曜日に配信した「川越藤間の坂道」は思いのほか好評でした。 http://koedo.info/170206fujimanosaka/ それでは、後半最初の坂道です。 坂の下から撮ると住民の生活感が出ていいですね。 次の坂 次の坂は並木通りまで繋がっています。 これまでよりはいささか勾配が緩やかになってきました。 坂から自宅への横道に入るために設けられた階段。 この坂を下って行くとその先にあるのは、以前紹介した「音喫茶一乗」 何を隠そうこの記事を書くきっかけとなったのがこのお店の帰り道。 「この辺は坂が多いなぁ」というところからピピっときました。 次の坂はNailsalon…

Googleストリートビューの知らない坂道の世界〜川越藤間(前編)〜

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川越市のお隣、ふじみ野市にある東武東上線「上福岡駅」。 駅を降りて線路沿いに川越方面へと進む。 するとあることに気づかないだろうか? 線路を跨ぐ歩道橋からの風景 線路と直角に曲がるこの道がふじみ野市との境。 一見何の変哲もない平坦な道に見えますが..。 「珈琲・軽食…

春の足跡は一歩一歩着実に来ていますネ〜蓮馨寺の稚児行列&節分会〜

連雀町にある由緒あるお寺、蓮馨寺。 境内の広場を使ったイベントも度々行われ、地元にもとても親しまれています。 その蓮馨寺で、1月29日(日)に稚児行列と節分会とが行われました。 寺客殿で平安装束に着替えを済ませたお稚児さんたち。 記者もちゃっかり便乗♪ モデルを終えた子供たちは境内へ。 ご両親、カメラマン、見物客で境内は大にぎわい。 裃を身につけ寺侍の格好をした大人の方も揃いました。 祭礼旗を先頭に参道から町内の練り歩きへと向かいます。 笙(しょう)、竜笛(りゅうてき)、篳篥(ひちりき)による雅楽の演奏。 そのあとを寺侍が続き、 両親に連れられた稚児行列が続きます。 最後尾は、粂原住職。 稚児行列は連携寺を後にして、 中央通り商店街(昭和の街)を進む一行。 行列に遭遇し通過を待つ海外からきたカップル。 稚児行列はこの先のラーメン屋さんの手前で曲がり、 大正浪漫夢通りへ。 大野屋洋品店を右折して立門前通りへ 蓮馨寺へと歩みを進めます。 境内に戻って記念撮影。 お稚児さんと寺侍は豆まきをするために本堂へ。 続いて、参列者も本堂の中へと案内されます。 立派な本堂の中に人がぎっしり。 ご祈祷や般若心経が唱えられます。 お稚児さんや寺侍が正面にスタンバイ。 一人一人に豆の入った升が手渡されました。 「蓮馨寺に鬼はいませんから、福は内でいきましょう」と粂原住職。 「福は内」の掛け声とともに豆やお菓子が蒔かれます。 3分ほどで用意された豆は全て巻き終わりました。 一番後ろにいた記者のもとにも袋豆とラムネが飛んできてゲット! ちょうど隣に小さなお子さんがいたので2つとも差し上げました♪ 福を分けた気がしてとても良い気分に本堂を後にしました。 この記事がアップされる2月3日は、喜多院や成田山別院で節分会が催されます。 まだまだ、寒い日が続きますが、春の足音は一歩一歩近づいてきていますネ。 取材・記事 白井紀行 INFORMATION 稚児行列&節分会 【日時】平成29年1月29日(日)14:00〜15:00 【会場】蓮馨寺(川越市連雀町7-1) 【HP】http://renkeiji.jp/節分豆まき

今年の作物と天候の吉凶を占う年占〜市指定文化財 筒がゆの神事〜

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身を切るような寒さ。まだ、夜も明けない1月15日の午前5時半過ぎ。 焚き火の炎を目印にたどり着いたのが、石田にある「藤宮神社」 毎年、1月15日に行われる「筒がゆの神事」に参列してきました。 筒がゆの神事とは? 毎年1月15日の早朝に行われる。一年の作柄と天候を占う正月の行事である。大釜に小豆1合、米1升、水1斗を入れて煮、その中に18本の短いヨシヅツを束ねたものを入れる。先端に団子を挟んだカユカキボウでかき回してヨシヅツを取り出し、それぞれのヨシヅツに入っている米粒の数を調べる。それらは大麦、小麦、大豆、小豆、大角豆(ささげ)、早稲、中手、晩稲、あわ、ひえ、木綿、芋、菜、大根、そばの出来不出来と雨、風、日の程度を占う。ヨシヅツを取り出した後の小豆粥は食べると虫歯にならないと言われ、参加者にふるまわれる。(案内板より) 夜明け前の冷え込みが身に沁みます。 神事に用いられる大釜には、既に一升の米が1斗の水に浸してあります。 小豆を一合をザーッと釜にあける。 6時11分、薪(まき)に点火。 たちまち火が大きくなり小豆粥が煮られ始めます。 その間、祝詞をあげる宮司。 釜番は炊き上がりを静かに待つ。 粥は煮過ぎると粘り気でヨシヅツに入らない。 だからといって、水気が多くてサラサラと過ぎるとヨシヅツから流れてしまう。 その加減はかなり難しいようです。 参列者に甘酒が振る舞われました。 米粒が舌に残る甘酒は、冷え切った体を優しく温めます。 宮司さんが幣(ぬき)を振り大釜を清めます。 再び、宮司さんは本殿で祝詞を続けます。 小豆粥の頃合いを確認。 6時45分、空も白々と明るくなってきました。 小豆粥もちょうど良い頃合いに煮られたようです。 18本のヨシヅツを束ねたものと、先端に団子を挟んだカユカキボウが置かれています。 蓋が取られ蒸気がもうもうと上がる大釜に二礼二拍手一礼。 幣(ぬき)を大釜の上で振る。 カユカキボウでヨシヅツを挟み、 小豆粥の中に投入し、2回かき回すように浸します。 ヨシヅツが取り出されました。 中に入った米粒の数を数えるために本殿へ。 ヨシヅツを一本一本縦半分に割り、米粒の数を数えます。 まもなく夜明け。寒さが一番厳しくなる時間。 焚き火の前で手を擦り暖を取る。 小豆粥は塩が加えられて参列者に振る舞われます。 記者も一杯いただきました。 これを食べると一年、虫歯にかからないそう。 本殿では数え終わった米粒の数を表に手書きで写していきます。 7時35分、太陽が顔を出しました。 境内が朝日に包まれます。 占いの結果は参列者にも配られる。 右から大麦、小麦、大豆、小豆、大角豆(ささげ)、米(早稲、中手、晩稲)、あわ、ひえ、木綿、芋、菜、大根、そばといった15種類の作物と、雨、風、日の天候となります。 今年は小豆、六角豆(ささげ)、大根はあまり良くないよう。 お米は豊作で、特に晩稲(おくて)が一番良い。 天候は、まずまずながら水管理をしっかりしていれば良いでしょうとのこと。 今年もかわごえ里山イニシアチブや川越Farmer…

地域で受け継がれる新春の祝い行事〜南大塚の餅つき踊り〜

厳しい寒さとなった1月8日(日) 南大塚にある西福寺で県指定無形文化財「南大塚餅つき踊り」が行われました。 餅つき踊りは、一つの臼を数人で囲み踊りながら餅をつく郷土芸能。 かつては北足立から入間地方にかけての米作地帯に広く行われていました。 現在では、大宮、桶川、東松山、そして川越などでのみ伝承されているのだそうです。 南大塚自治会や南大塚餅つき踊り保存会の方々の挨拶 蒸されたばかりのもち米が臼に投入されました。 餅つき踊りは、ナラシ・ネリ・ツブシ・6テコ・3テコ・アゲツキ。 この六つの所作が唄と合わせて連続して行われます。 最初は、餅を馴染ませる「ナラシ」。 続いて、杵を横に動かしてもち米を潰す「ネリ」 ハア、ヤレ押せそれ押せの合いの手が入る。 時折、餅を返したら 「ネリ」の所作が再び行われる。 6人が杵を振り下ろして杵を振リ降ろす「ツブシ」 いよいよ「3テコ」「6テコ」の工程へ。 まずは、中学一年生の3人による餅搗き「3テコ」。 「3テコ」は3人による曲つき。 唄に合わせて杵を股の間に通したり、杵の縁を叩いたりと様々な技があります。 2人ないし3人づつが組になって交互に搗く「6テコ」 そして、「3テコ」へと3拍子のリズムで搗き手は次々と入れ替わっていきます。 しばらく、その妙技をご覧ください。 最後の工程は最後は3人で並んで搗く「アゲツキ」 同時に杵を振り下ろす所作を数回繰り返します。 1回目の餅が搗きあがりました。 最初の餅は、鏡餅として隣りの「菅原神社」に奉納されます。 こちらが西福寺の隣のある菅原神社。 この日は拝殿の扉が開けられ本殿を拝見することができます。 2回目のもち米が臼に投入されました。 もち米を馴染ませる「ナラシ」 杵を横に動かす「ネリ」 6人が一斉に杵を振り下ろす「ツブシ」 軽快な3拍子とともに「3テコ」 「6テコ」と唄とともに搗き手も掛け声を出しながら餅を搗きます。 餅を高く上げて臼に叩きつけるように投げ入れる。 「アゲツキ」を行って2回目のお餅も搗きあがりました。 2回目のお餅も搗きあがりました。 3回目の餅搗きの「3テコ」では、親子三代による競演も披露。 2回目、3回目に搗かれたお餅は一口大に分けられ見学者に振る舞われます。 記者も列にならび、搗きたてのきな粉餅をいただきました。 ‖…